京極夏彦のレビュー一覧
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ネタバレ【2023年14冊目】
「死ねばいいのに」
ともすれば、ものすごい悪口である。悪意100%である。タイトルにもなっているこの言葉は、物語の章が変わる度に必ず発せられる言葉だ。けれど、それを発するケンヤという男は何も相手を不快にさせようと思って言っているのではない。
死んだ女、鹿島亜佐美について何一つ知らないから教えてくれと、話を聞きに行くケンヤの先々には様々な相手がいる。不倫相手、隣人、ヤクザ、実の母親、警察官――亜佐美の話を聞きに行っているのに、なぜか彼らは自分のことばかり話すのだ。だからケンヤは話を聞いた上で結論付ける。
死ねばいいのにと。
言われた相手は皆一様な反応を見せる。だが、 -
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遠野物語に載っていない逸話集「遠野物語拾遺」を京極夏彦が再編集したもの
柳田国男の原著「遠野物語拾遺」も併載
遠野での怪異や行われている風習なども多数載っている
逸話の順番が入れ替えられていて、原著では気づきにくい逸話同士の関係などが京極夏彦の解釈として描かれている
訳の仕方や補足で付け加えられている情報など、京極っぽいものを感じる
遠野物語との関係性や出版に至った経緯などの説明も併記されている
個人的に面白かったのは
・餅を食べたいが故に交換条件で色々してくれる「何か」
・子供が仏像で遊んでいたのを注意したら、「折角遊んでいたのに」と夢枕に出てくる神仏
この辺は物語の定番と違った -
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ネタバレ・12月19日に読みはじめ、28日に読み終えました。
・いやすごボリューム。積読を消化するのに飽きてきて(これだから溜まり続けるのでは?)フォロワからおすすめしてもらった本①です。京極夏彦は初めて!本屋さんで背見たときは笑った。京極夏彦だ。分厚すぎる。持っていった美容室で「聖書ですか?」って言われた。京極夏彦です。
・おもしろかった! ゴリゴリのSFとミステリ…… こういう章ごとに別々の視点で描かれるやつは(今作だとふたり)、ふたりの状況が交わるところが気持ちええよなあ。
・死にかけるような目に遭っても、殺すか殺されるかの状況から抜け出したとしても、特に変わりなく生活が続くのはうっす -
無料版購入済み
真実は
さまざまな怪奇現象。迷信や言い伝えによって翻弄させられてしまうも中尊寺先生によって不思議なものは何もない、と解決に導かれる。推理していく過程が面白い。合間に出てくるプリンアラモードやクッキーが美味しそうでした。リラックスには漫画の中でも甘味ですね。
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ネタバレ【2022年57冊目】
救いようがない厭さで溢れた小説である。
初っ端の「厭な子供」からして大層不快な気持ちになり、その気持ちから逃れようとページを進めてみても、どんどんと厭な短編が押し寄せてくる。その内に深谷なるキャラクターがどの話にも出てくることに気づき、「ははーん、こいつが何かしらの根源なのだな」と思うに至る。
のに、深谷、何にも悪くないのである。
深谷どころか、登場人物全員何をしたんだよと言いたくなるような目に遭う。直接的な被害を受けないのは厭な上司亀井くらいだ。
そのことさえも何とも厭なストーリーである。
解説では古今東西の厭な小説がひたすら紹介されている。解説というか、終始 -
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原作がそのまま絵になったよう
原作を読んだときに頭の中でぼんやりイメージしていた光景がくっきりと目の前に浮かび上がってきたような感じがする。原作で読み落としていた部分がコミックを読むことによって再認識できたところもあった。
たださすがに原作の古文を用いた幽玄な雰囲気の完全な再現は困難であった。 -
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京極夏彦の名作ミステリー『魍魎の匣』、分冊文庫版の中巻。
柚木加奈子の失踪事件を追う刑事・木場。大財閥・柴田家のエージェントである弁護士の増岡から、遺産相続者である加奈子を探し出して欲しいとの依頼を受ける探偵・榎木津。「連続バラバラ事件」の被害者が「御筥様」の信者という共通点を見出し、「御筥様」の実態に探りを入れる雑誌記者・鳥口。いつの間にか巻き込まれていく(笑)作家・関口。そして、彼らがもたらす情報等を基に、真相へと辿る道を作り上げる安楽椅子探偵(多分)、「京極堂」こと中禅寺秋彦。
同時進行で発生する不可解な事件たちが徐々に結びつき、これらの事件の中心にいる"何者か"に -
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京極夏彦の和風ミステリー、「百鬼夜行シリーズ」の2作目。分厚過ぎて文庫本が"匣"型になってしまったことで有名(?)な本作、『魍魎の匣』を手に取ってみた。(手に取ったのは、取り扱いに良い分冊版。)
中央線武蔵小金井駅で発生した人身事故。重傷を負いながらも一命を取り留めた女学生・柚木加奈子。「加奈子を――死なせはしません」、加奈子の姉・美波絹子、もとい柚木陽子は決然と言い、加奈子を森の中に佇む正方形をした異様な建物「美馬坂近代医学研究所」へ運び込む。警察によって過剰な程の警備体制が敷かれる謎の研究所。そんな中、身動きが取れないはずの加奈子が研究所から姿を消してしまい―――。