池波正太郎のレビュー一覧

  • 剣客商売六 新妻

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    剣客商売六巻新妻では、田沼意次の妾腹の娘であり、男装の麗人佐々木三冬が秋山大治郎と夫婦になる。読者としては待ったました!である。
    そのきっかけとなった第二話「品川お匙屋敷」では攫われた三冬を救うために大治郎が鬼神の如く立ち回る描写がとにかくカッコよかった。

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    2024年10月05日
  • 剣客商売五 白い鬼

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    第一話「白い鬼」では総髪をきれいに梳きあげ、透きとおるような色白の顔に細く濃い眉。隆い鼻すじ、切長の両眼の殺人鬼が登場する。第三話「手裏剣お秀」は三冬に負けず劣らずのあんな武芸者お秀が登場し、かっこいい。第四話「暗殺」は大身旗本が保身のために暗殺までしてしまう人間の愚かさが描かれている一方で第七話「たのまれ男」では柳川藩の下目付役が腹を切ることも覚悟で役目を全うする。様々な武士像を見せてもらった。

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    2024年10月05日
  • ル・パスタン

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    中年になった今、若かりし自分に、池波正太郎に出会ったことを褒めたい。何の気まぐれか記憶にないが手に取った「鬼平犯科帳」をきっかけにどっぷりと池波正太郎にはまった。なんらかの影響は受けている。「ル・パスタン」はフランス語で暇つぶしを意味する。エッセイでもあり回顧録でもある。年寄り特有の頑なさが垣間見えるが、戦中戦後を生き抜いた一人の人として思うことはそれはあるだろう。だけど、決して不愉快には思えなかったのは、これを書かれた年に近づこうとしているからかもしれない。

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    2024年09月29日
  • 剣客商売四 天魔

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    第二話「箱根細工」では大治郎が小兵衛の旧友の見舞いに箱根を訪ねるのだが、小田原、塔ノ沢、早川などよく知った地名が出てきて親しみを感じる。第三話「夫婦浪人」は男色のカップルの話で現代のダイバーシティ先取り。第六話「鰻坊主」では堅物の大治郎がなんとふらっと居酒屋で1人飲みをし、粋な男になりつつある。
    そんな感じで江戸の市井を小兵衛と大治郎に起きる事件と一緒楽しむことができた。

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    2024年09月25日
  • 剣客商売三 陽炎の男

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    美冬が大治郎に恋心をもつようになったり、大治郎が小兵衛ばりに悪党への謀を考えたり、美冬と大治郎の成長と池波正太郎の四季折々の江戸の描写を楽しめる3巻だった。

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    2024年09月21日
  • 蝶の戦記(新装版)下

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    上巻は川中島の戦いを舞台だったが、下巻は浅井・朝倉と織田の姉川の戦いが舞台。
    小さな組織である杉谷信正率いる杉谷の忍びたちが信長の首を獲らんがために暗躍し、躍動感あふれる一冊。

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    2024年09月16日
  • 蝶の戦記(新装版)上

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    忍びの世界では小規模の組織杉谷家の女忍於蝶が上杉謙信のために暗躍する。於蝶は自身の魅惑な肢体を武器に男を籠絡する一方で、忍びとしての技量も優れている。関東平定を成そうとする謙信に使える上の巻では川中島の激闘が描かれており面白かった。下巻が楽しみ。

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    2024年09月15日
  • むかしの味

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    昔は良かった!これを積み重ねると、懐古を追っかけると、弥生時代は呆れるほど素晴らしい?年寄りは大事にしましょうと云うことですね

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    2024年09月10日
  • 仕掛人 めし噺~藤枝梅安歳食記~

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    「猪肉」を「牡丹肉」と呼ぶように、「鹿肉」は「紅葉」、「馬肉」は「桜肉」と花や植物の名を隠語としていた。 目黒の碑文谷村 恩とは他人に「着せるもの」ではなく己が「着るもの」だ 和食ひじり

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    2024年09月04日
  • 旅路 下

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    文章中
    女の本性は「過去を忘れ、現実のみに生きる…」
    (女というものは、やっぱり仕方のないものでございますねえ)

    上下巻壮大な女性disりな気がする
    主人公は死神か悪魔か うーん

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    2024年09月01日
  • 雲霧仁左衛門(前)

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    前半だるくて読む気がせず後半からスリリングで取り憑かれたように読んでしまうというこのギャップはなんだろ。
    まあとにかく古い。テレビドラマを意識したであろう説明の際に登場人物のものらしきセリフを多用するのがダサいし、ドラマが常に偶然から始まるのも昭和ですか?(そうだが)って感じだし、警察側の成果が泥棒側のミスからしか生まれないのも現代の様々な作品で作られた一種のプロフェッショナルである「怪盗」像からかけ離れていてかっこ悪い。
    盗賊の首魁がもと武士という設定も、なんだよ結局権威主義かよサムライカッコイーかよって思っちゃう。
    ただし後半読んでいくと魅力的な陰影が出てきて、衰えてゆく初老男と時代に呑まれつつある古い生き方と肥大してガバナンスが効かなくなった組織の落日の話なんだなーという、なんというか晩秋の寂しさが物語りの通奏低音であることに気付かされる。昔日の栄光はそこここで見え隠れするのだけど、緩んでしまった絆とかきちんとケアできなかった女とか、結局首魁がきちんとしてないから起きるミスなんだよね。
    結末は爽快感のない陰惨なものになると予想。

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    2024年08月04日
  • 真田太平記(十)大坂入城

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    関東と手切れになった豊臣は幸村を招聘。

    九度山を脱出する。

    その時に猫田与平も寿命が来て散る。大阪冬の陣。淀君のチキりで和睦。

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    2024年07月31日
  • 真田太平記(九)二条城

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    家康上洛に伴って、草の者の闘いが始まる。

    弥五兵衛は戦死、お江は生き残った。

    一方、関西では浅野幸長と加藤清正が秀頼を救うため、手筈を整えていた。

    鐘楼事件から関東と関西の関係がいよいよ怪しくなってきた。

    豊臣家滅亡の原因は過去の栄光に縋ったことと淀君がガンになった。

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    2024年07月31日
  • 真田太平記(五)秀頼誕生

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    秀吉が亡くなり、利家が亡くなり、いよいよ家康の世の中になろうとする頃、文治派の三成と家康の対立が深くなっていく。

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    2024年07月31日
  • 真田太平記(三)上田攻め

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    徳川の上田城攻めから、北条攻め、秀吉の日本平定まで。

    朝鮮出兵前。激動の時代。

    時勢を読めない北条が滅び、時勢を読んだ真田や伊達が残ったことがよく分かる。

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    2024年07月31日
  • 真田太平記(四)甲賀問答

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    甲賀の豊臣方の忍びと徳川方の忍びが合うところを真田の忍び、お江が見つけるが、甲賀方にやられてしまう。無事脱出できるか?

    忍びの闘いが始まる。

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    2024年07月31日
  • 真田太平記(二)秘密

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    本能寺の変以降、目まぐるしく変わる情勢。

    徳川、北条、上杉と周囲を大勢力に囲まれる中、忍びの諜報網を利用して、時勢を見極め、抜け目なく、上田城を完成させたまでは良かったが、徳川、北条が上州、沼田に押し寄せて来ようとしていた。

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    2024年07月31日
  • 真田太平記(一)天魔の夏

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    武田勝頼の滅亡から、真田家の動きと足軽だった向井佐平次を中心に語られる。

    真田家が忍びをうまく使い、乱世を生き抜いてきた様が描かれる。

    本能寺の変まで。忍びのお江が因縁の猫田与助を殺ろうとしたその時、本能寺の変に出会う。

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    2024年07月31日
  • 鬼平犯科帳[決定版](二)

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    ネタバレ

    第二巻

    「蛇の眼」蛇の平十郎は平蔵と蕎麦屋で顔を合わせた。
         押し込む日蛇一味の福太郎が恋人を生かした。
         その御蔭で小田原近くで捕縛。
         それまでの経緯は直前で捕まえた彦の市情報。

    「谷中・いろは茶屋」
         木村忠吾(平蔵部下)が惚れた妓。
         実は「川越さん」と呼ばれる墓火の秀五郎。
         気弱な忠五は うさぎ とも呼ばれるほど。
         忠五は盗みをした秀五郎の現行犯として見咎め、
         平蔵に伝え、秀五郎は火炙りに。
         
    「女掏摸お富」
         巣鴨に住む従兄弟仙右衛門と王子権現様へ。
         卯吉とお富という夫婦が営む店。
         スリの霞の定五郎が捨て子のお富を広い養女に。
         養父が亡くなり一人足抜けをしたお富。
         しかし居場所がバレて強請られて。
         平蔵にお縄になるお富。七五三造捕縛。
         再犯をして平蔵に捕まるお富。
         
    「妖盗葵小僧」
         「鶴や」にて、二人の男が話し込む。
         粂八は事の顛末を平蔵に話す。
         押し込み強盗、内儀を犯される。
         こんな事件が立て続けに起こる。
         心中する夫婦は多い。
         口真似をして門を開けさせる。葵の紋が入った着物。
         ついに付け鼻をして、化ける男を捕らえる。
         白状をしたが、届け出を出してない被害者も多い。
         妻が犯されて公表出来ないでいる。
         だから。鬼平はその晩首をはねた。手柄は粂八に。

    「密偵」 いぬ と読ませる。
         「ぬのや」の弥一、縄抜けの源七が江戸に居ることを知らされる。
         知らせたのは乙坂の庄五郎。
         弥一は錠前外しの仕事を頼まれて。
         女房に黙って働くから「浮気」を勘ぐられて。
         錠を作って裏切られて、死んでしまう。
         押し込む前に捕縛は出来たが、弥一は少なかった。

    「お雪の乳房」
         うさぎの忠五、手を出したのは元怪盗の娘。
         鈴鹿の又兵衛は、思案する。
         忠五は鬼平に相談。
         粂八、彦十と吉松が張り付き見張りをする。
         その甲斐あって全員を捕縛。
         忠五はお雪を諦めたが、生娘のおっぱいは忘れられない様子…

    「埋蔵金千両」
         病床の老人万右衛門は死を感じていた。
         一緒に住むおけいに昔は、小金井の万五郎という大泥棒だったと打ち明ける。
         おけいは隠した金を掘り返しに行く。
         医者の桃庵が中村宗仙という指圧の名人を紹介。
         万右衛門は宗仙によりみるみる回復する。
         治るなら、50両でもポンと出すという事を知った平蔵に目をつけられる。
         ある程度回復した万右衛門、自ら掘り返しに。
         しかしおけいの方が早く、それを知って死ぬ。
         平蔵はおけいを捕らえて、軽い刑に処す。
         

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    2024年07月24日
  • 真田太平記(一)天魔の夏

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    初めて池波さんの物語読んだ!これが!池波さん!
    最初、くの一と、向井佐平次(知らん…)のなんていうの「むっふん♡」って感じの雰囲気から始まって「⁉️」←って思った。でも、どんどん歴史を動かす人々が中心となってきて、もう、なんかはなぢ出そうになった。嬉しすぎて。

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    2024年06月23日