カツセマサヒコのレビュー一覧

  • 傷と雨傘

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    ネタバレ

    34のショートストーリー
    キャストが少しずつ関わりを持って続いていく感じで

    サラサラと気持ちよく、時に切なく、一気に読みました

    『生きるの辞めないかぎり、ほかはいくら辞めてもいいよ。たぶん、それでもどうにかなるよ』
    あの日の彼女に言ってあげたかったなぁ…

    『修復不可能なくらい壊れないと、次の恋には進めないでしょ』わかりみがあり過ぎて笑った

    『失敗した人は、挑戦した人ですよ』
    『離婚は、結婚した人にしか経験できないって話だな』
    私自身も挑戦した人なのでちょっと肯定してもらえたようで嬉しかった

    私も周りの誰かの雨傘になりたい
    そんな人間でありたい

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    2025年02月06日
  • 夜行秘密

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    人物の視点が頻繁に変わるので、だんだんと人物たちのつながりや関係性が見えてきて面白かった。
    最後のたたみかけた展開がとても良かった。『夜行秘密』というアルバムとリンクしているらしく、その楽曲も含めてまた読み返したい。

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    2025年01月11日
  • 夜行秘密

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    ヒリヒリと痛さを感じた。
    誰が幸せなのだろうか…と考えてしまうほど、誰も幸せではない気がした。

    脚本家を夢見て劇団に所属しながらバイトする岩崎凛とバンド・ブルーガールの音色がつきあいだしてから始まり、ライトな恋愛かと思っていたら…。

    映像作家の宮部あきらと彼のファンの富永早苗の恋愛感情のない関係が…。

    宮部あきらのマネージャーだったナツメと彼女と付き合うメイの関係。

    凛が、音色に振られ、宮部あきらが何もかもを失い寄り添うのは凛。

    やがて凛と居場所を失う高校生の松田英治の出会い。

    全く接点のなかった者たちが、出会ったとき…
    まるでこうなることを誰が予測してただろうか。
    人は、こんなに

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    2024年12月12日
  • わたしたちは、海

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    義従兄弟に薦められて読んだ。
    各話の扉に小さく英語タイトルが入っており、日本語を直訳したものでないのが面白かった。
    登場人物が少しずつリンクしており、読み進めるうちにある小さな海辺の街の人々の暮らしが立体的に感じられた。

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    2024年11月29日
  • 恋が生まれたこの街で #東京デートストーリー

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    実在するお店がでてくるショートストーリー集。
    東京に住んでいたら、同じルートでデートしてみるのも楽しそう。
    大阪編も作ってほしいくらい。サクサク読めるし おもしろかった。

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    2024年11月11日
  • わたしたちは、海

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    「徒波」
    「海の街の十二歳」
    「岬と珊瑚」
    「氷塊、溶けて流れる」
    「オーシャンズ」
    「渦」
    「鯨骨」
    海辺の街を舞台にした7話収録の短編集。

    カツセさんの文章は心地いい。

    海辺の街が舞台だからと言うわけではなく、どの物語も波間にゆらゆらと揺られている感覚に陥る。

    時に人の弱さや愚かさも描かれているが、それすらも静かに包み込み、流れに身を委ね生を営んでいる彼等に安心感を覚える。

    波の音や子ども達の声、珈琲の香りまでが漂い五感を刺激する。
    透明感と静けさ、カツセさんの描く世界観が堪らなく好き。

    心が浄化される切なくて愛おしい作品集。

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    2024年11月06日
  • #ハッシュタグストーリー

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    ファインダー越しの私の世界 良かった
    このままこの人の中に溶けちゃいたいって思うくらい大好きだった人と過ごした時間は、
    たとえ別れてしまって今はもうどこで何をしてるか分からなくても、いつまでもこうして温かい気持ちにさせてくれて自分を励ましてくれるかけがえのない大切な宝物になる。。

    あの頃の自分が今の自分をなんとか生かしている。

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    2024年11月04日
  • 夜行秘密

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    いくつもの後悔を抱えたまま、それでも前へ進んでいくしかない·····まさにその通りだと思った。あの時こうしていれば、人はそれぞれ色んな想いを抱え生きている·····苦しいなかにも小さな幸せが見い出せればいいけれど、誰もが、何とかもがきながら生きているんだなと。

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    2024年10月09日
  • 明け方の若者たち

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    今、24歳の自分が読んですごく響いた。
    18歳の自分が読んでてもまた違う感じ方だったろうな。また30歳頃に読み返したいと思う。

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    2025年05月09日
  • 猫はわかっている

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    読み終わり。まさかのホラー要素が出てきたのは少しびっくりしたけれどとても良かった、特に最後の話が好き。

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    2024年02月13日
  • 恋が生まれたこの街で #東京デートストーリー

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    出てきたお店に行ってみたくなった!
    気軽に読めて、暇で、ちょっと気分転換したいって時にちょうどいい本かも

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    2022年06月17日
  • 猫はわかっている

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    猫に深く関わっている物語もあれば、ほんの一部分にかませて描かれているものもありますが、どれも面白かった。

    「世界を取り戻す」
    最近猫を亡くした身としては、共感できる部分が多々ありました。日常生活の中で描かれる猫と登場人物の絡みが泣ける。。第1弾もあるのかな?ぜひ読んでみたい

    「50万の猫と7センチ」
    作者の実家でかっているリアル猫のお話。家族として迎え入れるまでの経緯やとある事件にハラハラドキドキしつつ、最後はハッピーエンドというオチがお気に入り。

    「双胎の爪」
    猫からこんな風に話が転がるものなんだな、と驚きました。悲しい話の中で追い打ちをかけるストーリーが逸脱。

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    2022年03月08日
  • 猫はわかっている

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    猫小説アンソロジー。猫好き必読。もうどれを読んでも可愛い! 全部可愛い!
    ミステリ好きとしては有栖川有栖「女か猫か」、長岡弘樹「双胎の爪」がお気に入りです。だいたいほんわかとした幸せなムードの物語が多い中、ざっくりと残酷さを突き付けられる「双胎の爪」はインパクトがありました。
    描かれた猫の魅力に一番のめりこんでしまったのは阿部智里「50万の猫と7センチ」。はらはらどきどき、笑いあり涙ありの一作。だけどそのようにさまざまな感情に振り回される人間たちをよそ目に、猫ときたらもう……! このオチには脱力せざるを得ませんでした。だけど猫ってこういうものだよね。猫の魅力ってこういうところなんだよね……と猫

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    2022年02月28日
  • 明け方の若者たち

    購入済み

    リアル

    入社して新人の自分には共感できる所がたくさんあったり、コロナ禍では出来ない同僚と仕事の愚痴を言う為に居酒屋行くの憧れました。
    また沼のように誰かを愛してみたい!!

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    2022年01月25日
  • 猫はわかっている

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    世界を取り戻す 村山由佳/女か猫か 有栖川有栖/
    50万の猫と7センチ 阿部智里/双胎の爪 長岡弘樹/
    名前がありすぎる カツセマサヒコ/
    猫とビデオテープ 嶋津輝/幸せなシモベ 望月麻衣

    ねこ ネコ 猫 猫だらけ キャーー!
    みんな可愛い奴らですハイ

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    2021年12月20日
  • 終電間際オンライン 小説集

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    春茶が好きで購入。
    結構有名な作家さん達の短編小説集。
    いぬじゅんのやつ悲しかったなぁ。笑
    あー、わかる。って共感できるような私たちの年代の共感ゾーンが多かった気がする。
    一緒に歌を聞いてなごむ。

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    2021年02月14日
  • 明け方の若者たち

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    思ったよりも、恋愛についての葛藤要素が強かったですが、主人公と友人(尚人)の、20代後半ならでは進路の悩み、先が見えない人生に対する不安感にとても共感しました。

    主人公の友人(尚人)の言葉
    「23,24歳あたりは、人生のマジックアワーだとおもうのよね」
    にはとても勇気づけられました。
    苦しい、もっとやりたい事をしたい、ここでいいのだろうか、といった私自身も感じる悩みは、
    自分が自由で、ある程度自由に使えるお金がある「マジックアワー」にいるからこそ生まれる悩みなんだと思い、とても勇気づけられました。

    「人生のマジックアワー」の言葉をお守りに、苦しくて悩むことがあっても、悩みすぎずに乗り越えて

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    2025年11月24日
  • パパたちの肖像

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    子育てに関するパパ(ママも)の苦悩の短編集。
    「俺の乳首からはおっぱいは出ない」がお気に入り。上手く子供をあやす事が出来ない。筋肉を鍛えておっぱいを出すチャレンジ。物凄い馬鹿馬鹿しいけど、妙なリアリティがある。
    他もほぼハッピーエンドだし、面白く読めた。

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    2025年11月20日
  • わたしたちは、海

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    海が散りばめられたような文章が多く、読み進めていく度、どこに海が出てくるか期待して読んでいた。
    海の見え方や楽しみ方は人それぞれの中、いろいろな目線の海を読む事ができる一冊。

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    2025年11月08日
  • あのときマカロンさえ買わなければ

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    ネタバレ

    タイトルにもなっている「あのときマカロンさえ買わなければ」。あのときあんなことしなければ…!という経験したことある人、多いのではないでしょうか。羞恥心と共に襲ってくる、後悔だったり自分の卑屈さ。言葉にできない、んうぁぁぁぁぁって感情がめちゃめちゃ言語化されていてそうなんだよ…と驚きました。1発目から抉られた。
    「ただ笑った夜を覚えている」では大人になってから友達を作るのって難しいと語られている。
    本当にその通りで、職場で親しい人ができたとしても、同僚であり友達と言えるのか…?とわたしは疑問に思ってしまう。友達になろう!いいよ!で友達を作れる日々はもう終わってしまったのだなと少ししんみりする。し

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    2025年10月23日