京極夏彦のレビュー一覧
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ネタバレ中禅寺、榎木津、関口の学生時代の話。
ちょっと中禅寺が周りから持て囃されすぎてるとか、原作では名前しかでてきてない総一郎が結構でてくる…など若干引っかかる部分もありますが、そういうところはあまり気にしないよ、スルーできるよという人にはおすすめかな…。
話自体は読みやすくて面白かったと思います。
最後に私の想像なんですが、三人、特に中禅寺は素直に友情とかを口に出したり表したりってことはしないような気がしてたので…青春感というか友情が結構素直に表に出てたのにはちょっとびっくりしました。
まさか『友人』という発言があるとは…。
ただ、若い頃ですからね。青春時代だからと考えるならそれもありなのかも -
Posted by ブクログ
おお、とうとう絡新婦ですか。絡新婦も好きです。美女・美少女が多いし。(変な人も多いし。)
冒頭は完全に女学校ノリで、かわいくも狭苦しくおぞましくていい。呉さんは本当、好ましい主人公タイプだよなあ…。
古本屋周りの面々はちらりとだけ顔見せしてますが、事件冒頭はやっぱり木場さんですね。木場さんは本当に見ていて気持ちがいいなあ。
そして最後に薔薇十字探偵社。
えーと時間軸的にはこの前に鉄鼠があって、そこで益田が登場して絡新婦から榎木津のとこで働いてるんだっけか。だからまだ髪伸びてないしスーツなわけね…うん、初見ちょっとびっくりした。新米な感じがとても…良い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ地響きがする--と思って頂きたい。
く、くだらねぇぇぇ!
と思わず脱力して笑ってしまう。今までの京極の作品は何!?京極って作家は2名いるの!?って感じ。これは短編(中篇というべきか)が7編。すべての題名が有名作品のパロディで「すべてがデブになる」、「パラサイト・デブ」などなど。もーう、全編通して「デブ。」
暑っ苦しいわ、汗臭そうだわ、でもユーモラスだわ。
メタ小説が苦手な方にはオススメできないこの作品、でも悪ノリが好きな方にはオススメしちゃうぞ。ツッコミが面白いんだなぁ。
7編すべてに共通するモノがあって、また7編が微妙にリンクしているのがミソ。 -
Posted by ブクログ
「ズッコケ三人組」のシニカル版とでも例えたらいいのだろうか。
特に第1話が顕著だが、各小編の冒頭にまるでエッセイのような、どこに向かうとも何を片付けるともしれない独り語りがまず延々続く。
はっきりいってそれが冗長に過ぎ、飽きる。
京極堂シリーズに代表される緻密なミステリーならば、そういった口上も多少衒学的であっても読むのは堪えられるが、いわばナンセンスギャグを骨子とするこの作品においてはなかなかきつい。
そもそもが入り方、この小説を読み始める時の私の心構えが誤っていたのかも…。
作品の後半、「けんぽう」あたりからはオチの面白さというか、笑いどころが急に腑に落ちるようになってきたのだが、これは作