京極夏彦のレビュー一覧
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半分ほど読み、一時中断。
初めての京極夏彦作品。会話文がかなり多く、普段は地の文が多い作品を読んでいる私にとっては少し新鮮。会話文で物語が進んでいく様はまるでお芝居を見ているよう。
「一冊のお気に入りの本を見つける」ことがテーマの本書。お気に入りのそれに出会うためにたくさんの本を読むし、見つけられないで一生を終える人もいる。
私にとってのお気に入りの本は何かと考えるうちに、「一冊」には定まらないのではないかと思い至った。
10代の瑞々しい感性の時に気に入った本と、60代の酸いも甘いもひと通り経験した頃に好む本は、きっと異なると思う。
私自身、10代の頃に見つけた大好きな一冊は今でもお気に入 -
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ネタバレ鵼の碑
京極夏彦さんの百鬼夜行シリーズを読んだのはいつだったか?もう忘れてしまった。青春時代と共にあったサイコロ本の最新刊ということで、衝動的に本屋で購入した。購入したはいいものの、読み切るのにとても時間がかかって、本読めなくなったなあと改めて実感する。
脳みそが文字面を短期記憶にすらとどめておけないのような、読んだ端からぽろぽろ理解が落ちていくせいで、昔のように熱中するのが難しくて、少し読み、進まず、おいて、少し読みを繰り返した。相変わらず積読は増えてるし、ついこの前に一年前に買った積読を一冊読み終えただけだというのに、亀よりも遅いスピードでだらだちらちらと、読んだ。
鵼、と書いて「ぬえ -
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あのレンガのような本を生み出す京極夏彦先生の短編。ちゃんと短いので、安心してほしい。
個人的には京極夏彦作品は京極夏彦作品であって、ホラーではないと思っている。
『厭な小説』ほど嫌な感じではないが、ただ、若干サイコ寄りで、おどろおどろしい話には違いない。ホラーよりは怪談かな? そして鬼には形がない。なるものか、憑くものか。
雰囲気を楽しむ話もあるので、たぶん初見だと読みづらいほうに入るのではないか。じっとりとした湿度と、気持ち悪さを一口一口含んでいくような小説。
二つの時間を行き来する『鬼縁』は、嫌な予感が伝わってきてよかった。どちらが鬼だったんだろう。実の子の腕を斬り落とす父か? 子か -
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ネタバレ顔も知らない曾祖母の遺産相続のため、祢山村へと向かう祐美。
同行するのは、同じく曾孫にあたる芽衣と弁護士・山川とパラリーガル・尾崎。出発前に鬱病の夫が「猿がいる」と気になる発言したことで、道中はその言葉がずっと頭の片隅に陣取る。恐怖というものを紐解き、その本質に迫っていく。
えっと…結末が意味不明だった。
夫は人ではないものになっていたのか。そもそも夫なんていなかったのか。解釈の余地を残したと言うなら、物は言い様だなという感じ。ここまでもあまり面白くないので、泥濘にはまった車を押すように読み進めてきたのに、車は崖から転落してしまった。崖下で炎上する車を見て、泥まみれになった顔の中心で、私の呆 -
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積んでいた本のうちの一冊を引っ張り出して読む。
京極夏彦さんにしては珍しいのかな⁇
ほっこりと和む内容だった…でちょっぴり笑えてしまう。
あぁ、この年齢ってこういう感じなのねと。
まぁ、おじいさんとおばあさんでは違うのかもしれないけれど…。
72歳の益子徳一さんは、72歳で公団アパートで一人暮らし。
ずっと独身で定年退職後は家に居るのだが、ある日公園のベンチで忘れ物をして教えてもらったのだが、そこでオジいサンと呼ばれたことにあれっ⁈と思うのだ。
確かに年寄りだが、自分はオジいサンかと。
それからは、徳一さん視点で語られる話である。
用もないのに訪ねてくる田中電気の2代目との言い合いも面白い -
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「分からない」状態は不安で怖いので、人は分かろうとする。考えても分からない、確証が持てないときは、補填してくれるものを探す。それは単純な因果関係であったり、ラベリングだったりする。自分の気持ちに沿ったものを受け入れやすく、客観的事実などは必要ない。それを信じ込む方がもう「分からなくならない」ので安定する。
などなど、「分からない」ことに対する人間の心理を連綿と説いていく。本当に途切れず延々とだ。ところが一気に場面転換して隙間に落とされる。「分からなくなる」のである。
本書における「猿」は思考停止した人間の象徴だ。しばしば現れる黒いものは、理解できない事柄を視覚化したものだろう。世の中で起きる