献鹿狸太朗のレビュー一覧

  • みんなを嫌いマン

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    ヒーローの持つ不条理や哀しみを享受し消費するだけの人々に対比させて、英雄譚ではなくヒーローの存在意義を描いている。最後の弟の存在も意味深だった。
    漫画は読んだことがないけど、この変わった名前の作者の小説は非常に面白かったので漫画も読んでみたくなった。
    表紙もさすがインパクトのある絵だ。

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    2024年12月30日
  • みんなを嫌いマン

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    ネタバレ

    ヒーローになった者にしか分からない苦悩。
    漫画や映画で出てくるヒーローが人類を救ってくれることに対して何も疑問を抱かない一般人への警告…とまではいかないけれど、もうちょっとヒーローの気持ちを考えたらどうなのかと言われているような感じがした。でもヒーローの気持ちなんて一般人には一生分からない。分からないことを知っているからこそ、ヒーロー(この物語では上原至という大学生)は、せめてそっとしておいてくれと願うのだ。そんな至の気持ちは悉く無視され、一般人は傍若無人にヒーローへ助けを求める。

    何と苦い話なんだろう。読者で傍観者な私は、至の正体をしつこく追及する人々に苛立ちを覚え、満身創痍になりながら人

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    2024年12月29日
  • みんなを嫌いマン

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    天才・献鹿狸太朗が描く、『大日本人』の先の先の先の先の先の先の先。これが読みたかったし、案の定読みたくもない奈落のような描写も読まされたし、たまらない。「救えない」を救うってこれほどまでにしんどいのか。でも頼って頼られて続けていくしかないので。

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    2024年12月26日
  • みんなを嫌いマン

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    文章が凝っていて、慣れていないと読みにくさは感じるかもしれないけど、ストーリーには非常に引き込まれた。主人公のようなスーパーヒーローは現実世界に実際にいないのに、同じようなことが現実で起これば同じようなバカで浅い集団はきっと湧くんだろうな、と簡単に想像できてしまうのは何故だろう。スーパーヒーローの苦悩の描写だけで終わると思ってたら、最後にまさか。意味わからなくて怖い。

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    2024年12月12日
  • 赤泥棒

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    『地ごく』のインパクトが凄すぎて、最初はイマイチかなと思ったけど『奇食のタボハゼ』は凄い。共感性羞恥でああーってなる私は、少なくとも天才ではないことがわかりました。

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    2024年11月27日
  • みんなを嫌いマン

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    "魔法少女とチョコレート"というボカロ曲を思い出しました。あとワンパンマン。

    突拍子もない設定については何ら説明のない、所謂セカイ系派生ぽいんだけど、素晴らしい語彙力とサブカルミックス、抜群の解像度、痛々しいまでの人間(現代日本人)への諦観、研ぎ澄まされた感受性で書かれた文章が作品を"単なるセカイ系"で片付けさせない。
    著者の登場で文学は新しい時代に入ったと感じる。次世代を牽引する才能だと思う。

    「トランスヒューマンガンマ線バースト童話集」みたいな感じで、文学そのものというよりは既存文学の二次創作というか、二次元を更に二次元化したみたいな作品は最近割

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    2024年10月21日
  • 地ごく

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    あたしなんてダメ人間だから
    そう思う人は読んでみなよ

    並べられたパワーワードに
    やられればいい

    ダメだ勝てねーって思ったら
    とりあえず病名の一つでも出して
    あたし◯◯だからわかんない
    って言うんでしょ

    そんな薄っぺらな不幸の盾じゃ
    この本読めないよ

    あんた、まだ幸せだよ

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    2024年09月09日
  • 赤泥棒

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    地ごく が良すぎて読んでみた。
    ・赤泥棒
    経血に執着する男子高校生という気色悪い設定が女を殴る男らしさに終着する。犯罪者が歪んだ経緯を丁寧に書いて理解を誘ってるけど実際こういう趣味の奴はただ病気なだけなんだよなーと冷めた。
    ・青辛く笑えよ
    理想を押しつけて星であってほしいと願うのは愛じゃなくてエゴで、近くに愛があるっていうのはよかった。暴力描写と脳天気な場面の緩急がつきすぎてて薦めづらい。
    ・奇食のダボハゼ
    自分を過信して努力を見下して生きていくしかない高校生より、圧倒的才能のほうが怖いなあ……。この展開で読後感(比較的)爽やかなのが不思議。妹がルッキズムから解放されますように。

    三作通して

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    2024年08月28日
  • 赤泥棒

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    表紙に惹かれて読んでみたら短編集だった。
    人間のちょっとどろどろした部分が書かれていて、好みだった。

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    2024年08月03日
  • 地ごく

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    人間の醜さを煮詰めた鍋を喰らう覚悟が必要な作品。
    怠惰故に堕落していく、何かに縋り救いを求める様は、自身と重なる部分もあり道を踏み外した未来の姿にも感じた。
    そんな未来を生きないよう、この本を頭の片隅に入れ日々を邁進していきたい。

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    2024年05月16日
  • 地ごく

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    世の中が「比較=悪」な思考になっているから、
    読むだけで気持ち悪さを覚える人もいるかもしれない。
    ぜひ、登場人物を批判している自分に気づいて気持ち悪くなってください。
    そして、比べることで幸福になれる人間がいることを忘れないでください。

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    2024年02月05日
  • 赤泥棒

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    0204
    気持ち悪いんだけどどんどん読んじゃう。読み終わってからなぜか共感しちゃったり感情移入しちゃったりして苦しくなった。すごく好き。素敵な作家さんに出会えて良かった

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    2024年02月04日
  • 赤泥棒

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    表題作を読んで、少し苦手かも…と思いながらも他3編読んでみたらかなり好みだった。
    最後の話は、自意識の書き方がすごい。こんなに小説読んでて自意識に悶々とするのは町田康の「告白」以来。

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    2023年08月14日
  • 赤泥棒

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    ネタバレ

    表題作含む3編。
    出てくる人ほとんどに狂気を感じる。だがかなり引き込まれる。話の終着点はどこへ行くのか気になりながら読むも、全く想像出来なかったラストに唖然とした。

    表題作は女性の生理に羨ましさを持つ男子高校生菊人と、男性の精神だが肉体は女性である女子高校生睦美が出会うところから始まる。
    出会う直前まで菊人がやっていたことがかなり衝撃的で気持ち悪くなりそうだった。
    自分のやっていることは世間的には犯罪だと菊人は自覚しているが、本心では何の問題もないと思っている。実際、こういう人が周りにいたら嫌だろうなぁと思うが、彼は巧妙に自分を隠しているので、いたとしても分からないだろう。

    終始、菊人は睦

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    2023年06月25日
  • 赤泥棒

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    おぅっ……となった。
    作者若そう…って思ったらやはり若かった。
    青辛く笑えよが好き。
    奇食のダボハゼは出だしが好きではなく、飛ばそうかという考えが過ったけど、結局最後まで読んだ。そして嫌いではなかった。

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    2023年05月22日
  • 新しい法律ができた

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    ネタバレ

    実際にある法律をテーマにしていたり、全くのファンタジーな話があったりと様々で面白かった
    大沼さんや五十嵐さんの話では、普通に過ごしていてそんなこと考えたこともなかったなという内容もあり、色々と考え直すきっかけになった

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    2026年08月23日
  • 検索結果はありません

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    最初の一行は共通で、あとの展開が作者によって異なる、メフィストリーダーズクラブのショートショート企画の第七弾。「検索結果はありません」の一文で始まる24の短編集。
    この一文で始まるので、あるはずのものがない、という内容が多め。そのためか、「小説版の世にも奇妙な物語短編集」のような内容が多く、楽しめた。
    少々、落ちがわかりにくかったものがあったのはやや残念。
    (ちなみに、短編集なので、ボリューム不足云々言うのはお門違いだと思ってる)

    特に面白かったのは、風森章羽「検索の怪物」、金子玲介「お前のためのハンバーグ」、梨「被り拒否強火担なんで自衛でブロックします」、時農(著)阿井幸作(訳)「変容」、

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    2026年08月16日
  • 検索結果はありません

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    同じ文章から始まっても、行き着く先は本当に様々。
    今回もこんな展開があったか!と面白く読めました。
    ちょっとホラー系が多めだったかな?

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    2026年08月15日
  • 新しい法律ができた

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    超短編集。
    こういったいろんな作家さんが書いている短編集を読んで、新しい作家さんとの出会いを見つけることができるのも良いところだと思います。
    ロマンスもミステリも理論も、いろいろな味付けの作品がありました。
    自分的に赤川次郎さんの超短編なんて読んだことなかったのですが、さすが面白かったです。

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    2026年08月03日
  • 検索結果はありません

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    2026.07.28

    このショートショート企画のなかでいちばん「これ、おもしろいな」と思った本。

    お気に入りは3作。
    市塔承さんは『最後の一行』がはじめましてで口調の軽さが好きで読みやすかったのだけれど、今回も突拍子もない物語でありながら一気に読めた。想定外にほっこり。

    横関さんははじめましての作家さん。会社勤めしたことある?と思える内容。ヤマシタ、人事が天職だわ。出来る人ってこうよねと関心してしまった。

    河村さんの物語はクイズ作問者ならではの視点かもしれない。動画でふくらPが「使う側より作る側が強い。世の中ってのはそういうもん」という言葉を思い出してにそにそした

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    2026年07月29日