池波正太郎のレビュー一覧

  • 鬼平犯科帳(十八)

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    短編6つ。身近な密偵が死ぬ。「おれに弟」盗賊改方の棟梁があだ討ちで人を殺めてはいけない。12.1.30

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    2012年01月30日
  • 剣の天地(上)

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    全2巻。
    剣聖・上泉信綱のお話。

    上州の一城主であった壮年時代から物語は始まる。
    剣聖って呼ばれてるのと、
    名前くらいしか知らなかったから、
    長野業正の下で若き日の武田信玄と闘う
    城主としての活躍は興味深かった。
    なじみ薄い時代が舞台だし。

    が、
    久しぶりの池波先生だからか、
    池波先生の歴史物だからか、
    やたら乱発される「」がすごく気になり
    若干イラッとした。

    老年になってから第二の人生を歩む姿は
    ちょっと考えさせられる。

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    2012年01月25日
  • 武士(おとこ)の紋章

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    戦いに生きた男、流れを受け入れた男、好きなものをおい続けた男、色んな男(武士)達の話。
    生き様とともに死に様もいろいろだと思うけど、真田信之や牧野富太郎など、長生きした人の話が好き。

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    2012年01月11日
  • 近藤勇白書

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    ネタバレ

    近藤5土方2永倉2沖田1ぐらいの割合かな?幕末新撰組のほうが全然おもしろい…。こんなに永倉が派手な作品は初めてだった。斉藤は1ページだけ登場。鳥羽伏見の戦いからの展開が速すぎる。

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    2012年01月10日
  • 蝶の戦記(新装版)下

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    ネタバレ

    下巻では織田信長を主軸に、浅井・朝倉との姉川の戦いにおける、お蝶ら杉谷忍びの者による「信長暗殺計画」の遂行過程が描かれている。
    お市の方らの政略結婚により、良好であった織田信長と浅井長政の関係がナゼ崩れ、戦い、滅ぶこととなったのか、小説ではあるがなるほどと思わされた。
    お蝶シリーズの第2弾へは、機会があれば読み進めたいと思う。

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    2011年12月16日
  • 人斬り半次郎 幕末編

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    これを読んで人斬り半次郎に対するイメージがガラリと変わった。

    西郷に出会わなかったら、彼はどんな人生を送っただろう。ふとそんなことを考えた。

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    2011年12月16日
  • 鬼平犯科帳(三)

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    弱い者から銭を盗まず人を助ける老盗と鬼平とのエピソード、盗法秘伝が良い。
    この頃から人気が出たのか長谷川平蔵について作者から解説あり。

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    2013年09月07日
  • 蝶の戦記(新装版)上

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    ネタバレ

    池上正太郎の忍者シリーズ。買ってからしばらく放ってあったが、注文してある本が届いかず、隙間で読んでみた。
    「丹波大介」や「火の国の城」「真田太平記」とキャラが被る部分もあり併せて読むと面白い。
    今回はお蝶の若い頃、時代は室町後期~戦国時代。上杉謙信らのそばで忍び活動を行っている。武田信玄や織田信長といった、よく知られている武将が出現し後半にかけて面白さが増す。
    下巻も楽しみだ。

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    2011年12月14日
  • 信長と秀吉と家康

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    日本史で一番好きな時代が安土桃山時代。
    なかでも豊臣秀吉は小学生のとき、自分で伝記を買いに行った程魅了されていました。

    織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。
    激動の戦国時代から太平の世へ。
    魅力的な3人の人物に焦点をあて、この時代を追っていく本です。

    歴史物、と構えなくても楽に読める感じです。
    星が3つなのは、面白い教科書を読んでいる気分になったから。
    人間的な魅力というよりも、この時代の流れが分かりやすくまとまった本といった印象。

    興味を持ち始めに読むのはすごくよさそう。
    でも、この時代が好きで、ある程度詳しい方には物足りないかもしれません。
    私はまだまだ初心者なので、総復習的な感じで読めま

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    2011年11月23日
  • 鬼平犯科帳(六)

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    ネタバレ

    火盗改メの組織としての核が平蔵と部下たちの全幅の信頼関係にあり、平蔵は「いろいろな人間たちの、いろいろな心にふれあい、憎みながらあわれみ、あわれみながら闘わなければならない」この仕事がやめられないと言っている。
    そんな新年の私邸で、久栄に語りかける平蔵の姿が描かれている「礼金二百両」が最も印象深い。

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    2011年10月12日
  • 鬼平犯科帳(五)

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    ネタバレ

    第5巻。

    「女賊」
     40を超えてなお強烈な艶やかさと、若さをそなえる、冷酷な女賊、千代。幼いころから、その美貌で男を意のままに操り、富を思うがままにした。「だがな、おまさ。女という生きものは、こころがけしだい、いつでも千代のようなばけものになれるのもなのだよ」と平蔵は言う。

    「凶賊」
     足を洗った老盗賊が営む居酒屋に平蔵がふと立ち寄り、そこにいた夜鷹相手に、酒を飲んでいた。年増の夜鷹を、一人の女として、いや人間として向き合う平蔵の姿に心を打たれた老盗賊が、平蔵の危機を救う。

    「鈍牛」
     白痴の亀吉が火付けを犯して捕まった。木造住居が立ち並び、消火技術も大したことのない当時において、放火

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    2011年10月06日
  • 鬼平犯科帳(四)

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    ネタバレ

    この巻では、様々な理由で犯罪に手を染めてしまう侍を見つめる平蔵のまなざしが印象的だった。

    『あばたの新助』
     平蔵の部下の一人が、女盗の色仕掛けに抗えず、盗賊の手助けをしてしまう。部下は、責任を取って女盗を捕え、自害しようとするが、盗賊達に殺されてしまう。火盗改メの一員が盗賊に手を貸すというのは前代未聞の御法度だが、平蔵は残されたも者達に配慮し、その部下を名誉の殉職として周りに伝える。

    『夜鷹殺し』
     実直でまじめな侍が、悲しみと絶望と憎悪によって異常殺人鬼に変貌してしまう。その姿をみた平蔵は、「人のこころの底には、なにが、ひそんでいるか、知れたものではない」と言い、「ひょんなことで、この

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    2011年09月28日
  • 鬼平犯科帳(八)

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    「あきれた奴」容疑者を信用して牢から連れ出し、逃がすなんてあり得ない。「あきらめきれずに」盗賊の首領に再度言い寄られずるずると逢引を繰り返すお静さんが左馬之介と結婚した。何の御咎めもないのが不可解。11.9.28

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    2011年09月28日
  • 闇は知っている

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    17歳の僧が、女に裏切られ寺を出奔する。
    その後、金で殺しを請け負う暗殺者となり、
    江戸の世界を暗躍する。

    ただあらすじのみ読むと、とんでもない小説に思えるが、
    池波正太郎は、主人公の殺し屋山崎小五郎の複雑な人間性を
    そこに描き込んだ。

    平気で残酷な所業をしてのける一方、
    自分を親身になって世話をしてくれた故郷の寺の和尚と、
    刀の使い方を教えてくれた浪人に対しては、
    実の父親に対するような思いを持っている。

    一見冷酷な殺人マシンのような小五郎が、
    偶然再会した和尚の前で任務を全うできず、
    浪人との別れの場面では、仕事に行く父親を見送る
    実の子供のような気持ちで浪人を見つめている。

    人は

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    2011年09月12日
  • 鬼平犯科帳 11巻

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    読み応えのあるボリューム。
    相変わらず木村がどうしようもない奴ですがそれもまた良しです。
    おみよが可愛らしいです。

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    2011年09月03日
  • 武士(おとこ)の紋章

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    池波さんの真田太平記を読んでいらいそのこぼれ話系の
    ものがあるとついつい買ってしまう。。

    幸村の兄ちゃんの信之とか。。

    今回は牧野富三郎の話が良かった。。。

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    2011年08月26日
  • 鬼平犯科帳(七)

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    まだ一人前でない鬼平の息子辰蔵が頻繁に登場する。それにしてもよく昼間から酒を飲むなあ。11.8.19

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    2011年08月19日
  • 侠客(上)

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    全2巻。
    日本の侠客の元祖、
    幡随院長兵衛の話。

    旗本奴、水野十郎左衛門vs
    町方奴、幡随院長兵衛
    で有名な、町方奴の親分。
    「お若いの、お待ちなせえ」
    で有名な歌舞伎の主人公らしく、
    上の世代からしたら結構メジャーな人っぽい。

    一般的なイメージの、
    悪な水野十郎左衛門vs正義な幡随院長兵衛
    って図式じゃなく、
    実は二人は若い頃から認めあった仲って設定。

    幡随院長兵衛の前半生がメインで、
    ここに上記の設定を絡めて、
    ワクワクな物語を作ってる感じ。

    最終的に対立になって、
    悲しい最後に向うんだけど、
    対立してからの話がボリューム的に少ないため、
    若干付け足しな印象。
    構成的にはまとまって

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    2011年08月18日
  • 鬼平犯科帳(二)

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    ネタバレ

    惰性で…読んでいたら
    なんとなくハマっていっていることを自覚した。

    きっとナンダカンダいいながら
    最後まで読むと思う。

    短編集の集まりなので
    入浴中の読書に。

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    2011年08月17日
  • 武士(おとこ)の紋章

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    牧野富太郎博士の足跡人物像に強く惹かれた。惜しいことに牧野富太郎記念館のある大泉学園にかつて住んでたのに、当時は全く博士のことを識らず訪れることないまま引越してしまったこと。当時この本に出会っていれば。。。。
    牧野博士と奥様の話に鼻の奥がツーンとなった。愛情とはこうありたいものだ。

    本書は歴史小説というより歴史エッセイ。
    黒田官兵衛(如水)や真田幸村(信繁)、滝川三九郎などの戦国武将から永倉新八、そして大正~昭和期に活躍した人をも扱う6篇。

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    2011年07月30日