池波正太郎のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
タイトルの真意は?
私の読後感は彼は英雄なのか?と 確かに尼子氏再興というゴールに全勢力を注いだのは間違いない。しかしその手段があまりにも単純で時代遅れとしか思えない。彼に頼らざるを得ない尼子氏も悲劇だが、鹿介も身に余る使命を背負った悲劇の主人公だ。歴史を知る立場の私だから厳しく評価してしまっているのかもしれない。ただよく考えれば、鹿介の犯した間違いの本質は程度の差こそあれ誰にでもあることではなかろうか。私も多々あった。それだけに作者がタイトルに込めた思いが知りたい。最後は毛利があえて殺害してしまったほどの存在感ゆえなのか
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ネタバレ万を侍して鬼平犯科帳。
流石に、面白いが、剣客商売や藤枝梅安に比べると、文体と話のテンポがいまひとつ。
大作家も、そのキャリアの中で進化したということなのだろうか。
これから読み進める中でどう変わっていくか愉しみである。
それにしても、描かれる鬼平の行動や姿からは、学べることが多々あるかもしれない。そこにあるのは、貞観政要や、大学などの東洋古典の哲学か。小説の中で、鬼平の形骸に触れることで、リーダーとしての心構えや、人としての度量についても学べる様な気がする。
おりゃ、当分は、お主たちにいろいろ教えてもらわなけりゃならないからな
なに、追うものあれば、逃げるものありだ。
平常のごとく穏やか -
Posted by ブクログ
男の生き方を語る池波正太郎のエッセイ。さすがに昭和55年あたりの感覚(特にジェンダー観)となると今のアップデートされた時代には耐えられず、俗にいうハウツーとして読むにはいささか古びてはいるものの、この時代に描かれた憂いが今でも通じるあたり普遍性もある。特に善悪の中間、すなわちグレーゾーンがないという嘆きはまさに今の時代感覚とも一致する部分であり、40年以上前の時代でもこうなら今の時代はより加速しているのかと思ってしまった。他にも「神経のまわしかた」など、著者独特の言い回しも多く、男の作法と言いつつ大雑把は許されず目配りが大事というのは今でも通じる話だろう。
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Posted by ブクログ
「秘伝の声」は自分の中の自分が語りかけてくるのだろうか?
この本を初めて手にしたのは1993年4月29日と記録している。まだ独身で東京で研修を受けていた時に購入したものだ。
その時から32年。その間の人生はどうだったかな。
人生を歩む中で「自分の秘伝書」が自分の中で綴られていくのだろう。物事の優先順位、判断基準、価値観、好き嫌い。
人生はいつ終わるか誰にも分からない。だから毎日の生活・営みの中で「自分の秘伝書」を一行一行増やしていこう。
ラストの一文はそういうことを池波先生が言っているのだろう。
「うむ。このほうがよい。さと、酌をしてくれぬか」
「はい」
酌をしながら、うれしげに、 -
Posted by ブクログ
長いなが〜い物語である
しかし期待外れであった
中心人物が複数いて、同期する場所がない
繋がっているようで、繋がっていない話も多く
真剣に読み下すべきか流すべきか判断が難しい
長いが故か繰り返しが多い、以前あった事柄を何度も何度も説明される
そもそも、真田には主役が張れる主家の血筋が3人おり、それだけでも腹一杯なのに、そこに忍びの物語を加えようとするから無理が出る
史実に忠実であろうとする主筋と
ファンタジー満載の忍び物語を並行して読むことに辟易しながら11巻を耐えた
大半が死んだ後の最終巻のみ読み易かった。スイスイ気持ちよく進んだ。
もちろん真田の話は面白い
ただ、忍びと繰り返しがなけ