京極夏彦のレビュー一覧
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”豆腐小僧その他”京極夏彦著 角川文庫(2011/04発売)
(ジュブナイル版”豆腐小僧”と”京極噺六儀集”より”狂言 豆腐小僧””狂言 狐狗狸噺(ロングバージョン)”
”狂言 新・死に神””落語 死に神remix”、茂山千之丞”京極作品と狂言の歴史的出会い”を再録。
ジュブナイル版”豆腐小僧”・・・”豆腐小僧ふりだし”とも発売直後に公開したアニメ映画とも別内容。
(但し、映画とは現代が舞台ということと天候変更システムが重要アイテムであることが共通。)
子供向けでありながら、”ふりだし”と同じように妖怪の存在意義まで突っ込んだ内容になっていたのは驚き。
さらっと流しながらも抑えるところは押さ -
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”豆腐小僧双六道中ふりだし”京極夏彦著 角川文庫(2010/10発売)
(2003年講談社単行本の文庫版。解説:市川染五郎。)
・・・豆腐を持っているだけの妖怪、豆腐小僧が己の存在理由を求めて旅立つ!
・・・というようならあらすじですが、堅苦しい感じは一切なく、
愛くるしい(ゆるキャラ?)豆腐小僧が達磨や袖引き小僧等の妖怪と楽しくわいわい進む微笑ましい話。
存在うんぬんについては妖怪論である同著者の”妖怪の理 妖怪の檻”を小説にしたようなイメージでした。
(発行は”妖怪の理~”が先。)
後半は人間同士のいざこざに巻き込まれますが、
”存在しないのに存在する”妖怪の特性、また、絵巻物出身であ -
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ネタバレ地響きがする――と思って戴きたい。
大笑いか!? 激怒か!?
著者初の 【くだらない】 短編連作集!
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内容がとにかくくだらない。徹頭徹尾くだらない。読めば読むほど、読み進めれば読み進めるほど、
――脱力する。
読んで大笑いするか激怒するかは読者次第。
あなたは精根尽きる前に、最後まで読み終えることができるか!
余談だが。
ハードカバー版、ノベルス版、文庫版、と三種類出ているのだが、版が変わるご -
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ネタバレ鳥山石燕の『画図百鬼夜行』シリーズに登場する妖怪(特に京極夏彦の「京極堂シリーズ」に登場するもの)を解説した本。「姑獲鳥」、「魍魎」など計42種の妖怪について紹介、その背景を古典漢籍や当時の江戸の習俗など様々な知識を活用して解読する。
鳥山石燕の妖怪画には絵解きの要素が含まれているが(特に石燕による創作と目されているものはそれが顕著であるという)、著者は和漢の書物や江戸の風俗、民間伝承に言葉遊びといった広範な知識をフル動員してその解釈に当たっている。様々な要素を考慮して解説される絵解きの解釈には疑問符のつくものも幾つかあるが、絵の解読に当たって展開される知識の多くは見ているだけでも勉強になる( -
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なんとか年内に読み終えることができてよかった。
年越したら忘れちゃいそうでした、色々と。
相変わらず伏線やら設定やらが凝っていてすごいなぁ、と。
色々不可解だった「死の真相」も、なるほどなあ、と最後は納得。
しかし「禅」の世界は奥が深いんだなぁ、と驚きました。
宗派?とかほんとにさーーっぱりわからないので、
この辺はもう読んでていてもさっぱりわかりませんでした(笑)
それでも面白く最後まで惹きつけられたのはさすがとしかいいようがないかな。
しかし、3巻と4巻はなんでこんなに薄かったのですかね。
まとめて3巻に出来なかったのかな、とか思いました。
謎です。