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Posted by ブクログ
寺に 捨て子が。
小五郎 と言う名前があった。
和尚は 丁寧に育ててくれたが
小五郎は親の愛を知らない。
ある時 寺に来た女が 蛇に噛まれて
それを処理することで 深い付き合いに。
純真さと 女体を知らないことで、
溺れていく。結果として 寺を出奔。
放浪の中で 知り合った浪人は
裏の家業を持っていた。
池波正太郎の お得い芸で 山崎小五郎が
請負の仕事を し始めるのである。
浪人を 父親のように慕う。
そして 『うまくいかないときは にげろ』という
遺書のようなものが託されて。
山崎小五郎の 出生の秘密。
父親のように思う 和尚との出会いと
老剣士の仇を討とうと思うが。
裏家業の元締めと跡目相続。
ふーむ。
山崎小五郎 無念と思って死ぬのだろうか。
Posted by ブクログ
17歳の僧が、女に裏切られ寺を出奔する。
その後、金で殺しを請け負う暗殺者となり、
江戸の世界を暗躍する。
ただあらすじのみ読むと、とんでもない小説に思えるが、
池波正太郎は、主人公の殺し屋山崎小五郎の複雑な人間性を
そこに描き込んだ。
平気で残酷な所業をしてのける一方、
自分を親身になって世話をしてくれた故郷の寺の和尚と、
刀の使い方を教えてくれた浪人に対しては、
実の父親に対するような思いを持っている。
一見冷酷な殺人マシンのような小五郎が、
偶然再会した和尚の前で任務を全うできず、
浪人との別れの場面では、仕事に行く父親を見送る
実の子供のような気持ちで浪人を見つめている。
人は誰しも弱さを持っている。
小五郎だけでなく、彼が道を踏み外すきっかけとなった
後家のお吉にも、彼を雇う立場である香具師達や
和尚とつながりのある大名家の人間達も。
皆、ちょっとした心の揺らぎで、
犯罪の世界へ堕ちたり、
自分の命を失うような大失敗をやらかす。
闇の世界に入るきっかけなど、そういつも
世間を騒がせるような大事件や悲劇ばかりではない、
取るに足りないこと、
それは心の「小さなもやもや」だったり、
他人から観たら「どうでもいいようなこと」であったりもする。
複雑な人間関係の中で育まれ、
短い生を駆け抜けた暗殺者の数奇な人生。
ラストも「こんなものだろうな。」と思いながらも
複雑な気持ちになる。
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