カツセマサヒコのレビュー一覧

  • 夜行秘密

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    夢に向かう人たちのそれぞれの葛藤と、愛と憎しみを描いた物語。

    ここまで愛に生きることができる高校生に対してや、愛と憎しみを忘れずに生きる早苗には自分の経験からは共感は出来ないはずなのになぜが共感してしまう、共感することがただしいと思わせる物語だった。

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    2026年09月23日
  • 明け方の若者たち

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    高校や大学生の頃は大人に憧れて、社会に出たら世界は輝いていて、やりがいのある仕事に満ち溢れていて、自分もその一員になるのだとみんなが思っていたはず。
    だけど就活のパンフレットに載る笑顔の人たちはほんの一握りの上位数%程度。「こんなはずじゃなかった」と打ちひしがれる人が恋愛に救いを求めるのは何らおかしいことではない。
    主人公の抱える「どうにもならない恋」がリアルに伝わってきました。
    私も、似たような経験があるから。
    サラッと読めて良かったです。

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    2026年09月20日
  • あのときマカロンさえ買わなければ

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    カツセマサヒコさんの小説が好きなので、エッセイも気になって読んでみた。クスッと笑える話とかちょっと切ないなって話とか、色んな話が読めて、色んな感情があって、エッセイの面白さを堪能できた。

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    2026年09月15日
  • ブルーマリッジ

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    同棲中の彼女にプロポーズした守。妻から離婚を言い渡された土方。マリッジブルーではなく、ブルーマリッジ。
    部下にハラスメントを告発された土方にも彼なりの価値観があり(前時代的で傲慢でも)、守にも彼女から指摘されなければ忘れていたハラスメントがあった。
    無意識の加害について考えさせられる話。
    「こうあるべき」という価値観の押し付けが、ハラスメントの始まりなんだと気付かされる作品でした。

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    2026年09月14日
  • ブルーマリッジ

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    ハラスメントに関する"無意識な加害"の話。

    その加害を気づき、反省できるのか。
    また、辛くて苦しいことを1人で抱えずに、誰かに助けてほしいと声をあげる勇気があるのか。

    結婚生活が新しく始まる人と、結婚生活が終わってしまう人、2人の男性視点で話が進んでいくのだが、
    結婚生活が終わってしまう話に、嫌悪の感情が湧きすぎて、正直「ざまあみろ」という爽快感を得てしまった。

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    2026年09月13日
  • あのときマカロンさえ買わなければ

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    思春期に背伸びして格好付けた行動(黒歴史)を笑いに浄化していて、最高だった
    あと、平成のコミュニケーションの取り方って良かったよなーとしみじみ思った

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    2026年09月09日
  • わたしたちは、海

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    ネタバレ

    良かった。
    人と人とのつながり、生きているということがじんわり沁みる。特に「氷塊、溶けて流れる」と「鯨骨」でウルッときました。
    「鯨骨」の主人公は、潮田のことが(自覚があっかどうかはともかく)好きだったんだろうな。そしてカナもそれを感じ取っていたのかな。

    実際にモデルになっているであろう場所が登場するので、聖地めぐりができそうです。

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    2026年09月09日
  • 傷と雨傘

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    ちょっとずつ登場人物が繋がる34話の短編集。何気なく言った言葉が題名になっていて、人生で大事なことを教えてくれる。「捨てたもんじゃない」と思えることもあるから、なんとか頑張れるのかもしれない。すべてがしんどいわけじゃなくて、いいこともあるんじゃない!?と言われてるようだった。

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    2026年09月06日
  • 明け方の若者たち

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    うん、沼。恋愛小説はあまり読まないのだけれど、最近ちょっと読んでみようってうっすら思ってたこちら。切なくて、途中泣きそうになった。読めてよかった!また読み返したい

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    2026年09月05日
  • あのときマカロンさえ買わなければ

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    ネタバレ

    タイトルと帯に惹かれて買った。
    死ねないと思った。生きたいと思った。(本文)
    刺さった。
    この本を買ったおかげで、その日の電車の運賃が足りなくなった。

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    2026年08月22日
  • あのときマカロンさえ買わなければ

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    懐かしい気持ちになったり、くだらないなあとくすっと笑えるエッセイだった。

    #19 記憶の中の公園
    #26 元恋人からSNSブロックされ選手権
    が好きだった。

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    2026年08月21日
  • 明け方の若者たち

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    ネタバレ

    あのころはたしかに「こうなりたい」「このままでいいのかな」「私ってなんだろう」って悩んではお酒飲んでまあきっと大丈夫だよー!と紛らわせていた、あのころも一生懸命に生きていたんだよね、って後ろを振り返るのも悪くないんだよ、と肯定してもらった話でした。

    どん底に落ちきって終わっちゃうんじゃないかって心配になる主人公がゆっくりと上空飛行へ飛び出して最後は朗らかな光に向かって進み出している様子が良かった。

    落ちきったときの描写は繊細にリアルで、ほんとに壊れてしまうんじゃないかと苦しい表現だったけど、辛い記憶と幸せだった記憶は過ごすと薄れていくにつれて心もちょっとずる凪になるのが現実的だった。

    生活の大半の仕事に余計な思考を使わなくていいから、悲しいことを考えなくともいいのが、良いことなのかもね。とかぼんやりと感じたり。

    会社で出会った悪友のような途切れない存在は大人になってからはほんとうに貴重で、自分のダサい姿も丸ごと愛して貰えるような親友と一緒にいたい。

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    2026年08月17日
  • あのときマカロンさえ買わなければ

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    そのときのシチュエーションと感情に入り込める言葉を書く方だ。愉快な話ぶりが楽しい。

    #8憂鬱と造花の、(おそらく)総務部の仕事で「部署ごとにチラシをまとめればいいのだけれど、それができない。各部署の人数を数えるだけなのに、本当にその数で合ってるのか不安に思ってしまい途方に暮れてしまう。チラシを数えて、束ねていく段階でも、過不足を心配してなかなか前に進まない」、完全に同じ状況の経験を思い出し、心がヒュっとなった。

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    2026年08月15日
  • 明け方の若者たち

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    ネタバレ

    多分、この本を読んだタイミングがドンピシャだった。そんな事あんまりない。
    自分は他の人とは違う、特別だと言う感覚だけがずっとあって(それは皆んな持ってて)、大学をそれなりに意識高く過ごし、なのに会社選びでは結局箱に入り、その箱を飛び出して自分の好きなことをやってるものだけが声高にSNSに投稿するもんだから、比べて自分は何をやってるんだろう、「こんなはずじゃなかったのに」と友人や恋人と遅くまで語る。渦中にいる時、それは悶々とした苦しい時間だったかもしれない。
    でも後から家族なんかを持ったりして、もっと忙しくていっぱいいっぱいになったとき、振り返って、あれはあれで人生のとても楽しい青く自由な時間だったと懐かしむのかもしれない。その時の思い出はいつも深夜や夜明けだから(体力のある20代しかできん)、タイトルがこうなのも納得だ。
    キラキラしてるだろう人が実際そうでもなかったところを見てガッカリする、人にこんなはずだった、たいう幻想を勝手に期待して残念がるものなのかもしれない、という文章がめちゃくちゃ共感できた。


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    2025/09/02再読
    ー承認欲求や自己顕示欲、経済的な見栄に左右されず、自分の世界をしなやかに生きてられる人ではなければ、いつまでも自分の人生の主役になれず、モヤモヤし続ける。SNSが僕らにもたらした未来は、なかなか残酷なものだと思う。

    ーこんなハズじゃなかったって、いっぱい言ってきたじゃん?ーでも、23,4あたりって、今思えば人生のマジックアワーだったと思うのよね。

    お金もそこそこあり、時間と体力はたっぷりある。こんなハズじゃなかった!って深夜までダラダラ飲んでたあの時間こそ、実は人生のマジックアワーだったんじゃないか?ほんとそれな!!


    なんとなくまた読みたくなった。会社に入ってから海外に行くまでの、20代のあのこんなハズじゃなかった5年を、思い出しながらそれでも悩んでたことを愛おしく思いながら、読んだ。

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    2026年08月15日
  • ブルーマリッジ

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    ヒリヒリしながら読んだ。加害に怒りを覚えながら読んでいたのに、急に、自分の加害性や傷つけたこと傷ついたこと、そういうものを見つめざる得なくなる。
    誰しも、どんな関係性にも加害性はあるのだろうし、気づいていない怖さもある。人に対して慎重であること、自分の価値観や発信が他者に及ぼす影響を考えること、気づいたら忘れないこと。

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    2026年08月13日
  • 傷と雨傘

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    短編集ですが各話繋がりがあって読みやすかったです。あなただけの傷や痛み寂しさよ、誰かをまもる雨傘になれ。この帯につられましたが、その通りでした。小さな幸せを見落とさないでいたいと思います

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    2026年07月30日
  • ブルーマリッジ

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    めっちゃ良かった。一晩で一気読みした。

    恋が終わったら、愛で。そこがあるから人は結婚するんだと改めて思えた。過去に何かあってもそれを反省して、何気ない日常を大切にできる人と共にいたいという気持ちはとても理解できた。

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    2026年07月04日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    ちょうど彼氏にフラれたところで、タイトルが自分のことのように感じて読み始めた。
    特に面白かったのは「不機嫌依存症」と「出会い」。「不機嫌依存症」は共感はできないけど、ちょっと自分にもこういうところがあったんじゃないかと不安になる話だった。失敗して失ってから初めて自分の過ちに気がつく感じ、フラれてからずっと自分の悪いところを探し続けていた自分にすごく刺さった。
    「出会い」はすごく純粋で切ない感じがよかった。好きな人に近いものを集めてみたりするのわかる。

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    2026年06月27日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    当たり前だけど、叶わない恋で終わるってやるせないものの方が多いなって思った。

    -人は、寂しさで繋がることができるのだと思った。
    -マッチングアプリでの出会いというのは、好きな人を探しているのか、嫌いじゃない人を探しているのかわからなくなる。

    この2つのフレーズが、今の私にはとても刺さった。

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    2026年06月24日
  • パパたちの肖像

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    『パパたちの肖像』は、父親を主人公にした短編集です。育児の喜びや苦労を描いた作品集ではありますが、読んでいて強く感じたのは、「家族の幸せの形は様々、一般論では語れない」ということでした。ノウハウでは語り尽くせない生々しさに心揺さぶられます。

    特に印象に残ったのは「息子の進学」です。

    父親は、豊かな暮らしや便利な都会での生活に価値を見出してきました。一方で息子は、収入や効率よりも、自分が本当にやりたい研究の道を選ぼうとします。どちらが正しいという話ではありません。むしろ、親子であっても見ている世界が違うこと、そして父親が息子の価値観を理解しようとする姿に心を動かされました。

    「髪を結ぶ」も忘れられません。不器用な父親が子育てに悪戦苦闘し、自分は父親に向いていないのではないかと悩みます。しかし子どもは、完璧な父親ではなく、一生懸命向き合ってくれる父親をちゃんと見ている。長所だけでなく弱さも含めて受け入れていることに心打たれます。

    そして「そういう家族がそこにある」。共働きから専業主婦という選択をした家族が描かれますが、本作が教えてくれるのは「一般論では人の幸せは測れない」ということです。外から見ればリスクに見える選択でも、その家族にはその家族なりの理由と幸せがあります。

    読んでいて何度も感じたのは、家族であっても相手の気持ちは完全にはわからないということです。それでも理解しようとすることはできる。価値観の違いに戸惑いながらも、対話を重ねていく姿がとても温かく描かれています。

    パパの育児小説の目線から、家族という小さな共同体の中で、人がどう成長し、どう相手を受け入れていくかを描いた物語集でした。

    子育て中の人はもちろん、親との関係や夫婦関係について考えるすべての人におすすめしたい一冊です。

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    2026年06月13日