献鹿狸太朗のレビュー一覧

  • 地ごく

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    卑下や蔑みの言葉ってこんなにも存在するのか…
    知らない病名もたくさんのってました。
    かっこいい病名をデッキのように揃えて戦うご時世怖い。

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    2025年11月06日
  • 赤泥棒

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    あらすじから、もっと露悪的というか、過激な文体をイメージしてたので、内容に対して客観的な文体に驚いた。こういう内容は、主観ゴリゴリの文章と、第三者の視点のある冷静な文章どちらの方がキツイだろう……。無難に扱えば早々刺さらないけれど、うっかり刺さると抜けないし傷口はズタズタになっていく棘って感じ。

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    2025年10月04日
  • 新しい法律ができた

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    この書き出しも好き。架空の法律が多い中、締めの五十嵐さんはさすが。このシリーズたぶん初登場のくどうれいんさんも良かった。

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    2025年09月18日
  • 新しい法律ができた

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    「新しい法律ができた」で始まる短編集。古今東西の人気作家さんが顔を揃える。好みに合う話、合わない話さまざまなのは仕方ない。

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    2025年08月29日
  • 新しい法律ができた

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    オムニバスで24人?が お題にそって
    一行目は ”新しい法律が出来た”です。
    それぞれに 面白かったのですが、最後の最後に シリアスな一遍が入ります。まあそうだろうと、法律は国民を守るための物でないとなりません。
     私的には "モう、デストピア”が、好きです。

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    2025年08月26日
  • 新しい法律ができた

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    話題作、人気の作家たちによる"新しい法律ができた"の一文から始まる短編集。同じような短編集の5冊目。めくる度にうわっ、今度はこの人か~とワクワクしながら読めます。個人的に一番良かったのは五十嵐律人さんの憲法のお話でした。
    殺人や男女関係のエピソードあり、中学校から。
    金子礼介「ルパちゃん」
    日野瑛太郎「推し活制限法」
    朱野帰子「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」
    阿部智里「つるべを取られて」
    真下みこと「こんにちは、チャッテー」
    須藤古都離「虚法」
    嶋戸悠祐「国家殲滅フットボール法」
    多崎礼「復讐者は振り向かない」
    風森章羽「コロシヤとユキオンナ」
    名倉編「Touch law if you can」
    真梨幸子「ある死刑囚の回顧録」
    東川篤哉「『ラ禁法』ディストピア」
    霜月流「忘却加害」
    矢樹純「密室の獣」
    高田崇史「御首塚の風」
    潮谷験「ネーミング」
    献鹿狸太朗「試み」
    高田大介「魔法罪」
    大沼紀子「もう、ディストピア」
    矢部嵩「自転車武装条例」
    柾木政宗「ありがとう、虎太郎」
    くどうれいん「ショートケーキの夜」
    白井智之「ぜんぶミステリのせい」
    赤川次郎「帰り道の行先は」
    五十嵐律人「革命夜話」

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    2025年08月11日
  • 頭がわるくて悪くて悪い

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    相変わらずの疾走感が読んでいて気持ちいい。ストーリーは、過去作に比べてわかりやすくなった分、小さくまとまってしまった感があるが、キャラクターがとてもいい。馬連の話をもっと読みたいと思った。

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    2025年07月20日
  • みんなを嫌いマン

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    人の醜さってここだよな、、と分かっておきながらも自分も当てはまる怖さがありました。少し難しい言葉がありますが読みずらい、ということは無かったです。

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    2025年04月11日
  • みんなを嫌いマン

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    鬱ワンパンマンです。

    麻布競馬場さんがTwitterで紹介しているのがきっかけで読みました。
    彼の作品と同じく、人間のイヤ〜なところをこれでもかとドカ盛りしてあります。

    自分にもそのイヤ〜なところがしっかり宿っているどころか、それしかない人間だわ…という辛い気づきがたくさんありました、、、、

    以下、刺さりすぎて1番しんどかった1文です。
    「できもしないことを誇らしく夢想しながら(Twitterの)タイムラインを追って身にならない九十分を消費していた。じつは、この九十分が山路舞由の人生の全てを表していることを、舞由自身はいつまでも気づかないのだ。」

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    2025年03月07日
  • 地ごく

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    「地ごく」の主人公、久野。他人を見下しては底辺と位置付けし、バカにして暮らしている。それだけでなく、ターゲットを地獄に落とそうと画策するクズさ。読者としては、誰が一番最低かは一目瞭然だが、久野自身は自覚がない様子。なぜ自分の人生はうまくいかないのか。それは自身の責任なのではないか。それに気づけないことが一番の地獄かもしれない。この話を読んで、自覚のない者こそ本当の愚か者だと感じた。だがしかし、自分自身は違うと言えるだろうか?他人を見下してはいないだろうか?本書はそれを読者自身にも問いかけてくる。恐ろしい。

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    2025年02月11日
  • みんなを嫌いマン

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    メディアと、一般大衆と、その標的と。
    お立ち台に登らされた人間が、この現実でいかに苦しみ足掻くか、その様子をつぶさに描いている。

    庇護対象の一般民衆に手を焼き、辟易としているヒーローからの視点は新しくて、導入から一気に物語に引き込まれた。
    読み進めていくうちにただ面白がって覗いていた彼の苦しみがこちらへ肉迫してきて、近頃の報道の有り様とも重なり、苦い気持ちが込み上げてくる。
    それは彼が大衆へ抱く嫌悪感への共感と、同時にその大衆の一部である己の罪悪感からくるものだ。
    そんなふうにシリアスに読んでも面白いし、単にシュールなコメディとして読んでも面白い。
    戦闘での負傷の描写は鮮烈で、好みは分かれるかもしれない。
    後半からラストにかけては主人公が哀れで、全くいい気持ちはしないのに、不思議と読後の満足度は高い。何日経っても、あの表紙が頭から離れない。

    いっそ自分が悪いと思えばまだ救われる。
    そんな哀しい言葉あるだろうか。
    腐れた世界の中で、せめて自分に助けを求める声だけでも、ちゃんと聞くことができるモブでありたい。

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    2025年01月27日
  • みんなを嫌いマン

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    ヒーローの持つ不条理や哀しみを享受し消費するだけの人々に対比させて、英雄譚ではなくヒーローの存在意義を描いている。最後の弟の存在も意味深だった。
    漫画は読んだことがないけど、この変わった名前の作者の小説は非常に面白かったので漫画も読んでみたくなった。
    表紙もさすがインパクトのある絵だ。

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    2024年12月30日
  • みんなを嫌いマン

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    ネタバレ

    ヒーローになった者にしか分からない苦悩。
    漫画や映画で出てくるヒーローが人類を救ってくれることに対して何も疑問を抱かない一般人への警告…とまではいかないけれど、もうちょっとヒーローの気持ちを考えたらどうなのかと言われているような感じがした。でもヒーローの気持ちなんて一般人には一生分からない。分からないことを知っているからこそ、ヒーロー(この物語では上原至という大学生)は、せめてそっとしておいてくれと願うのだ。そんな至の気持ちは悉く無視され、一般人は傍若無人にヒーローへ助けを求める。

    何と苦い話なんだろう。読者で傍観者な私は、至の正体をしつこく追及する人々に苛立ちを覚え、満身創痍になりながら人々を救う至に感謝した。
    しかし、私がこの物語の中で生活する一般人だったら、やはり至の正体は気になると思う。多分、彼が本当は悪の組織(政府)と手を組んで人々の印象操作をしているとまでは思わないかもしれないが、あまりにも強い力を持った至がいつ手のひら返して人々を攻撃してこないか心配にはなると思う。よって、一方的に至の正体を知りたがる人々を蔑むことはできない。

    至が「みんなを嫌いマン」になってもしょうがない。嫌いな奴らを救うなんて、やっぱりヒーローは因果な職業だ。

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    2024年12月29日
  • みんなを嫌いマン

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    天才・献鹿狸太朗が描く、『大日本人』の先の先の先の先の先の先の先。これが読みたかったし、案の定読みたくもない奈落のような描写も読まされたし、たまらない。「救えない」を救うってこれほどまでにしんどいのか。でも頼って頼られて続けていくしかないので。

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    2024年12月26日
  • みんなを嫌いマン

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    文章が凝っていて、慣れていないと読みにくさは感じるかもしれないけど、ストーリーには非常に引き込まれた。主人公のようなスーパーヒーローは現実世界に実際にいないのに、同じようなことが現実で起これば同じようなバカで浅い集団はきっと湧くんだろうな、と簡単に想像できてしまうのは何故だろう。スーパーヒーローの苦悩の描写だけで終わると思ってたら、最後にまさか。意味わからなくて怖い。

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    2024年12月12日
  • 赤泥棒

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    『地ごく』のインパクトが凄すぎて、最初はイマイチかなと思ったけど『奇食のタボハゼ』は凄い。共感性羞恥でああーってなる私は、少なくとも天才ではないことがわかりました。

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    2024年11月27日
  • みんなを嫌いマン

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    "魔法少女とチョコレート"というボカロ曲を思い出しました。あとワンパンマン。

    突拍子もない設定については何ら説明のない、所謂セカイ系派生ぽいんだけど、素晴らしい語彙力とサブカルミックス、抜群の解像度、痛々しいまでの人間(現代日本人)への諦観、研ぎ澄まされた感受性で書かれた文章が作品を"単なるセカイ系"で片付けさせない。
    著者の登場で文学は新しい時代に入ったと感じる。次世代を牽引する才能だと思う。

    「トランスヒューマンガンマ線バースト童話集」みたいな感じで、文学そのものというよりは既存文学の二次創作というか、二次元を更に二次元化したみたいな作品は最近割とあるけれど(Twitter文学みたいな)、人類にとって普遍的なテーマ(愛)を扱いながら、それを直接的な言葉で、でも婉曲に語る手法がすごく時代にあってる気がする。

    それにしても至が可哀想すぎてずっと眉間に皺をよせて読みました。

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    2024年10月21日
  • 地ごく

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    あたしなんてダメ人間だから
    そう思う人は読んでみなよ

    並べられたパワーワードに
    やられればいい

    ダメだ勝てねーって思ったら
    とりあえず病名の一つでも出して
    あたし◯◯だからわかんない
    って言うんでしょ

    そんな薄っぺらな不幸の盾じゃ
    この本読めないよ

    あんた、まだ幸せだよ

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    2024年09月09日
  • 赤泥棒

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    地ごく が良すぎて読んでみた。
    ・赤泥棒
    経血に執着する男子高校生という気色悪い設定が女を殴る男らしさに終着する。犯罪者が歪んだ経緯を丁寧に書いて理解を誘ってるけど実際こういう趣味の奴はただ病気なだけなんだよなーと冷めた。
    ・青辛く笑えよ
    理想を押しつけて星であってほしいと願うのは愛じゃなくてエゴで、近くに愛があるっていうのはよかった。暴力描写と脳天気な場面の緩急がつきすぎてて薦めづらい。
    ・奇食のダボハゼ
    自分を過信して努力を見下して生きていくしかない高校生より、圧倒的才能のほうが怖いなあ……。この展開で読後感(比較的)爽やかなのが不思議。妹がルッキズムから解放されますように。

    三作通して、歪みや狂気の理由や経緯が説明されていたな、という印象。汚いものを安全なところから見たくなってしまうからまた読むと思う。

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    2024年08月28日
  • 地ごく

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    人間の醜さを煮詰めた鍋を喰らう覚悟が必要な作品。
    怠惰故に堕落していく、何かに縋り救いを求める様は、自身と重なる部分もあり道を踏み外した未来の姿にも感じた。
    そんな未来を生きないよう、この本を頭の片隅に入れ日々を邁進していきたい。

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    2024年05月16日