池波正太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み始めると止まらなくなってしまう、ついつい開いて三時間ほどつい夢中で読んでしまいました。
本巻の三冬の縁談はすごく微笑ましい。巻を追うごとに緩やかに変化するそれぞれの心を追うのについ親心のような気持ちを持ちながら読んでしまいます。
最後の章の目付け役?のように、どんどん心意気の清々しい人が小兵衛のまわりに集まってくる。江戸は広いものだといった言葉が書かれていますが、広さ、知り合う人の多さの確率ではなく、それは一概に小兵衛の人となり、人柄によって集まるものだと思うわけで、それって実際の生活にも言えることで。自分となりのついて考えさせれます、本当に。あぁー、しっかりしなければ。自分の中の正義をは -
Posted by ブクログ
池波氏の作品は、同じ舞台の異なる人々にスポットを当てているので、どこかでひょこり別の作品の登場人物を見かけるのではないかという気になることが多いのですが、この作品も『剣客商売』の「佐々木三冬」が文字の上で出てくる。また主人公の堀真琴も彼女のように剣術に秀でた男装の麗人であり、二人が出会ったらどんな感じになるのか、なんて期待してしまった。
また真琴を助ける関口元道の姿は先日読んだ『旅路』の「堀本伯道」と重なってしまう。でも別人であり、全く違った運命に操られて物語を織りなしている。ただいずれも人間味ある人物を書いてあるため、その場面に参加したくなる気持ちはどれも同じです。 -
Posted by ブクログ
今更ながら勉強になりました。
日本史って面白いのにね~
学生の時には気が付かないものです...
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内容(「BOOK」データベースより)
「人間五十年。天下のうちをくらぶれば、夢まぼろしのごとくなり」と、乱世を疾駆した織田信長。
その夢と理想を受け継ぎ天下を統一した豊臣秀吉。
そして盤石の幕府組織の確立に取り組み、手にした天下を末永く子孫に伝えた徳川家康。
「時代小説の仕掛人」がリレー式に、天下統一をなしとげた三代の英傑の戦いと統治の構図を克明に描き、等身大の視点で生き生きと彼らの