池波正太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「剣客商売」シリーズ第ニ巻。全7編を収録している。
主人公•秋山小兵衛、行きつけの居酒屋の主を描いた「鬼熊酒屋」。小兵衛を襲った武士を追う「辻斬り」。行方知れずの老剣客の手助けをする「老虎」。大治郎に入門を申し出た鰻屋を鍛える「悪い虫」。大店の娘と佐々木三冬の邂逅を描いた「三冬の乳房」。第一巻で姿をくらました悪人が復讐に戻ってくる「妖怪•小雨坊」。同じく第一巻で女中のおもとが密談を聞いた場所に小兵衛が足を踏み入れる「不二楼•蘭の間」。
どれも味があり、気楽に読める。今調べたら、全部で16冊くらいあるんだ。手に入ったらゆったりと読み継ごうかな。
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Posted by ブクログ
剣客•秋山小兵衛は鐘ケ淵の隠宅で歳の離れたおはると共に暮らしている。息子•大治郎は近くに道場を構え独立している。ここに時の老中•田沼意次の妾腹で美貌の女剣士•佐々木三冬が関わって、様々な出来事が起きる。小兵衛はもちろん、大治郎の剣技は尋常の域を超えており、二人が恐れるものは何もない…。
第一話は1972年に連載が始まり、以降大人気シリーズとして書き続けられた。言わずと知れた池波正太郎の代表作の一つ。テレビドラマは見たことあったけど、読んだことはなかった。
読みやすい。サクサクと読める。"大衆時代小説"とは、やはりこれだ。これが大事だ。登場人物のみならず、地の文までが時々「