池波正太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
鬼平シリーズ第二作。
(各話の結末にも触れているので読みたくない方は飛ばしてください)
木村忠吾登場。ドラマとは少し違って惚れっぽいというか、すぐにのめり込むのだが飽きやすい。う~ん、これじゃいつまでも結婚は出来ないな。
知らずに盗賊の娘と恋仲になってしまった「お雪の乳房」など、ドラマと違って『お雪さんそのものが好きだったんじゃなくて、そっち?』とガッカリしたし。これでは女性層には受けないだろうとドラマでは結末を変えたのだろう。
しかし「谷中・いろは茶屋」ではそののめり込み癖が思わぬ活躍に繋がる。本来デスクワーク専門で捕物、ましてや剣術などからっきしの忠吾だが、こうして見るとやはり火盗改メ -
Posted by ブクログ
俗に池波正太郎のファンには三種あるという。言わずもがな時代小説ファン、映画のファン、そして食べ物のファン。私はどれにも属さないが、それは池波正太郎の全ファンが好きでないからである、という全方位に嫌味たらしい理由からくるものでもある。
それでもこの表紙カバーはあまりに魅力的だし、タイトルの軽妙さはどうか。この中におさめられている「行ってみたいなあ」と心ならずも思った店は食べログで検索すると今でもちゃんと残って☆4つ近くをとどめている。
私がなぜ池波ファンを好かないか。それはこのエッセイの中にちゃんと作者自身の言葉で記されている。
「新しいものは何かというと、それは、だれもが知りつくしている味気