京極夏彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに京極夏彦さんの著書を読んだ。
今回のテーマは「恐怖」なのだろうか。
物語は「猿がいる」という一言から始まる。主人公・祐美の同居人のその一言から、早くも不穏な雰囲気が漂い出す。
そこから祐美は、会ったこともない曽祖母の遺産相続のために、同じく相続人である芽衣、弁護士、パラリーガルとともに、岡山県の山奥・袮山村へ向かうことになる。
道中には、一見して不気味なホテルやトンネルなどがあるが、何も不思議なことは起きない。行き先の村にも噂はあるものの、実際には怪談じみた話は一切ない。幽霊や呪いの類もまったくない。
なのに、怖い。
本書には「幽霊であれ何であれ、そうした怖いものは、怖くなった -
Posted by ブクログ
ネタバレ冒頭は主人公の祐美とパートナーの隆顕との生活の厭な部分が多く描かれていて、本作を読んでいてそのあたりが一番リアルに辛かった。
よくあるホラー的な描写もこの部分に多い。
中盤はひたすら『恐怖とは』といったような会話が続く。
京極夏彦作品や作者の考えをよく知っている人であれば、あぁお馴染みの考え方だなぁと思うんじゃないかな。
終盤はそれまでの会話を一気に覆すようなモヤモヤとした不安と恐怖がくる。
ラストは、え??これで終わり?結局あれはなんだったの?と思うような部分もあるけど、こういう話では全てがハッキリしないことのほうが多いと思うのでこういう終わり方もありだと思う。
猿については、作者が意図 -
Posted by ブクログ
京極作品、これは人に勧められまして新年一発目がコレです。
江戸時代の妖怪図鑑、「絵本百物語.桃山人夜話」を元ネタ(といっても絵しかない)に奇妙な事件が起こるんだけど、主人公らの御行、艶っぽい傀儡師、変装の妙手じいさんのチームが解決に導くその過程が練りに練られている。仕掛けに結構時間をかけていて答えは最後までこちらにはわからん。で、ここに諸国の怪異譚を集める書物師志望の百介が巻き込まれてるというか気がつけば三人のシナリオに巻き込まれてる。何も知らんヤツが追加されてるのでシナリオがリアル感を増してる。人情系時代小説なのは間違いねぇ。
江戸時代が舞台なのか?その時代の雰囲気を感じられるし、なんだ