池波正太郎のレビュー一覧

  • 梅安冬時雨 仕掛人・藤枝梅安(七)

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     池波正太郎(1923~1990、享年67)著「梅安冬時雨」、シリーズ(七)、2001.7発行(文庫)。未完の絶筆です。

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    2021年01月17日
  • 鬼平犯科帳(十一)

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    映像の鬼平犯科帳、最近ちょこちょこ見てますが、当時は全然見てません。平蔵は、松本幸四郎、丹波哲郎、萬屋錦之助と続いたのですね。池波正太郎 著「鬼平犯科帳 11」、2000.8発行。7話が収録されてます。第1話「男色一本饂飩」での豊島屋女中お静の活躍が見事。第2話「土蜘蛛の金五郎」での平蔵の乞食浪人姿での振る舞いが愉快。

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    2021年01月15日
  • 鬼平犯科帳(十)

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    鬼平犯科帳シリーズは、「〇〇の〇〇」と、盗人や密偵がやたら多く出てくる感じがします。ちょっと食傷気味w。「鬼平犯科帳 10」、2000.7発行、7話。第2話の蛙の長助と第7話のお熊がお気に入りです。

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    2021年01月15日
  • 鬼平犯科帳の世界

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    鬼平犯科帳を読むにあたっての「虎の巻」だと思います。池波正太郎 編「鬼平犯科帳の世界」、1990.5発行。まだ、このシリーズ、半分も読み終えてないですが、この本で紹介されてる鬼平一家を眺めると、私にとって、トップは断然「久栄」です。続いて、「小柳安五郎」、「友五郎(友蔵)」、「佐嶋忠介」、「おまさ」に「お熊」と続き、そして「主役の平蔵」と「岸井左馬之助」でしょうかw。私は脇役の味わいが好きなのかもしれません(^-^) 剣客商売では秋山小兵衛が好きですがw。

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    2021年01月13日
  • 日曜日の万年筆

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     千何百枚もの年賀状を自筆で書かれた池波正太郎さん、夏頃から書き始めたとか。「日曜日の万年筆」、1984.3発行。①芝居の幕間に、中年婦人が男性便所(大用)に飛び込む。私も女性が隣りのトイレに入ったときの息遣いなど、アメリカで、釧路で、緊張した記憶が残っています。②著者が心がけたのは「物事に期待せず、自分の仕事の質をみがいていく」こと ③別れの挨拶を交わし、双方の姿が見えなくなるところで、たがいに振り返り一礼を交わし合う。

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    2021年01月12日
  • 梅安最合傘 仕掛人・藤枝梅安(三)

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     自分が見つけて気に入ったものには、とことんこだわる池波正太郎さん、「梅安最合傘」、仕掛人・藤枝梅安(三)、2001.4発行、6話。「枕出せとはつれない言葉 そばにある膝知りながら」ほんとに男は勝手なんだから! ねえ、おもんさん。 解説は池波正太郎の娘ではない池波志乃さんでしたw。

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    2021年01月11日
  • 鬼平犯科帳[決定版](四)

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    池浪正太郎 著「鬼平犯科帳 4」、2017.2発行、8話。第2話「五年目の客」では、お吉への人情裁きが。第3話「密通」では、小助とお米に粋なはからいを。第8話「世鷹殺し」では、夜鷹とても人ではないか、夜鷹殺しの旗本への平蔵の怒りの刃が。

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    2021年01月05日
  • 鬼平犯科帳[決定版](一)

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    令和2年の読書納めは池波正太郎さんになりました。「剣客商売(十一)勝負」(2003.1)に続き、「鬼平犯科帳 決定版1」(2017.1)です。唖の十蔵、本所・桜屋敷、血頭の丹兵衛、浅草・御厨河岸、老盗の夢、暗剣白梅香、座頭と猿、むかしの女の8話。それぞれが独立した短編であり、かつ連作長編の予感が。メモをしながら読む必要を感じました(^-^) 第1巻を読んで、長谷川平蔵中心ではありますが、脇役にもしっかり主役級の役どころが与えられてる気がしました。

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    2020年12月31日
  • 剣客商売十一 勝負

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    池波正太郎 著「隠れ蓑」、剣客商売(七)、1991.9発行。春愁、徳どん逃げろ、隠れ蓑、梅雨の柚の花、大江戸ゆばり組、越後屋騒ぎ、決闘高田の馬場 の7話。「隠れ蓑」秀逸です。「徳どん逃げろ」も良かったです。でも、全体的には中だるみの感がしました。そういえば、本巻では、三雪の活躍がないですねw。

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    2020年12月26日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二)

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    一巻からの連続性があるのは世界観が造られていく上では興味深い。また往時の江戸の街並みが丁寧に描かれている点が物語の世界観の構築に寄与している。
    人間模様としては、一巻の方が面白かった。

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    2020年12月24日
  • 剣客商売十六 浮沈

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    剣客商売 十六

    小兵衛さんが26年前に仇討ちの立会&助人をした、元門弟・滝久蔵、相手方の助太刀、山崎勘介の息子・勘之介、そしてその頃交流のあった金貸しの平松多四郎・・。
    小兵衛さんが変わり果てた滝の姿を見かけたのをきっかけに、昔の因縁が動き出します。
    命を狙われている勘之介を守りつつ、滝と平松の関係を探っていく小兵衛さん。
    仇討ち時に父を殺された山崎勘之介と、理不尽に死罪になった平松多四郎の息子・伊太郎という二人の若者は、性格は全く違いますが、どちらも父を亡くしたものの、仇討ちへの興味が全くないという事で共通していて、ちょっと小兵衛さんが“え?仇討ちしないの?”てな感じで物足りなそうだったよ

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    2020年12月26日
  • 剣客商売十五 二十番斬り

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    剣客商売 十五

    今回は短編「おたま」特別長編「二十番斬り」の二本立てとなっております。
    「おたま」は小兵衛さんが猫の“おたま”に導かれて行った場所での出来事がサクッと描かれています(勿論ちゃんと味わいあります)。
    「二十番斬り」は小兵衛さんが謎の目眩で倒れてしまうという、心配な場面から入ったのですが、その後小兵衛さんの元門人・井関助太郎と彼が連れていた豊松という男の子を匿ったことから、ガッツリ騒動に巻き込まれていくという、いつもの小兵衛さんに戻り、探索もさることながら、終盤では圧巻の二十人を相手にした大立ち回りを見せてくれます。
    中盤で三冬の父・田沼老中の子息が城中で襲撃されて、田沼老中が窮

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    2020年12月20日
  • 男の作法

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    ・男の顔をいい顔に変えて行くということが男をみがくこと。
    ・何の利害関係もない第三者の目に映った自分を見て、自分自身ではわからないことを教えられる。
    ・人間はじぶんのことはわからないもの。他人が言ってくれたことは素直に聞かないといけない。

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    2020年11月29日
  • 闇は知っている

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    あることがきっかけで僧が殺し屋になる。一瞬の感情が若者の人生を狂わせるのはいつの時代も同じ。殺し屋の末期はたいてい厳しい。闇の世界で長く生き延びる者は、生の執着が強く、それに伴い洞察力旺盛である。金と女に心をひかれなくなった殺し屋も最期は詰めが甘かった。2020.11.29

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    2020年11月29日
  • 闇の狩人(上)

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    記憶を失くし自身が何者かもわからぬ青年を助けた主人公、盗賊の弥平次の物語。かつての盗賊の一団や香具師の一団が隠れ家を変えたり尾行を重ねたりしながら一触即発の気配がスリリング。2020.11.21

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    2020年11月21日
  • 夢の階段

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    短編集。なんと池波先生が31歳から38歳までに発表された短編9編。時代でいうと、昭和29年から36年。
    時代背景を感じます、まだ戦後と言える時代であり、懸命に、しぶとく生き延びようとする庶民を暖かい眼差しで作品を作られたのがよくわかります。
    自分が捨てた娘との偶然の出会いを描いた娘のくれた太陽や、処女作厨房にてが素晴らしい。

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    2020年11月19日
  • 剣客商売十四 暗殺者

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    剣客商売 十四

    今回は特別長編「暗殺者」です。
    秋山大治郎を襲う計画があるらしいと耳にした小兵衛さんは、その噂の真偽を確かめる為に奔走します。
    そこで浮かんできたのが、波川周蔵という凄腕の剣豪で・・。
    例によって、小兵衛さんが弥七や徳次郎と共に探りまわるのですが、自分たちが大変な思いをしているのに、当の大治郎があまりに落ち着き払っているので、ついイラっとした小兵衛さんが大治郎に食って掛かるという珍しい場面がありました。
    結局は、田沼老中の暗殺計画が裏にあったという事で、前回の長編「春の嵐」でも田沼老中がらみで大治郎がターゲットにされていましたよね。“大治郎、長編で狙われがち”という感じです。

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    2020年11月08日
  • あばれ狼

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    全七編の短編集。
    前四編は、連作短編。
    後三編は、真田家もの。
    ひとつひとつの物語は、池波正太郎らしさがあるが、これを一緒に収録するのは、少し無理があるかもしれない。
    前四編の連作短編で一冊にしても良かったのではないだろうか。

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    2020年11月06日
  • 食卓の情景

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    著者自筆の挿し絵も味わい深く、食べ物のエッセイを引き立てている。古き良き時代のエッセイだが、今読んでも充分楽しめるし、感慨深い。

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    2023年02月14日
  • 剣客商売十三 波紋

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    ネタバレ

    剣客商売 十三

    本巻は全5編ということもあって(いつもは7編ほど)各話、筋立てが入り組んだ読み応えのあるものでした。
    どれも過去の因縁や、思わぬ縁の繋がりが絡んでくる話でしたが、「剣士変貌」「夕紅大川橋」は小兵衛さんの知人や友人の思わぬ一面が明かされるという点で共通していたと思います。人というのは、たとえそれが長年親交のある友人であっても、秘めた部分があるものなのですな。
    そして、「消えた女」では、御用聞き・弥七が直属していた同心の永山さんが殺されてしまい、結構いい人だっただけに、残念です。

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    2020年10月26日