京極夏彦のレビュー一覧

  • 遠巷説百物語

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    ネタバレ

    【2025年131冊目】
    遠野には人も、物も、噺も集まる――、御譚調掛として市井の動向を探る宇夫方は、奇怪な事件に遭遇する。事件の裏に潜むのは、化け物か、それとも人か。仕掛けを仕込んで事を収めるのは裏の者共。巷説百物語シリーズ第6作目の舞台は東北へ。

    今回は宇夫方さんが、百岡さん的なポジションでしたね。越えてはならない一線を超えずに、現世と裏を行き来する役目ですが、まさか危ない目に合うとは思ってなかったので意外でした。死んじゃうかと思った、良かった生きてて…

    柳次のことをずっと又市だと思ってたので、「いや別人なんかい」となったりしましたが、相変わらずかっこいい裏の皆様…。

    最後の締め方

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    2025年11月04日
  • 死ねばいいのに

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    ・今まで感じたことのない、不思議な読書感。会話主体なのに、読みながらずっと、ゾクゾクソワソワした気持ちにさせられた。

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    2025年10月27日
  • 西巷説百物語

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    【2025年126冊目】
    これで終いの金比羅さんや――靄船の林蔵を中心に西で繰り広げられる勧善懲悪の後始末。人の心に燻る闇を炙り出し、始末をつけるは裏の者たち。巷説百物語シリーズ、始まり以前の物語。

    短編集とも連作短編集とも言える一作。それぞれのお話の視点となっているのが、依頼人ではなく実は依頼対象とされた人たち、というのは一話目を読めばすぐにわかるので、「こいつには一体どんな闇が」と思いながら読み進めるのも面白い一作だったりします。

    表題作以外は全部、闇を抱えていて「いや、お前!」って感じだったので、表題作がある意味ハピエンでちょっと救われました。

    仕事として依頼人の要望を受けて動く

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    2025年10月14日
  • 狐花 葉不見冥府路行

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    魔性の男が現れて幽霊が出たかと怯える娘。しかし、怯えるだけでなく、寝込み、具合が悪くなっていく。雪乃もその魔性の男を見かけて心を奪われる。赤い曼珠沙華の柄の着物のその男、萩之介とは何者か。

    章ごとに彼岸花の別名が並ぶ。
    萩之介に関わる女たち、その親世代の4人の男たちの秘密とは。

    最後まで飽きさせず面白かった。
    京極堂の曽祖父の中禅寺洲斎登場。

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    2025年10月02日
  • 書楼弔堂 霜夜

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    終わっちゃうかぁ。そうよね。
    でも、もうすこし、この世界に浸っていたかったな。

    モノクロの画像や史上に残されたエピソードくらいでしか知らなかった明治期の名士たちに、色が声が魂が吹き込まれ、いま、まさに隣で喋っているような、そんな世界が味わえるのが、この作品の良き点の一つ。

    毎巻変わる主人公たちが、変動最中の日本で、静かに右往左往しながら腹を決めていく様を見届けていけるのも良き点。

    そしてやはり、本好きなら一度は辿り着きたい、あの簾をめくって薄暗がりに入って息を呑んで見上げてみたい、叶うことなら自分の一冊は何なのか試しに聴いてみたい。

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    2025年09月30日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿参 黎明

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    終わっちゃうかぁ。そうよね。
    でも、もうすこし、この世界に浸っていたかったな。

    モノクロの画像や史上に残されたエピソードくらいでしか知らなかった明治期の名士たちに、色が声が魂が吹き込まれ、いま、まさに隣で喋っているような、そんな世界が味わえるのが、この作品の良き点の一つ。

    毎巻変わる主人公たちが、変動最中の日本で、静かに右往左往しながら腹を決めていく様を見届けていけるのも良き点。

    そしてやはり、本好きなら一度は辿り着きたい、あの簾をめくって薄暗がりに入って息を呑んで見上げてみたい、叶うことなら自分の一冊は何なのか試しに聴いてみたい。

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    2025年09月30日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書拾玖 活字

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    終わっちゃうかぁ。そうよね。
    でも、もうすこし、この世界に浸っていたかったな。

    モノクロの画像や史上に残されたエピソードくらいでしか知らなかった明治期の名士たちに、色が声が魂が吹き込まれ、いま、まさに隣で喋っているような、そんな世界が味わえるのが、この作品の良き点の一つ。

    毎巻変わる主人公たちが、変動最中の日本で、静かに右往左往しながら腹を決めていく様を見届けていけるのも良き点。

    そしてやはり、本好きなら一度は辿り着きたい、あの簾をめくって薄暗がりに入って息を呑んで見上げてみたい、叶うことなら自分の一冊は何なのか試しに聴いてみたい。

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    2025年09月30日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿壱 蒐集

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    終わっちゃうかぁ。そうよね。
    でも、もうすこし、この世界に浸っていたかったな。

    モノクロの画像や史上に残されたエピソードくらいでしか知らなかった明治期の名士たちに、色が声が魂が吹き込まれ、いま、まさに隣で喋っているような、そんな世界が味わえるのが、この作品の良き点の一つ。

    毎巻変わる主人公たちが、変動最中の日本で、静かに右往左往しながら腹を決めていく様を見届けていけるのも良き点。

    そしてやはり、本好きなら一度は辿り着きたい、あの簾をめくって薄暗がりに入って息を呑んで見上げてみたい、叶うことなら自分の一冊は何なのか試しに聴いてみたい。

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    2025年09月30日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿弐 永世

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    終わっちゃうかぁ。そうよね。
    でも、もうすこし、この世界に浸っていたかったな。

    モノクロの画像や史上に残されたエピソードくらいでしか知らなかった明治期の名士たちに、色が声が魂が吹き込まれ、いま、まさに隣で喋っているような、そんな世界が味わえるのが、この作品の良き点の一つ。

    毎巻変わる主人公たちが、変動最中の日本で、静かに右往左往しながら腹を決めていく様を見届けていけるのも良き点。

    そしてやはり、本好きなら一度は辿り着きたい、あの簾をめくって薄暗がりに入って息を呑んで見上げてみたい、叶うことなら自分の一冊は何なのか試しに聴いてみたい。

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    2025年09月30日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿肆 誕生

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    終わっちゃうかぁ。そうよね。
    でも、もうすこし、この世界に浸っていたかったな。

    モノクロの画像や史上に残されたエピソードくらいでしか知らなかった明治期の名士たちに、色が声が魂が吹き込まれ、いま、まさに隣で喋っているような、そんな世界が味わえるのが、この作品の良き点の一つ。

    毎巻変わる主人公たちが、変動最中の日本で、静かに右往左往しながら腹を決めていく様を見届けていけるのも良き点。

    そしてやはり、本好きなら一度は辿り着きたい、あの簾をめくって薄暗がりに入って息を呑んで見上げてみたい、叶うことなら自分の一冊は何なのか試しに聴いてみたい。

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    2025年09月30日
  • 書楼弔堂 霜夜 探書廿 複製

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    終わっちゃうかぁ。そうよね。
    でも、もうすこし、この世界に浸っていたかったな。

    モノクロの画像や史上に残されたエピソードくらいでしか知らなかった明治期の名士たちに、色が声が魂が吹き込まれ、いま、まさに隣で喋っているような、そんな世界が味わえるのが、この作品の良き点の一つ。

    毎巻変わる主人公たちが、変動最中の日本で、静かに右往左往しながら腹を決めていく様を見届けていけるのも良き点。

    そしてやはり、本好きなら一度は辿り着きたい、あの簾をめくって薄暗がりに入って息を呑んで見上げてみたい、叶うことなら自分の一冊は何なのか試しに聴いてみたい。

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    2025年09月30日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    何度「河童」という単語を目にしたことか。
    人生で二度とこれだけ短期間に河童という単語を目にすることはきっと無いだろう。
    覗きの話に始まり、最後はちょっと切なくなる、そんな著者に私はいつも感服させられます。

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    2025年09月28日
  • 今昔百鬼拾遺 鬼 【電子百鬼夜行】

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    鉄鼠まで読んだからこちらのシリーズにも手を出してみた。早速絡新婦の登場人物の子が出てきたけど、本編のネタバレはなかったので一安心。本編とは違い、犯人を当てることも出来たけど、刀にまつわるストーリーはなかなか面白かった。

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    2025年09月15日
  • 数えずの井戸

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    一ま〜い…ニま〜い…三ま〜い……
    はい!お菊さんです!

    三部作なのかな?
    何という設定でしょ
    京極さんらしい設定です。
    でも長い…
    登場人物のあれこれ…
    ちょっと中だるみしてしまった(꒪⌓︎꒪)

    ラスト近くに目が覚めて読み切りました笑

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    2025年09月02日
  • 病葉草紙

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    長屋を差配しながら暮らしている、
    薬種問屋の隠居の子、藤介。
    長屋で起こる問題を店子の久瀬棠庵に持ちかけると、久瀬棠庵は「虫のせいですね」と、
    全て虫のせいにして、いつの間にか全てを
    解決していく。
    落語のようにテンポよく話がすすんで面白い。

    京極さんの話にしては、明るい話で読みやすく、
    この話はシリーズ化するのだろうか。

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    2025年08月17日
  • 死ねばいいのに

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    ネタバレ

    タイトルからしてインパクト抜群。
    関係者がアサミについて話すことが、理屈と言い訳じみていて、最初怒りが沸いてきた。それぞれの抱える事情、言い分がどこかしら自分にもあてはまるような気もして、渡来がの存在がだんだん怖くなってくる。
    死ねばいいのに、なんて言葉を聞いたらぎょっとするけど、渡来健也というキャラがこのノリで言う言葉だからこそ、すっと胸に入りこんでしまってそこから重みのある毒としてじわじわと刺さってしまうんだろうなと思った。
    結局一番自分に正直な人は殺されたアサミなんだろうなと思う。
    いくら境遇が不幸に見えても幸せだったのかもしれないし、幸せだったと言っても、本当のところは本人にしかわから

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    2025年08月12日
  • 文庫版 鵼の碑

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    やっとここまで来れたこのシリーズ。今回は登場人物が多すぎるように感じた。事件らしい事件は起きず、陰謀を暴く印象が強い。蘊蓄などで混乱して来たら木場や榎木津が整理してくれるというか、そういう型はいつも通りで良かったのだが。

    しばらく間をおいて姑獲鳥から読み直そうかな。そうしたらまた感想も変わるだろう。

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    2025年08月01日
  • 冥談

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     京極作品、読みづらいのかなぁと思っていましたが面白いなんの。しっかり裏のあるミステリなのかと思っていたら、怪談話の様なストーリーの数々。個人的には「風の橋」という作品が面白かったなぁと。
     どこか遠く、果てもない先に死者と一度だけ会う事の出来る橋が存在すれば、自分なら行ってしまうのか。その橋を渡る際に、何人の声に反応してはいけない。反応すれば…。
     現代版の、江戸川乱歩の様な作品かなぁと個人的に思いました。これを機に京極作品を読んでみたいと思います。

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    2025年06月22日
  • 虚実妖怪百物語 序

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    3部作の第1部

    現実に存在する方々や企業名を実名で書いています
    主に雑誌「怪」の関係者を中心とした
    作家や編集者のオンパレード
    これはみなさん性格や喋り方もこんな感じなのでしょうか!?
    平山夢明先生、まさにダイナー書いてただけあって
    キャラ濃すぎて大笑いしました

    現実世界にじわじわと妖怪達が侵食してくるのですが、
    まだ始まったばかりという感じ

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    2025年06月18日
  • 文庫版 鵼の碑

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    ネタバレ

    いつもの通り見事な構成。
    中禅寺が気心知れた(?)相手にはしない丁寧な対応をしているのを見るのが好きなのだけど今回は築山さんや仁礼さん相手にそれがたくさん見られて楽しかった。あとめちゃシゴデキで何か嬉しい。
    多分色んなテーマが今作には盛り込まれていると思うけどコロナ禍以降特に顕著になったように思う陰謀論について、なるほど鵼のようなものなのかもなと感じたりもした。
    ただ読み進める熱量をそれほど得られず読み切るのに時間が掛かった。
    ひい。ひょう。と、寂しい鵼の声がよく似合う締め方で、それでも読後感は悪くない。

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    2025年06月15日