池波正太郎のレビュー一覧

  • 剣客商売八 狂乱

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    剣客商売 八

    表題作「狂乱 」は身分の低さに比して剣術が強すぎる為、周りから疎まれ続けてきた、石山甚市の悲劇です。
    嫌われすぎてこじらせてしまっている、彼の孤独を読み取った小兵衛さんが、温かい言葉をかけてあげた時は、確かに石山さんの心の扉が開きかけていたのですが・・・その後仕官先の人々の冷淡な態度によって、結局彼を凶行に走らせてしまうという何ともやるせない結末でした。
    「秋の炬燵」では、5巻「手裏剣お秀」で登場した、女武芸者・杉原秀さんが再登場。狙われた男の子を守る為、おはるも頑張っております。

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    2020年09月23日
  • 剣客商売十 春の嵐

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    剣客商売10作目。
    初の長編。

    小兵衛の執念が伝わる作品。
    でも、ラストは、なんとも有耶無耶な結末。
    あれは、小兵衛にとっても、関わったものたちにとっても、もやっとした結末だったろう。
    大人の事情で仕方ないとは言え。。

    剣客商売を読み始めた当初、おはるは、単なる年下女房で、あまちゃん。みたいなイメージだったが、ここにきて、たくましいおっかあのイメージになってきたな。

    除夜の客
    寒頭巾
    善光寺・境内
    頭巾が襲う
    名残りの雪
    一橋控屋敷
    老の鶯

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    2020年09月20日
  • 剣客商売九 待ち伏せ

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    剣客商売9作目。

    「待ち伏せ」は、おりくさんのその後が読みたいなー。。

    「或る日の小兵衛」は、行く先々で騒動にぶちあたる小兵衛さん。
    男性は、過去のことに拘るのですね。
    女性は、そんなことないかも。。

    「秘密」「討たれ庄三郎」「冬木立」は、なんとも言えぬ人間模様。
    複雑な中に悲しい結末。

    待ち伏せ
    小さな茄子二つ
    或る日の小兵衛
    秘密
    討たれ庄三郎
    冬木立
    剣の命脈

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    2020年09月20日
  • 真田騒動―恩田木工―

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    『真田太平記』の元になった作品。
    真田家と言ったら、池波正太郎というくらいに、自分のものにしてしまっている感がある。
    五編、収録されているのだが、どの作品も骨太で読み応え充分。

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    2020年09月17日
  • 剣客商売番外編 黒白(下)

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    岡本、伊之吉が魅力的で、この人たちの会話のシーンが楽しい。
    ずっとあまり好きじゃなかった波切も、最後の方で好きになれた。
    ただ、話が尻切れトンボというか、モヤモヤが残る。
    そして最後まで、若い小兵衛が想像できなかった。

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    2024年04月11日
  • 剣客商売番外編 黒白(上)

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    若い道場主がちょっとした事からどんどん人生を狂わせていく。秘密のある登場人物が多く、常に振り回されている。
    アラサーの小兵衛もちょこちょこ出る。

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    2024年04月11日
  • 剣客商売十六 浮沈

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    深川十万坪
    暗夜襲撃
    浪人・伊丹又十郎
    霜夜の雨

    霞の剣

    長編。シリーズ最後。登場人物が何歳まで生きるか、ということがなぜか何度も出てくる。
    敵討ちのようなものに巻き込まれたり、金貸しが理不尽にあったり。シリーズ最初の頃のすっきりばっさりはなく、どことなく暗くもやっとする。

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    2024年04月11日
  • 剣客商売五 白い鬼

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    剣客商売 五

    今回の“サイコ”は(定期?)、表題作「白い鬼」に登場する、金子伊太郎。彼は涼やかなルックスですが実は猟奇殺人を繰り返す恐ろしい奴です。そんな金子伊太郎に昔可愛がっていた弟子を殺されて、小兵衛さんの怒りの剣が炸裂します。
    そして「三冬の縁談」では、大治郎が三冬への想いを意識することに・・。三冬が大治郎ラブなのはわかっているので、これは相思相愛ということになりますね。あとは初心な二人の恋がどう発展するのか、じっくり見守る所存です。

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    2020年09月09日
  • 剣客商売四 天魔

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    剣客商売 四

    表題作「天魔」で登場した笹目千代太郎は、無茶苦茶強くて、第二巻に登場した“小雨坊”に匹敵する“ヤバイ奴”でした。
    秋山父子の強さは重々承知なのですが、彼のようなサイコな強敵が出てくると、ちょいとヒヤヒヤします。
    そんな千代太郎に対峙するのは、息子・大治郎。
    もう、大治郎の成長ぶりが頼もしくてなりません。剣術だけでなく、小兵衛さんの後妻で自分より若い義理の母・おはるに、箱根細工の裁縫箱をお土産に買ってきてあげたり(「箱根細工」)、優しくて気が利くところも見せてくれます。
    大治郎と三冬が仲良くなってきているのも、微笑ましいですね。

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    2020年09月06日
  • むかしの味

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    述懐しているのは味だけではなく、その店が持ち合わせ、守り続けてきた店構え。矜持を持った、料理人、店主、店員、客、人も含めた店構え。
    味以上に語りたいのは、そちらなのかも。

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    2020年09月05日
  • 剣客商売十五 二十番斬り

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    おたま 猫かわいい
    二十番斬り 長編。最終回っぽい雰囲気。以下二十番斬り
    目眩の日
    皆川石見守屋敷
    誘拐
    その前夜
    流星
    卯の花腐し

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    2024年04月11日
  • 剣客商売十四 暗殺者

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    浪人・波川周蔵
    蘭の間・隠し部屋
    風花の朝
    頭巾の武士
    忍び返しの高い塀
    墓参の日
    血闘

    大治郎の危機(未確認)に右往左往・グダグダする小兵衛。
    特に山無し。

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    2024年04月11日
  • 剣客商売十三 波紋

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    消えた女 永山同心が殺害される
    波紋 バカ殿と刺客と繁蔵
    剣士変貌 一城の主の器じゃなかった
    敵 金をもらって倒した相手は悪人じゃなかった
    夕紅大川橋 友人の過去の女性関係ゴタゴタ

    なんかグダグダになってきたように思う

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    2024年04月11日
  • 剣客商売三 陽炎の男

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    剣客商売 三

    堅物でストイックな大治郎も徐々にこなれてきて、色々根回しや、作戦を立てたり(「東海道・見附宿」)、悪者の中に混ざって演技したり(「婚礼の夜」)と、剣術以外の事も父に頼らず解決できる案件が増えてきた模様です。
    そして「陽炎の男」以降、三冬の想いが大治郎へとシフトしつつあります。二人がどうなるかは、一巻の解説の人にネタバレされてしまっているのですが(涙)、“過程”を見守りたいと思います。

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    2020年09月01日
  • 信長と秀吉と家康

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    私が読んだのは、子供のための歴史教育シリーズの中の1冊で。
    小中学生用だから、平易に書かれていて、戦国時代から安土桃山、そして江戸幕府成立までの流れが分かりやすい。
    子供向けだから、もし信長があと10年長く生きていたら日本も変わっていただろうとか、「もし」を考えてみてね、と池波さんが語りかける。そのかんじが新鮮。大人も「もし」を考えてみるのも一興。

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    2020年08月15日
  • 剣客商売二 辻斬り

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    剣客商売 二

    前巻で自殺をとげた、飯田平助の息子・粂太郎が、大治郎の道場に入門。なかなかの頑張り屋で性格も良い少年という事もあり、早速小兵衛さんに色々こき使われています。
    そして、大治郎に右腕を切り落とされたまま逃走中だった伊藤三弥が、“隠し兄”・郁太郎を引き連れて、秋山父子へ復讐しに戻ってきます(「妖怪・小雨坊」)。
    三弥も狂気をはらんだ人でしたが、郁太郎はそれを上回る程のクレイジーモンスターです。こんな“どうかしている奴”と小兵衛さんの対決は見ものです。
    で、この伊藤兄弟に家を焼かれてしまった小兵衛さんですが、とくに嘆きもせず、馴染みの料亭での仮住まいを、ホテル暮らしよろしく楽しんでい

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    2020年08月14日
  • 剣客商売一 剣客商売

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    剣客商売 一

    「鬼平犯科帳」に続き、こちらのシリーズにも手を出してしまいました。
    主人公の秋山小兵衛は、御年60歳。小柄で飄々とした佇まいですが、剣術は滅茶苦茶強いスーパー爺さんです。
    息子の大治郎は巌のようにたくましく、超ストイックな若者ですが、こちらも剣の腕は一流。この凄腕父子を中心に話が展開します。
    酸いも甘いも嚙み分け、40歳も年下のおはると同居して悠々自適に暮らす小兵衛は、男装の美少女剣士で、老中・田沼意次の妾腹の娘、三冬からも熱い視線を送られるなど、“オヤジドリーム”を体現しまくっているのですが、生真面目な息子・大治郎との対比が面白いですね。
    今後秋山父子がどのような事に巻き込ま

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    2020年08月13日
  • 谷中・首ふり坂

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    全11篇の短編集。

    江戸市井モノが主ですが、池波さん得意の松代・真田家モノ、赤穂・浅野家モノもあります。昭和の小学校で見かけた銅像でお馴染みの、二宮尊徳(二宮金次郎)を偉人ではなく、人間っぽく描いた「尊徳雲隠れ」も興味深かったです。
    “鬼平”ファンとしては“夜兎の角右衛門”が登場する「看板」が良かったですね。女乞食・おこうの存在感が何とも言えない余韻を残しました。
    表題作「谷中・首ふり坂」は、茶屋の女との色恋が武家の妻にバレて、その武家の妻が夫に襲いかかる場面があるのですが、男を守る為に茶屋女が武家の妻を持ち上げて川に投げ込むという、シュールすぎる展開に注目です。
    他の短編も丁度良い感じに、

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    2020年08月07日
  • 鬼平犯科帳(二)

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    中村吉右衛門のTV時代劇でおなじみの『鬼平犯科帳』。火付盗賊改方というイカツい肩書の鬼平の活躍を描く。盗みでも筋が通るものに温情をかけ、そうでないものには、めちゃめちゃ厳しく対応する姿が心地いい。艶っぽい話があったり、粋な話があったり。大人の時代小説です。

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    2020年07月29日
  • 男の作法

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    池波正太郎のダンディズムを説いた本。
    男は正直で周りによく気を遣える人が良いと。単純なことだが、発刊から数十年経った今こそ余計にできている人は少ないと、読後に思慮。
    男は一度読むべきかもしれない

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    2020年07月28日