京極夏彦のレビュー一覧
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ネタバレ東海道四谷怪談を京極夏彦が京極夏彦の文体で語ってくれる本だと思っていたら、設定を一部借りただけで全然違う話だった。
人間を書ける京極夏彦らしい、人間模様が交錯して成立するストーリーが、あくまでもシリアスに展開する。
ほんとに些細な登場人物まで、悉く人間がよく書けてる。
簡潔かつ的確で品位ある美しい文体も、時代物にぴったり。
んで、すごく読みやすくてスルスル読むうちに話はいつの間にか過去の回想シーンになってたりまた戻ってきたりで(京極夏彦のいつものやり口)、私はいつも時系列が混乱していまう。
ややこしくないことをややこしく見せられてる感はしなくもない。
他人のことを思いやることで余計にすれ違 -
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・京極夏彦「今昔百鬼拾遺 月」(講 談社文庫)を 読んだ。これは分冊で 出てゐた鬼、河童、天狗を一冊にまとめたものである。その時点で「今昔百鬼拾遺」とついてゐたのだから、最初からまとめるつもりであつたのであらう。 私は河童を読んでゐなかつた。そこでまとめて読み返さうと思つて読んだ。三編読んで感じたのは敦子と美由紀の〈役割分担〉であつた。 初めは新鮮でも、 最後になるとさすがに鼻についてきたのであつた。
・鬼は辻斬り事件とその刀にまつはる物語である。敦子はその謎を解き明かすために様々な方面にいろいろと尋ねまはつてゐる。警察にも 行くのだが、その 刑事は謎を解かない。いや、正確には謎を解けないと言 -
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・京極夏彦「妖怪の宴 妖怪の匣」(角 川文庫)を読んだ。「例によって驚くような結論はありません。本書は、『考える』試みというだけなのであり、論文や評論ではないからです。あまつさえエンターテインメントでもミステリでもないので、胸のすく解決も、どんでん返しもありません。」 (360頁)何があるのかといへば、「本書でふれている事柄をひとつも知らなくても」(同前)何も困らない。「この本は『無駄』なの です。時間の無駄、紙の無駄、労力の無駄ーーあらゆる無駄の集積です。」(同前)大体、妖怪自体が「どこをとっても無駄ーーあらゆる 無駄の集積なの」(361頁)だといふ。しかし、である。「無駄のない人生ほど、つ
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これだけ本を読んでいますが京極夏彦さんの作品は読んだことありませんでした。何しろ分厚いしなんだかめんどくさい感じがするというのが理由です。
本書はほんわかな感じなのできっとめんどうではないだろうと踏んで読み始めましたが、ひたすら主人公徳一(72)の独白が続くのでこれはこれでめんどくさい・・・。
独り者で結婚もしていない彼なので、一人でひたすら地味な日常を送っています。心の中に時折嵐はあれど、基本的には何も事件が起きない本です。
実際に目の前に居たら理屈っぽいおじいさんで、話すのもおっくうに感じそうですが、人に寄り掛からず一人で平和に生きている所は、自分が独居老人なら理想とする所かもしれません。 -
Posted by ブクログ
次々とお尻を人為的に丸出しにされた水死体が発見されていく。
そして、河童の伝承と共に膨らんでいく謎。立ち向かうのは女学生の美由紀と貴社の敦子コンビ。ミステリーなんだけど、妖怪の伝承と絡め、神秘的な印象なのがこのシリーズの魅力だ。
河童と天狗を同時に借りたのだが順番を完全に間違えてしまった。
昨年出版されたもので、京極先生の代表作として知られる百鬼夜行シリーズの一部。
物語の節目で敦子の口から出てくる、「兄」なる人物が初期の主人公で、この作品にも度々登場する妖怪研究家の多々良先生なども初期からのメインキャラクターの1人らしい。(Wikipedia調べ)
京極先