京極夏彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読んでるあいだは、豆腐小僧のおっちょこちょいぶりに、ほのぼのできた。寝る前のよい入眠剤になりました。
内容は、
妖怪は人が感得しているから存在している、ということ。
妖怪は自然現象や人のまわりにおこるうまく説明できない事象の説明であるということ。
ただし、豆腐小僧は江戸時代からキャラクターとして存在したということ。
(鬼太郎の先駆けか!)
また、京極夏彦おなじみの邪魑や姑獲鳥や魍魎やらがでてきた
構成は、妖怪うんちくにはいると1ページとかながながのべるのは健在
読み飛ばしたくなる気持ちを抑えて、長ったらしい文章を読み込んだ
寝る前、入浴時にちょこちょこ読んで1、2週間かかった
市川染 -
Posted by ブクログ
毎度おなじみ豆腐小僧。今回は番外編ということで名前も豆富小僧と改めて舞台も現代・・・ですが、まあやることはいつもと同じですw
人間社会になんらかの事件が起こって、それを「いるけどいない」妖怪があーだこーだと言いつつ成り行きを見守ったり振り回されたり。
今までのシリーズが楽しめたらそのまま同じように楽しめる・・・と思います。というか番外編っぽい作りなのでここだけ読んでもいいんじゃないでしょうか。
しかしアニメ化もしたということで表紙とかがその絵になってるんですね。でも豆腐小僧ってのはもっと、作中書かれている通り、憎めない間抜け面じゃないとなあ・・・これは可愛すぎるだろう。これなら誰もが「かわい -
Posted by ブクログ
ネタバレ妖怪人間ベムの歌を聴いていた時に、不用意に「妖怪が何か」は説明できるよな、と思ってしまった次の日に書店で目にして買ってしまった本。現代の「妖怪」という概念・言葉がいかにして成り立ったか、江戸から明治の通俗、そして柳田の民俗学での定義を経て水木しげるの表現で昇華し確固たる言葉、存在として浸透するまでを様々な資料を提示して考察した本。最近、読みての知を要求される本からすっかり遠ざかっていたので、読み終わるまでに何回も挫折しそうに。言葉を商売にする人が自分の興味に直球を投げるとこうなるか、という本。しかも、その書きては京極夏彦様。不用意にに一つの言葉を説明できると思った自分を後悔しました。
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Posted by ブクログ
小説「豆腐小僧」と狂言台本3つ、落語台本1つ収録。
『豆腐小僧双六道中ふりだし』を読んだときは、妖怪の成り立ち、意義などが初めて理解できて大変感動したのだが、今回の「豆富小僧」はストーリーこそ違うがそれをさらに簡略化した感じ。ジュヴナイルということなので、映画化を機に子供にもわかりやすいように書いたということだろうか。
しかしテーマや妖怪のキャラクタは『〜ふりだし』と同じようなものだし、ストーリーもラストなんかとってつけたようで、京極夏彦にしては残念だった。
オリジナル狂言3つは舞台で見たことがあるが、面白かった。この台本がついているのは嬉しい。