京極夏彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんかこう、京極っていうとシリアスで妖怪で重いって感じがしますけど、これは明らかにギャグでした。
意味は全く分からないけど、とにかくおデブさんが出るわ出るわ。
しかも、短編がすべて有名作品のパロディ(?)なんです…
・四十七人の力士
・すべてがデブになる
・パラサイト・デブ
・土俵(リング)・でぶせん
・脂鬼(しき)
・理油(りゆ)
・ウロボロスの基礎代謝
名前だけでも何のパロディか分かりますよね…
「すべてがデブになる」と「脂鬼」が個人的に面白かったかな…(屍鬼読んだことないけど)
内容も、よく分からないオチに意味の無いネタ振り、掛け合い、そしてデブ…(なぜデブ?)
そしてなぜしりあがり -
Posted by ブクログ
何の予備知識もなく読んだのですが、これは『嗤う伊右衛門』同様、古典怪談を扱ったお話だったのですね。
元ネタは知りませんでしたが。
そして『巷説』シリーズともリンクさせているという。
それだけで、かなり得した気分になりました。
各章が登場人物の名前になっており、その人物視点で話がすすみます。
同じ人物の視点でも、次に回ってきた時には名前が変わっているという。
その名称と心の変遷、そして人物同士のリンクが面白く、あっという間に読んでしまいました。
押入れに篭り、覗く小平次と覗かれる女房のお塚。
正式に結婚しているわけでもなく、嫌悪の対象でしかない小平次とどうして暮らしているのか?
ここのところ