あらすじ
関口の“弟子”から映画館に繁栄をもたらす妖怪・桟敷童の噂を聞いた榎木津は、下僕を従え妖怪探しに乗り出した。だが榎木津が見たものは美しい少女の死体で……。童を生み出す女は鬼か神か。京極堂はどう幕を引く?
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Posted by ブクログ
関口君の弟子、とある時点であまり期待はしていなかったのですが、正直いい意味で裏切られました。予想よりずっと世界観もキャラクターも雰囲気を壊さずいい感じでした。さすがに憑き物落としとまではいきませんでしたが榎さんの傍若無人っぷりも堪能でき、満足です。
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京極作品を読んでいたら、もっと楽しめたはずでした。
勉強不足なのに手を出してしまって、申し訳ないです。
登場人物の特徴もわからず読んでしまったけれど、楽しめたのは確かです。
改めて、またいつか読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
映画館だから座敷わらしじゃなくて、桟敷わらし(^^)本家よりソフトな感じがしたけれど、雰囲気はそのままで満足♪フルメンバーがほぼ登場しているのも嬉しかった(°▽°)
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映画館に座らされる桟敷童は、座敷童の店版。
弟子に! とやってくるのは迷惑ですが
そんな理由からやってこられるのも迷惑。
しかもうっかり、某探偵に桟敷童に興味をもたれるとか
何してても怪しいのに、よくもまぁ…。
しかもここから~の事件。
掃除少年たる、自分を馬鹿だという少年。
こういう性格かと思ったら…でした。
探偵、関係ない気がします。
とはいえ、話としては面白かったです。
なぜ映画館に若者が増えたのか、とか。
いやでもその趣味はどうかと…しかも掃除少年まで。
一番の謎は、弟子に、とやってきていた彼。
え、そういう落ちはありですか?! でした。
幼少の頃のにらまれ、損としか…。
でもそれなら、他の子供たちも損というか…。
いや、信じられるものがあっただけ、幸せ??
Posted by ブクログ
京極夏彦公式スピンオフシリーズである薔薇十字叢書の一冊。内容は、二次創作だと思えば耐えられる……かも。
京極堂は妖怪蘊蓄を語らないし、語ったとしてもほんのちょっとで口のはさみ方がわざとらしい。関口くんはうじうじしていてしっかりしろと言いたくなるし、榎さんは傍若無人ぶりがから回っている。登場人物たる彼らを筆者は統制できていない。読んでいる最中、「京極堂はこんなんじゃない」「榎さんはこうじゃない」が何度か頭をよぎった。
構成と京極道の立ち回りは本家に倣おうとしているが、力量不足。圧倒的に闇が足りない。
京極堂シリーズが好きで、新刊が出ないことが耐えられなくて、雰囲気の欠片だけでも味わいたいなら読んでも良いと思うが、あくまで本家が好きなら勧めない。
京極堂シリーズを最後に読んだのはもう十年前か。それだけ長い間新刊が出ていないことに気付かなかった。新刊はいつ出るんですかねー……。
Posted by ブクログ
薔薇十字叢書は、京極堂内聞、天邪鬼の輩と今回のこれの合計三冊を今のところ読みましたが、これが群を抜いて原作に近かったと思います。
若干の違和感はないことはないですが、すごく気になってしょうがない!ってほどの箇所は特になかったように思います。
全体的に仄暗い空気感だったり、関口くんの鬱々とした感じだったり、榎さんの傍若無人さだったりがいい感じに似てたと思います。
視点がいろんな人に切り替わったり、内面を独白するような箇所もあったりして良かったです。
あとは個人的にはあとがきで作者の方に好感が持てました。
久保と関口くんの書いた小説、私も読みたいとずぅぅっと思ってます。