カツセマサヒコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ土方課長が全てを失って三条に助けを求められたあたりのシーンがよかった。
全てを失ってボロボロになって、自分は誰かに認められたかったのだと、その手段が仕事だったのだと気づいて、無自覚な加害に気づき始めて、少し人として変化した(成長した)場面が特に。
“男は外で働いて女は家庭を守る”今日では時代錯誤な考えだとされ始めている中で、でもまだその考えが蔓延っているこの時代で、生活を楽しむのって簡単じゃ無いよなー。
「人間というのは他者との関係性の中で成長していく生き物」
「エプロンはつけたほうが服も汚れないし、便利ですけど、何より気合が入る。そのための装備です。」
「日々の買い出しも、義務感ではなく -
Posted by ブクログ
ネタバレ1年前に購入した本。
仕事に疲弊してた当時はページが進まなかったがふと気になって再開したら止まらず嬉しい気持ちになりました。(本ってやっぱり自分のメンタリティが整ってないとちゃんと楽しめない)
離婚と結婚のコントラストを付けつつもどこか共通点のある土方課長と守。
人って被害された印象は強く残るのに、加害に対しては無頓着だなって改めて気付かされた。
今まで自分がしてきた加害は被害されたことと同じくらい心に留めないといけないと思った。
最後の翠の言葉。
結婚や離婚は幸せになるための選択肢。
はっきり物事を言って自分の言葉を正当化しがちな自分が翠と重なって少し憂鬱になりました、、 -
Posted by ブクログ
「明け方の若者たち」
題名通りのお話でした。
最初は恋愛メインなのかな、と思ってたけど、読んでいくうちにみるみる仕事になり。
社会人三年目の私と照らし合わせるどころか、ほとんど今の自分と同じで。リアルすぎて驚きました。
でも、私の抱える悩みや不安は、他の多くの若者も抱えていることを知り、勝手に勇気づけられました。
同期と仕事中愚痴りあって、大将(王将かな?)に飲みに行く2人は、私と私の同期と全く重なってて、そこにも驚きつつも、安堵しました。
カツセさんの文章はすごく情景が細かくて、例えがリアルで、読みやすくて想像しやすかった。どんな例えも痒いところに手が届くような描写で、読んでいて面白かっ