京極夏彦のレビュー一覧

  • 薔薇十字叢書 天邪鬼の輩

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    本家公式二次創作とあって、読みやすく登場人物も本家よりは幾分丸く(笑)仕上がってはいるものの、楽しく読めた。
    何よりも読んでいてニマニマしてしまう。
    木場修が出てこないのが少し寂しいけれど。
    (学生時代なので仕方ないといえば仕方ない)

    正直、話の流れは読みやすく、事件自体も予測がついてしまうのでミステリー要素を期待してると少し物足りなさがあるかもしれない。
    京極夏彦が描く百鬼夜行シリーズに比べると先が読めない謎の雰囲気や、例の薀蓄、薀蓄に次ぐ薀蓄、そして妖怪じみた感というのはないけれど、これはこれでありだなという感じ。
    次作が出たらまた読みたいなと思う。

    彼らの学生時代がこうだったら、なん

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    2016年12月24日
  • 絡新婦の理(3)

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    碧のデザインがすごくいいです。
    天使にしろ悪魔にしろ、人間離れしているところが。
    そう見ると、葵はずいぶん地に足がついてる

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    2016年12月18日
  • 絡新婦の理(3)

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    榎木津が大活躍!(*^O^*)そして次回は京極堂の憑物落とし!原作を読んでいるから結末は知っているのにドキドキ(゜゜;)

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    2016年10月27日
  • 旧談

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    話しは1つ1つが短めで「なんで?」と思う終わり方が多かったけれど、それもまた味なんだろうな。
    昔のものを京極さんが現代語訳しているだけから地名などはそのままなのに、人物名はAさんJさんといったアルファベット表記なのがじわじわ面白かった。

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    2016年10月20日
  • 絡新婦の理(3)

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    ドハマリしている京極夏彦+志水アキコンビ、もう7-8年目とかくらいでしょうか?
    今回も複雑な本筋を整理してヴィジュアル化して、ととても大変な作業、ありがとうございます。でも週間連載だとやっぱ大変そうだなー。
    次で完結カー。鉄鼠の檻やって欲しいけど、どうなのかしら。塗仏はまた複雑になりすぎるけど、やるのかな?

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    2016年10月18日
  • 旧談

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    ネタバレ

    「旧談」は江戸時代の怪談本「耳嚢」をベースに京極夏彦さんが現代語にわかりやすく書き換えたもの。
    「耳嚢」は当時の随筆又は備忘録であるという。なので正確には怪談本ではなく、作者がつれづれに面白い話・奇妙な話・町の噂話などを集めたもの。
    その中から特に不思議な話・怪しい話などを集めたのがこの怪談本「旧談」ということらしい。

    説明のつかない話や、不思議だなーなんでかなー?というくらいの話でも読みかたによっては怪談に受け取れないこともない。
    江戸時代のことでもあるので、科学的な説明もあるわけはなく全て伝承のお話である。どこまでが本当でどこからが尾ヒレがついた噂話かもわからない。
    各話よくわからない怪

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    2016年10月13日
  • 狂骨の夢 1巻

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    角川祭りで半額だったのでこの機会にと購入。
    読み終わってみればなんてことはない、自分が感じていた違和感は正しかったのだと気がつかされた。とはいえ細かなところまで想像が広がらなかった。
    本当に細かな仕掛けがあちこちに仕掛けられている。
    複数の事件がどう繋がっていくのかが、このシリーズでは重要で、どれのこれも一筋縄では行かないので中々頭を使う。

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    2016年10月05日
  • 続巷説百物語

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    「妖怪使い」、小股潜りの又市が仕掛ける「怪談」の数々。とはいえ、ファンタジーではありません。つまり、構図は京極堂百鬼夜行シリーズと同じ。一作目同様、こちらも珠玉の京極ワールドでした。京極さんの小説はどれも言葉のリズムが本当にすばらしくて、文章を書くための自分の中のリズムを整えるのにとても効果的。しかも究極ののストーリーテラーですから、お話自体が最高におもしろい。しかも私の大好物(妖怪、怪異系)ばっかりでてくる。幸せすぎる。

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    2016年07月07日
  • 前巷説百物語

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    巷説百物語シリーズの前日譚。
    法で裁けぬ悪を斬る「必殺仕事人」の体裁を保ちつつ、その在り方に当人たちが悩むようになるというミステリにおける「後期クイーン問題」のようなテーマまで踏み込む。
    本の厚みに見合った重厚な主題。

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    2016年06月19日
  • 遠野物語remix

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    独特な文体に目が行く。
    簡潔な短い文が重ねられている。ここは読点なのでは?と思うところで句点だったり。
    京極夏彦の文章を読むのは実は初めてで、これが京極調なのかどうか、わからない。多分、柳田の文章に合わせて工夫したものなのだろうとは思う。

    経立(ふったち、長生きした獣)や、座敷童、山神、山人といった不思議なものたちには、心がひきつけられる。
    そして、それらが土地の地形や地名と深く結びついていると感じた。
    きっと遠野だけではなく、全国各地にこういった話はあったはずなのに、どうして残らなかったのだろう。
    ほら、この岩にはその時の熊の爪の跡がのこっているだろう―といった形で、自分の生まれ育った土地

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    2016年05月28日
  • 魍魎の匣(3)【電子百鬼夜行】

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    面白くて一気に読んでしまったが、
    ずっと隠されてきた“謎”がヘビーすぎて気分が悪くなってしまった…。
    いろいろグロテスクなのにも参った。

    しかし、心にハンパじゃないダメージを受けつつも読むことがやめられない。
    おもしろい。

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    2016年05月25日
  • 百鬼夜行 陰(全)【電子百鬼夜行】

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    京極堂シリーズのスピンオフだかサイドストーリーだかで、『邪魅の雫』以外は読破したから読者資格を得ている。シリーズに登場する事件当事者や犯罪者たちの、救われぬ人格的障害を陰惨に描写する。依存性、回避性、強迫性、ストレス性、離人症性といった様々な障害により、思考に極度な異常をきたし、認知がゆがみきって崩れていく彼等が傷ましい。あのおぞましい事件群は、人心を失い鬼と化した者どもの所業なのだ。それにしても関口先生、あなたの自己嫌悪と厭世観ときたら、もはや芸術の域ですよ。凄まじいというより素晴らしい。あなたに添い続ける奥方こそ、ある意味狂人なのかもしれません。

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    2016年05月13日
  • 絡新婦の理(2)

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    ネタバレ

    少年誌に移籍して、一番えげつない話をやっているな…w
    人物相関図がひどすぎて良い。

    原作未読で、女子高ホラーはじまると思っていた人はどんな気持ちでこのオッサン達のドラマを読んでいるのだろうか。

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    2016年05月08日
  • 絡新婦の理(2)

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    何の因果かマガジンで始まってしまった京極堂コミカライズの2巻。
    まともっぽかった頃のマスカマ君とか懐かしいですね。
    あー、そうだったそうだった、という感じで、読み返したくなってくる。

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    2016年04月16日
  • 遠野物語remix 付・遠野物語

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    遠野物語が現代語訳で読めるのは大変幸せなことだと思う。おまけに行間も京極氏の解釈によって大変わかりやすく補足されている。
    言い伝えというものは何も遠野に限ったものではなく、全国各地に同様なものが存在っすると思うが、遠野という地域の歴史的な背景や地形的な特色も解説されていてわかりやすい。

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    2016年03月17日
  • 薔薇十字叢書 天邪鬼の輩

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    関口、中禅寺、榎木津の学生時代の出会いから日常、事件解決まで、過去を楽しめる一冊になってます。ちょっとまだ若い考えの中禅寺とか、今よりちょっとまともなような榎木津とか、例の事件が起きる前なので、少し明るい関君が見られます。もとから欝々としていたようですが。

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    2016年02月10日
  • 数えずの井戸

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    京極さんお得意のバッドエンドだなあと思った。
    久々に700ページ超えの本を読んだのでもっと時間がかかるかと思ったが数日で読み終わった。


    真相は全て井戸の中に落ちてしまったのかな。
    でも、それでいいのだろうな。
    関わる人間が集まって、崩れ始めてからは早かった。

    このシリーズの中では嗤う伊右衛門が一番好きです。

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    2016年02月07日
  • 旧談

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    江戸時代の随筆である「耳嚢」を京極風味の現代版にリニューアルしたもの。
    「耳嚢」を読んだのずいぶんと前になりますが、改めて読み返したくて本棚から発掘しましたww
    日本人は怪談というよりも不思議な話が好きなのだなと、思う一冊ですね。
    巻末の宮部みゆきさんの対談も興味深く、久しぶりに楽しみ読書時間を味合わせていただきました。
    こちらを読んだ後はぜひ原本に触れる機会を作ってくれたらいいな、思う京極さんの気持ちが伝わってくるような一冊でした。
    あー、面白かった!!

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    2016年02月03日
  • 薔薇十字叢書 桟敷童の誕

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    関口君の弟子、とある時点であまり期待はしていなかったのですが、正直いい意味で裏切られました。予想よりずっと世界観もキャラクターも雰囲気を壊さずいい感じでした。さすがに憑き物落としとまではいきませんでしたが榎さんの傍若無人っぷりも堪能でき、満足です。

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    2016年01月13日
  • 文庫版 虚言少年

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    長い…とりあえず長い。

    ケラケラ笑えるところがいくつかあって面白かった。
    ただ笑える。バカだなぁ~って。

    昭和の小学生の生活がひたすら書かれていて、元気だなぁ~と思った。
    昭和と言っても「こっくりさん」「ひみつのアッコちゃん」「ドリフ」などが流行っている時代の小学6年生。

    その年代に該当する方は読書ログにいるだろうか?

    本当に良い時代だなぁと思った。
    日本は昔のほうが断然良い気がする。
    人間らしいというか…なんか本物の繋がりがあって素敵だ。

    著者の京極夏彦さんは有名ですか?
    作家の中でも、彼は特に語彙数が多い。
    言葉をたくさん知っているんだなぁと心底思ったし色々な言葉に出会うことがで

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    2016年01月01日