カツセマサヒコのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
猫に深く関わっている物語もあれば、ほんの一部分にかませて描かれているものもありますが、どれも面白かった。
「世界を取り戻す」
最近猫を亡くした身としては、共感できる部分が多々ありました。日常生活の中で描かれる猫と登場人物の絡みが泣ける。。第1弾もあるのかな?ぜひ読んでみたい
「50万の猫と7センチ」
作者の実家でかっているリアル猫のお話。家族として迎え入れるまでの経緯やとある事件にハラハラドキドキしつつ、最後はハッピーエンドというオチがお気に入り。
「双胎の爪」
猫からこんな風に話が転がるものなんだな、と驚きました。悲しい話の中で追い打ちをかけるストーリーが逸脱。
-
Posted by ブクログ
猫小説アンソロジー。猫好き必読。もうどれを読んでも可愛い! 全部可愛い!
ミステリ好きとしては有栖川有栖「女か猫か」、長岡弘樹「双胎の爪」がお気に入りです。だいたいほんわかとした幸せなムードの物語が多い中、ざっくりと残酷さを突き付けられる「双胎の爪」はインパクトがありました。
描かれた猫の魅力に一番のめりこんでしまったのは阿部智里「50万の猫と7センチ」。はらはらどきどき、笑いあり涙ありの一作。だけどそのようにさまざまな感情に振り回される人間たちをよそ目に、猫ときたらもう……! このオチには脱力せざるを得ませんでした。だけど猫ってこういうものだよね。猫の魅力ってこういうところなんだよね……と猫好きの人間が諦めてしまうことを、猫はわかっているに違いありません(笑)。 -
購入済み
リアル
入社して新人の自分には共感できる所がたくさんあったり、コロナ禍では出来ない同僚と仕事の愚痴を言う為に居酒屋行くの憧れました。
また沼のように誰かを愛してみたい!! -
Posted by ブクログ
映像作家宮部あきら、その熱狂的なふぁんの富永早苗。SNSからブレイクしたバンドの音色くん。劇団に所属する岩崎凛。高校生の松田英治。宮部あきらの元マネージャー。群像劇でした。
ずっと苦しい展開でした。人の心の奥底の部分…迷いや悩み、嫉妬、愛、憎しみなど…。ドロドロ煮詰めたような感情が終始続いていました。さっぱりした文章でしたが、だいぶ読んでいてしんどかったです。
展開も全然いいことがない。負の連鎖、憎しみの連鎖でした。
最後の終わりは美しいと思いました。
indigo la Endさんのアルバム『夜行秘密』の小説版ということでした。
私にはあまり合わなかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一穂ミチ先生の「感情旅行」がよかった。いつもそうなんだけど、先生の描く小説に出てくる観光地は、行ってみたくなる。具体的な地名などが出てくるからなのかもしれないが、読んでて、行った気になってる。今回は出雲の玉造温泉。出雲大社では「二礼四拍手一礼」。一穂ミチ先生の小説には毎度豆知識がぎっしりで、そこも魅力の一つ。賢くなったような気がして気分が良い。
肝心の内容だが、今回の私の中でのキーワードは、「通用してる」かどうか。なるほどな、こういう分類もあるんだ。少しどきりとした。当然、いつまでも「通用してる人間」でありたいと思うが、歳をとっていくに連れて、少しずつ不安になる。この小説内での「通用してる」は社会的信用を指していると思うけど、歳をとるに連れて、たとえば、機械操作がうまくいかず、もたついて、後ろで並んでる人やスタッフさんに迷惑かけるだとか、増えていくのかなぁ、少し先だけど、定年をむかえ、会社という組織から離れることで、それって「通用してる」人間から、少しずつ遠ざかることだよなぁとか。違う?
徐々に「通用しない」人間になることを想像して、どきりと恐怖を覚えた。
それはさておき、私が勝手に恐怖を覚えたことはおいておいて、千歳と華の関係は奇妙なものだけど、今は亡き、蒔生を介して、ずっと繋がっていくんだろうな、と。千歳は頑張って医師免許とってね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小さなスペインバルでのプロポーズ、よすぎ!とか思いながら夜明けの若者たちみたいな素朴な恋愛を求めて読み進めたけど、そうではないストーリーだった。
「私だからギリアウトくらいのセーフですけど、私じゃなかったらハラスメントですよ」的ななことを受けたことがある身からすると、長谷川さんのシーンを読んで、もしかしたら私にかけられたあんな言葉や、私にされたあんなことは、もっと傷ついたと思っていいのかもしれないと思った。とは言いつつ、世界的にみたらこんな私に起きたことのレベルなんてちっぽけなんだからいちいちそうドラマティックに考えるなよと思う。
職場で周りの社員にはみんなパートナーがいて、次々と結婚していく。それをみて、ああみんなには疲れて帰っても癒してくれる存在がいるけど、私にはいない、なんて思ってたけど、そうとは限らないなーと。側から見て翠さんと主人公が結婚に向けて順調に進んでいるが、実は2人の間には過去の加害の掘り起こしで、100%私たちしあわせ!ではないという展開をみて。
*だから、もう守くんに賭けるしかないのかって、私はプロポーズされたとき、そんなふうに思っちゃったんだよね。
→29歳の翠さんのセリフ。結婚にはある程度、えいや!が必要なのかもしれない。特に子供ほしいとかの場合は。 -
Posted by ブクログ
久しぶりに小説のアンソロジーが読みたくなって購入。
一穂ミチさん、田中兆子さん、カツセマサヒコさんの短編が良かったけれど、あとは文章に深みを感じられずさーっと流してしまった。
一穂ミチさんは短編が本当に上手で、限られた文字数の中で想像を膨らませさせるような文章が良かった。設定からしてもひねりがあって、やっぱり安定の一穂ミチさん。
田中兆子さんの小説は初めて読んだけど、不機嫌で人をコントロールするタイプの女性の視点で描かれていてとても面白かった。どのように不機嫌な自分と言うものが出来上がるのか、不機嫌を撒き散らした後に回収できない自分のプライドの高さ、だけどそれを俯瞰的に見ている自分もいると言う苦しさ。なんだかとても深かった。
カツセマサヒコさんは話題のエッセイを買ってまだ読んでいないのだけど、小説も読んでみたいと思っていたので、ちょうどよかった。友達がみんな結婚したり、恋人がいたりして、少しずつ友達関係が変わっていく中で、自分だけがシングルであると言う状況と向き合う男性のお話。シンプルな文章の中で、この先どうなるのかなあと好奇心をかき立てられる短編だった。