京極夏彦のレビュー一覧

  • 薔薇十字叢書 神社姫の森

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    薔薇十字叢書というのは京極夏彦公認の「百鬼夜行」公式シェアワールド、ということなのですね。本人が長く書かないために現れた世界、ということでしょうか。
    主要な登場人物は、かなりよく捉えられていたと思います。話全体の展開は50ページほど読んだところで、思った通りに進んでいくのですが、よく勉強して書かれているので、その部分を楽しむ形になりました。
    本当によく原典を読み込んで書かれているな、と思いました。
    あの方の訃報のあとに読みましたので、なんだか、しんみりしました。「妖怪大戦争」をまた見たくなりました。
    ホームズ物にも良作のパスティーシュが多々あるし、そうなっていくのかなあ。
    そういえば、御手洗潔

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    2015年12月30日
  • 遠野物語remix 付・遠野物語

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    ずっと気になっていた「遠野物語」を
    京極夏彦氏のremixバージョンで、やっと読むことができました。
    現代仮名遣いなので大変読みやすかったです。
    伝承という形態をとって綴られたこのモノガタリ集はあきらかに文学作品であるとともに、普通の物語とは違う。
    たくさんの不思議な話があるなかで、中には現代科学で説明がつきそうなものもあったりする。
    妖は現代で生きるのは難しいだろうなぁ。
    そしてこの作品を読んでいて「百鬼夜行抄」が無性に読みたくなりました。

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    2015年12月19日
  • 眩談

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    幽談、冥談、そして、眩談、と続けて読んでいるのですが、不条理で不気味な短編を読みたい方にはお勧めですね。
    (これをきっかけに内田百閒などへ行くもよし)

    そして、今回、私を何よりも喜ばせたのは解説を大好きな者星大二郎さんが書いていること。雰囲気が「栞と紙魚子シリーズ」に似ている感じでいいわぁ。

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    2015年12月10日
  • 遠野物語拾遺retold

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    遠野物語からこぼれ落ちていたエピソードを綴った遠野物語拾遺、これを淡々と現代語訳にした内容。正直読みにくいところもあったけど、面白かった。

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    2015年11月22日
  • 薔薇十字叢書 桟敷童の誕

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    薔薇十字叢書は、京極堂内聞、天邪鬼の輩と今回のこれの合計三冊を今のところ読みましたが、これが群を抜いて原作に近かったと思います。
    若干の違和感はないことはないですが、すごく気になってしょうがない!ってほどの箇所は特になかったように思います。
    全体的に仄暗い空気感だったり、関口くんの鬱々とした感じだったり、榎さんの傍若無人さだったりがいい感じに似てたと思います。
    視点がいろんな人に切り替わったり、内面を独白するような箇所もあったりして良かったです。

    あとは個人的にはあとがきで作者の方に好感が持てました。
    久保と関口くんの書いた小説、私も読みたいとずぅぅっと思ってます。

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    2015年10月24日
  • 数えずの井戸

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    なかなか進展しないから途中で投げ出し、数ヶ月後に再びスタート。

    数ヶ月空いたけど、読み始めると人物像を案外覚えている。筆者の描き方がうまいんだろう。

    そして、後半からゆっくりした歯車が急速に回り出し、すべて壊れた。

    ずっとゆっくり回り続けられたら、何も変わらずいられたかもしれないのに…

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    2015年10月21日
  • 薔薇十字叢書 桟敷童の誕

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    本家に近い雰囲気でなかなかよかった。座敷わらしではなく、桟敷わらし。桟敷わらしを巡る話に不思議なことなんて何もなかったし、確かにこれは警察の仕事だな。榎さん大暴れな割に被害が少なかったw

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    2015年10月21日
  • 薔薇十字叢書 天邪鬼の輩

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    京極堂・関口・榎木津の高校時代の出会い。友達連呼だ。青い、青いよ!青い春だよ。榎さんのキャラに若干違和感あったけど、「面白ければ何でもアリなんです。」だな。

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    2015年10月20日
  • 薔薇十字叢書 天邪鬼の輩

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    ネタバレ

    中禅寺、榎木津、関口の学生時代の話。

    ちょっと中禅寺が周りから持て囃されすぎてるとか、原作では名前しかでてきてない総一郎が結構でてくる…など若干引っかかる部分もありますが、そういうところはあまり気にしないよ、スルーできるよという人にはおすすめかな…。
    話自体は読みやすくて面白かったと思います。

    最後に私の想像なんですが、三人、特に中禅寺は素直に友情とかを口に出したり表したりってことはしないような気がしてたので…青春感というか友情が結構素直に表に出てたのにはちょっとびっくりしました。
    まさか『友人』という発言があるとは…。
    ただ、若い頃ですからね。青春時代だからと考えるならそれもありなのかも

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    2015年10月24日
  • 絡新婦の理(1)

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    おお、とうとう絡新婦ですか。絡新婦も好きです。美女・美少女が多いし。(変な人も多いし。)
    冒頭は完全に女学校ノリで、かわいくも狭苦しくおぞましくていい。呉さんは本当、好ましい主人公タイプだよなあ…。
    古本屋周りの面々はちらりとだけ顔見せしてますが、事件冒頭はやっぱり木場さんですね。木場さんは本当に見ていて気持ちがいいなあ。
    そして最後に薔薇十字探偵社。
    えーと時間軸的にはこの前に鉄鼠があって、そこで益田が登場して絡新婦から榎木津のとこで働いてるんだっけか。だからまだ髪伸びてないしスーツなわけね…うん、初見ちょっとびっくりした。新米な感じがとても…良い。

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    2015年10月17日
  • 幽談

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    こういう現代ホラー小説なら好きです。はっきりとは分からないけど、もぞっとするようなもやっとする感じ。ぞっとしないけど恐いと言うわけでもないけど、(むしろ笑けてしまう話もあるのですが、それが逆に現代的)結末にねじれを感じて、どこへ連れていかれるのか却って楽しみな感じ。投げっぱなしもあったけど、それは想像力で…というのかもしれません。

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    2015年10月07日
  • 遠野物語拾遺retold

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    池、沢、淵と山、峠、森が多く出てきて、山合の谷間という遠野の町の自然環境が色濃くでていて、おもしろい。

    家々に仏像がまつられ、神様の様な扱いをしていることも、興味深い。

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    2015年08月09日
  • どすこい。

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    ネタバレ

    地響きがする--と思って頂きたい。


    く、くだらねぇぇぇ!
    と思わず脱力して笑ってしまう。今までの京極の作品は何!?京極って作家は2名いるの!?って感じ。これは短編(中篇というべきか)が7編。すべての題名が有名作品のパロディで「すべてがデブになる」、「パラサイト・デブ」などなど。もーう、全編通して「デブ。」

    暑っ苦しいわ、汗臭そうだわ、でもユーモラスだわ。
    メタ小説が苦手な方にはオススメできないこの作品、でも悪ノリが好きな方にはオススメしちゃうぞ。ツッコミが面白いんだなぁ。
    7編すべてに共通するモノがあって、また7編が微妙にリンクしているのがミソ。

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    2015年04月22日
  • 百器徒然袋 鳴釜 薔薇十字探偵の憂鬱

    Bb

    購入済み

    うーん、なんかもやもや

    参加してなかったからって、同罪。
    女としては久我も許せないけどね。
    とんでもない話だわ。

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    2021年01月26日
  • 幽談

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    さくっと読める短編集。
    ぞくっとして時々ざわっとする。きゅんとくるラストもあった。
    こういうのも書く方なんだなあ~と思いつつ、
    個人的にやはりこの作家さんはずっしり長編がすきです。

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    2015年02月21日
  • 魍魎の匣(1)【電子百鬼夜行】

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    京極堂シリーズは全て分冊で購入している。
    感想は下巻に。
    上巻で京極堂が出てくるのは遅めだけど、出てきた瞬間からいつもの京極堂で語りに引っ張り込まれる。

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    2015年02月19日
  • 嗤う伊右衛門

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     近代的解釈でリライトした「四谷怪談」。ホラーよりもミステリ成分が濃い。「心中もの」の変種とも読める。

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    2015年02月10日
  • 百鬼夜行 陰(全)【電子百鬼夜行】

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    良い意味で「娯楽小説」だった百鬼夜行シリーズから、悪い意味での「娯楽」を抜き去った作品。平たく言うと、著者は路線を変えたいんだろうな~・・・と察せられた作品。

    川赤子の主人公関口以外は、さして人気のない登場人物を使い、怪談文学としてうまくリメイクされています。
    シリーズを読んでいないと楽しめない内容ではありますが、シリーズを読み通して理屈っぽくなった頭を柔らかくするのにはちょうど良いのではないでしょうか。

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    2015年02月07日
  • 数えずの井戸

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    長い。くどい。登場人物全員がなぜああもくどくどと考える?いっこうに話が進まない。
    道を歩くだけでなぜにああも考えることがある?初登場人物がでるたびに、場面が変わるたびに、くどくど考える人たち。人物の性格の設定や説明でその文がいるのでしょうが、くどすぎる。
    物語は、嗤う伊右衛門とあまり大差ない登場人物たちが同じような配置で同じようなことを思い、同じようなことが起こったような気がする。

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    2015年01月14日
  • 百器徒然袋 雲外鏡 薔薇十字探偵の然疑

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    ネタバレ

    五徳猫事件を受けての探偵挑戦譚だが、京極堂もあきれるくらい稚拙な計略が思った通りに暴かれ、少し物足りない感じがする。榎津探偵が暴れまくる解決にはスッキリ感あり。ところで本島くんの名前って?
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    2015年01月03日