池波正太郎のレビュー一覧

  • 鬼平犯科帳(二十)

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    最後の話が好きでした。盗賊仲間からの信頼と、鬼平の密偵としての自分に揺れる五郎蔵。逃がしてあげてもいいんじゃないか、鬼平に言わずにいればよかったか、と思いつつも、やっぱりもう見逃せず。ラストちょっと切ないですが、鬼平のあの気配りが心憎くて。もはや憎たらしいレベルなのだけれど、そこがいいんですよね。

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    2010年07月29日
  • 夜の戦士(上) 川中島の巻

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    全2巻。
    池波先生忍者シリーズ。
    川中島の戦い〜信玄の死まで。

    シリーズの最初になるのかな。
    蝶の戦記の反対側。
    武田側のお話。

    後のシリーズの丹波大介を思わせる
    青年忍者が甲賀裏切って活躍って感じ。

    クライマックスがもう一声欲しかった。
    これはこれで良いけど。
    捨て子ギミックは個人的に少しやりすぎな感じ。

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    2010年07月20日
  • 鬼平犯科帳(十八)

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    前作の長編「鬼火」の事件を追っている間の話。おまさと五郎蔵夫婦がそっちの事件に掛かりきりになっている期間なので、そのほかの今まではあまり目立ってなかった密偵とかの話があって、面白かったです。仁三郎は切なかったですが…。仁義とか義理とか忠誠とか、今の時代になかなかなくなってしまったものが生きていた時代。単純に「昔はよかった」と儚んでいいものではないと思うんですが、それでも少し羨ましくなってしまうのは鬼平の魅力ってことなんでしょうか。

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    2010年07月09日
  • 火の国の城(下)

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    ありえない「血の熱い忍者」を主に据えた続編の後編。題名から想像していた加藤清正との絡みがもう少し欲しかった。

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    2010年07月02日
  • 蝶の戦記(新装版)上

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    全2巻。
    池波先生忍者シリーズ。
    川中島の戦い〜姉川の戦い。
    そして謙信の死まで。

    後のシリーズではおばあちゃんな
    お蝶が若い頃の話。
    「忍びの女」と違ってあんまり武将と直接からまない。
    より裏の世界のプロ感がある。

    シリーズ3本目だけど、
    なんだろ、
    やっぱり史実の流れと主人公達の物語が
    少し距離がある気がする。

    相変わらずワクワクするんだけど、
    振り返ってみたら主人公達の話は実は普通にまとまってる感じ。
    2つの物語があんまり絡み合ってない印象。

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    2010年06月30日
  • 賊将

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    あらすじ(裏表紙より)
    幕末には〔人斬り半次郎〕と恐れられ、維新後はわが国最初の陸軍少将となり、最後は西郷隆盛をかついで西南戦争に散った快男児・桐野利秋を描いた表題作。10年に及ぶ戦乱に何らの力も発揮出来ない将軍・足利義政の苦悩を刻んだ直木賞候補作の中編「応仁の乱」。表と裏の顔を兼ね備えた人間という生き物のおかしみを捉えた「秘図」など6編。直木賞受賞直前の力作を集めた短編集。

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    2010年06月29日
  • 火の国の城(上)

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    全2巻。
    加藤清正。
    でも時代小説。


    池波先生忍者シリーズ。
    別の話なんだけど大きな流れだったんね。
    登場人物達がいろいろかぶる。
    んで真田太平記ともかぶってるらしい。
    それで忍者目線の戦国絵巻になるらしい。
    覚えてないなあ。
    今度読み返そう。
    当時はあんま好きじゃなかった印象だけど。

    順番としては
    「夜の戦士」
    「蝶の戦記」
    「忍びの風」
    「忍びの旗」
    「忍者丹波大介」
    「忍びの女」
    「火の国の城」
    らしい。
    終わりの方から読んでしまったけど、
    まあよし。


    話としては、
    忍びの女の福島正則に対して、
    今回は加藤清正。

    平和を願いつつ、最終的な覚悟は決めている加藤清正が、
    主人公の

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    2010年06月30日
  • 新装版 忍びの女(上)

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    全2巻。
    いちおう福島正則。
    でも時代小説。

    福島正則を探る女忍び。
    でも頭悪くて憎めない福島正則が
    「可愛く」思えてしまい、
    なんとなく気にかけ続ける感じ。

    福島正則って好き。
    腕っ節強くて頭悪い、憎めないザ・戦国武将って感じ。
    けど、こんだけキャラがたってて、知名度が有るのに、
    彼が主役って見たこと無い。
    いろんな人の話の中に、いつもちょいちょい入って来る感じよね。
    なんで今回初めてちゃんと福島かと思いきや、
    やっぱり主役ではないのであります。

    文章は固め。
    大きい波もあまり感じず。
    ただ最後のシーンでなんだかホウッとする。

    ただこの表紙は割と恥ずかしい。
    外から見たら官能小説。

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    2010年06月30日
  • 黒幕

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    たいへん読みやすいです。
    真田好きな方には定番の一冊です。個人的には、毛利勝永メイン(稀少!)の代表作『紅炎』がおすすめ。

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    2010年06月10日
  • 剣客商売十一 勝負

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    特に面白いというわけではないが、正月の読書は池波正太郎が良いように思う。小太郎が誕生。後家さん違いを題材にした「時雨蕎麦」が一番面白かった。

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    2010年05月31日
  • 雲霧仁左衛門(前)

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    全2巻。
    鬼平の盗賊側視点みたいなの。

    鬼平の大分前の時代。
    盗賊側が主役。
    でも改方も大分深く。
    題名ほど片寄ってはいない感じ。

    鬼平後なのでどうしても比べてしまう。
    個人的にはやっぱ鬼平の方が好き。
    ルーツな感じはする。

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    2010年05月30日
  • 黒幕

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    真田話を読みたくなったら池波さんですね。さすが。個人的には「紅蓮」のシャープな感じの毛利勝永と小幡信定の話とか面白かった。池波さんは外れの心配なく安心して読める御仁なので重宝します。

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    2010年05月22日
  • 鬼平犯科帳 1巻

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    小説(池波正太郎)を読んでから漫画を読むともやっとするけど、普通におもしろい。
    スタバで読むときは周囲の目を気にしつつ。。

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    2010年05月22日
  • 人斬り半次郎 賊将編

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    人斬りとして有名な薩摩藩士中村半次郎(明治以降は桐野利秋)の戊辰戦争~西南戦争で戦死までの生涯を描いた小説。『幕末編』に続く続編。半次郎の一貫して筋の通った生き方もさることながら、主役では無いはずの西郷隆盛にどうしても目がいってしまう。特に、下野する際の大久保利通との別れ、西南戦争勃発を知っての反応、そして城山での最期のシーンは本当に感動するものがあった。

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    2010年05月16日
  • 人斬り半次郎 幕末編

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    人斬りとして有名な薩摩藩士、中村半次郎(のち桐野利秋)の生涯のうち戊辰戦争直前までを描いたもの。剣の腕を見込まれて西郷隆盛らと共に京都に上りその地で栄達していく一方、幸絵・おたみ・法秀尼という3人の愛する女性を同時に失う辺りが、彼の悲壮な最期を何となく連想させる。続編(賊将編)が楽しみです。

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    2010年05月14日
  • 剣客商売番外編 ないしょ ないしょ

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    全1巻。
    剣客商売番外編。

    若き日の小兵衛ちょい役。
    主人公は本編とあまり関わらない女。
    不幸な女が幸福をつかんで生き抜く話。

    基本的にいわゆる時代小説。
    ただ、ファンはニヤリな感じ。

    最後の感じとか良かった。
    ああいう死に方できるように生きたい。

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    2010年05月10日
  • 剣の天地(上)

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    戦国時代初期。新陰流の創始者となった上泉伊勢守信綱の話。
    新陰流は柳生石舟斎宗厳が正統な継承者とされ柳生新陰流を創始し,石舟斎の子供である柳生宗矩が柳生新陰流の地位を確立した。
    現在使われている剣道の竹刀は伊勢守が考案した物がはじめとされる。
    『勝とうと思う心には焦りが生じ,負けると思う心には遅れを生じる。ゆえに勝敗をはなれ,一剣にこれまでの修行の全てを托すことが必要だ』『心と体は2にして1,1にして2である』とし,バランスが非常に大事だということを説いている。技術のみが卓越していても剣の聖地には至ることが出来ない。健全な精神もまた技術と同様に鍛錬する事が必要だといった。
    全2巻。

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    2010年05月07日
  • 夜明けのブランデー

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    元の単行本も、最初の文庫も読みました。22年ぶりに三度読みました。仕事帰りにたまたま立ち寄った新古書店の店先で見つけました。改版されて出たばかりだったのですね。解説の池内紀氏が書かれているように、これはまさしく「絵日記」です。

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    2011年08月03日
  • 江戸の味を食べたくなって

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    帯を改めて眺めて、「もう没後20年か」としみじみしてしまいました。内容は、すでに読んだものがほとんど。私にとって(多分)初めてだったのは第二部の対談三本でした。山口瞳氏との対談が特に面白かったです。

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    2011年08月03日
  • 剣客商売番外編 ないしょ ないしょ

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    「剣客商売」シリーズの番外編。
    やはり秋山親子が主人公としてどんと前面にでているほうが心躍る。

    ストーリーは不幸な運命のもと生きるお福という女性の話。
    両親を早くになくし、奉公先の主人が2度も同じ男に殺され、大切な人も殺される。

    やはり池波正太郎は読みやすいのでするする読んでしまう。
    つらい経験はおおい主人公だけれど、決して不幸ではないと思えるところがいい。
    お福はいい出会いを沢山している。

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    2010年04月11日