カツセマサヒコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
やっぱり海っていいな
本作にはたくさんの海が出てくる。
包み込んでくれるような優しい顔をしたり、
冷たい顔をしたり…
それでも人間は海が好きだと思う。
それは海が…
「この星自体が流した涙が、流れ着いて集まった場所なのかもしれない。」
から。この帯の言葉に誘われて思わず購入した海のお話は、人間味溢れ、さらに私の心に波音を響かせるような迫ってくる1冊だった。
★引っ越した海の街でたまたま再会した元カノに戸惑う主人公を描いた「徒波」。
★クラスメイトのタイムカプセルを掘り起こした男子たちが思わず知ってしまった手紙の事実とは…「海の街の十二歳」。
★岬と珊瑚は旅行帰り、迷子を助けることに…「岬と珊瑚」。
★久々に再会した父親には、自分の子どもと同い年の子どもがいた…「氷塊、溶けて流れる」。
★雫がずっと働いていた八百屋さんが閉店する。しかし雫にそのことは伝えられておらず、さらに店主大きな秘密も抱えているようで…「オーシャンズ」
★夫の関係が破綻し、若い男を買い愛情の矛先を向ける妻を描く、「渦」。
★海に打ち上げられた鯨骨を一緒に見た高校の同級生が、久々に再会すると余命が幾ばくもなくなっていた…「鯨骨」。
特に印象的なのは「オーシャンズ」と「鯨骨」。
救済話は「海の街の十二歳」と「岬と珊瑚」。
本作は読む人によって、みえてくる海の風景が変わってくると思うし、感じ方も様々だと思う!
ぜひ多くの人に読んでほしい作品だ。
p.260 海(鯨骨)
「海も涙も、しょっぱいじゃん。だからさ、実は海は、たくさんの生き物や、人間や、もしかするとこの星自体が流した涙が、流れ着いて集まった場所なのかもしれない。この星は涙でできていて、海は乾くことはない。だからみんな、海に泣きに行くのかもしれないな。」
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Posted by ブクログ
カツセマサヒコさん著「夜行秘密」
タイトルに惹かれ購読してみることに。
自分にとって初読みの作家さん。読む前に調べてみたらバンド「ゲスの極み乙女」の音楽アルバムを小説化した作品との事。
企画としてなのか?なんか壮大なのか斬新なのかちょっと理解できなかったがこういう音楽と小説の融合的な類いの小説は30年以上前に尾崎豊さん本人がやっていたなと思い出す。尾崎豊作品を改めてまた読んでみたいと思った。
物語は音楽の方を聞いていないため面白さが半減しているのかもしれないがそれでも面白かった。ジャンルとしてはラブストーリーに分類されるのかもしれないが自分には少し文学的な感覚も残った。
愛する人の「死」が各所各所でポイントになっており物語が構成されている。登場人物達のその「死」の噛み砕き方が絶妙。
ターニングポイントとして何人かの「死」を絡ませてその後の未来を描くその描き方が面白かった。結末もやはり「死」によってもたらされ、「愛」に対して「死」を対にするような作風で終始描かれておりかなり文学的なニュアンスを強く感じた。
この小説のおおもとの「ゲスの極み乙女」の楽曲を聞いた事のある方はどういう読後感があるのだろうか?
とても興味深いのでこの後調べてみたい。
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Posted by ブクログ
ヒリヒリと痛さを感じた。
誰が幸せなのだろうか…と考えてしまうほど、誰も幸せではない気がした。
脚本家を夢見て劇団に所属しながらバイトする岩崎凛とバンド・ブルーガールの音色がつきあいだしてから始まり、ライトな恋愛かと思っていたら…。
映像作家の宮部あきらと彼のファンの富永早苗の恋愛感情のない関係が…。
宮部あきらのマネージャーだったナツメと彼女と付き合うメイの関係。
凛が、音色に振られ、宮部あきらが何もかもを失い寄り添うのは凛。
やがて凛と居場所を失う高校生の松田英治の出会い。
全く接点のなかった者たちが、出会ったとき…
まるでこうなることを誰が予測してただろうか。
人は、こんなにも呆気なく死んでしまうのか…
こんなにも傷つけあって何が残ったのか…
思いが重いになる。
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Posted by ブクログ
猫に深く関わっている物語もあれば、ほんの一部分にかませて描かれているものもありますが、どれも面白かった。
「世界を取り戻す」
最近猫を亡くした身としては、共感できる部分が多々ありました。日常生活の中で描かれる猫と登場人物の絡みが泣ける。。第1弾もあるのかな?ぜひ読んでみたい
「50万の猫と7センチ」
作者の実家でかっているリアル猫のお話。家族として迎え入れるまでの経緯やとある事件にハラハラドキドキしつつ、最後はハッピーエンドというオチがお気に入り。
「双胎の爪」
猫からこんな風に話が転がるものなんだな、と驚きました。悲しい話の中で追い打ちをかけるストーリーが逸脱。
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Posted by ブクログ
猫小説アンソロジー。猫好き必読。もうどれを読んでも可愛い! 全部可愛い!
ミステリ好きとしては有栖川有栖「女か猫か」、長岡弘樹「双胎の爪」がお気に入りです。だいたいほんわかとした幸せなムードの物語が多い中、ざっくりと残酷さを突き付けられる「双胎の爪」はインパクトがありました。
描かれた猫の魅力に一番のめりこんでしまったのは阿部智里「50万の猫と7センチ」。はらはらどきどき、笑いあり涙ありの一作。だけどそのようにさまざまな感情に振り回される人間たちをよそ目に、猫ときたらもう……! このオチには脱力せざるを得ませんでした。だけど猫ってこういうものだよね。猫の魅力ってこういうところなんだよね……と猫好きの人間が諦めてしまうことを、猫はわかっているに違いありません(笑)。 -
購入済み
リアル
入社して新人の自分には共感できる所がたくさんあったり、コロナ禍では出来ない同僚と仕事の愚痴を言う為に居酒屋行くの憧れました。
また沼のように誰かを愛してみたい!!