池波正太郎のレビュー一覧

  • 真田太平記(六)家康東下

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    秀吉逝去から関ヶ原前夜までの巻。

    様々な人が、自らコントロールしきれないまま、運命に押し流されてゆく。

    しかし。
    徳川家康の強さは圧巻。
    後追いで書くからそうなるのかもしれないが、憎々しい感じを受けてしまう。

    ただ、この巻の時期に至るまでの苦労を考えると「重き荷を背負いて、坂道を上るがごとし」という言葉もそのとおりなのだろう。

    とにかく、誰しも思う通りにはならない。ということは感じられる。
    そういった意味で、ライフネットの出口会長がお勧め図書なんだろう。

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    2014年02月09日
  • 真田太平記(五)秀頼誕生

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    豊臣秀吉が亡くなる巻。

    考えてみれば、織田、豊臣、徳川と権力が推移していくのは20年に満たない期間に起こったこと。

    たくさんの人が、大きな流れに翻弄される姿が印象的。

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    2014年02月09日
  • 真田太平記(五)秀頼誕生

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    ネタバレ

    1~5巻まで読みました。長い!!まだまだつづく・・・。
    全部読みたいのですが、いったんここで休憩とします。
    時代は、戦国、今一番興味があるところなので、とてもおもしろいです。でも今まで歴史小説は、ほぼ司馬遼太郎を読んできていたから、池波正太郎に慣れるのに時間がかかったかな。細かいし、詳しいし、長い気がして・・・司馬遼太郎のほうが勢いよく読めます。
    でも、真田一家のいろいろもおもいろいし、今後どうなっていくのかも気になるので、またしばらくしたら再開しようと思います。

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    2014年02月02日
  • 真田太平記(四)甲賀問答

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    朝鮮出兵の時期の巻。

    武将達ではなく、忍びの者の動きがこの巻の物語の主軸。
    史実に基づく内容からは、離れているのではないかな、と思いつつ読む。

    そこが面白いようでもあり、しかし、物足りない感じもある。

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    2014年01月27日
  • 真田太平記(三)上田攻め

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    小田原攻めから朝鮮出兵前までの時期を扱う巻。

    中高生ぐらいのころ吉川英治さの太閤記を好んでよく読んだが、そのころ感情移入したのは、武将。

    今、こういう戦国時代ものを読むと、足軽が一つの戦で何十人、何百人「失われた」りするときの、「失われた」人たちのことをついつい考えてしまう。物語の本筋とは関わらないけど。

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    2014年01月25日
  • 江戸の味を食べたくなって

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    食エッセイとフランス旅行記。山口瞳や職人さんとの対談が面白い。
    「芸者遊びは駄目だ、直接の金のやり取りがあるから。その点、吉原はいい、置屋を通すから遊女との間に金が入らない」なんていう台詞読んでると、江戸のイナセとか遊びっていうのが現代では成り立たないのがよく分かるは。

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    2014年01月21日
  • 真田太平記(三)上田攻め

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    本能寺の変の後、甲斐や信濃に侵出する徳川勢と、信州上田の真田氏との間に起こった第一次上田合戦から、秀吉による小田原平定まで。

    ちょこちょこと濡れ場が出てくる。
    樋口角兵衛って実在の人物かと思っていたら、架空のキャラだった。
    真田十勇士は出てこないらしいけど、忍者の子佐助が出てきているので、どう絡んでくるのか楽しみ。
    真田信之に本田忠勝の娘が嫁いでくる。ゲーム「戦国無双」に出てくる稲姫ってこいつかって思った。

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    2014年01月17日
  • 青春忘れもの

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    池波正太郎さんの回想記。戦前・終戦・戦後の様子をものすごく具体的に、その時の自身の考え方なども含めて記されています。戦前の東京はこんなにも活気あふれていたんだという発見。
    そして、終戦間近に、老婆が庭で豆をむいてるただそれだけの情景を短歌にする心境は、この本を読み進めないと理解することはできない。「人間の生死は、仮の姿にすぎぬ」

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    2014年01月16日
  • 剣客商売一 剣客商売

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    再読。しかし20年を経ての再読なので、初読に記録します。
    自分は時代物はあまり読んでおらず、池波氏のほかは山岡壮八と司馬遼太郎が少々、といったところです。そのような状況で評するのも何ですが、当時高校生が楽しんで読んでいたところを思い出しても、剣客商売シリーズはエンタメ性に優れた非常に楽しい作品と言えると思います。
    個性的なキャラクター、言葉が柔らかくて読みやすい文章、気持ちの良いストーリー、とにかく気構えなく読める感じがいいですね。
    あと、氏の作品は非常に腹が減るのでご注意を・・

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    2014年01月06日
  • 剣客商売五 白い鬼

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    悪を成敗する秋山親子。痛快。
    大治郎のウブさ加減も面白い。
    三冬との恋も見逃せない。
    次いってみよう!

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    2013年12月29日
  • 雲霧仁左衛門(後)

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    鬼平シリーズに比べて作者の思い入れが各登場人物に分散されているからかなぁ。イマイチすっきりしない読後感。
    ひたすら仁左衛門寄りで描かれていたら違ったかもしれない。
    珍しく原作よりドラマ(でも山崎勉版)の方がいいかも,と思った作品。

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    2013年12月05日
  • 戦国と幕末

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    ネタバレ

    日本全土にたくましいエネルギーが満ち、人々が熱い血をたぎらせた戦国と幕末は、武力、智力にずば抜けた英傑、俊才が輩出した時代であり、人間味豊かな人物が生まれた時代だった。天才的な戦術家の福島正則ら戦国時代の武将たち。忠臣蔵で末代まで名を残した赤穂義士。町奴として男伊達を貫いた幡随院長兵衛。幕末新選組の土方歳三、永倉新八など、深い洞察とユニークな史観で、転換期の男の生き方を綴った歴史エッセイ。

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    2013年11月16日
  • 剣客商売十 春の嵐

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    ニセ大治郎が闇討ちをしまくるわけだが、大治郎でなければ濡れ衣を着せられたまま刑死だろう。普段の人徳や父親の存在を意識させられる。

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    2013年11月01日
  • 真田太平記(十)大坂入城

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    豊臣家滅亡の第一歩となる、大阪冬の陣。頼りがなき武将の中孤軍奮闘する幸村。しかし和平工作が及んでいた。

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    2013年10月13日
  • 鬼平犯科帳(一)

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    言わずと知れた池波正太郎の有名作
    ただ、期待し過ぎだったのか、なんだかイマイチな印象を受けた
    ただ単に強盗を捕まえる話しに感じる

    「現代のサスペンスにも通じる」とか「人情話がいい」とか聞いたことがあったけど、それはもっと後なのかね?

    まぁ、美学のある「盗み」と「強盗」の違いはわからないでもないけど
    結局やってる事は人様のものを盗む行為には違いないわけで
    そこに人情があるかと聞かれると考えてしまう

    最後の方はストーリーが捕物帳ではないのもあったので、続編を読むのを楽しみな期待感はある

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    2013年10月10日
  • 雲霧仁左衛門(後)

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    う~ん、結果的にイマイチだったなあ・・・

    どうも一味に魅力を感じないんだよなあ
    それに比べ火付盗賊改方は長官以下素晴らしい。こう云う人に警察のトップになって欲しいもんだ。

    で、最後に雲霧仁左衛門はどうなったの?

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    2013年09月28日
  • 雲霧仁左衛門(前)

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    これも、中井貴一でドラマ化されると云うので読んでみたが、前編を読んだ限りでは雲霧仁左衛門一味に魅力を全く感じないなあ・・・

    誰が主人公なのかはっきりしない話。

    後編は面白くなるか?

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    2013年09月28日
  • 剣客商売六 新妻

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    遂にというか案外あっさりというか、息子も結婚!
    個人的にはラブコメ編をもう少し楽しみたかったところ。

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    2013年09月10日
  • 鬼平犯科帳(四)

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    4巻まで読んだのでひとまず鬼平はお休み。
    同じような物語が続くので、飽きないようにいろいろ工夫して読んだのだが、どれもうまくいかなかった。
    ま、そのへんのところは今度ブログにでも書こうと思う。

    ちょっと他のジャンルに浮気するけど、必ずまた鬼平に戻ってくると思う。

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    2013年08月28日
  • 鬼平犯科帳(三)

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    3巻目ともなると読み手を飽きさせないように書き手も工夫してくるようです。
    鬼平は火盗改めを解任され、京都旅行に行くのだが、その道中も含めて事件に巻き込まれていく。
    江戸での出来事と大差ない事件の成り行きなのだが、場所を変えて新鮮味を出している。
    あとがきに変えて著者が長谷川平蔵の生い立ちを書き下ろしている。

    少し、(ほんの少しだが)飽きてきた。

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    2013年08月24日