京極夏彦のレビュー一覧
-
購入済み
画力
画力がすごく高いので、安心して読めます。これは原作の小説では表現できない面ですね。特に女の子キャラが良いです。みんな可愛いのに、しっかりと描き分けもできていて凄い。ただ、その代わり男キャラの肩幅が狭くみんなヒョロヒョロなのか気になりました。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ全部嘘の話であると書いてある。
ナッちゃんと呼ばれたりしているから、作者とおぼしき主人公が出てくる。
どれも本当のことに思える。
でも、小説って嘘のことを書いてあるのは普通である。
でもリアルがそこはかとなくあるような気がする。
とくに気に入ったのは『クラス』というはなし。
デザイン系の学校のクラスメイトの石垣島出身なのに関西弁の御木さんは主人公より10個くらい年上、相談されて飲みに行く。死んだ妹が会社にいる、なんなら家のなかにもいると言う。しかし御木さんには妹などいないのだった。それは妹ではないと話をする。別の日のイラストレーターの個展でクラスメイトの久米田にあう。そこで御木さんのはなしを -
購入済み
好きですねー
元々小説本編のファンで、イメージと違うかも…とあまり期待しないようにして読み始めたが、どっこい非常に面白い!
おどろおどろしい小説の雰囲気とは異なる感じもするが、原作ファンで読むのを躊躇っている方にはぜひ手に取ってほしい。 -
Posted by ブクログ
江戸の町の一件のあばら家に出現した妖怪の豆腐小僧が、
自分が何者であるのか理解できない豆腐小僧は、鳴家(やなり)や死に神などの妖怪に出会い、やがて妖怪とは怪異を理解しようとする人間の想念がかたちをとった存在であるということを学んでいきます。そんな豆腐小僧が、みずからのアイデンティティをさがし求めて、博識の達磨や妖艶な化け猫の三毛姐さん、田舎の妖怪である袖引き小僧などの妖怪たちとともに珍道中をくり広げます。やがて妖怪一行は、妖怪を信じる村人たちの蒙を啓こうとする儒学者の室井了軒によって、村の怪異が消滅の危機に瀕していることを知ります。そこに攘夷派の浪士たちも乗り込んできて、最後は豆腐小僧をはじ -
購入済み
ヤングな彼ら
関口、中禅寺、榎木津の学生時代の話。
ちょいっとでる藤牧。姑獲鳥の夏の恋文の件より前だからか、関口くんがそこまで病んでない。
バンカラな彼らを想像するのは楽しい
読みやすくてサクサク読めました。
オチもついてきれいに終わります。
-
Posted by ブクログ
面白かったー。72歳の益子徳一さんの日常。7日間のできごと。
日常も日常。ほとんど何も起こらない。せいぜいが数日前のことを頑張って思い出してみたり、近所の人と話したり、自分のお昼を作ったりするくらい。でも面白くて、飽きずにずっと読めちゃう。
日常をこなす徳一さんの心の動きが、よーくわかって楽しいんだよね。脳内のつぶやきやセルフツッコミ、展開しすぎてたまに哲学っぽくなる自分への分析。時間についての考察はしみじみ納得した。
読むうち、徳一さんにどんどん親近感が湧いてくる。年齢のせいか少し忘れっぽかったり、考えがループしちゃったり、最新の機械に疎くて間違った確信を持っていたりするんだけど、そう