池波正太郎のレビュー一覧

  • 武士(おとこ)の紋章

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    最近観た「シャツの店」というドラマがあって。
    1986年のNHK放送。連続5回。山田太一さん脚本。
    鶴田浩二さんが頑固旧弊なシャツ職人で、妻の八千草薫さんがたまりかねて家出します。若い息子の佐藤浩市さんも親父を批判。
    そして、八千草薫さんには近所の冴えない妻子持ちサラリーマンの井川比佐志さんが、一目ぼれ。
    そんな熟年夫婦の別居のゴタゴタに絡むのが、美保純さん、杉浦直樹さん、平田満さん…という、何とも豪華で内容もどっしり。
    戦前風家長文化と80年代的個人至上主義?がぶつかり合う、ちょっとコミカルな大人の物語。

    で、鶴田浩二さんが、ぼやくのが。

    「男は仕事を頑張る。女は家でそれを支える。そうい

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    2015年08月01日
  • 鬼平犯科帳(十三)

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    ネタバレ

    『殺しの波紋』は、一つの罪を隠すため次々と罪を重ねていく話。止めようとしても止まらない。平蔵の言葉「人というものは、はじめから悪の道を知っているわけではない。何かの拍子で、小さな悪事を起してしまい、それを世間の目にふれさせぬため、また、つぎの悪事をする。そして、これを隠そうとして、さらに大きな悪の道へ踏み込んで行くものなのだ。」 はその通りで、誰しも共感出来るのではないでしょうか。
    『一本眉』は忠吾らしいというか、そののんびりさが盗賊にとっても癒し系なのかもしれません(笑)

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    2015年07月21日
  • 仕掛人 藤枝梅安 1巻

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    必殺系が好きだったこともあって購入。
    ゴルゴの作者のせいか、梅安がデューク東郷に見えてしょうがない(笑)。
    1巻あたり3話収録されているので読みやすいけど、ゴルゴ…。

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    2015年06月20日
  • 武士(おとこ)の紋章

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    8編の短篇集。

    表題作、「武士の紋章」:滝川三九郎の、“川に水の流れるがごとく、環境にさからわず”それでいて自己を捨てない生き様に憧れます。

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    2015年06月18日
  • 火の国の城(上)

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    池波さんの書く加藤清正に真田太平記でほれ込み、これを読んだ。忍びが好きなのは知っているが、もうちょっと加藤清正を主役に据えてほしかったということで★3つ。

    熊本城の仕掛けを描写したシーンはかっこいいと思うが、真田太平記の方が清正自身に関しては詳しく描かれていて、そちらの方が清正ファンには向いてるかも。

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    2015年06月16日
  • 鬼平犯科帳(十八)

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    仁三郎が平蔵とお世話になった親分の狭間でなやみ、自害する一寸の虫。

    人がどう思うか、人がやっているかどうかは別として、自分がやると決めたことが突き通してみようかと。

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    2015年05月31日
  • 剣客商売七 隠れ簑

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    20150524 シリーズ半ば。登場メンバーがみんな元気。そのせいか楽しい話が多い。息抜きになる回かも。

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    2015年05月24日
  • 鬼平犯科帳(十七)

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    少し平蔵の描き方が変わってきたような。
    「佐嶋でさえ気づかない」という表現が多い。
    平蔵の抜きんでた能力をアピールする機会が以前より増えたような・・・

    何か作者の心境の変化があったのか。

    今までの方が自然に平蔵の凄さが伝わっていたのになあと。

    無理にアピールしなくても。

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    2015年05月19日
  • むかしの味

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    ネタバレ

    わたしの馴染みの店は神戸元町のJR高架下にある「丸玉食堂」で、もうかれこれ35年近くなるかな。ここの玉子餡かけ汁そば、店ではローメンと呼ばれているものともう1品は豚足の煮込みでパクチーとの相性が抜群です。もう1軒はわたしが住んでいる姫路にある、今年81歳になられたご主人と御かみさんで切り盛りされている「主水」。全国の地酒が揃っているので有難いのですが、ここの自家製オイル・サーディンと葱わんたんは最高です。いつまでも続けていただきたいと願う、とっておきのお店です。

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    2015年05月16日
  • 鬼平犯科帳(十五)

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    鬼平初の長編でした。

    長編はいろんな情報が詰まって楽しいけれど。鬼平はやっぱり短編がしっくりきますね。

    謎な部分も自分で想像するのも楽しい。

    しかし、冷酒をぐいっとやる描写をみると、こちらの飲みたくなりますね~大分暑い日が続いているので~

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    2015年05月14日
  • 闇は知っている

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    殺し屋のお話。このような作品を経て梅安が誕生したのか。

    もっと深い心理描写があるかと思っていたが、そこまでではなかった。池波先生も成長過程だったのかしら。

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    2015年05月06日
  • 鬼平犯科帳(一)

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    粂八は、妙にうるんだ声で、
    「本物は、あ、あんな野郎じゃねえ……にせものですとも、にせものですとも……」
    2015/04/16-05/01

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    2015年08月08日
  • 散歩のとき何か食べたくなって

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    池波正太郎食べ物エッセイ。ここでもやはり昔の情緒を懐かしんだり。いつの時代も昔は良かった的な気持ちになるものかね〜、人は。昭和50年前後のエッセイなんだけど、目黒のとんきが写真付きで紹介されており、今と変わらない佇まいで、何だか嬉しかった。

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    2015年04月11日
  • 真田太平記(九)二条城

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    加藤清正さん、カッコイイっ!
    そして、人の命ははかなくて、誰がそのときに生きていたか否かで、別の人の人生が変わることもあるのだなぁ…と思いました。

    関ヶ原のときもそうだったけど、慎重になり過ぎたり、連携がうまくいかずにもっさりしてたら、ときの運を逃すこともあるよね。
    大坂の陣もしかり…。

    この巻で真田昌幸さんは紀州九度山でお亡くなりになりました。
    合掌。

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    2015年04月02日
  • 真田太平記(八)紀州九度山

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    真田昌幸・幸村親子は紀州の九度山で蟄居なう!
    ってことで、この巻は「草の者」たちの動きがメインでした。
    江さん、いつまでも若くていいねぇ…。

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    2015年03月30日
  • 食卓の情景

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    初・池波正太郎。
    食エッセイ好きとしては大御所のを読んでおかないと。と思って読む。
    食べ物についてはさることながら、物書きとしての池波正太郎の姿が垣間見れて楽しい。
    短編小説と長編小説の書き方の違いが勉強になった。
    他、
    少年時代の話もあれば、奥さん、老年を迎えた母親とのやりとりも微笑ましい。
    大御所の生活を垣間見た気分になった。

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    2015年03月22日
  • 真田太平記(六)家康東下

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    関ヶ原の合戦を前にしてついに真田ファミリーは東軍と西軍に分かれてしまいました。
    上杉景勝さんと仲良しだった昌幸&幸村親子は徳川組から離脱、奥さんが徳川系の長男信幸さんはそのまま徳川に残る…と。
    しかし、石田三成くんの人望のなさはすごいな~。
    相手の気持ちを慮れないとダメってことだよね~。
    実際はどうだったか知らないけどね~(笑)

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    2015年03月21日
  • 真田太平記(五)秀頼誕生

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    何の利益も生み出さなかった朝鮮出兵と秀吉の死まで。
    やっと国内の戦乱が終わったところなのに、朝鮮に出兵して明まで征服しようとは、完全に気がふれたとしか思えない。
    それも7年もそんなことをやっていて、結局は秀吉さんの死で終焉したなんてねぇ…。
    あれだけ女狂いでたくさんの女性を手にしていた秀吉さんが60歳近くなってから連続して同じ女性からだけ子どもが生まれるだなんておかしいし、いろんな意味で秀吉さんの晩年は狂っていたんだと思いました。
    日本のトップなんて、ずっとこんなもんなのかな~。

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    2015年03月07日
  • 真田太平記(三)上田攻め

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    ネタバレ

    小田原の北条さんが滅ぼされて、秀吉さんによる天下統一が完成。
    真田家は、長男の信幸さんが家康さんの口添えで家康さんの養女を娶り、二男の幸村さんが秀吉さんの口添えで結婚が決まりそう。
    いろんな意味で真田家のお父さん&次男さんが豊臣側、長男さんが家康側にならざるを得ないしがらみがこの巻で描かれ始めた感じです。
    もっと「草の者」たちの話も読みたかったな~。
    次巻で出てくるのかな。

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    2015年03月02日
  • 真田太平記(七)関ヶ原

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    面白い、
    が、誰が主役かわからなくなる。

    無視するわけにはいかない重用なエポックであることは認めつつ、やはり詰め込み過ぎだとの印象。

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    2015年03月01日