京極夏彦のレビュー一覧
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・京極夏彦「遠巷説百物語」(角川文庫)を読んだ。「巷説百物語」シリーズの文庫本最新刊であるらしい。6冊目である。あちこちで百物語をやつてきたやうだが、これは遠野である。ただし、書名は「遠野」ではなく「遠」一字である。柳田の「遠野物語」とも関係あるらしいが、私は確認して ゐない。京極に「遠野物語」訳があるのだから、それくらゐはおてのものであらう。本書は 「お歯黒べったり」に始まり「出世螺」に終はる全6編である。全体が緩やかにつながつてゐる。個々の物語は独立してゐても、言はば悪役以外の登場人物は共通する。しかも、その構成は「まず冒頭に口承される『譚』ーーいうなれば昔話が据えられ、その元となった巷の
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ネタバレホラー映画のような直球な怖さではなく、ジメッとした気持ち悪さが残る作品。
各短編の主人公たちは怪異に出くわしても、恐怖に慄くことなく淡々としてるのが印象的だった。
どの話も基本的に全く解決に至らないまま終了するため、ちょっとモヤっとしたけど、そういう「よくわからないもの」を楽しむ作品なのではないかと思った。
純文学のような趣がある「手首を拾う」「十万年」
強烈な気持ち悪さが残る「成人」「逃げよう」
哲学的な「こわいもの」
不条理な雰囲気が漂う「ともだち」「知らないこと」
一番直球なホラーだけど、なんかシュールでちょっと笑ってしまった「下の人」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回はなるほど、新撰組界隈がおいでなさいましたか。
あと竹久夢二さんはですね、昔文学館を拝見した時に『恋多き…というか多すぎだろうよ』と思った記憶がございましてねぇ…出てきた時にはちょっと『おぉ!?』と思ってしまいました笑
なんでしょうね。以前より読みやすかった気がします。
そして今回もしほるくんがかわいいです。
本当に激動の時代だもんな…。皆少なからず戸惑いますよね。文明はすごい勢いで変わる、今までの常識が常識じゃなくなる。
京極さんの本は、読んでいると温度や香りが伝わってくる気がします。
久々に濃ゆい時間を過ごさせていただきました。 -
Posted by ブクログ
【短評】
多分10年振り位に着手する「巷説百物語シリーズ」の最新刊である。
どうにもならぬ人の世のしがらみを妖怪怪異に仮託することで解消する本シリーズ。
正直、事前知識はさっぱり抜け落ちていたが、思いの外すんなりと世界観に浸ることが出来た。そうそう、こんな感じだった的な安心感。
全6話が収録されているが、基本的には同じ構造。起承転結よろしく「譚」「咄」「噺」「話」という4つの「はなし」で構成される本作の「型」をシリーズの様式美と捉えるか、紋切り型と捉えるかで評価は分かれるかもしれない。私は前者である。ただ、やや胡乱な表現になるが、このシリーズ、もう一歩グッと来る物語集だった記憶が強烈に残ってい -
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近未来の情報統治された世界で起こるSFアクションミステリ第2弾。
14歳の少女達が悩んだり戸惑ったりしながら(しない奴も数名あり)、ダメな大人達のすごく嫌な計画と戦って打ち破り、夢や現実に突き進む。
コミュニケーションって?生きるって?死ぬって?夢って?という現代人もつまずきがちな問題が、発展・進歩した世界では、余計に難しいらしい。動物を殺さずに食糧問題を解決し、武器も争いも(表向きは)なくなり、医療等も飛躍的に高度化してるのに、みんな「楽しく生きている」ようには全然見えない。多分それは、今の人間である私の主観でしかないですが。
こう書くと変な話に思われるかもしれませんが、京極夏彦は絶対裏切ら