京極夏彦のレビュー一覧

  • 西巷説百物語

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    いやー、さすがに面白い。個人的には「溝出」の坊主の説法が心に響いた。私の「葬式」に対する考え方が変わったかもしれない。

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    2022年03月18日
  • どすこい。

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    京極夏彦さんは、魍魎の匣他を読んでから、しばらく読んでいなかったのですが、こんな面白い小説も書くんですね!高野史緒さんが屍者たちの帝国におバカ小説を書いてあって面白く読ませていただきましたか、それをも上回るキレッキレぶり。

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    2025年12月21日
  • 絡新婦の理(1)

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    画力

    画力がすごく高いので、安心して読めます。これは原作の小説では表現できない面ですね。特に女の子キャラが良いです。みんな可愛いのに、しっかりと描き分けもできていて凄い。ただ、その代わり男キャラの肩幅が狭くみんなヒョロヒョロなのか気になりました。

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    2022年03月02日
  • 虚談

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    ネタバレ

    全部嘘の話であると書いてある。

    ナッちゃんと呼ばれたりしているから、作者とおぼしき主人公が出てくる。
    どれも本当のことに思える。
    でも、小説って嘘のことを書いてあるのは普通である。
    でもリアルがそこはかとなくあるような気がする。
    とくに気に入ったのは『クラス』というはなし。
    デザイン系の学校のクラスメイトの石垣島出身なのに関西弁の御木さんは主人公より10個くらい年上、相談されて飲みに行く。死んだ妹が会社にいる、なんなら家のなかにもいると言う。しかし御木さんには妹などいないのだった。それは妹ではないと話をする。別の日のイラストレーターの個展でクラスメイトの久米田にあう。そこで御木さんのはなしを

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    2022年02月11日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    おそらくシリーズの途中から読んでしまった。しかしシリーズでも登場人物の紹介も軽く入っており、どこからでも読めると感じた。
    途中までは物語の進みと共に民俗学的な信仰の話が多くあり、学生時代を思い出しとても面白かった。
    最後一気に終盤に向かっていく所で緩急があり最後まで読み切ってしまった。

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    2022年02月11日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(1)

    購入済み

    好きですねー

    元々小説本編のファンで、イメージと違うかも…とあまり期待しないようにして読み始めたが、どっこい非常に面白い!
    おどろおどろしい小説の雰囲気とは異なる感じもするが、原作ファンで読むのを躊躇っている方にはぜひ手に取ってほしい。

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    2022年02月09日
  • 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(1)

    購入済み

    謎解きが面白い

    戦後の日本の怪談話が楽しめる。無愛想な中禅寺先生と巻き込まれ体質のかんなの取り合わせが良い。昭和レトロな謎解きも面白いなと思います。

    #ハッピー #ドキドキハラハラ

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    2022年02月06日
  • 今昔百鬼拾遺 月 【電子百鬼夜行】

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    「鬼」「河童」「天狗」の合本。それぞれ文庫で読んでいたので内容としては再読。どの話も過去の因縁とか因果とかしがらみとかが根底にあった話だったわけだが、どれも最後に美由紀ちゃんが啖呵を切ってくれるのですっきりとした読後感が残る。中禅寺敦子と呉美由紀のコンビはそれぞれだけでは機能しないけれど、二人が揃うことによってどんな困難にでもぶつかっていける、そんな予感を抱かせてくれる。「鬼」も「河童」も「天狗」もどれも陰惨な話ではあったのだが、そういった夜明けを感じさせるような煌きもあった気はした。

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    2022年02月06日
  • 文庫版 書楼弔堂 破曉

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    史実の著名人をモチーフにして、その人のための一冊を提示する書店の、売り方にそれぞれの作家への畏敬や救いのようなものを感じた。京極先生の本と文への愛がこれでもかと詰め込まれた小説だった。

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    2022年01月29日
  • 文庫版 豆腐小僧双六道中ふりだし

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    江戸の町の一件のあばら家に出現した妖怪の豆腐小僧が、

    自分が何者であるのか理解できない豆腐小僧は、鳴家(やなり)や死に神などの妖怪に出会い、やがて妖怪とは怪異を理解しようとする人間の想念がかたちをとった存在であるということを学んでいきます。そんな豆腐小僧が、みずからのアイデンティティをさがし求めて、博識の達磨や妖艶な化け猫の三毛姐さん、田舎の妖怪である袖引き小僧などの妖怪たちとともに珍道中をくり広げます。やがて妖怪一行は、妖怪を信じる村人たちの蒙を啓こうとする儒学者の室井了軒によって、村の怪異が消滅の危機に瀕していることを知ります。そこに攘夷派の浪士たちも乗り込んできて、最後は豆腐小僧をはじ

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    2022年01月21日
  • 文庫版 厭な小説

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    再読。厭なことが詰まった短編集。再読と言っても覚えていたのは後半の方だけだったので、前半の部分はわりと新鮮な厭さが味わえた。理不尽でありながらも一部では整合性のある厭さに包まれた話たちだが、その厭さがクセになる。厭だけど面白い、面白いけど厭だ。また厭な気持ちを味わいたくなったら読みたいと思う。

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    2022年01月12日
  • 嗤う伊右衛門

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    読みながらずっと暗いものが自分の中でぐるぐるしてた切ないだけで言い表せれないやり切れない
    愛とか執念とか慈しみとか憎しみとか、京極夏彦は人の感情の書き方が繊細だと思う

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    2022年01月08日
  • 薔薇十字叢書 天邪鬼の輩

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    ヤングな彼ら

    関口、中禅寺、榎木津の学生時代の話。
    ちょいっとでる藤牧。姑獲鳥の夏の恋文の件より前だからか、関口くんがそこまで病んでない。
    バンカラな彼らを想像するのは楽しい

    読みやすくてサクサク読めました。
    オチもついてきれいに終わります。

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    2022年01月07日
  • 嗤う伊右衛門

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    ネタバレ

    歌舞伎で観る東海道四谷怪談とはまったく異なり、伊右衛門も岩も、不器用ではあるが愛に溢れている。現代の夫婦像にも通ずるところがありそう。
    ただ周囲はひたすらにグロテスク。
    どす黒い血に塗れた屍たちの中、桐箱だけが尊く描かれたように感じたが、それは天国なのか地獄なのか。

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    2021年12月28日
  • 虚談

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    「談」シリーズ(と言うのかな…?)は作品ごとに肌に合う合わないの差が私は激しい。

    虚談は面白かったなー。
    短編集だけど、それぞれは実は連作になっていて、最後の一行で今までの話を覆したり、読者をちょっと不安にさせたりする。

    明確な答えを欲して小説を読む人には勧められないけど、ふわっとした掴みどころのない話が好きな人は嫌いではない小説だと思う。

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    2021年12月09日
  • 文庫版 オジいサン

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    面白かったー。72歳の益子徳一さんの日常。7日間のできごと。

    日常も日常。ほとんど何も起こらない。せいぜいが数日前のことを頑張って思い出してみたり、近所の人と話したり、自分のお昼を作ったりするくらい。でも面白くて、飽きずにずっと読めちゃう。

    日常をこなす徳一さんの心の動きが、よーくわかって楽しいんだよね。脳内のつぶやきやセルフツッコミ、展開しすぎてたまに哲学っぽくなる自分への分析。時間についての考察はしみじみ納得した。

    読むうち、徳一さんにどんどん親近感が湧いてくる。年齢のせいか少し忘れっぽかったり、考えがループしちゃったり、最新の機械に疎くて間違った確信を持っていたりするんだけど、そう

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    2021年11月29日
  • 薔薇十字叢書 風蜘蛛の棘

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    佐々木さんの薔薇十字叢書2作目も好き!ちょっと榎さんのバカっぽさが過ぎる気がするが、しばらく本家も読んでないのでどうかな。益田と青木が良かった。関口も最後にいいこと言った。

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    2021年11月04日
  • 塗仏の宴 宴の始末(2)【電子百鬼夜行】

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    今までの情報がやっと京極堂のところに届けられたという印象です。京極堂、千客万来。
    何がどうなっているのか、どうつながっているのか、次巻が楽しみです。ここまで長かったです。

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    2021年10月24日
  • 今昔百鬼拾遺 河童

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    次々上がる尻を出した水死体。その謎と河童と盗難事件が、登場人物たちの喋くりによって絡み合い解きほぐされる。
    いやまあ喋る喋る脱線する横道に逸れる。かと思いきやそれが本筋へと繋がる快感。
    ドタバタ喜劇と思いきやの静かで美しい終盤。楽しみました。

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    2021年10月23日
  • 塗仏の宴 宴の支度(3)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    木場刑事が出てくると何だか安心します。現実に戻ったような気がして。シリーズの登場人物の中で一番人間味があって共感出来るからでしょうか。
    飲み屋の女将から厄介な相談を受けた木場は、面倒に思いながらも相談にのるのでした。そしてそれは繋がっていくのでしょうね、例の村の事件に。

    そして織作茜の登場。吃驚しました。
    『絡新婦の理』ではあまり好きではなかった彼女ですが、これからの活躍が期待出来そうだったのに残念です。

    いろいろ広げられた謎がどのように解明していくのか、宴の始末が楽しみです。

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    2021年10月06日