カツセマサヒコのレビュー一覧

  • 夜行秘密

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    ネタバレ

    久しぶりにページを捲る手が止まらなかった。カツセさんの作品のなかで飛び抜けて好きな1冊。アルバムを小説化しようという発想、登場人物たちの心がきちんと回収されていくところ、ハッピーすぎない曖昧な結末、多すぎないページ数。こういう小説がもっと増えたら楽しいな、と思うほど好みだった。

    ・それっぽいことを、それっぽい説得力を持って述べる。人は話し方が九割。見た目が九割。第一印象が九割。新書のタイトルにありそうな情報を本気で信じているようなコメンテーターたちは、残りの一割に全く興味を示さない。

    ・寒い日に二人で食べるコロッケは、本当に美味しかった。雪山で食べるカレーとか、海の家で食べるラーメンとか、

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    2024年09月26日
  • 夜行秘密

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    独りだと思っていても、自分は独りじゃないのかもしれないと思った。
    誰かの心に絶対残ってる!とかそういうのじゃなくて、気づかないところで誰かの人生を動かしてる、みたいな

    丁寧な文章と描写ですごくのめりこんだ

    たくさん本を読んだつもりなのにこんな感想しか書けなくて悔しい

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    2024年09月19日
  • 夜行秘密

    ネタバレ 購入済み

    読みやすい!

    読みやすく、展開も面白い!
    様々な人を傷つけてきた宮部が、例の写真で大炎上し自死を選ぶほど追い込まれたはずが、一人の女性を殺してしまう。
    そこから、発生する断ち切れない憎しみの連鎖。
    とてもリアルです。
    あと、言葉選びがおしゃれ。読んで損はないと思います。

    #ドキドキハラハラ

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    2024年09月18日
  • 夜行秘密

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    カツセマサヒコさんの本はこれが一番好き。鬱になるって言われてるけどこの本にはお気に入りになれる文章がいくつかある。それを集めて私は星を作るとおもう。

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    2024年08月30日
  • 明け方の若者たち

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    追体験したかのような、その時々の風景が思い浮かべられた。

    恋は盲目であり、強欲であり、純朴である。

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    2024年08月25日
  • #ハッシュタグストーリー

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    タイトルから言って、若者の小説だろうと思っていたけど、どの作品も大好きでした。
    ちょっとシュールで、明るくない主人公の話で。
    思い出を大切にしようって思えました❤️

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    2024年05月21日
  • 終電間際オンライン 小説集

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    恋愛系半分、それ以外半分、といったところ。
    全体的にいい。

    歌詞+ナナカワさんのイラスト+小説
    のメディアミックスが上手く機能している。

    『終電間際≦オンライン。』は、『終電間際』という時間帯と、『駅』という場所を固定して、そこで紡がれるストーリーを共有するという意図を持つユニットなのだと思うが、その世界観がこの小説集においても通底しており、単発小説を個別に読むのとは全く異なる読後感を得られる。

    個別小説に目を向けて見た時、特に良かったのは
    『リタルダンド残して』を題材にした『海の底にふる雪』かな。

    MVの雰囲気も取り込まれているので、MVを見た後で読むのがおすすめ。


    あと、春茶さ

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    2023年12月28日
  • 恋が生まれたこの街で #東京デートストーリー

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    久しぶりになんだか心あったまる文章に囲まれた気がする!ほっこりする系って刺激なくて逆にたるくなっちゃうことあるけどいいテンポで短編になってて読みやすいしやはり流石のカツセって感じではある。私的にはかなり好み。同級生の話良かった。

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    2023年11月26日
  • 猫はわかっている

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    「母親」である部分は私の中の一部であって全部じゃない。
    「母親」を全うするだけでは埋まらない空洞があって、「妻」を加えてみても、まだ埋まらない。

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    2023年02月19日
  • 恋が生まれたこの街で #東京デートストーリー

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    ネタバレ

    東京がもっとすきになる本!東京にいる間にいろんなところに行きたくなった!カツセさんが紡ぐストーリー、とても心に染み渡ってすき。やはり天才。ただ、コロナの打撃を一身に受けたんだなと思われる紹介されているお店の廃業っぷりに、心がいたんだ。

    p.32 「あのね、歳下とか、気にしてるでしょ。そういうの、大丈夫。好きだから付き合ってんだし、無理しなくていいの。今日もずっと嬉しかったけどね、いつもこうだと、疲れちゃうじゃん。もっとのんびり、お互いが好きなところ行きたいところに、気軽に行けるように付き合いたいなって」その時僕は悟ったのだった。僕はいつまでたっても彼女に乾杯し続けて、それでいて、幸せなのだと

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    2022年05月19日
  • 猫はわかっている

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    ネタバレ

    猫にまつわる7編の短編。それぞれに猫の特徴をよく捉えている作品たち。

    阿部智里さんの『50万の猫と7センチ』は、タイトルからはどのような内容なのか全く想像できなかったが、一匹の茶トラとこの猫に関わりを持つようになった一家の物語は、これはもしかしてドキュメンタリーなのかと思えるほどにリアリティがあって、ほっこりしたりハラハラしたりして愉しめた。

    それにしても、「猫に九生あり」という諺は聞いたことがあったが、一生に一度だけ、人間の言葉を喋るとは知らなかった。そんな馬鹿なとは思えず、彼らならやりかねない!

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    2022年02月14日
  • 恋が生まれたこの街で #東京デートストーリー

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    前から薄々感じてたけど、「街は生きてる」なと。
    都内で働くようになって知った駅もたくさんあるけど、その駅がある街でのストーリーを読むと、「街も人も生きてる」んじゃないかなと感じます。

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    2022年02月12日
  • 恋が生まれたこの街で #東京デートストーリー

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    一言で【恋愛、結婚観について言語化】してくれた本でした。
    17個の短編エピソードがあってどのお話も、心が柔らかくなりました。

    エピソードを通して、こんな夫婦になりたいなあ、とか相手の好きなところを見つける彼だったり、男気ある旦那や、カツセさん含む御三方は、本当に優しい人間を描写するのが上手だなと思いました。

    他のレビュー者様の言うように、確かに内容はライトでしたが、しっかりとカツセさんの書いた文章を感じられてとても好きでした。

    特に書き下ろし短編集は、本当に天才的だと、カツセさんの虜に、さらになっちゃいました…
    男女のエロティックな文を、陳腐な言葉だけど、あんなにエモくかけるカツセさんの

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    2022年02月09日
  • 傷と雨傘

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    素敵な装丁に惹かれて買った本。夜寝る前に読むのにちょうど良かった。人と人との繋がりが描かれていて、温かい気持ちになった。

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    2025年12月13日
  • あのときマカロンさえ買わなければ

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    短いエッセイ40個収録。
    「あなたに笑ってもらえるなら」と序文に入っていましたが、個人的にはどこか切なくなるようなほっとするような気持ちになりました。
    ホラーやミステリーを読みすぎてしまった後、ちょっと優しい気持ちの作品を読みたくなった人におすすめです。

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    2025年12月13日
  • あのときマカロンさえ買わなければ

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    カツセマサヒコさんは好きな作家さんのひとりです

    初読みの作品は『明け方の若者たち』です
    それ以来、新刊が出るたびに読んでいます

    で、本作はカツセマサヒコさんの初エッセイです
    小説もいいですけど、エッセイもなかなか良いですね

    ま、好きな作家さんのエッセイですから面白いはずですよね

    そもそも、どーでもいい作家さんのエッセイは読まないですよね

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    2025年12月12日
  • 傷と雨傘

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    登場人物たちのちょっと負けてる感のある心情が、自分と重なる部分もあって、妙に心にしっくりくる作品だった。

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    2025年12月12日
  • 明け方の若者たち

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    マジックアワー、確かに私にもありました。
    尚人と同じく年明けから転職し新天地を迎えます、私。
    BUMPとピロウズ、良い曲ですね。

    比喩が上手で街の空気、匂いが伝わってきてリアルに読む事が出来た。

    同年代の方には是非手に取って欲しい一冊。

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    2025年12月03日
  • 明け方の若者たち

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    ネタバレ

    社会人1年目になった自分と重なる部分が多くあった。大人になるってどういうことだろう。こんなもんだろうと妥協を重ねて、日々を紡いでいく。こんなんじゃなかったと原点を思い出しても、バッターボックスには立てない。でも立った友人に自分の姿を重ねて考えてしまう。フレーズの一つ一つが、共感でそっと心に留めたくなる。
    切なくて法的に認められないとわかっていても主人公の真心に背中を押したいと強く思った。
    そしてここまで人に惚れ込めるのは惚れ込む方も、惚れ込まれる方も幸せだろう。

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    2025年12月03日
  • あのときマカロンさえ買わなければ

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    在宅で仕事をしているとき、集中力が切れるたびにポツポツと読み進めた。

    そんな今日もポツポツ読んでて、いかんいかん、と思いながらもその手は会社のPCに向かうではなくスマホに手がのび、なんとなく開いたThreadsで目についた投稿が「雪のように原稿が真っ白」といったカツセさんのものだったので、カツセさんの仕事が進んでないなら僕もいっか!とふたたび本書に戻った。

    数年後にまた読み返したい作品。

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    2025年12月02日