京極夏彦のレビュー一覧

  • 文庫版 厭な小説

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    不条理で不快で2話目くらいまでは読むのが辛い。3話目くらいからは世界観に慣れてくるのだけど、それはそれで、ああ厭だ。

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    2021年08月21日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    ネタバレ

    ひっさびさの京極夏彦先生
    社会人の時に読むのが疲れて長いあいだ手にしてない
    登場人物は新しい人主役であるものの、時代も関係性
    も昔のまま、古本屋店主・薔薇十字探偵社をとりまく
    世界ですんなり読める

    事件はすんなりではない、登場人物の語りが右往左往
    して本筋をわざと外し続けて嫌気がさしたと読んでい
    ると、実は関係があったという陥穽まみれの作品

    だって、京極夏彦だもん
    この設定を考えた作家の力は凄い (´・ω・`)

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    2021年08月21日
  • 虚実妖怪百物語 序/破/急

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    この話の中には馬鹿がいっぱい出てくる。右を見ても左を見ても馬鹿という有り様。もう馬鹿ばっかり。でもこの馬鹿はかっこいい馬鹿なのだ。素敵な馬鹿なのだ。余裕のある馬鹿なのだ。余裕があるからこそ馬鹿なのだ。特に妖怪馬鹿がいっぱい出てくる。もううようよと出てくる。そうして京極版妖怪大戦争になるのだが、そこは馬鹿だから一筋縄ではいかない。馬鹿には馬鹿らしい馬鹿馬鹿しいオチがある。けれどもここでいう馬鹿とは良い意味での馬鹿なのだ。

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    2021年08月04日
  • 遠野物語remix

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    面白い。
    原文と対比して読めばさらなる面白さ。クセはあるものの、京極夏彦のセンスはさすが。解説も読み応えあり。
    現実と非現実、時間の狭間の朧な光景。暖かな羊水に包まれて微睡んでいた、遠い日に繋がる血の記憶のような…

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    2021年06月05日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    上塗りにより習俗・文化は忘れられる…確かに。情報伝播の速さが文化の更新を進めるのかしらん。多々良の力説が心にささった。

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    2021年05月26日
  • 遠野物語remix 付・遠野物語

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    背伸びして岩波文庫の原書から読まなくて良かった。これが率直な感想です。
    今月末に遠野に旅行しようと思いたち、実は通読したことがなかった遠野物語に手を伸ばしました。

    昔話といえば、遠野。そのくらい有名と思っていましたが、あまり読んだことがある人は多くないようです。
    実際読んでみると、あれ?聞いたことがあるなと言う話がいくつも登場します。座敷童子の話、死んだ妻があの世で別の旦那さんを見つけている話。
    人の皮をかぶった山姥の話なんかは、私が好きなマンガ、「うしおととら」そのままです。
    明治時代に書かれながらも、こうした異郷の物語、異形の話の根底になっているのですね。アメリカではクトゥルフ神話という虚構神話が、ホラー小説のベースになることがあります。
    不思議な話、怖い話は真実の是非を問わず伝染するものなのでしょうか。

    冒頭で、「原書に手を出さなくて良かった」と書いたのは、私が読んだものが、2013年に出版された、京極夏彦さんの意訳だったからです。巻末に原書があり、その違いをくらべることができます。
    柳田さんの文章だけだったら、今こうしてレビューを書いていなかったかもしれません。京極さんから入り、将来原文に当たるくらいのつもりで。

    まずは自分にあった文章から読むのが一番です。

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    2021年04月17日
  • 鬼談

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    おもろいです。雨月とかの元ネタを知らないで読んだけど、大丈夫でした。怖いです。寝る前に読むとドキドキします。
    最初(鬼交)がかなり抽象的でやべーこれが京極夏彦か、、、!無理かもてなったけど他のはストーリーがはっきりしてて読みやすい。
    怖いけど全く理解ができない、のではなくちゃんと読み手に推測させる、そしてその手助けがある話ばかりで読んでて、わかる、かも、、、という実感を得られたので楽しかった。
    初めて京極夏彦さんの読んだけどかなり好きだと感じたので他のも読もうかな。

    鬼景が一番怖くて好き。鬼気がマジ無理リアルさが混じってて単にホラーというか嫌味な感じ。この話はもう読めない。

    鬼はすぐそこにいる。私たちの中に、、、とか思っちゃったなっ

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    2021年03月13日
  • 姑獲鳥の夏(1)【電子百鬼夜行】

    購入済み

    なかなか入りづらい

    読み初めは没頭しづらく、本筋と関係あるのかな?と疑問を持ちつつ読み進めました。
    物語が進んでくると面白くあっという間に読めました。

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    2021年02月23日
  • 百器徒然袋 瓶長 薔薇十字探偵の鬱憤

    Bb

    購入済み

    どうして

    小悪党はいっつも関西弁なのかしらね。

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    2021年01月26日
  • 虚実妖怪百物語 序

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    初めての京極夏彦チャレンジでどうして上・中・下3巻続き物(しかもすごいぶ厚い)なんて選んでしまったんだ…
    でも続きがすごい気になるので頑張って最後までは読み終わりたい。

    確かに。最近の世の中は“怪異”だとか、“不可思議”だとか、そういった曖昧なものを許容する余地がどんどん無くなっていってて、最終的にそれが人と人同士の関係からも寛容さを奪っていってる気もしますね。
    何でもかんでも見え過ぎてしまう世の中というのも考えものだなぁ、なんて思ったり。

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    2020年12月27日
  • 嗤う伊右衛門

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    ネタバレ

    東海道四谷怪談を京極夏彦が京極夏彦の文体で語ってくれる本だと思っていたら、設定を一部借りただけで全然違う話だった。
    人間を書ける京極夏彦らしい、人間模様が交錯して成立するストーリーが、あくまでもシリアスに展開する。
    ほんとに些細な登場人物まで、悉く人間がよく書けてる。
    簡潔かつ的確で品位ある美しい文体も、時代物にぴったり。

    んで、すごく読みやすくてスルスル読むうちに話はいつの間にか過去の回想シーンになってたりまた戻ってきたりで(京極夏彦のいつものやり口)、私はいつも時系列が混乱していまう。
    ややこしくないことをややこしく見せられてる感はしなくもない。

    他人のことを思いやることで余計にすれ違うことって、自分の身の回りにもよくある。
    だから、岩と伊右衛門のすれ違いには身に覚えがあって心が痛む。
    でも、それを美談にしちゃあいけない。我々はエスパーじゃないから、やっぱり気持ちは伝えないと伝わらないんだよ。幸せになろうよ(笑)。

    クライマックスの、伊右衛門が報復(?)するシーンは、気分がスカッとした。
    この前段階に、伊右衛門が梅から喜兵衛宅での一件を聞かされて全貌を知るシーンがあるはずだけど、そういう黒い感情が渦巻くシーンはわざと省かれてる。
    読者は伊右衛門の立ち回りを目で追いながら、その省かれたシーンを想像で補う訳だ。
    同様に、逐電した岩が伊右衛門と再会(と言っていいのかどうか)して、岩が死ぬシーンも想像力で補う必要がある訳だけど、こっちはいささか難しい。
    特に、岩がどうやって死んだのか。
    伊右衛門が殺したと考える人たちがいるみたいだけど、もう伊右衛門は真相を知ってるんだから殺しはしないと思うんだ。刀も研ぐ前だし。
    でもとにかく、伊右衛門が落とし前をつけようと決心したきっかけは、岩の死だったはず。
    何となく、岩が生きてるうちには会えなかったんじゃないかと思うんだけど、どうだろうか。

    全体に壮絶な純愛譚で、すごく美しくまとめられてたけど、なぜか夢中になって読む感じにはならなかったので☆3つです。
    (京極堂シリーズファンの性かもしれない…)
    でも岩はこれまで読んだ京極夏彦の女性登場人物で一番魅力的でした。



    (追記)
    読み終わってもず〜っと消化できなくて、もう1度つまみ読んで、やっと一連の出来事のからくりを理解した。
    毒は又左衛門が盛ったの、初読で分からなかった。
    自らの読解力のなさに落ち込む。
    (以下、自分へのメモ)
    伊東喜兵衛から岩との縁談を望まれ(喜兵衛は本気じゃなかったけど)、いや他からも縁談話が出て、娘を手放したくない又左衛門は出入りの薬売りに頼んで毒を入手し岩に盛る。
    表向き疱瘡に罹ったせいで顔がただれたとされた岩だが、喜兵衛の腰巾着堰口は、喜兵衛への意趣返しに何者かが岩に毒を盛ったと推測。
    喜兵衛は岩を診た医者西田尾扇を恫喝し、民谷家出入りの薬売り小平にたどり着くが、民谷家の薬は利倉屋から仕入れられてることしか判明せず、痘痕は本当に毒のせいなのか、であれば誰の仕業だったのかは分からずじまいだった(とりあえず小平は殺害)。
    モヤっとしっぱなしの喜兵衛は腹いせに利倉屋の娘梅を蹂躙する。
    怒った利倉屋は喜兵衛に責任を取るよう直訴、事情を聞いた直助は、宅悦を通じて又市を引っ張り出し、喜兵衛との談判に乗り込む。
    聞く耳を持たない喜兵衛が又市らを斬ろうとしたところへ又左衛門が現れてその場を丸く収め、梅を民谷の養子にした上て喜兵衛に輿入れさせると利倉屋を欺く。
    又左衛門の存在が気に入らない喜兵衛は、鉄砲に細工し事故を起こして又左衛門を再起不能にする。
    西田尾扇は自分に類が及ぶ前に直助を売り、喜兵衛は直助の妹袖を蹂躙する。
    袖は自害。直助行方をくらます。
    岩の行く末を心配した又左衛門は宅悦に相談し、又市は伊右衛門の婿入りの話をつける。
    喜兵衛は伊右衛門も気に入らず、夫婦不仲につけ入って岩を騙して家を出るよう仕向け、廃嫡とし、妾となって子を孕んだ梅を民谷養女として伊右衛門に添わせる。
    喜兵衛から離れたい梅は喜兵衛の企みを知りつつ従い、伊右衛門と夫婦になった途端に伊右衛門に喜兵衛の謀を暴露、ただし岩が喜兵衛に騙されたことだけは黙っていた。
    やがて子が生まれるが喜兵衛は梅との関係を絶たず、5日ごとに民谷家を訪れる。
    身を隠していた直助は妹の復讐に西田を殺害。その後偶然伊右衛門に遭遇し、民谷家の中間となって匿われる。そのあいだに情報を収集し、喜兵衛の企みを知る。
    宅悦と直助は真実を岩に伝え、伊右衛門が全く幸せになっていないと知った岩は発狂し、宅悦を撲殺。

    …で、隠坊堀へ向かった岩は伊右衛門が夜釣りしてるのを目撃して、直助らの話が真実だと確信するのか。

    いつまでも消化できないのは、最も肝心なエピソード(岩の死)が書かれていないからだ。
    やっぱり私の想像力では補いきれない。
    岩が逐電した翌日に又市が民谷家に行って、荷車に木材を積んだ伊右衛門と会ってる時には、多分岩はもう死んでて屋敷内に安置されてるだろう桐箱に入ってる、と思う。
    隠坊堀で伊右衛門を認めた岩は、それからどうしたんだろう。
    伊右衛門と会話しただろうか。
    梅を、喜兵衛を斬った伊右衛門は、コトの真相――岩が喜兵衛に騙されて家を出たことを把握していたのだろうか。そうでないとあんな落とし前にならない気がする。
    だとしたら、伊右衛門は岩から真相を聞いたか。
    そして、岩はどうして死んだ?
    京極夏彦の匂わせ方はいつもとても分かりやすいけど、ここだけはどうしても分からない。
    それこそ読者の解釈に任されてるのかな。

    勝手な妄想を語ると、伊右衛門が岩を斬ったとする説は採らない。なぜなら人を斬れない伊右衛門が決心して刀を研ぎに出し喜兵衛(と梅)を斬った、という展開じゃないと「人を斬れない気持ちより勝った感情」が感じられなくなるから。
    隠坊堀で帯刀してたとも思えないし。
    狂死か、自死か…。やっぱり分からない。

    あと蛇足ながら、本作品には男性と母親の関係についても何か言いたいことがありそうだけど、イマイチ摑めなかった。
    これについてはネット上に優れたレビューがあったのでそちらに譲る。

    それにしても、こうして出来事を起きた順に列記しても、小説としては面白くないか。
    京極夏彦の卓越した物語の見せ方を改めて思い知ったかも。

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    2020年12月20日
  • 今昔百鬼拾遺 月 【電子百鬼夜行】

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    ・京極夏彦「今昔百鬼拾遺 月」(講 談社文庫)を 読んだ。これは分冊で 出てゐた鬼、河童、天狗を一冊にまとめたものである。その時点で「今昔百鬼拾遺」とついてゐたのだから、最初からまとめるつもりであつたのであらう。 私は河童を読んでゐなかつた。そこでまとめて読み返さうと思つて読んだ。三編読んで感じたのは敦子と美由紀の〈役割分担〉であつた。 初めは新鮮でも、 最後になるとさすがに鼻についてきたのであつた。
    ・鬼は辻斬り事件とその刀にまつはる物語である。敦子はその謎を解き明かすために様々な方面にいろいろと尋ねまはつてゐる。警察にも 行くのだが、その 刑事は謎を解かない。いや、正確には謎を解けないと言ふべきであらうか。最後は敦子の方がその謎に迫つて解決していく。その最後のところで美由紀が出 てくる。「ばん、と大きな音がした。(原文改行)美由紀が立ち上がっていた。(原文改行)『いい加減にしてッ』云々」(287頁)か ういふ一文一行は 京極の得意とするところで、クライマックスになると力が入る(かに思はれる)。以下、美由紀は「私、そう云うべちゃべちゃしたのは嫌いなんです。」 (同前)といふことで、犯人のハル子に関する様々な事柄を滔々と語つていく。ページ数にして7、ほとんど美由紀の語りである。その 間、「敦子もまた、 何も云うことはなかった。香川は目を泳がせ、暫く口を半開きにしていたが、やがて瞼を閉じて、ううんと唸った。(原文改行)『全く以てその通りだよ。 云々」(294頁)といふことで、最後は完全に美由紀に仕切られてゐる。美由紀は14歳とある(11頁)。いくら「そう云うべちゃべ ちゃしたのは嫌 い」であつても、現実の14歳があれだけのことを言へるのだらうかと思ふ。大演説である。14歳があんなことを言つてしまつたら大人は形無しである。 物語の現実もさうなつてゐる。所詮物語、登場人物を動かすのは作者、作者の考へでそのあたりはどうにでもなる。たぶんかういふことで あらうと思ふ。そ れにしてもである。これはできすぎではないかと思ふ。かういふスーパー女子中学生に京極は憧れてでもゐるのであらうか。最後の天狗になると、物語が LGBTと家の問題が根深く絡んでゐる。家にこだはる頑固ジジイとL孫の対立に端を発する。敦子も美由紀も、そして天狗の登場人物美 弥子も、思ひこみ 等の「極力そうした覆いを取り払うように心掛けて生きている」(783頁)人である。そんな女が頑固ジジイと対すればその結果は見えてゐる。敦子はそ の中で犯人を示した。それは論理的に導かれたものであつたらう。しかし、それでは解決しない。事を収めるのは美由紀であつた。「いい 加減にしてくださ いッ。」(1070頁)と美由紀はどなつて立ち上がり、また滔々とジジイと親父の考へ違ひを指摘しはじめる。これが10頁続く。美弥子はこれを「演説」 (1081頁)と言つた。さうして警察が踏み込むのである。スーパー中学生の面目躍如である。これだけの社会の矛盾等を指摘できる人 間は、大人に だつてさうゐまい。古本屋や憑き物落としの代りに美由紀がここにゐる。物語での美由紀の役割はそれだけのことではあらう。しかし、それが中学生であら うと はと私は思つてしまふ。が、いくら物語とはいへ、これは出来過ぎなのである。いや、物語であればこその融通無碍な展開と言ふべきかも しれない。こ んな感じ方は、私の「極力そうした覆いを取り払うように心掛けて生きてい」ないことの表れであらうか。特に天狗で書かれてゐる思ひ込みや偏見が捨てきれな いのであらうか。そんな人間のために、美由起の演説の続編がありさうな気がする物語であつた。

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    2020年12月06日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    益田さんってこんなに嫌われ者でしたっけ?
    私は結構好きなキャラなんですがw

    前回よりも少し多めのページ数ですが、
    特に蘊蓄とかは無く。
    河童の河童たる所以みたいなのって前にも
    何処かで読んだような……

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    2020年11月23日
  • 文庫版 妖怪の宴 妖怪の匣

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    ・京極夏彦「妖怪の宴 妖怪の匣」(角 川文庫)を読んだ。「例によって驚くような結論はありません。本書は、『考える』試みというだけなのであり、論文や評論ではないからです。あまつさえエンターテインメントでもミステリでもないので、胸のすく解決も、どんでん返しもありません。」 (360頁)何があるのかといへば、「本書でふれている事柄をひとつも知らなくても」(同前)何も困らない。「この本は『無駄』なの です。時間の無駄、紙の無駄、労力の無駄ーーあらゆる無駄の集積です。」(同前)大体、妖怪自体が「どこをとっても無駄ーーあらゆる 無駄の集積なの」(361頁)だといふ。しかし、である。「無駄のない人生ほど、つまらないものはありません。」(同前)といふわけ で、本書の存在意義もそこにあるといふことであらう。「人間には、社会には、無駄が要るのです。(中略)私たちは、日々懸命に、努力して無駄を生み出しています。」(同前)その無駄の一つが本書なのである。本文だけで370頁近くもある本書が無駄の集積なら、それ は正に「時間の無駄、紙の無駄、労力の無駄」である。筆者の時間、読者の時間、筆者には原稿料が入るだらうから最終的には無駄には終はらない、たぶん。しかし、読者にそれはない。結局、無駄で終はるしかない。そんな書を物しただけでもこの京極といふ人は立派であ る。京極は全日本妖怪推進委員会の肝煎りであつた。過去形なのは今はないからである。なぜか。妖怪を「推進する必要がなくなってしまった」(367頁)からである。妖怪ブーム、ここに極まれり、と書きたくなるが、ところが実際には更に先に進んでゐるらしい。 「“妖怪“は、明らかにこれまでとは異なったフェイズにはいりつつあるようです。」(同前)このフェイズ、本書のやり方にならへば、 変化する過程の一区切り(大辞林)といふことであらうか。「“妖怪“は常に時代とともに新しい枠組みを獲得していくものなので」(同 前)、「それぞれの時代の“妖怪“的なものを俯瞰するに、その差は歴然としています。」(同前)昭和には昭和の、平成には平成の、そ して令和には令和の妖怪がいる、らしい。私にはこのあたりは分からないのだが、現在は実に多様な形で妖怪が世間にあふれてゐるとは思 ふ。それらは皆無駄なのである。本書で最も優れてゐるのは、妖怪や本書は無駄だと言ひきつてしまふところである。世の中、無駄を省かうとの動きばかりである。そんな時流に刃向かうことなく、本書は無駄だ、「“妖怪“はテキトーなものなのです。(原文改行)“妖怪 “はそのくらいのゆるい感じがいいようです。」(8頁、「ゆるい」に傍点)と書きつつも、本書をなした京極を、私は〈尊敬〉してしまふ。
    ・本書は実に理屈つぽい書である。大体、推理小説といふもの、理屈がなければ作れない。それなりの理屈とトリックがあるからこそ小説として成立する。京極の長大な作品群に無駄はない。本書は余技にしては手がこんでゐる。辞書に博く言葉の意味を求めることから始める。それは実に細かい。「ばけもの」に始まり、とりあへず「おばけ」に終はる。かういふのが無駄の実体なのか。そんな無駄が読者を幻惑してやまないのが京極流なのであらう。個人的には、第2部の「幽霊について考えてみる」からまともに読み出したといふ感じである。 無駄がこたへて、ついそれに乗つてしまつた……かういふゆるい読み方こそが本書の醍醐味であらう、と言へるかどうか。たぶん言へな い。相当の覚悟で臨まないと本書は読めないと書いておく。さう、そんなゆるい、無駄の、であるが、実に難い書であつた。続編が出たら読まう!

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    2020年10月23日
  • 数えずの井戸

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    京極さんもお久しぶり。最近読書熱が高いので、久しぶりにレンガも読める気がして借りた。
    大好きな「嗤う伊右衛門」と同じ怪談シリーズ。伊右衛門のように、一章ごとに視点が変わるんだけど、登場人物がすごく多くて、半分くらいまでこれはうまく繋がるのか…?と読み進めたけどさすがに綺麗にまとまった。
    登場人物が多いけど、その人たち全てを「数」と絡めてるところ、それぞれの諦観や執着しているところが全然違うのにどこかしら共感できて面白かった。厚さの割にサラリと読める。

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    2020年10月22日
  • 眩談

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    怪談をベースにした物語の短編集。
    百鬼夜行シリーズ「姑獲鳥の夏」以来の京極作品を読んでみましたが、ホラー的なものがあまり好きでないからか、ピンときませんでした。長編の方が面白いかな。

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    2020年10月18日
  • 薔薇十字叢書 天邪鬼の輩

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    ネタバレ


    一高時代の三人が見れると聞いて購入。
    公認の二次創作小説ということを念頭に置き読みました。

    三人とも可愛らしく(という表現で良いのか……)描かれており、あったかもしれない学生生活を垣間見ることができ、気軽に楽しく読めました。
    個人的には、総一郎さんの登場でテンションが上がりましたので、本編の方でもぜひ拝見したいです。鵺の碑を待ちつつ、こちらの続編もそのうち読んでみようと思います。

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    2020年09月17日
  • 鉄鼠の檻(4)【電子百鬼夜行】

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    再読。
    十数年前に読んだ時は、何だか小難しくってシリーズの中でも余り面白みを感じていなかったと記憶している。

    私の理解力が上がったからなのか、再読してみた結果めちゃくちゃ楽しめた。

    ボーイズラブならぬボーズラブには衝撃を受けたけれど。

    初めからそちらの目線で読んでいけば、また違った楽しみ方が出来るかも。
    (私自身は余り興味はないが)

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    2020年08月16日
  • 文庫版 オジいサン

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    これだけ本を読んでいますが京極夏彦さんの作品は読んだことありませんでした。何しろ分厚いしなんだかめんどくさい感じがするというのが理由です。
    本書はほんわかな感じなのできっとめんどうではないだろうと踏んで読み始めましたが、ひたすら主人公徳一(72)の独白が続くのでこれはこれでめんどくさい・・・。
    独り者で結婚もしていない彼なので、一人でひたすら地味な日常を送っています。心の中に時折嵐はあれど、基本的には何も事件が起きない本です。
    実際に目の前に居たら理屈っぽいおじいさんで、話すのもおっくうに感じそうですが、人に寄り掛からず一人で平和に生きている所は、自分が独居老人なら理想とする所かもしれません。

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    2020年08月14日
  • 鉄鼠の檻(3)【電子百鬼夜行】

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    再読。
    この巻でだいぶ物語が終わりへと動き始める。
    「姑獲鳥〜」で主要人物だった久遠寺の話も繋がる。

    鼻持ちならない男、山下警部が少し良い男に。
    寺ではボーイズラブならぬ、ボーズラブが発覚し
    もうしっちゃかめっちゃか。
    次でラスト。

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    2020年08月05日