京極夏彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトルからしてインパクト抜群。
関係者がアサミについて話すことが、理屈と言い訳じみていて、最初怒りが沸いてきた。それぞれの抱える事情、言い分がどこかしら自分にもあてはまるような気もして、渡来の存在がだんだん怖くなってくる。
死ねばいいのに、なんて言葉を聞いたらぎょっとするけど、渡来健也というキャラがこのノリで言う言葉だからこそ、すっと胸に入りこんでしまってそこから重みのある毒としてじわじわと刺さってしまうんだろうなと思った。
結局一番自分に正直な人は殺されたアサミなんだろうなと思う。
いくら境遇が不幸に見えても幸せだったのかもしれないし、幸せだったと言っても、本当のところは本人にしかわからな -
Posted by ブクログ
ネタバレなるほど、鵺の各パーツに各々が背負う物語を嵌め込んで収斂させていく構造になっているのか…と感心しつつ読んでいったわけだが、巻末の解説で小川哲氏がそのあたりを至極的確に詳述されており、私などの出る幕はないのでそれはひとまず置いといて。
前作の時にも感じたが、今作においても、令和の現代になってようやく声高に議論されるようになってきた種々のトピックスがふんだんに盛り込まれている。
例えばジェンダー平等であったり、ハラスメントであったり、陰謀論やフェイクニュースであったり、無戸籍国民の問題であったり。
中でも原子力を巡る諸々については作品全体の中核を成す柱の一つといって過言ではない要素になっているし -
Posted by ブクログ
この世界は実は面白い、この世の中は地獄 その地獄を楽しむために、非常にリスキーな大発明、言葉を利用してみましょうというお話らしい
どんな言葉も受け取る側によっていかようにも変わってしまう、あらゆる争いは言葉の行き違いから起きるとか
どんな文章もどんな言葉も受け取る側によっていかようにも変わってしまう
多様な解釈があるということ。
改めて言われてしまうとそうだなと感じるわ。
地獄の楽しみ方?この世の中は地獄なんですね?気づいた人から楽しむ方向へシフトしていけたらいいけど
楽しもうと色々考えてしまって結局楽しめないんですけど。
「本の中にはもう一つの人生があります。十冊楽しめた人は十、百冊楽