京極夏彦のレビュー一覧

  • 病葉草紙

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    【収録作品】馬癇/気積(キシャク)/脾臓虫/蟯虫/鬼胎/腸満/肺積(ハイシャク)/頓死肝虫(トンシノカンムシ)

    「前巷説百物語」に登場する本草学者・久瀬棠庵の若き日を描いた連作奇譚集。
    人の心がわからない……と言いながら、物事を治めてしまう棠庵と、なんだかんだと気をもむ藤介の掛け合いが面白い。

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    2024年10月06日
  • 絡新婦の理(2)【電子百鬼夜行】

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    再読。
    大まかな話の流れは覚えているものの
    細かい所はすっかり忘れている。

    「女は分からない!」と言い切ってしまう
    男感ムンムンな木場がいい。

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    2024年10月03日
  • 後巷説百物語

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    【2024年181冊目】
    赤えいの幻、六部と舞首、生き続ける蛇、山男と移りゆく時代、光る青鷺、終わりの百物語。世に不思議なし、巷説百物語シリーズ第三段。

    読むのに随分と時間がかかってしまいました。前作は「もしかしてここで終わるつもりでした?」みたいなお話でしたが、今作はその後の話です。どちらかというと読者側、巻き込まれ側の百介が語り手に変わり、四人の元武士たちが読者側という立ち位置に。

    交錯する昔に起きた事件と、現在の事件を繋ぐ一白翁の回顧録というのが正しいかもしれません。ただ、小股潜り一向が好きな私としては伝聞ではなく臨場感あるその場その場の話として読みたい!と思うなどしました、だからな

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    2024年09月29日
  • 京極夏彦講演集 「おばけ」と「ことば」のあやしいはなし

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    講演の書き起こしなので京極さんの語り口をイメージして読めた。が、やはり直接聴講した方がうらやましい。

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    2024年09月22日
  • 文庫版 鵼の碑

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    長過ぎます。長過ぎるのは如何なものか。読み易い文章で飽きることはないのだけれど、登場人物が間を置いて出てくると、どんな人で何をして何を言ったか、忘れてしまっていて困惑します。

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    2024年09月19日
  • 幽談

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    ネタバレ

    幽談

    京極先生のショートミステリーを期待したのですが、いずれの短編も存在の不確かさを主題とした不思議な話集でした。手首を拾う、ともだち、下の人、成人、逃げよう、十万年、知らないこと、こわいものの全8編の短編集です。ベッドの下に”いる”「下の人」や生きた手首を拾う「手首を拾う」など、奇想を元にしたものや、アイデンティティの崩壊の様子を淡々と綴った「知らないこと」や「ともだち」、禅問答を思わせる「こわいもの」などいろいろなアプローチで壊れてしまうことを追求しています。
    一風変わった怖い話を味わいたい方にはお勧めしますが、京極堂や又市シリーズのような爽快感はありませんので、ご注意下さい。

    竹蔵

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    2024年09月09日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    再読です
    前作よりも理解しにくい 男の尻をのぞく犯人を探す 何ともミステリーという感じではなく読み進めた 時代背景があるのでそんなこともあるのかという気にはさせられた
    このシリーズは好きなのでまだまだ面白いものが出てくることに期待

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    2024年09月05日
  • 今昔百鬼拾遺 鬼 【電子百鬼夜行】

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    百鬼夜行シリーズとあるので、妖怪モノ、ホラーっぽいモノを期待していたら、そうではなかった。日本刀による連続殺人事件。グロさはほとんど無い。犯人は?会話形式で話が進む推理モノだった。

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    2024年09月03日
  • 文庫版 オジいサン

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    京極夏彦は、姑獲鳥や魍魎は過去に読んだ。だが、こういうのも書いているとは知らなかった。
    文章の完成度は、さすがだな。しかも、老人の分裂的思考の様が、これでもか、というくらいにしつこく描写されていて、リアルにうんざりする。(そういう小説なんでしょうけど)

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    2024年08月28日
  • 今昔百鬼拾遺 月 【電子百鬼夜行】

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    「理解するための努力もしないし、理解して貰おうともしない。考え直すことも一切しない。」
    私の嫌う人の特徴をうまく簡潔に説明できる言葉だなと思ったので今後嫌いな人について聞かれたらこの言葉をパクらせてもらおうと思った。

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    2024年08月10日
  • 文庫版 オジいサン

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    ネタバレ

    徳一さん(72)の一日密着レポート、みたいな小説。
    私が今まで読んでいた老人が主役の小説とは全然違った。
    私が今まで読んでた小説は「老人なのにアグレッシブすぎる!」と思うくらい色々展開が変わっていった目まぐるしい小説だったので「これがホントの姿だよなあ」とある意味新鮮だった。
    地味に生きてるようで、意外に顔を覚えられてる徳一さん。
    あと、レンジが家にないので驚いた。
    一体徳一さんいつの生まれなの!?と思って地デジ終了の2011年から逆算してみたところ、戦前の生まれだった。そりゃ色々ついていけないよなあ。
    時々ハッとするセリフを言ったりしてた徳一さん。
    「鍛えているから衰えません」と豪語している

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    2024年06月18日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(2)

    匿名

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    ドッペルゲンガー

    友人が、母のドッペルゲンガーを見た、と怯え、自身もその友人そっくりな人間を目撃してしまう。ドッペルゲンガーは実在するのか❔

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    2024年05月20日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(1)

    匿名

    ネタバレ 無料版購入済み

    京極堂

    絵はちょっと苦手だが、内容面白く、怪現象、学校の怪談的なものを解決していくお話し。マンガの割には活字がかなり多いが、デスノート等難なく読める人ならば抵抗なく読めるかと。

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    2024年05月20日
  • 今昔百鬼拾遺 鬼 【電子百鬼夜行】

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    身の回りで次々と仲良しが死んでしまう女学生が「昭和の辻斬り」なる事件について編集者に相談するお話。昭和の辻斬り最後の被害者である女学生の先輩は自分が殺されることを予想していたようでー「先祖代々、片倉家の女は斬り殺されるんだ」
    真実の1って前くらいまではなんとなく予想できたのですが、最後の落とし所は意外でした。トゥルーエンド感のある小説です。

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    2024年05月04日
  • 幽談

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    妖しくて不気味な雰囲気がジワジワとやってくる。一番「手首を拾う」の妖艶な感じが良かった。「逃げよう」もまた違った不思議な怖さだった。「下の人」ホントにいたら怖い!「成人」は実話っぽくてなんか不気味。「知らないこと」、最終的な視点がぐるりと変わりなにがなんだかわからなくなる。

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    2024年03月29日
  • 文庫版 書楼弔堂 破曉

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    【2024年40冊目】
    概念を散りばめたような小説だった。特に何も特筆すべきことは起こらず、ただ淡々と過ぎる人々の日々の中に、書楼弔堂の主人がそっと本を渡して、その人が進むべき道に導いていく、といった感じ。ミステリーでもなく、なんと形容したら良いのかわからない小説だった。派手さもなく、ずっと凪いだような感じだった。

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    2024年02月19日
  • 百鬼夜行 陰(全)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    百鬼夜行、各事件のサイドストーリー。黒衣の憑物落としは出てこない。だからだろうか、身に迫る怪異は解決されず、妖怪は妖怪のまま、じわりと昏い気持ちのまま小話が着地する。京極堂が出てこないだけで、こんなにも世界の見え方が変わるのか。
    ラストの川赤子は姑獲鳥の夏の前日譚に当たる、関口くんの話。彼の物語だけは、眩暈坂の手前で少し光がさす。この一冊のラストにようやく京極堂の存在が仄めかされるの、すごい憎い演出だなあ。

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    2023年12月31日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(5)

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    楽譜の解読ができるかほんの一瞬考えたが無理だった。心霊探偵っぷりが上手すぎてこの先いっそう面倒に巻き込まれそう。

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    2023年12月17日
  • 今昔百鬼拾遺 月 【電子百鬼夜行】

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    鬼、河童、天狗のそれぞれの単行本の出版社の、どれとも違う京極堂シリーズと同じ版元から出版された月。
    ここらへん出版社の垣根を超えたシリーズ刊行できるあたり京極夏彦のすごさなんでしょうか。
    バラバラの時の挿絵(モデルさんがお面つけて立ってるやつ)も雰囲気あって好きだったけど、今回の装丁はいつもの京極堂シリーズでその重み(物理)と相まってしっっっくりきた。
    最後の天狗の話が一番好きやなぁ。女性の考えをはっきり口にしてくれて爽快。こんなふうにズバッと物言いできないです。

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    2023年12月08日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    前作と同じ出版社じゃない!?え?どゆうこと?三作目も出版社違う?え!え?
    装丁もタイトルも同じなのに、ほぼ同時期に別の出版社から刊行されてる。この謎が気になって、本編に入る前にググりました。

    さてさて、鬼の次は河童です。やっぱり蘊蓄語れる人が出てきた。よく喋る研究者だなぁ。中禅寺敦子と美由紀のコンビは読んでて楽しい。校長先生の外孫といい、団子屋の女将といい、女性がたくさん出てくる。京極夏彦の女性感が卓越してて、書き手が男性なのに読んでて違和感を感じない。女性の心理(しかも現代の!)よくわかるなぁ、、、この人。

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    2023年11月23日