京極夏彦のレビュー一覧

  • 今昔百鬼拾遺 鬼 【電子百鬼夜行】

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    身の回りで次々と仲良しが死んでしまう女学生が「昭和の辻斬り」なる事件について編集者に相談するお話。昭和の辻斬り最後の被害者である女学生の先輩は自分が殺されることを予想していたようでー「先祖代々、片倉家の女は斬り殺されるんだ」
    真実の1って前くらいまではなんとなく予想できたのですが、最後の落とし所は意外でした。トゥルーエンド感のある小説です。

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    2024年05月04日
  • 幽談

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    妖しくて不気味な雰囲気がジワジワとやってくる。一番「手首を拾う」の妖艶な感じが良かった。「逃げよう」もまた違った不思議な怖さだった。「下の人」ホントにいたら怖い!「成人」は実話っぽくてなんか不気味。「知らないこと」、最終的な視点がぐるりと変わりなにがなんだかわからなくなる。

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    2024年03月29日
  • 文庫版 書楼弔堂 破曉

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    【2024年40冊目】
    概念を散りばめたような小説だった。特に何も特筆すべきことは起こらず、ただ淡々と過ぎる人々の日々の中に、書楼弔堂の主人がそっと本を渡して、その人が進むべき道に導いていく、といった感じ。ミステリーでもなく、なんと形容したら良いのかわからない小説だった。派手さもなく、ずっと凪いだような感じだった。

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    2024年02月19日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(5)

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    楽譜の解読ができるかほんの一瞬考えたが無理だった。心霊探偵っぷりが上手すぎてこの先いっそう面倒に巻き込まれそう。

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    2023年12月17日
  • 今昔百鬼拾遺 月 【電子百鬼夜行】

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    鬼、河童、天狗のそれぞれの単行本の出版社の、どれとも違う京極堂シリーズと同じ版元から出版された月。
    ここらへん出版社の垣根を超えたシリーズ刊行できるあたり京極夏彦のすごさなんでしょうか。
    バラバラの時の挿絵(モデルさんがお面つけて立ってるやつ)も雰囲気あって好きだったけど、今回の装丁はいつもの京極堂シリーズでその重み(物理)と相まってしっっっくりきた。
    最後の天狗の話が一番好きやなぁ。女性の考えをはっきり口にしてくれて爽快。こんなふうにズバッと物言いできないです。

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    2023年12月08日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    前作と同じ出版社じゃない!?え?どゆうこと?三作目も出版社違う?え!え?
    装丁もタイトルも同じなのに、ほぼ同時期に別の出版社から刊行されてる。この謎が気になって、本編に入る前にググりました。

    さてさて、鬼の次は河童です。やっぱり蘊蓄語れる人が出てきた。よく喋る研究者だなぁ。中禅寺敦子と美由紀のコンビは読んでて楽しい。校長先生の外孫といい、団子屋の女将といい、女性がたくさん出てくる。京極夏彦の女性感が卓越してて、書き手が男性なのに読んでて違和感を感じない。女性の心理(しかも現代の!)よくわかるなぁ、、、この人。

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    2023年11月23日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    ★僕は生きてますよ(p.348)
    3つの魅力(1)基本的にはうだうだした会話で構成されているので、例によっておもろいキャラクタたちを楽しめばいいかと。冒頭の女生徒たちの河童談義もなかなかおもしろかったりする。(2)事件と河童の強引な結びつけかたが楽しい。(3)今回は多々良先生も参戦したので特異なそのキャラクタも楽しい。

    ■河童についての簡単なメモ
    【一行目】「何て品のないお話なの――」

    【敦子】中禅寺敦子。京極堂の妹。「稀譚月報」編集者。
    【池田進/いけだ・すすむ】総元駐在所の巡査。
    【夷隅川】千葉にある川。ぐにゃぐにゃと気合いを入れて蛇行している。
    【磯部/いそべ】掲示。
    【市成裕美/いちなり・ひろみ】美由紀の友人。祖母は岩手の人。
    【稲葉麻佑/いなば・まゆ】総元村の小学校の前校長の外孫。
    【入川芽生/いりかわ・めい】浅草の団子屋のおかみさんの宿六の兄の娘。
    【亀山智嗣/かめやま・ともつぐ】水死体。
    【川瀬敏男/かわせ・としお】痩せた男。偶然池田巡査の知っていた。住んでいた場所の近くに龍王池というのがあった。行方不明。
    【川瀬香奈男/かわせ・かなお】川瀬の息子。行方不明。
    【キーワード】河童。尻。覗き魔。宝石偽造。隠退蔵物資。水死体。龍。河伯神。猿。河童の薬。
    【久保田悠介/くぼた・ゆうすけ】三好彰に宝石の偽造を依頼した。川で尻丸出し死体として発見された。
    【小泉清花/こいずみ・さやか】美由紀のクラスメート。
    【古谷】「稀譚月報」編集者。臨時に多々良の担当をやっている。
    【幸江/さちえ】浅草の団子屋のおかみ。実はまだ二十九歳。
    【菅原市祐/すがわら・いちすけ】亀山を訪ねてきた人相の悪い男。
    【第五福竜丸事件】敦子が担当している。
    【多々良】準レギュラーの妖怪研究家。普段は敦子が担当者。今回は古谷が代わっている。
    【南雲淳子/なぐも・じゅんこ】美由紀の従姉妹。母の姉の長女。総元(ふさもと)在住。役場勤務。
    【覗き魔】男ばっかり覗く覗き魔が浅草あたりに出没中。
    【橋本佳奈/はしもと・かな】美由紀の友人。「尻」という言葉を口に出すのが恥ずかしいタイプ。宮崎に六歳までいた。
    【比嘉宏美/ひが・ひろみ】千葉県警の婦警。まだ珍しかった。
    【廣田豊/ひろた・ゆたか】川で尻丸出し死体として発見された。水泳が上手でカッパのヒロさんとか呼ばれてた鑢職人。久保田や三好と知り合い。腕はけっこうよかったが素行はあまりよくなく、入川芽生さんによると、亀山さん(たぶん)や、スなんとかさんや、川瀬さん(たぶん)と悪巧みしていたようだ。
    【美由紀】呉美由紀。「絡新婦」登場人物。「今昔百鬼拾遺」シリーズではレギュラーになったようだ。
    【三好彰/みよし・あきら】薔薇十字探偵社への依頼人。食品模型職人。宝石の偽造を頼まれた。

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    ..関口や京極堂や榎木津に関する簡単なリスト(周辺の話も含む)。

    ...あ
    【相沢】神奈川県警察本部刑事と思われる。
    【愛情】《愛情は常に一方通行なのだ。そして一切の強要は出来ないものだ。そして無上の愛とは、対象を信頼することである。》邪魅p.140
    【青木文蔵/あおき・ぶんぞう】こけしのような頭の、警視庁刑事。木場衆太郎の後輩。降格させられて「邪魅」では当初交番勤務の制服警官。木場から教わったという「百聴いて一使えれば大収穫だ」という言葉を信条にしている(木場自身は覚えていないが)。組織の中に組み込まれて初めて機能するタイプという自己分析。中禅寺敦子に好意を抱いてはいるが恋愛感情と言えるかは微妙。敦子にとっては兄の友人の戦友の元部下。
    【浅草】《浅草は、江戸とは別の町だったのだ。》今昔百鬼拾遺/河童p.65
    【敦子】→中禅寺敦子
    【洗い越し】沈下橋、潜水橋のこと。川に沈んでおり普段は多少濡れるが渡ることができる。
    【石井寛爾/いしい・かんじ】津久井署の警察署長。どこかで関口や益田とからんでいたようだ。邪魅の画家の幼馴染みで奇妙な質問をされた。
    【石井四郎】戦時中、軍医中将だった。石井式濾水器を考案した。彼は伝染病予防のための部隊、防疫給水部隊「石井部隊」を設立した。医学を兵科と同等の地位に引き上げるため生物学的兵器、具体的には細菌兵器の研究もしていた。七三一部隊も率いていたようだ。
    【磯部/いそべ】巨漢の千葉県警刑事。『今昔百鬼拾遺 河童』に登場したが中禅寺の名に反応したので百鬼夜行シリーズのどこかで出てたのかも。
    【今川雅澄】骨董屋「待古庵」の主人。口元のしまりがないのと顎がほとんどないのを除けば男前らしい。ていねいな言葉遣いをする。
    【今出川欽一/いまでがわ・きんいち】榎木津礼二郎の従兄。礼二郎の探偵業には批判的で早く身を固めて堅実な仕事に就いてほしいと思っている・・・そりゃ無理というものでしょう。
    【隠退蔵物資/いんたいぞうぶっし】日本軍が戦時中に民間から接収した物資。貴金属についてはほとんどが行方不明。
    【絵】藤村《捜査に限らずどんな場合でも、出来過ぎた絵は思い込みだ。思い込みはどんな些細なもんでも、何の役にも立ちやせんぞ。》邪魅p.234
    【榎木津総一郎/えのきづ・そういちろう】礼二郎の兄。商才がありホテルなどを経営している。
    【榎木津礼二郎★/えのきづ・れいじろう】天下無敵の薔薇十字探偵。って、なんじゃいな? 推理もへったくれもなく「いきなりわかってしまう」特殊能力を持つ探偵。具体的には見た相手の視覚的記憶が脳内に展開されてしまう。超美形でスタイルもよく見栄えは良いし、強い。ほぼ無敵。傍若無人・傲岸不遜な性格、粗暴で非常識で支離滅裂な言動がすべてを台無しにしている。作中でも最も印象の強いキャラクタではある。反社会的ではなく脱世間的。金持ちのボンボンだが現在実家の支援は受けていない。《榎木津にとって敵対者を除く凡ての人間は、下僕なのである》邪魅p.42。京極堂の友人だが《榎木津絡みの話は凡て遠慮する。》邪魅p.176。《榎木津の凄いところは――余り褒めたくはないのだけど――その非常識な能力自体ではなく、世界を社会や世間や個人と強引に接続してしまう生き方にこそあるのだと思う。》邪魅p.289
    【榎木津礼二郎の父】礼二郎と総一郎の父。財閥のトップで元子爵。
    【大垣喜一郎/おおがき・きいちろう】研師。連続辻斬りをした刀を研いだかもしれない。
    【大鷹篤志/おおたか・あつし】自分が莫迦だと気づいた元刑事。反応が遅れたり微妙にズレている発言のせいで他者からはまじめにやってないように見え、笑われるか、怒られるか、呆れられる。自暴自棄で楽天的。悪意なく厚かましい。凡百(あらゆる)局面に於て不適切な判断を下す男。
    【鬼】《兄に依れば、鬼とはないものだと云う。存在しないのではなく、ないという形であるものだと云う。ならば虚無こそが鬼だ。》『今昔百鬼拾遺/鬼』p.91
    【面白い】榎木津と思われる男が江藤に《面白くないのは面白がらないからだ。面白いと思えば大抵のものはオモシロい。面白がれない疾でもあるまいに》邪魅p.448
    【小山田/おやまだ】千葉県警捜査一課刑事。
    ...か
    【賀川太一/かがわ・たいち】玉川署刑事課捜査一係刑事。登場時二十九歳。青木とは同期のような間柄。
    【刀】大垣喜一郎《俺が研いでるのは、これは殺意だ》『今昔百鬼拾遺/鬼』p.149
    【河童】河童のキーワードは、川、尻、相撲、片腕、皿、薬。江戸時代の創作物であるという説もあり、文献だけはたくさんあり、類似品(ないしは河童と結びつけられた土地土地の妖怪や神様や伝説)も全国にあるので、いろいろ議論ができるようです。誰か他の作家の小説でも考察されているものがありました。岩手ではメドツとかメドチとかフチザルとかいうらしく、猿が進化しフッタチ(経立)になりさらにメドチになるということで顔は赤いらしい。それが家に住み付くとザシキワラシになる。宮崎では褐色でヒョウズンボとかセコンボとかカリコンボとかいうらしくひょうひょうと鳴いて空を飛べ冬は山で暮らしこちらでは猿と仲が悪い。元は式神のような魔力をこめられた人形(案山子的な?)が化けたものだとか。なので左右の腕がつながっていてあちらを引っ張れば反対側が短くなったり。いずれにせよどちらの地方も馬を川に引きずり込もうとはする。相撲好きなのもいっしょ。どうやらエッチなことも共通しているらしい。毛もある。呉美由紀の認識では河童は緑色で毛がなくぬるぬるしている。
    【河伯】大陸に伝わる神。河童の起源である可能性はあると多々良は言う。
    【亀井/かめい】神奈川県警察本部の刑事。益田の後輩だった。
    【川島新造/かわしま・しんぞう】京極堂の知人のようだ。青木も面識があると書かれてあるのでどっかに出演してたっけ? 満州で映画を作っていたらしい。
    【稀譚月報】中禅寺敦子が記者をしている雑誌。怪しげだが科学雑誌なんだとか。
    【木下圀治/きのした・くにはる】警視庁の刑事。青木と同年齢で同じ課に配属され親しくしていた。
    【木場修太郎★】こわもてでガラッパチな刑事。通称「キバシュウ」。関口は「旦那」と呼ぶ。京極堂や関口の学友(だっけ?)。主要人物中もっともまとまな人。でも京極堂や榎木津にほぼ同等に対していられるのだからじつはかなりすごい人なのだ。警察の中では極めて異端。
    【京極堂】→中禅寺秋彦
    【偶然】《世の中で起きることは凡て偶然だ》邪魅p.285
    【呉美由紀/くれ・みゆき】十四、五の娘。中禅寺敦子よりも背が高く手足が長い。甘味屋よりも駄菓子屋の「子供屋」が好み。同調圧力には屈しないタイプ。『絡新婦の理』の登場人物と思われる。『今昔百鬼拾遺/鬼』にも登場。祖父は千葉で漁師をしていたがすでにやめている。新しい学校での友人、片倉ハル子が交際相手である「昭和の辻斬り」宇野憲一に殺され、京極堂か榎木津に相談するつもりだったが彼らは別の事件に駆り出されていたので中禅寺敦子にお鉢がまわってきた。
    【呉美由紀の祖父】漁師をしていたが廃業し子ども(美由紀の両親)の家に身を寄せ現在は木更津在住。勝浦の学校での事件(絡新婦)のとき美由紀と再会し守ってくれた(らしい。読んでるけど忘れてました)。
    【苦労】《苦労は無意味なのだ。》邪魅p.288
    【月刊實録犯罪】カストリ雑誌の生き残り。金満家が趣味でやってるので廃刊にならない。鳥口守彦がいる。
    【豪徳寺】世田谷の寺で招き猫発祥の地で井伊家の菩提寺でもあるらしい。
    【古谷祐由/こたに・すけみち】「稀譚月報」編集者。
    【五徳猫】7つの徳のうち2つを忘れているらしい。
    【言葉】《言葉は凡て嘘である。受け取る側次第で如何とでもなるものだ。真理ではあり得ない。発せられたあらゆる言葉は、受け取った者の数だけ別な意味を持つのだ。解釈は――遍く恣意的なものだ。/ だから。/ 言葉は便利だ。》邪魅p.143。京極堂《言葉は内側から発せられて、外側に向かうものだね。内側に於て言葉は全能だ。世界そのものでもある。しかし、外に出た段階でそれは世間と云う膜に吸収され、大した効果を持たないものになってしまう。社会にも届かない。勿論、世界になど届く訳もない。》邪魅p.173。京極堂《言葉と云うのは全部嘘だ。だから言葉で綴られた物語も全部嘘だ。現実じゃない。正邪や善悪と云った概念は、この嘘の世界にあるものなんだ。僕は最初に云った通り――世界を騙る者ですよ。》邪魅p.809
    【近藤有嶽/こんどう・ゆうがく】紙芝居の絵を描くことをなりわいとしている男でいかつい髭男。子供が泣き出すようなおどろおどろしい絵しか描きたくない。他人の年齢を値踏みするのが得意。
    ...さ
    【斉藤/さいとう】小松川署の新米刑事。背広を着ると弥次郎兵衛みたいだということで「ヤジ」と呼ばれている。
    【茶川/さがわ】平塚署の刑事。
    【崎坂/さきさか】神奈川県警察本部の刑事。
    【殺人】大垣喜一郎《「人が人を殺すな、どうしてだと思う」(中略)「簡単なことだ。殺せるからよ」》『今昔百鬼拾遺/鬼』p.145。《どれだけ理路整然とした骨子があろうとも、殺人は悪手でしかない。》邪魅p.298。・・・ということは殺人は結局殺したいから殺すということになるか?
    【郷嶋郡治/さとじま・ぐんじ】公安一課刑事。木場をして目付きの悪い悪党面と言わせる。戦時中は山辺機関に配属されており京極堂の同僚だった。中野学校設立を隠密裡に支援した。
    【里村】元気な人でも解剖したがる医師。
    【猿回し】もともとは芸能というより、厩祓い(うまやばらい)という職種の役目で一種の宗教者だったらしい。
    【事件】《事件と云うものは、関わった人間凡てに対して起きている。当然、関係者の数だけ違った事件がある筈なのだ。》邪魅p.286。「犯罪」と「事件」は異なるものだ。当然犯罪者の検挙と事件の解決も異なるものだ。犯人は逮捕されても事件が終わらないことも多い。《どうも、ここ数年のややこしい事件の数数が、ややこしい人脈を築きつつあるようである。》今昔百鬼拾遺/河童p.93
    【雫】『邪魅の雫』の「雫」とは具体的には青酸カリか何かその辺の毒薬のことと途中で察せられ、抽象的には殺意のことかと。そして、その毒薬が新たな殺意を呼ぶという京極夏彦さんふうの展開。妖怪をからめなければ『邪悪の雫』とかいう題でもいいのかもしれません。別の話『今昔百鬼拾遺 鬼』の「刀」みたいな位置づけか。
    【自分の真ん中】《自分の真ん中に、役立たずの砂粒がぽつんとひと粒あるだけなのだ。》邪魅p.9
    【渋沢】神奈川県警察と思われる管理官。
    【邪魅】妖怪のひとつ。《妖邪の惡氣なるべし》邪魅p.5
    【主夜神】夜の世界を司る神らしい。その使いは猫。
    【小説】京極堂《小説は読まれるために書かれるものだし、読んだ者の解釈は凡て正解だ。小説の場合、誤読と云うものはないからね》邪魅p.157
    【浄玻璃の鏡】神無月の一族が閻魔大王からもらったと言うやはり主人と同じくパチもんくさい魔鏡。
    【情報開示】敦子《情報開示は順番が肝心なのだと兄は云う。兄の真意は量れないけれど、慥かにそうだと思うこともある。》今昔百鬼拾遺/河童p.169
    【食品模型】事業として成功させたのは大阪の岩崎瀧三という人らしい。
    【書評】『邪魅の雫』の160ページあたりで関口センセは京極堂にあれこれ言われている。まあ、ぼくも常々、書評や評論は元の作品の何かを明らかにできるようなもんではなく、書評を書いた人による新たなフィクションだと思っているのでけっこう同意したりしました。書評はじつは解説とかそういうものではなく書評を書いた人自身の作品であり、その人自身のことを書いてるんやろうなと。で、やからうまくできたものは作品として面白いわけです。北上次郎さんの書評や、本に対してではないけど淀川長治さんの映画評なんか、つい元の作品を読みたくなったり、観たくなったりして鑑賞してみたら言うほどおもろなかったということもあるわけで、それは北上次郎さんや淀川長治さんが凄かったということになるでしょう。
    【青酸加哩】青酸加哩と呼ばれるものの中には別物である青酸曹達もかなりの率で含まれているが用途も近く同一視されることが多い。青酸加哩は非常に入手しにくい薬品であり工場などでも使われているものは青酸曹達であることが多い。どちらと判断するかによって入手経路の捜査など事件の様相は変化することもある。なお、毒薬として改良された「ニトリール」というものがある。と京極堂は言う。
    【世界】《人は皆、一人ひとり異った世界を見て、見たものを異った世間として理解している筈である。それでも、誰もが自分の見ているものは他人が見ているものと同じだと思い込んでいる。》邪魅p.86。京極堂《世界を遺すためには、世界は語られなくてはなりません。語られ、そして記されることなくして歴史は生まれない。語ることで世界は嘘になる。嘘になった世界こそが歴史なのです》邪魅p.694
    【関口巽★/せきぐち・たつみ】陰鬱な小説家。百鬼夜行シリーズの、個人的には主役かもしれない。情けなさが異常なまでに高まっているある意味すごい人。まったく無関係でも「お前が犯人やろ!」と言われたら「僕が犯人だったのかも」と思うような人。しかもそういうのを呼び寄せてしまう。一応作家で世間的には「先生」と呼ばれているところが恐ろしい。京極堂や榎木津の古い友人。学友だっけ? 超美形だったりするとさらにおもしろいんやけどな。なんと妻帯者。《歩いてるとこ見ただけで、駄目だなあと思うでしょうに。何だか攻撃しなきゃ悪いような気になる》by益田(百器徒然草風p.249)。《小説家であることに行き詰まっているようだった。それでなくとも関口は、能く人間で居ることに行き詰まるのだ。》邪魅p.397。《僕が駄目なのは、何もかも個人的なことに置き替わってしまうことなんだな》邪魅p.589。益田《関口さんは犯人顔なんですよ》邪魅p.590
    【関口雪絵/せきぐち・ゆきえ】関口巽の妻。どうやらとてもよくできた美人らしい
    【世間】《世間は法で律することが出来ない。世間は興味で成り立っている。》邪魅p.34。《世間と云うのは実体がないものだからだ。》邪魅p.35
    【世間話】話芸の祖。伝説や昔話や、歴史の祖。
    【戦争責任】《一口に戦争責任と云っても、立場や見解に依ってその意味合いは大きく変わるものだ。法律的な責任、政治的な責任、倫理的な責任はそれぞれ分けて考えねばならないだろうし、そう云う意味では、広義の戦争責任などと云うものはなくて――あるとするなら国民凡てに敷延すべきものとなるのかもしれず――幾つもの狭義の戦争責任が重層的にあるだけなのだと敦子は考える。》今昔百鬼拾遺/河童p.310
    【相】すべてのものごとには多くの「相」があり、いっしょくたにはしにくい。それぞれの「相」を個別に判断するしかないとも言える。京極堂の憑物落しはそういう理を利用しているのかもしれない?
    ...た
    【大局】藤村《大局に立てと誰が云うた。そんな偉そうな場所には立てんよ。》邪魅p.237
    【大佐】京極堂が「あの男」と呼んで「世界一嫌っている」相手。伊豆騒動の黒幕だった。
    【多々良勝五郎★/たたら・かつごろう】全国を行脚して民話や伝説を蒐集している。主役の話も持っている。妖怪研究家と呼ばれているがそれだけではなくなんかよくわからないがいろいろとヲタク。《多々良は森羅万象凡百ものに興味を持ち、熱心に探求を続けている。ただ問題なのは、社会通念のようなものに対してだけは何の興味も持っていないと云うところである。また多々良は学究の成果として様様な事柄に対して該博な知識を有してもいるのだ。但し一般常識と呼ばれるものごとに関してだけは、甚だ心許ない。》今昔百鬼拾遺/河童p.162。《多々良はものを沢山知っている。ただ、知識と知識の接続の仕方が独創的なのだ。》今昔百鬼拾遺/河童p.177。本当に地団駄を踏んで悔しがることのできる人。固有名詞を忘れてしまったら「ぬ」と言う。
    【探偵】愉快なことならなにをしてもいいらしい。変装したりすんのも趣味でやってるということで。《榎木津曰く、探偵と云うのは世界の秘密を暴く特権的な立場にある者だけに与えられる、一種の称号なのだそうだ。》邪魅p.42。《探偵は――事件の主役にならなければいけないものなのである。》邪魅p.286。《探偵は個的な階層から社会的な階層まで、否、更にその上の階層に於てまで、遍く事件の中心に居なければならないもの》邪魅p.287
    【中心】藤村《中心ってのは何処にでもあるし、だから何処にもねえようなもんなんだ》邪魅p.226
    【中禅寺秋彦★】古本屋にして祓い師(家業が神主でで副業が憑き物落としの拝み屋)。博覧強記のクールな男。榎木津の対等な友人。百鬼夜行シリーズではの探偵役、というかコトを解決する役。悪魔的に弁が立つ。《まるで怪しい魔術のようである。》《いつも死ぬ程機嫌が悪そうな顔をしている。》(by本島 百器徒然袋 風p.81)。敦子は《兄は多分、言葉で出来ている。》と思う(今昔百鬼拾遺/鬼p.7)。《僕は嘘しか云いませんよ》邪魅p.809。敦子《兄が出張るから解決するのではなく、解決の目処が立ったからこそ兄は出張るのである。》(今昔百鬼拾遺/河童p.62)。
    【中禅寺敦子★/ちゅうぜんじ・あつこ】京極堂=中禅寺秋彦の妹。雑誌『稀譚月報』記者。堅い性格で《何ごとにも杓子定規で何につけあそびのない人生を歩んでいる》『今昔百鬼拾遺/鬼』p.12。自分も若い娘だが若い娘が苦手。ついでに明治大正あたりの時代も苦手。京極堂のことを「お兄様」と呼ぶ。
    【中禅寺千鶴子/ちゅうぜんじ・ちづこ】はっきり覚えていないけど京極堂の妻やったかと。最近陶芸に凝っているらしい。関口の妻の雪絵と仲がいいようだ。
    【憑物落し】京極堂は言葉を重ね重ねてコトを治めてしまう。当事者(たち)を納得させてしまう。ある意味煙に巻いてだまくらかしている。それでも言葉程度でコトは解決するのだからよいのだ。《かの拝み屋は、社会と世間の、世間と個人の関係を一旦反故にして、事件の起きている場そのものを解体してしまうのだ。》《そして関係者個人に直接世界を見せ付けるのである。》《そうやって、個個の事件を限りなく無効にしてしまってから、拝み屋は再度世間を、社会を、個人個人に組み直してやるのである。そうすることで事件は全く別なものに変質してしまう。》邪魅p.290
    【伝説】《伝説の場合は真実(ほんとう)かどうかと云うことは問題にならないんです。事実として伝えられて売ること、そして伝えられていると云う事実の方こそが問題になるのですよ。》邪魅p.709。《信じられていたと云う事実を認めればいいのであって、信じる必要はありません》邪魅p.710
    【動機】関口《明快な動機は後付けだと思うのさ》邪魅p.408。《否、愛情も――時に凶器となるのさ》邪魅p.409。おー、関口さんがマトモや。青木《動機って――どんなに奇態に見えても、どれもみんな当たり前なんじゃないですか、山下さん。その人の――中では》邪魅p.762
    【徳】儒教では「温、良、恭、倹、譲」を五徳とする。部門では「暴を禁じ、兵をおさめ、大を保ち、功を定め、民を安んじ、財を豊かにする」を七徳とする。また徳とは「生まれつきそなわっている」という意味らしい。(by京極堂 百器徒然草 風p.167)
    【鳥口守彦/とりぐち・もりひこ】『月刊實録犯罪』の記者。大柄で逞しい。中禅寺敦子とは縁がある。元カストリ雑誌とはいえ、鳥口自身はけっこう誠実な記者。
    ...な
    【長門】警視庁のヴェテラン刑事。腹芸の通じる人物。
    【奈美木セツ】気の強い娘。二十歳前。通いの家政婦。誰もが中華そばのどんぶりの模様の童子を想起するらしい。京極堂と知らない仲ではないらしいがどっかで出たっけ?
    【楢木/ならき】国家地方警察長野県本部警部補。
    【人間関係】京極堂《僕等にとっての君は、君個人とはあまり関係のないものさ》邪魅p.154
    【沼上】アノ多々良大先生の助手ということになるか。
    【猫】猫肉は陸河豚と呼ばれて美味らしい。
    【呪い】《 信じた者の中では。/ 真実になる。》『今昔百鬼拾遺/鬼』p.217
    ...は
    【羽田隆三】羽田製鉄の顧問で関西弁の助平そうな爺さんらしい。どっかの話に出てたみたいやけどどれやったっけ?鉄鼠あらり?
    【薔薇十字探偵社】神田神保町の一画に建つ堅牢な建物に入っている探偵社。所長は榎木津礼二郎。榎木津が特殊な仕事を受け、世間一般の探偵たちがやるような仕事は益田が勝手に受けて稼いでいる。榎木津自身の実績は高く、稼ぎも非常に大きい。
    【比嘉宏美/ひが・ひろみ】千葉県警の婦警。制服巡査。この当時婦警はまだ珍しかったようだ。
    【不思議】《この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君――》《謎とは解らないこと、不思議とは誤った解釈。解らないことを解らないと云うのは良いのです。しかし不思議だと云ってしまった途端――それは解釈になってしまう。》邪魅p.715
    【藤村】小松川署の古株刑事。署内で最も人望と信頼がある。
    【経立/ふったち】岩手では長生きした動物が化ける。ポケモン的な進化かな。さらに、元が猿の場合はメドチ(河童)になり、家に住み付くとザシキワラシになるんだとか。
    【文化】多々良《文化のようなものは、忘れられることで殺されるんです!》今昔百鬼拾遺/河童p.212。多々良《速すぎますよ、この変化。そうした地域色って、かなり長い年月をかけて醸成されたものですよ。時代時代で更新されて来たのだとしても、それもまた積み重ねでしょ。五年十年でがらっと変わっちゃうものじゃないよ。江戸明治大正と、それくらいまでは地続きで、この間まで地方の特色はまだ生きていたでしょ?》今昔百鬼拾遺/河童p.218。敦子の考えでは流布したものの印象と伝わってきたものが比較的近いから上書きされるのであって、オリジナリティが強ければそれでもある程度は残るはずでは、と。
    【法律】《法律と云うのは、その社会とやらの中でのみ通用する約款であり、社会秩序とやらを維持するためだけにのみ貢献するものなのだ。》邪魅p.33
    ...ま
    【益田龍一/ますだ・りゅういち】薔薇十字探偵社の探偵見習い。実質は下僕。元神奈川県捜査一課一係の刑事だったが榎木津と出会い退職し、探偵社に勝手に入った。特に拒絶はされなかったのでそのまま居着いている。あらゆる暴力を嫌う。世間一般の探偵が受ける仕事を受けて調査し、報酬を得て、自分の給金を捻出している。幇間のように軽薄な振る舞いをしているが本来の下降指向を隠すためという面が強い。「マスカマ」と呼ばれている。《益田は、既に何かを諦めていたのである。》邪魅p.503。団子屋のおかみ《あんあたね、なってないよ。他人の話の腰を折る奴ってのはいるけど、自分の話の腰を折り続ける奴なんていやしないからね。あんたの話の腰は折れっ放しだよ。》今昔百鬼拾遺/河童p.98
    【まとも】京極堂《まともな人間など居ません》邪魅p.805
    【招き猫】右手を上げていれば福を招き左手を上げていると人を招くのだとか。
    【美由紀】→呉美由紀
    【民俗学】「記憶」されたものをひもとく学問。「歴史」とは異なり正反対の手法。
    【本島/もとしま】とある探偵の手下にして電気工事会社の図面描き。巻き込まれて被害を受けるタイプ。自ら小物とか雑魚とか三下とか小人物とか鈍感とか凡庸とか常識人とか思っている。会社を休んでまで警察に自分にとって不利な証言ををしにいく。京極堂の周辺にいる中で関口の次に弱そう(by益田)。
    ...や
    【安和寅吉/やすかず・とらきち】薔薇十字探偵事務所の秘書兼給仕。榎木津の実家の使用人の息子で今は小間使い的存在になっている。それなりに堅実なタイプ。通称「和寅/かずとら」。
    【山下徳一郎/やました・とくいちろう】神奈川県警察本部の警部補。歌舞伎役者のような顔。後頭部に火傷の跡がある。榎木津は山下のことを「社長」と呼ぶ。
    【山辺機関】戦時中京極堂が関与していた内務省の極秘機関。伊豆の騒動の根源的なきっかけとなった。公安の郷嶋(さとじま)は京極堂の同僚に近い関係だった。京極堂は陸軍科学研究所付きで極秘だった十二研に配属されていたということなのでそこらへんと関係のある機関?
    【世論】《世間は真理では動かない。それは概ね雰囲気で動く。だがその無責任な世間こそが正論を吐くことも多い。だがそうした世論は、どれだけ正しくとも正しいだけだ。世間は社会を動かせない。》今昔百鬼拾遺/河童p.80。《世間の吐く正論は、時に行き過ぎて暴走する。》今昔百鬼拾遺/河童p.81
    ...ら
    【藍童子】霊感で悪人を暴いていた少年。
    【龍】古語で「おかみ」とも。貴船神社の祭神は「高おかみの神」
    【流行】京極堂《流行は世間が作る。厚みの全くない世間を無限の深さを持つ世界に見せかけることが出来る事象こそが流行だ。でもそりゃ勘違いだからすぐに廃れる。》邪魅p.168
    【量】《重要なのはひと粒の砂そのものではなく、その量なのだ。》邪魅p.7
    【凌雲閣】関東大震災で崩壊する以前からすでにほぼ廃墟となっていた。その廃墟にすまうものは虚無=鬼ではないかと敦子は考えた。消滅した後にもいまだ亡霊の塔として遺っているのではないかとも。
    【歴史】「公的」に「記録」されたもの。

    ※ リストが大きくなってきたので次からはその巻だけのリストにしましょう…

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    2023年10月31日
  • 書楼弔堂 待宵

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    前2作はもっと読み応えあった印象だが、こちらは鵼同様あっさり味。
    自分のことを語ろうとしなかった弥蔵がついに過去を語り、そこから生まれた疑問をぶつけたのに、さらりと流して「そんなことじゃなくこっちが本質でしょ」と個人的な問題にすり替えられてしまったのがなんとも残念。

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    2023年10月18日
  • 今昔百鬼拾遺 鬼 【電子百鬼夜行】

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    ★刀が悪いんです(p.245)
    ・「昭和の辻斬り」に殺された片倉ハル子は『絡新婦の理』の呉美由紀の新しい学校での友人だった。
    ・呉美由紀も、話を聞いた中禅寺敦子も、捜査した刑事の賀川太一もどこかに釈然としないものを感じている。
    ・片倉ハル子の家系は女が斬り殺される家系でそれには「鬼」が関わっているらしい。
    ・鬼の刀。鬼は虚無。虚無の刀。
    ・謎を考えるミステリではなく、真相は始まってすぐわかると思いますので、後は京極夏彦さんの語り口を楽しむミステリという感じになるでしょう。

    ================================

    ■関口センセや京極堂や榎木津探偵に関する簡単なリストを下に置きます(数冊分だけ)。

    【青木】こけしのような頭の、警視庁刑事。敦子にとっては兄の友人の戦友の元部下。
    【敦子】→中禅寺敦子
    【今川雅澄】骨董屋「待古庵」の主人。口元のしまりがないのと顎がほとんどないのを除けば男前らしい。ていねいな言葉遣いをする。
    【榎木津礼二郎★】天下無敵の薔薇十字探偵。って、なんじゃいな? 推理もへったくれもなく「いきなりわかってしまう」人。京極堂の友人。超美形でガタイもいいし、強い!!ほぼ無敵。父親は元華族で大財閥の主。
    【大垣喜一郎/おおごき・きいちろう】研師。連続辻斬りをした刀を研いだかもしれない。
    【鬼】《兄に依れば、鬼とはないものだと云う。存在しないのではなく、ないという形であるものだと云う。ならば虚無こそが鬼だ。》『今昔百鬼拾遺 鬼』p.91
    【賀川太一/かがわ・たいち】玉川署刑事課捜査一係刑事。二十九歳。警視庁の青木とは同期のような間柄。
    【梶野美津子】地味な娘というか29歳の女性。旧家の下女。
    【刀】大垣喜一郎《俺が研いでるのは、これは殺意だ》『今昔百鬼拾遺 鬼』p.149
    【神無月鏡太郎】霊感探偵。派手で品がなくて滑稽でパチもん臭い。
    【片倉ハル子】呉美由紀の新しい学校での友人。一学年上でなぜか親切にしてくれた。実家は下谷の刀剣屋。連続斬殺魔「昭和の辻斬り」宇野憲一に斬殺された。片倉と宇野は交際していたらしい。「昭和の辻斬り」の話が出てきた頃から片倉家の女は代々斬殺されるのだと怖がっていた。母は勢子(せいこ)。
    【稀譚月報】中禅寺敦子が記者をしている雑誌。怪しげだが科学雑誌なんだとか。
    【木場修太郎★】こわもてでガラッパチな刑事。通称「キバシュウ」。京極堂や関口の学友(だっけ?)。主要人物中もっともまとまな人。でも京極堂や榎木津にほぼ同等に対していられるのだからじつはかなりすごい人なのだ。
    【京極堂】→中禅寺秋彦
    【銀信閣】信濃の持っている風俗店。
    【呉美由紀/くれ・みゆき】十四、五の娘。中禅寺敦子よりも背が高く手足が長い。甘味屋よりも駄菓子屋の「子供屋」が好み。『絡新婦の理』の登場人物と思われる。『今昔百鬼拾遺 鬼』にも登場。新しい学校での友人、片倉ハル子が交際相手である「昭和の辻斬り」宇野憲一に殺され、京極堂か榎木津に相談するつもりだったが彼らは別の事件に駆り出されていたので中禅寺敦子にお鉢がまわってきた。
    【月刊實録犯罪】カストリ雑誌の生き残り。金満家が趣味でやってるので廃刊にならない。鳥口守彦がいる。
    【豪徳寺】世田谷の寺で招き猫発祥の地で井伊家の菩提寺でもあるらしい。
    【五徳猫】7つの徳のうち2つを忘れているらしい。
    【近藤有嶽/こんどう・ゆうがく】紙芝居の絵を描くことをなりわいとしている男でいかつい髭男。子供が泣き出すようなおどろおどろしい絵しか描きたくない。他人の年齢を値踏みするのが得意。
    【殺人】大垣喜一郎《「人が人を殺すな、どうしてだと思う」(中略)「簡単なことだ。殺せるこらよ」》『今昔百鬼拾遺 鬼』p.145
    【里村】元気な人でも解剖したがる医師。
    【主夜神】夜の世界を司る神らしい。その使いは猫。
    【駿東】加々美興業の専務取締役で初老の紳士(と本島には見えた)。
    【浄玻璃の鏡】神無月の一族が閻魔大王からもらったと言うやはり主人と同じくパチもんくさい魔鏡。
    【昭和の辻斬り】連続辻斬り事件。被害者は七人だが最初の三人は死亡まで至らず。だんだん上達しているようなので練習していたようにも見える。犯人は逮捕済みで旋盤工の宇野憲一という青年ということになっている。最後に殺された片倉ハル子は宇野と交際していたそうだ。そのときハル子の母がそばにいた。
    【関口★】百鬼夜行シリーズのほぼ主役。情けなさが異常なまでに高まっているある意味すごい人。一応作家で世間的には「先生」と呼ばれているところが恐ろしい。京極堂の学友(だっけ?)。超美形だったりするとさらにおもしろいんやけどな。《歩いてるとこ見ただけで、駄目だなあと思うでしょうに。何だか攻撃しなきゃ悪いような気になる》by益田(百器徒然草風p.249)。
    【多々良★】全国を行脚して民話や伝説を蒐集している。主役の話も持っている。
    【探偵】愉快なことならなにをしてもいいらしい。変装したりすんのも趣味でやってるということで。職業ではなくて称号らしい。
    【中禅寺秋彦★】古本屋にして祓い師(家業が神主でで副業が憑き物落としの拝み屋)。博覧強記のクールな男。榎木津の対等な友人。百鬼夜行シリーズでは主役(というか探偵役)。悪魔的に弁が立つ。《まるで怪しい魔術のようである。》《いつも死ぬ程機嫌が悪そうな顔をしている。》(by本島 百器徒然袋 風p.81)。敦子は《兄は多分、言葉で出来ている。》と思う(今昔と拾遺 鬼p.7)。
    【中禅寺敦子★/ちゅうぜんじ・あつこ】京極堂=中禅寺秋彦の妹。雑誌『稀譚月報』記者。堅い性格で《何ごとにも杓子定規で何につけあそびのない人生を歩んでいる》『今昔百鬼拾遺 鬼』p.12。自分も若い娘だが若い娘が苦手。ついでに明治大正あたりの時代も苦手。
    【徳】儒教では「温、良、恭、倹、譲」を五徳とする。部門では「暴を禁じ、兵をおさめ、大を保ち、功を定め、民を安んじ、財を豊かにする」を七徳とする。また徳とは「生まれつきそなわっている」という意味らしい。(by京極堂 百器徒然草 風p.167)
    【鳥口守彦/とりぐち・もりひこ】『月刊實録犯罪』の記者。大柄で逞しい。中禅寺敦子とは縁がある。元カストリ雑誌とはいえ、鳥口自身はけっこう誠実な記者。
    【奈美木セツ】気の強い娘。二十歳前。通いの家政婦。誰もが中華そばのどんぶりの模様の童子を想起するらしい。京極堂と知らない仲ではないらしいがどっかで出たっけ?
    【沼上】アノ多々良大先生の助手ということになるか。
    【猫】猫肉は陸河豚と呼ばれて美味らしい。
    【呪い】《 信じた者の中では。/ 真実になる。》『今昔百鬼拾遺 鬼』p.217
    【羽田隆三】羽田製鉄の顧問で関西弁の助平そうな爺さんらしい。どっかの話に出てたみたいやけどどれやったっけ?鉄鼠あらり?
    【益田龍一】薔薇十字探偵事務所の助手。軽薄だが元刑事。「マスカマ」と呼ばれている。
    【招き猫】右手を上げていれば福を招き左手を上げていると人を招くのだとか。
    【本島】とある探偵の手下にして電気工事会社の図面描き。巻き込まれて被害を受けるタイプ。自ら小物とか雑魚とか三下とか小人物とか鈍感とか凡庸とか常識人とか思っている。会社を休んでまで警察に自分にとって不利な証言ををしにいく。京極堂の周辺にいる中で関口の次に弱そう(by益田)。
    【安和寅吉】薔薇十字探偵事務所の秘書兼給仕でそれなりに堅実なタイプ。「かずとら」と呼ばれている。
    【藍童子】霊感で悪人を暴いていた少年。
    【凌雲閣】関東大震災で崩壊する以前からすでにほぼ廃墟となっていた。その廃墟にすまうものは虚無=鬼ではないかと敦子は考えた。消滅した後にもいまだ亡霊の塔として遺っているのではないかとも。

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    2023年10月06日
  • 文庫版 豆腐小僧双六道中ふりだし

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    なんとも可笑しい本でした。
    講談のような語り口で、もみじ豆腐を乗せたお盆を持つだけの妖怪、豆腐小僧の自分探しの旅をつづる。
    次々と出会う妖怪たちが、妖怪とは何なのかを語るんだけど、これが何とも論理的、かつ現実的w
    妖怪とは見ている側の主観なんだよ!みたいな感じで、ちょっとボケっとしてる豆腐小僧に教授していく。これがおっかしいんだよねーw
    最後はまるで歌舞伎でも観ているかのような大立ち回りありの、まるで見得を切るようなシーンまで。
    新たなる冒険の始まりを感じさせる終わり方で、なんとも面白い、そう、面白い本でした。(図)

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    2023年09月17日
  • 文庫版 書楼弔堂 炎昼

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    ネタバレ

    シリーズ2冊目と言うことで、今回もその人に必要な一冊を提供する不思議な本屋の話。
    明治時代の文豪、文化人が登場し、ほぼ最後に正体を説明してくれるので誰であったのかワクワクしながら読めたのだが、勉強不足により半分はわからなかった。
    後でネットで検索。知らなかった人を調べるのも楽しい。

    「事件」では田山花袋がメイン。自分は殆ど古典などは読んでないのだけど、「蒲団」は既読であり、田山花袋の顔も知っていたので紹介されているシーンから興味深く読めた。
    「無常」で登場した、乃木希典将軍。
    中将になっても決断を間違え、卑怯者であると自分を卑下する。泣き虫で迷ってばかりの人物像に弱さを感じるが当時五十歳近くと自分と同年代であったので立場は違い過ぎるが迷いながら生きているところには共感できた。
    最後は自決という道を選んでしまったが、店主の言葉や気持ちが届かなかったのか、何か強い思いがあったのかわからないが、やりきれない気持ちに。
    しかしこの方自身にも更に興味が湧き、もっと知りたくなった。

    四部作らしいので、次巻にはどんな偉人が登場するのか楽しみ。



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    2023年07月19日
  • 書楼弔堂 待宵

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    中々の京極ワールド。

    世界観や文体が好みだから読めるが、ダメな人には全くダメだろうなっと思う。

    読み手を選ぶ作品。

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    2023年06月26日
  • 魍魎の匣(1)【電子百鬼夜行】

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    初めての京極作品。
    前半の不穏な雰囲気にいまいち馴染めなくて読み切れるか不安だったけど、後半の関口鳥口京極堂でオカルト云々を議論してるシーンは楽しく読めた。妖怪ファンタジーかと思ったけど、意外とリアリティーな要素もあるらしい。
    続編も読んでみようか迷うところ

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    2023年06月03日
  • 幽談

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    がっつりホラー、というわけではなく、少し不気味な、ちょっとジメッとしたお話をいくつか集めた感じ。


    「逃げよう」「知らないこと」が気味悪すぎたわ。意志疎通出来てる相手の方が怖いね

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    2023年05月30日
  • 書楼弔堂 待宵

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    徳富蘇峰、岡本綺堂、宮武外骨、竹久夢二、寺田寅彦、ラストはまさかの新撰組の…彼らの姿はどの程度実像に近いのだろう。綺堂や夢二はまだ本領発揮前だけど。
    蘇峰は蘆花と仲違いしていたのか。今読むと、どうしてもウクライナ侵攻を連想しちゃうが。
    操觚者、史乗という言葉を初めて知った。綺堂の章に出てくる殺人事件も実在したんだね。ググったら、胸が悪くなる事件だった。

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    2023年05月23日
  • 遠巷説百物語

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    ・京極夏彦「遠巷説百物語」(角川文庫)を読んだ。「巷説百物語」シリーズの文庫本最新刊であるらしい。6冊目である。あちこちで百物語をやつてきたやうだが、これは遠野である。ただし、書名は「遠野」ではなく「遠」一字である。柳田の「遠野物語」とも関係あるらしいが、私は確認して ゐない。京極に「遠野物語」訳があるのだから、それくらゐはおてのものであらう。本書は 「お歯黒べったり」に始まり「出世螺」に終はる全6編である。全体が緩やかにつながつてゐる。個々の物語は独立してゐても、言はば悪役以外の登場人物は共通する。しかも、その構成は「まず冒頭に口承される『譚』ーーいうなれば昔話が据えられ、その元となった巷の噂、その生まれた要因と種明かしが提示され、最後に『話』が『譚』へと昇華する瞬間を予感させて終わる。」(澤田瞳子「解説」594頁)となつてゐる。これを今少し分かり易く言 へば、「譚」の後に「咄」があり、ここで情報提供者(?)の乙蔵が出てきて何が起きてゐるのかを話す。次の「噺」で事件が起き、最後の「話」で謎解きが行はれて解決する。いづれも見事なワンパターンである。京極の短編にかうも見事なパター ンがあつたのかどうか。ただ最後の「出世螺」だけは全体の締めといふ感じで終はつてゐる。ここだけは「『話』が『譚』へと昇華する瞬間を予感させ」ることはなく、極めて現実的に終はる。ただし、それ以前の部分がそれに当たる。そんなわけで、この物語、私には京極の偉大なるワンパターンを確認させてもらへた。と同時に、それがいかに心地よいものであるかも確認できたのであつた。
    ・本書は例の如きの京極の文章である。改行多し、会話文多 し。会話文はむしろ長めであるのかもしれない。ところが地の文はさうではない。1文1行も 多く、短めの文章がいくつかの改行もある。たぶんこれで段落なのだらう。「それは違っていた。(改行)違うのなら、識っておく必要はあると祥五郎は考えた。」(194頁)違ふといふ事実に続いて主人公が考へる。普通の人はここで切らうとは考へないと思ふ。極端な話、「それでも。」「しかし。」といふのが次のページに見える。これがこの人のスタイルだと言へばそれまでだが、個人的にはかういふのは好きではない。空きが多いから見易いとは言へる。見易ければ良いといふものではなからう。大江健三郎とは逆の行き方をした文章である。大江のは段落も文章も長すぎる。どこまでも続いていつまでも終はらない。こちらはどうだ。すぐに終はる。一段が短い。その方が読み易い。これが心地よさの一因かもしれないとは思ふ。実際、大江のは徐々に苦行に近くなつていつた。それ は絶対に心地よさにはつながら ない。文章のリズムもある。この人の文章とその思考もまたワンパターンである。それが慣れ てくると心地よいのかもしれない。登場人物もまた同じ人物が 出てきたりする。又市とはどこ かで聞いた名前ではないか。こ れが最後に出てくる。もしかするとこの部分だけでまた別の作品が構想されてゐるのかもしれないが、とりあへず最後は又市だけが遠野に残ることになるらしい。他は皆消える。この終はり、といふのは6番目の「話」 の後のことだが、も何かさはやかである。といふやうに、個人的な感想を書いてきたのだが、 要するにこれは京極の見事な作品だと言へる。更に個人的には、悪い意味では改行が多いのは原稿料を稼ぐためではないのかと思つたりする。私は改行は少ないほうが良いと思ふ。しかし、逆にそれがリズムを作ることにつながる。この後に今ひとつ「巷説百物語」があるらしい。気がつけばそれを読みたいものだと思ふのみ。

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    2023年05月17日
  • 幽談

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    ネタバレ

    ホラー映画のような直球な怖さではなく、ジメッとした気持ち悪さが残る作品。
    各短編の主人公たちは怪異に出くわしても、恐怖に慄くことなく淡々としてるのが印象的だった。
    どの話も基本的に全く解決に至らないまま終了するため、ちょっとモヤっとしたけど、そういう「よくわからないもの」を楽しむ作品なのではないかと思った。
    純文学のような趣がある「手首を拾う」「十万年」
    強烈な気持ち悪さが残る「成人」「逃げよう」
    哲学的な「こわいもの」
    不条理な雰囲気が漂う「ともだち」「知らないこと」
    一番直球なホラーだけど、なんかシュールでちょっと笑ってしまった「下の人」

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    2023年04月29日
  • 書楼弔堂 待宵

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    SL 2023.4.19-2023.4.24
    シリーズ3作目。
    語り手が作品ごとに替わっていくのだけど、今回の弥蔵がなかなかいい。
    弥蔵の正体が判明するラストと「予兆」が印象深い。
    少しくどい書き振りな気もするけど、弔堂の話す言葉などはとてもきれいで、さすが京極夏彦だと思う。

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    2023年04月24日
  • 書楼弔堂 待宵

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    弔堂シリーズの第三弾。
    いつも通りの・・・ですかねえ。なんか最近自作品とのコラボっぽいのが多くないですか?京極さん。
    つまらないわけではないですが、、、ネタ切れなのかな?とか邪推。いっそルーガルーシリーズとも時空を超えてセルフコラボをw
    基本的に、実は近代史で名をはせたあの人物が!みたいなノリというかパターンが多いんですが、そのあたりに非常に疎いため反応が悪いわたくし。そこらへんに造詣の深い人であればもっと楽しめたんだろうなあ、とは思います。

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    2023年04月20日
  • 書楼弔堂 待宵

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    ネタバレ

    今回はなるほど、新撰組界隈がおいでなさいましたか。

    あと竹久夢二さんはですね、昔文学館を拝見した時に『恋多き…というか多すぎだろうよ』と思った記憶がございましてねぇ…出てきた時にはちょっと『おぉ!?』と思ってしまいました笑

    なんでしょうね。以前より読みやすかった気がします。

    そして今回もしほるくんがかわいいです。

    本当に激動の時代だもんな…。皆少なからず戸惑いますよね。文明はすごい勢いで変わる、今までの常識が常識じゃなくなる。

    京極さんの本は、読んでいると温度や香りが伝わってくる気がします。

    久々に濃ゆい時間を過ごさせていただきました。

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    2023年04月10日