京極夏彦のレビュー一覧

  • 続巷説百物語

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    シリーズ第二弾。

    江戸にもどった百介は、その後も又市、おぎんを中心とする小悪党たちの世直し的な活動に加わることになり、数々の事件を解決していきます。さらに今回は、百介の兄で同心の山岡軍八郎、おなじく同心で変わり者として知られる田所真兵衛、貸本屋を営んでいる平八、浪人で北林藩に士えることを志願している東雲右近といった人物が物語の脇役を固め、より大きな陰謀に巻き込まれていくことになります。

    前巻のような凝った語り口は控えられ、百介を中心としたキャラクター小説という印象がより強いものになっています。又市たちのスーパーマンぶりがますます顕著になっていくのに少々ついていけないと感じてしまいましたが、

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    2019年10月12日
  • 遠野物語remix

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    2013年刊の単行本の文庫化

    柳田邦男没後50年で、著作権の切れた「遠野物語」を京極夏彦が3つの部分に分け、並べ替えて編集したもの。

    元々柳田邦男が聞き取り編集したものだから、その再編集版だという解説者の論はその通りだ。

    京極夏彦版にもっとおどろおどろしいイメージをもっていたが、素朴な言い伝えのままだった。

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    2019年10月03日
  • 遠野物語拾遺retold

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    踊りたいと暴れる権現様、二本足で立つ兎、時空を超えて現れた兵隊の男―。日本民俗学の黎明を告げた名著『遠野物語』から二十余年。柳田國男の元には多くの説話が集まっていた。時は明治から大正、昭和へ。天女や狐狸が駆けた遠野の空にも、飛行機が飛んだ。民俗の闇が照らし出され、再び近代という闇に飲み込まれる、そんな時代の狭間で語られた二百九十九の譚を、京極夏彦がその感性を生かして新たに紡ぐ。

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    2019年09月01日
  • 遠野物語remix

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    岩の上の肌が抜けるように白い女、川岸に足跡を残す赤い顔の河童―。岩手県遠野の古くから伝わる、不可思議な説話を集めた『遠野物語』。日本民俗学の黎明を告げた柳田國男の記念すべき名著を、京極夏彦がリミックス。

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    2019年09月01日
  • 西巷説百物語

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    大坂屈指の版元にして、実は上方の裏仕事の元締である一文字屋仁蔵の許には、数々の因縁話が持ち込まれる。いずれも一筋縄ではいかぬ彼らの業を、あざやかな仕掛けで解き放つのは、御行の又市の悪友、靄船の林蔵。亡者船さながらの口先三寸の嘘船で、靄に紛れ霞に乗せて、気づかぬうちに彼らを彼岸へと連れて行く。「これで終いの金比羅さんや―」。

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    2019年09月01日
  • 絡新婦の理(1)

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     志水アキさんによる、京極夏彦さんの『百鬼夜行シリーズ』のコミカライズ・第五弾。
     とは言え、わたしは原作未読なもので、じょろうぐもって女郎蜘蛛のもじり?とか、はてなを飛ばしながら読み進めました。
     狭い鳥籠に捕らえられたがごとく、陰鬱とした空気がたまにひっそりと流れる。
     とりあえず呪いっておそろしいもんですね。コエェ。

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    2019年07月25日
  • 遠野物語remix

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    民俗学に造詣の深いミステリ作家の京極夏彦が、柳田國男の『遠野物語』を再構成した作品です。

    現代の文章で書きなおされた本書を通して原作の魅力に触れることができるという意味では、評価されてよいのではないかと思います。

    解説を担当しているのは民俗学者の赤坂憲雄で、民俗学と文学の境界を侵犯する『遠野物語』のテクストに秘められた現代的な可能性が本書によって解放されることになったと述べられています。もちろん民俗学的な想像力をミステリに引き入れるという仕事は、著者や三津田信三、佐藤友哉らによっておこなわれており、さらに山岸凉子の少女マンガなども同様の試みとみなすこともできると思いますが、そうした方向から

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    2019年06月27日
  • 薔薇十字叢書 蜃の楼

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    ネタバレ

    薔薇十字叢書の一冊。関口くんを中心にパラレルな世界を彷徨うような話というか…。最終的にはある程度説明つくはつくのですが、私的には色々納得いかなかったかな。登場人物も全員性格が微妙に私のイメージと違っててアレ?って感じでした。

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    2019年06月23日
  • 虚実妖怪百物語 序/破/急

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    合本版を購入。長すぎて、読み終えた時には何とも言えない達成感。内容を一言でいうなら、カオスです。水木しげる、荒俣宏はじめ、登場人物はことごとく実在の方たち。さらに古今のあらゆるサブカルが総動員され、現実世界に侵食してくる感じ。内輪話のオンパレード。
    装丁は京極さんのこだわりが炸裂し、文章がページをまたがない等の法則は健在。1052ページに1052年の話題が入っていることに気がついたときには仰け反りました。しかし、京極さんじゃなければ、分量は半分以下に収まるんじゃなかろうか…。

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    2019年05月19日
  • 虚実妖怪百物語 序

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    実在の人物を登場させている、という意味では「京極版・ウロボロスの偽書」という感じでしょうか。
    ただ、キャラクターがぶっ飛びすぎていて、会話のやり取りにちょっと付いていけない部分もありました。
    中盤くらいまでは話がなかなか進まず、この小説はどこに向かって行くのかな、とも感じましたが、終盤になって徐々に盛り上がりを見せて来ました。
    つまらなくは無かったですが、破、急、と読み進められるかな・・・。

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    2019年05月12日
  • 眩談

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    ネタバレ

    怖いのかと思ったら、ただただ変なはなし。
「杜鵑乃湯」昔よく見た夢を思い出した。すごく広い家のなかをさまよっていて、どうしても外に出られない夢。
「けしに坂」忘れてたこと思い出してうわーってなるパターン好きだけど、これは忘れすぎ。
    「むかし塚」埋めてお話にしたい思い出。
お話は、消えない。思い出は薄れていくけれど、物語は永遠だ。
    辛いし苦しいけど、忘れられないし忘れたくない思い出。
大切に永遠に持っていたい思い出。
お話にするには時間がかかるけれど。

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    2019年04月12日
  • 虚実妖怪百物語 序/破/急

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    ただ勤めてるだけで疲弊する慢性エネルギー不足の私に余裕なんてものはない。社会構造根本的に変わらないかなぁとか思いつつその日を凌ぐだけである。余裕を持てと言われてもどうにもならない。作品の馬鹿騒ぎが楽しい分揺り戻しも大きい。あぁ、しんど。

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    2019年03月12日
  • 遠野物語remix 付・遠野物語

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    京極夏彦が遠野物語を現代語訳(と言うと少し大げさな気もするが)するだけでなく、序も含めて順番を大幅に入れ替えてまさにRemixしている。もとの遠野物語も佐々木鏡石の語りを柳田が語り直しているようなものなので二重の語り直しであると。

    原典に沿って淡々と訳している箇所もあれば、怪異譚の性格が強いような章は、原典にはない心理描写を思い切って盛り込んで小説風になっている。京極の他の作品は読んだことないのだが、なるほどと思わせる独特の文体。

    風邪で熱に軽くうなされつつ読むのにちょうど好適であったか。柳田はまさに同時代のことだと強調しているが、いくら田舎でも明治も終わりの時代にどこまでこれらの話が真剣

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    2018年11月05日
  • 眩談

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    今回は判りにくいお話ばかり。

    「もくちゃん」というお話は
    なるほど京極さん良いこと言うなと感心させられた。
    昔はどこの町にも少々困った人というのが1人くらいは居たものだなと。

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    2018年09月06日
  • 鬼談

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    談シリーズの三作目

    いままでより更に怪談要素が強い
    しかも人の怖さではなく、目には見えない何かよくわからないものの怖さ
    過去二作には不思議な話、またはありえなくはない話で終わるものもあったけど、今回は全て終わりのところで恐怖を感じるような作りになっている
    将に現代の怪談

    でもまぁ、今どきこの手のジャンルは流行らないんじゃないかなぁ・・・

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    2018年08月21日
  • 旧談

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    耳嚢のエピソードを怪談風にアレンジしたもの
    「談」がついているけど、他の「談」シリーズとは内容が違う
    まぁ、その元にはなってるかもしれないけど

    ちなみに、「このエピソード知ってる!」とか「他の作品に出てきたっけ?」とか思いながら読んでて気づいたけど、「旧い怪談」の文庫化したのが「旧談」なのね
    すでに読んでたわ(笑)

    原文の耳嚢では淡々と事実(?)が書かれてあるだけだけど、ただ単に不思議な話ではなく怖さを感じられるようにリメイクされているのは京極夏彦の力といったところ

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    2018年08月18日
  • 遠野物語remix

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    三度目の正直で読み終わることができた。
    単に怖いだけの話ではない。日本においての怖いとは、同時に切ないというものが付いてくるのかもしれない。そう思った。
    遠野に行きたい。

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    2018年07月08日
  • 薔薇十字叢書 桟敷童の誕

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    映画館に座らされる桟敷童は、座敷童の店版。

    弟子に! とやってくるのは迷惑ですが
    そんな理由からやってこられるのも迷惑。
    しかもうっかり、某探偵に桟敷童に興味をもたれるとか
    何してても怪しいのに、よくもまぁ…。
    しかもここから~の事件。

    掃除少年たる、自分を馬鹿だという少年。
    こういう性格かと思ったら…でした。
    探偵、関係ない気がします。
    とはいえ、話としては面白かったです。
    なぜ映画館に若者が増えたのか、とか。
    いやでもその趣味はどうかと…しかも掃除少年まで。
    一番の謎は、弟子に、とやってきていた彼。
    え、そういう落ちはありですか?! でした。
    幼少の頃のにらまれ、損としか…。
    でもそれ

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    2018年06月03日
  • 覘き小平次

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    嗤う伊右衛門から続くこのシリーズ。
    最初と最後で何が変わったと言えば、何も変わっていない。
    心持が少しほど変わったくらいか。それでも小平次たちにとって、大きな一歩なのだろう。
    治平の「嘘も触れ回れば霊験を顕すものよ」から「楽に生きるばかりが能じゃねえだろうよ」の下りには、辛酸舐めてきた者の言葉の重さがあった。

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    2018年06月02日
  • 豆腐小僧その他

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    『豆腐小僧双六道中ふりだし』を読んでいれば、こちらは読まなくて良いかも・・・
    時代背景は違うが、筋は同じだった。

    むしろ、落語「死神」がおもしろい。
    AKBなどの単語が出てくるので、落語を身近に感じた。解体して再構築する京極氏の技術が光る。

    これを機に、落語を聞いてみようかしら・・・

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    2018年05月29日