京極夏彦のレビュー一覧

  • 書楼弔堂 待宵

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    徳富蘇峰、岡本綺堂、宮武外骨、竹久夢二、寺田寅彦、ラストはまさかの新撰組の…彼らの姿はどの程度実像に近いのだろう。綺堂や夢二はまだ本領発揮前だけど。
    蘇峰は蘆花と仲違いしていたのか。今読むと、どうしてもウクライナ侵攻を連想しちゃうが。
    操觚者、史乗という言葉を初めて知った。綺堂の章に出てくる殺人事件も実在したんだね。ググったら、胸が悪くなる事件だった。

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    2023年05月23日
  • 遠巷説百物語

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    ・京極夏彦「遠巷説百物語」(角川文庫)を読んだ。「巷説百物語」シリーズの文庫本最新刊であるらしい。6冊目である。あちこちで百物語をやつてきたやうだが、これは遠野である。ただし、書名は「遠野」ではなく「遠」一字である。柳田の「遠野物語」とも関係あるらしいが、私は確認して ゐない。京極に「遠野物語」訳があるのだから、それくらゐはおてのものであらう。本書は 「お歯黒べったり」に始まり「出世螺」に終はる全6編である。全体が緩やかにつながつてゐる。個々の物語は独立してゐても、言はば悪役以外の登場人物は共通する。しかも、その構成は「まず冒頭に口承される『譚』ーーいうなれば昔話が据えられ、その元となった巷の

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    2023年05月17日
  • 百鬼夜行 陰(全)【電子百鬼夜行】

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    私の記憶力のなさせいで全編「だれ?」となりました。親切にも解説してくれておるサイトがあったのでそれを見ながら読み進めました。
    妻を大切にできない夫か何人も登場します。自分は妻を家族を大切にできているか、考えてしまいますね。

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    2023年05月10日
  • 幽談

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    ネタバレ

    ホラー映画のような直球な怖さではなく、ジメッとした気持ち悪さが残る作品。
    各短編の主人公たちは怪異に出くわしても、恐怖に慄くことなく淡々としてるのが印象的だった。
    どの話も基本的に全く解決に至らないまま終了するため、ちょっとモヤっとしたけど、そういう「よくわからないもの」を楽しむ作品なのではないかと思った。
    純文学のような趣がある「手首を拾う」「十万年」
    強烈な気持ち悪さが残る「成人」「逃げよう」
    哲学的な「こわいもの」
    不条理な雰囲気が漂う「ともだち」「知らないこと」
    一番直球なホラーだけど、なんかシュールでちょっと笑ってしまった「下の人」

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    2023年04月29日
  • 書楼弔堂 待宵

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    SL 2023.4.19-2023.4.24
    シリーズ3作目。
    語り手が作品ごとに替わっていくのだけど、今回の弥蔵がなかなかいい。
    弥蔵の正体が判明するラストと「予兆」が印象深い。
    少しくどい書き振りな気もするけど、弔堂の話す言葉などはとてもきれいで、さすが京極夏彦だと思う。

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    2023年04月24日
  • 書楼弔堂 待宵

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    弔堂シリーズの第三弾。
    いつも通りの・・・ですかねえ。なんか最近自作品とのコラボっぽいのが多くないですか?京極さん。
    つまらないわけではないですが、、、ネタ切れなのかな?とか邪推。いっそルーガルーシリーズとも時空を超えてセルフコラボをw
    基本的に、実は近代史で名をはせたあの人物が!みたいなノリというかパターンが多いんですが、そのあたりに非常に疎いため反応が悪いわたくし。そこらへんに造詣の深い人であればもっと楽しめたんだろうなあ、とは思います。

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    2023年04月20日
  • 書楼弔堂 待宵

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    ネタバレ

    今回はなるほど、新撰組界隈がおいでなさいましたか。

    あと竹久夢二さんはですね、昔文学館を拝見した時に『恋多き…というか多すぎだろうよ』と思った記憶がございましてねぇ…出てきた時にはちょっと『おぉ!?』と思ってしまいました笑

    なんでしょうね。以前より読みやすかった気がします。

    そして今回もしほるくんがかわいいです。

    本当に激動の時代だもんな…。皆少なからず戸惑いますよね。文明はすごい勢いで変わる、今までの常識が常識じゃなくなる。

    京極さんの本は、読んでいると温度や香りが伝わってくる気がします。

    久々に濃ゆい時間を過ごさせていただきました。

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    2023年04月10日
  • 冥談

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    「どうだろう。久し振りに来てくれたと云うのにこの有り様でね。屍と二人きりで留守番と云うのは気分の良いものじゃないだろうが、引き受けてくれるだろうか」

    静かに冷や汗をかくような短編集。派手な怖さはないが、不気味なシチュエーションと語り口で凄く不安な感情になる。各章の終わり方のうまさがさすが京極先生の筆致だった。

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    2023年03月20日
  • 遠巷説百物語

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    【短評】
    多分10年振り位に着手する「巷説百物語シリーズ」の最新刊である。
    どうにもならぬ人の世のしがらみを妖怪怪異に仮託することで解消する本シリーズ。
    正直、事前知識はさっぱり抜け落ちていたが、思いの外すんなりと世界観に浸ることが出来た。そうそう、こんな感じだった的な安心感。
    全6話が収録されているが、基本的には同じ構造。起承転結よろしく「譚」「咄」「噺」「話」という4つの「はなし」で構成される本作の「型」をシリーズの様式美と捉えるか、紋切り型と捉えるかで評価は分かれるかもしれない。私は前者である。ただ、やや胡乱な表現になるが、このシリーズ、もう一歩グッと来る物語集だった記憶が強烈に残ってい

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    2023年03月06日
  • 虚談

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    嘘を見破るとかそういった気持ちで最初進んでいたら、いきなり真っ暗になって不安に駆られる。そんな作品でした。個人的に「キイロ」という作品が印象的でした。

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    2023年03月03日
  • 文庫版 書楼弔堂 破曉

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    カウンセリング小説とでもいうのか、あらゆる本が揃う、異形の書店の店主が、客との対話、本の売り買いを通して、客が陥っている迷妄を祓うと言うような展開の連作集。客たちの多くは後の有名人で、彼らのちょっとしたトリビアが落ちに使われていたりするのも楽しい。

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    2023年02月28日
  • 死ねばいいのに

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    ネタバレ

    自宅マンションで殺害された女性。
    その知り合いに生前の彼女のことを聞き回る若い男。
    彼の目線から物語が描かれている。
    6部構成になっており1部を読んだ時にかなり引き込まれて
    続きが読みたくなった。
    面白かったです。

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    2023年01月20日
  • 文庫版 オジいサン

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    ネタバレ

    のんびり穏やかにくらす、益子さんの日常。
    目玉焼きとソーセージについて考えている様子がとても可愛いなとほっこりしました。
    驚くような大事件はありませんが、とにかく益子さんの脳内でひとりボケツッコミが繰り返されていて、思わずくすっと笑ってしまいます。
    最後に田中電気さんからのお願いが、これからの益子さんにとってプラスになって、さらに楽しく生きていくんだろうなぁと期待が持てました。

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    2022年11月28日
  • 百鬼夜行 陰(全)【電子百鬼夜行】

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    「百鬼夜行シリーズ」のサイドストーリーズ。「絡新婦の理」の登場人物が多めだが、中にはまったく見当の付かないキャラもいる。調べてみると「ルー=ガルー」の登場人物も含まれているとのこと。そりゃわからんわな。基本的に本編のあのキャラにはこんなバックグラウンドがあったのか的に愉しむもので、これだけ読まされて面白いかと言われたら、少々心許ない。本編とは無関係にホラー短編として完結している作も含まれてはいるのだけれど、あくまでもシリーズの細かいエピソードまで頭に入っているような、熱心なファン向けだと思いますね。

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    2022年10月21日
  • 文庫版 ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔

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    近未来の情報統治された世界で起こるSFアクションミステリ第2弾。
    14歳の少女達が悩んだり戸惑ったりしながら(しない奴も数名あり)、ダメな大人達のすごく嫌な計画と戦って打ち破り、夢や現実に突き進む。
    コミュニケーションって?生きるって?死ぬって?夢って?という現代人もつまずきがちな問題が、発展・進歩した世界では、余計に難しいらしい。動物を殺さずに食糧問題を解決し、武器も争いも(表向きは)なくなり、医療等も飛躍的に高度化してるのに、みんな「楽しく生きている」ようには全然見えない。多分それは、今の人間である私の主観でしかないですが。
    こう書くと変な話に思われるかもしれませんが、京極夏彦は絶対裏切ら

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    2022年09月08日
  • 文庫版 地獄の楽しみ方

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    いわゆる「地獄」の楽しみ方は学べなかったけど、SNSはなぜ炎上するのか?本はどう楽しむのか、言葉の使い方とは。別の人生を生きる、ではないけど、やっぱりこういう本があると思うと読書は有意義。だけど、それを活かせるか、なんだよなぁ。

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    2022年09月06日
  • 今昔百鬼拾遺 鬼 【電子百鬼夜行】

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    京極氏にしては、かなり短い長編。なのだけれど、コアになってるアイデアは正直短編クラスのもの。とはいえ、それでこういう話が書けちゃうんだもんな。文句はございませんわ。もっとも、大方の読者がかなり早い段階で真相を見抜いたのではないかとは思う。美由紀嬢の出番が少なく、クライマックスでの啖呵でしか見せ場がないのが、少し残念。

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    2022年08月30日
  • 絡新婦の理(1)【電子百鬼夜行】

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    10年振りくらいに再読。
    文庫は余りにも煉瓦すぎるので分冊で。

    要所部分は覚えているものの
    細かい部分はスッポリ抜けている。
    シリーズの中ではこの話が1番好きだと思っていたのに
    かなり忘れている。
    なんと信用ならない脳みそなのか!

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    2022年07月31日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    ★3.5
    刺激の強いミステリーを続けて読んでいる時、箸休めとしてちょうど良い作品だった。できれば元のシリーズものを読んでから読み始めたかったけれど。

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    2022年07月25日
  • 絡新婦の理(3)【電子百鬼夜行】

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    ようやく物語が進み始めたと感じた。

    まだ少ししか読んでいない京極夏彦だが、当時の時代の状況、妖怪などの説明が非常に細やかで読んでいて分かりやすい。時代背景、妖怪の説明があると物語の内容に置いていかれることがなく読み進めることができる。

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    2022年06月13日