京極夏彦のレビュー一覧

  • 虚実妖怪百物語 序/破/急

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    日本から霊などがいなくなり、妖怪が人々の目に見えるようになるお話
    「この世に不思議な事など何もない」と言い、実物の妖怪を出してこなかった京極夏彦がとうとう人の目に見える形で妖怪を登場させるというのに驚く
    豆富小僧は妖怪として登場してたけど、そんな概念としての存在ではなく、デジタルデータすら書き換えて映像記録にも残る
    妖怪が見えるようになるカラクリに関してはキーアイテムの存在こそフィクションだけど、理屈としてはまぁ妥当なものなのかな?

    ただまぁ、最後まで読めばいつも通りなんだけどね
    やってくれるぜ京極……


    作家さん達が実際の名前で登場するし、妖怪だけでなくフィクションのキャラクターが色々出

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    2019年10月17日
  • 前巷説百物語

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    シリーズ第四弾。

    今回は、小股潜りの又市がまだ若いころの物語です。ある事件をきっかけに、裏稼業を引き受けている「ゑんま屋」の仕事を請け負うことになった又市は、ひとが死んでしまうような解決策を嫌うという青臭い正義感にこだわろうとしながら、身に降りかかってくるさまざまな事件に対処します。

    連作短編なのですが、クライマックスには、『続巷説百物語』で最終的に決着がつけられることになる祇右衛門との最初の対決が配されており、そこへ向かってしだいにストーリーが盛り上がっていくにつれて、又市の苦悩が深まっていく様子がていねいにえがかれており、読者を物語にぐいぐい引っぱり込んでいきます。

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    2019年10月14日
  • 百鬼夜行 陰(全)【電子百鬼夜行】

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    「何か」に触れて呆気なく壊れてしまう人達の物語。
    関口くんの壊れっぷりは悦に入っているなあ。
    でも、雪絵さんも京極堂もいるんだもんなあ。
    羨ましい。
    京極堂シリーズを読むと、戦争の影響力の強さがわかる。
    経済やら体制やらの変化ではなく、戦争によって生まれる些細な綻びが、人や物事を歪めてしまう。
    だから戦争はない方が良いのだ、というお門違いの感想。

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    2019年10月08日
  • 文庫版 豆腐小僧双六道中ふりだし

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    説明回、って感じ?
    達磨さんは豆腐小僧に説明しているようで、私達に説明しているのだー。
    構造もキャラクターも馬鹿馬鹿しいんだけど、そもそも妖怪は馬鹿馬鹿しいものなので。
    豆腐小僧は可愛いなあっていう、ただそれだけ。
    そう言えば映画になったね‥見に行ったよ‥。
    京極さんが豆腐小僧に掛ける謎の熱い思いが感じられて、良きかな。

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    2019年09月17日
  • 嗤う伊右衛門

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    岩と伊右衛門の実直さは美しい。
    でも、梅の狡さも嫌いになれない。
    少しずつ皆がすれ違い、波紋を作っていくのだなあ。
    又市が後手に回りすぎだよ!と思ったけれど、そうじゃなきゃ四谷怪談にならないので、仕方ない。哀しいね。

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    2019年09月10日
  • 遠野物語remix

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    遠野に伝わる数々の伝説の情景が脳裏に色濃く浮かび上がってくる。
    原風景への憧憬もさることながら、このような話を伝える語り部たちがどれほど残っているのだろうと、少し寂しくなる。

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    2019年09月09日
  • 数えずの井戸

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    数えるから、足りなくなる――。暗く冷たい井戸の端で、「菊」は何を見たのか。それは、はなかくも美しい、もうひとつの「皿屋敷」。怪談となった江戸の「事件」を独自の解釈で語り直す!

    不器用さゆえか奉公先を幾度も追われた末、旗本青山家に雇われた美しい娘、菊。何かが欠けているような焦燥感に追われ続ける青山家当主、播磨。冷たく暗い井戸の縁で、彼らは凄惨な事件に巻き込まれる。以来、菊の亡霊は夜な夜な井戸より涌き出でて、一枚二枚と皿を数える。皿は必ず―欠けている。足りぬから。欠けているから。永遠に満たされぬから。無間地獄にとらわれた菊の哀しき真実を静謐な筆致で語り直す

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    2019年09月01日
  • 文庫版 ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔

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    ネタバレ

    前作がすべて伏線で、今回まるっと回収で心地よかったです。

    長寿と毒を合わせた発想が面白すぎます。時間の流れの感覚を変えることで、他者よりも長く生きると勘違いさせる、それを魅力的に見せるってのが凄かったです。

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    2019年08月30日
  • 百鬼夜行 陰(全)【電子百鬼夜行】

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    姑獲鳥の夏から塗仏の宴までのサイドストーリー十篇。
    1番好きなのは煙に取り憑かれた男を描く『煙々羅』。男の壊れっぷりがたまらない不気味な怪作。『小袖の手』では、柚木加菜子の存在感の強さに改めて魅了される。『鬼一口』はルーガルーにも繋がってるのが嬉しいし、鬼についての薀蓄が面白い、なにより久保竣公のキャラは本当に蠱惑的。

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    2019年08月19日
  • 鬼談

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    鬼、さまざま。
    最後の最後で「ううっ」となる怖さ。
    よく考えると怖いけど、よく考えなくても怖い。

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    2019年08月12日
  • 前巷説百物語

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    再読。青臭い又市さんがすごく良いです。ここから小右衛門とおぎんと同じ道に入って行ったのだな。旧鼠はこわい話だった。ただの人なんでもない人たちでも集団になると1つの化け物になってしまう。山崎さんは最後までカッコよかった。さてシリーズ最後の西はどんな話だったかな?

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    2019年07月16日
  • 狂骨の夢(1)【電子百鬼夜行】

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    ネタバレ

    榎木津さんと木場さんの子供時代にワクワク。

    降旗が神経学を学んでいく中で自分の導き出した己の姿を信じたくなかったというのは、想像以上に辛いことなのだろうと思う。なんとなく分かる気がした。

    これから関口含めたいつものメンバーが物語に関与していくのが楽しみです。

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    2019年07月02日
  • 続巷説百物語

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    再読。腕が痛い背中が痛い。それでも読みたいわけで、サロンパスのお世話になって読み終わりました。最後の大仕掛けの成功の裏には、悲しくてやりきれない思いが残って、又市さんやおぎんさんは向こう側へ行ってしまい、百介さんは寂しいことだろうな。江戸に帰ってどんな風に又市さん達を思い出すのだろう。

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    2019年06月18日
  • 文庫版 虚言少年

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    まさか小学生でここまでの極めぷりとは。
    小学生のサバイバルかけひきと昭和感と脱力が絶妙に面白い。
    頭の中では、都会のトムソーヤか耽美なわしら系腹黒美少年?に変換されますので。

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    2019年04月22日
  • 冥談

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    ネタバレ

    ふつうに、怖いはなしと思って読んでいたのに、

    「記憶」は「今」の幽霊
「お話」になったら、それは「ほんとうのこと」の幽霊
    もしかしたら想いは見えるのかもしれない、
気持ちなんて通じないけど、通じてほしいと願う、
人の想いは現世を変えることはできないけど、
ちゃんと届けば、彼方側は変えることができるんじゃないか。

    なんで最後にこんなのいきなりぶっこんでくるんですか…
泣くところだった…

    解説で、あがたさんが、ふたりの故郷、小樽が舞台なのでは?と書いている。
「過ぎた時は死んだ今」を彷彿させる町だ、と。
そういえば、
「庭のある家」とか「冬」とかは小樽の祖父母の家を想いながら読んだ。まあ、そ

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    2019年04月12日
  • 虚実妖怪百物語 急

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    邪神様の姿かたちがいまいち想像できなかったので、表紙で「おおー」と思いました。こんなでろでろしたものが、頭に乗ってるとかないわー(笑)。

    平太郎が礼二郎の親戚なんだろうなーと、出てきたときに分かっていたのにもかかわらず、フィクションだと気づけない間抜けさでした。あれだけ、現実を出されていたにも関わらず、最後まで違和感を覚えなかったです。

    京極さんが、どれだけ水木先生を偉大に思って愛しているのかが分かりました。

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    2019年03月02日
  • 虚実妖怪百物語 序

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    実名出ちゃってるし、自分登場させちゃうし、面白おかしいです。どうやって収拾つけるのか、もう気になって気になって。

    合巻版?心ひかれましたけど、電車で読むにはどう考えても、不向きでしょう。

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    2019年02月10日
  • 薔薇十字叢書 風蜘蛛の棘

    xfh

    購入済み

    原作に近い雰囲気

    原作の続きが待つに待てず、薔薇十字叢書も読み始めました。レーベルによってはティーンズラブみたいな話で驚きました(笑)。

    叢書の中では、こちらの作者さんの書かれた作品が一番好きです。
    ご自身の本来の作風はまた違ったものなのではと思いますが、原作リスペクトで寄せてくださっているのかなと。
    1作目も好きです。そしてこの2作目は一層好きです。

    1作目の後書きで「関口くん大好き」とおっしゃっていただけあって、出番が多いので、関口くん大好きな私はとても楽しめました。
    榎さんはもちろんのこと、京極堂や益田くんもたくさん出て来るので、「好きな登場人物が動いてるところを読みたい!」と渇望されて

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    2019年01月13日
  • 虚実妖怪百物語 序/破/急

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    『虚実妖怪百物語 序/破/急』の3冊を1冊にまとめた合巻版
    分厚い。片手で読むのがつらかった。

    ダイモンに支配され余裕のなくなった日本を妖怪馬鹿が救うという話。ほんとど冗談や馬鹿ばなしばかりで、よくこれだけの話が描けると思う。
    また、出てくる人物はほとんど実名と思われ、こんな風に書いて大丈夫?と思ってしまう。

    そして、現在の日本を揶揄しているようにも思える。
    そう考えると、ダイモンはインターネット内に住む匿名という怪物かもしれない。

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    2019年01月13日
  • 魍魎の匣(2)【電子百鬼夜行】

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    重体の加奈子が研究所から消失したことをきっかけに急展開を見せた中巻。
    バラバラ殺人・少女の自殺若しくは殺人未遂・新興宗教「御筥様」・作中の怪奇小説・美馬坂の異形の研究所。
    無関係に思えた複数の出来事に関係性が見られ、また新たな謎が生まれてくる。
    そして物語の鍵を握る陽子と加奈子の関係、さらに京極堂の過去も明らかに。
    中巻から探偵・榎木津も登場。その破天荒ぶりがまたいいアクセントになっている。

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    2018年12月16日