カツセマサヒコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ34のショートストーリー
キャストが少しずつ関わりを持って続いていく感じで
サラサラと気持ちよく、時に切なく、一気に読みました
『生きるの辞めないかぎり、ほかはいくら辞めてもいいよ。たぶん、それでもどうにかなるよ』
あの日の彼女に言ってあげたかったなぁ…
『修復不可能なくらい壊れないと、次の恋には進めないでしょ』わかりみがあり過ぎて笑った
『失敗した人は、挑戦した人ですよ』
『離婚は、結婚した人にしか経験できないって話だな』
私自身も挑戦した人なのでちょっと肯定してもらえたようで嬉しかった
私も周りの誰かの雨傘になりたい
そんな人間でありたい
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Posted by ブクログ
ヒリヒリと痛さを感じた。
誰が幸せなのだろうか…と考えてしまうほど、誰も幸せではない気がした。
脚本家を夢見て劇団に所属しながらバイトする岩崎凛とバンド・ブルーガールの音色がつきあいだしてから始まり、ライトな恋愛かと思っていたら…。
映像作家の宮部あきらと彼のファンの富永早苗の恋愛感情のない関係が…。
宮部あきらのマネージャーだったナツメと彼女と付き合うメイの関係。
凛が、音色に振られ、宮部あきらが何もかもを失い寄り添うのは凛。
やがて凛と居場所を失う高校生の松田英治の出会い。
全く接点のなかった者たちが、出会ったとき…
まるでこうなることを誰が予測してただろうか。
人は、こんなに -
Posted by ブクログ
猫に深く関わっている物語もあれば、ほんの一部分にかませて描かれているものもありますが、どれも面白かった。
「世界を取り戻す」
最近猫を亡くした身としては、共感できる部分が多々ありました。日常生活の中で描かれる猫と登場人物の絡みが泣ける。。第1弾もあるのかな?ぜひ読んでみたい
「50万の猫と7センチ」
作者の実家でかっているリアル猫のお話。家族として迎え入れるまでの経緯やとある事件にハラハラドキドキしつつ、最後はハッピーエンドというオチがお気に入り。
「双胎の爪」
猫からこんな風に話が転がるものなんだな、と驚きました。悲しい話の中で追い打ちをかけるストーリーが逸脱。
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Posted by ブクログ
猫小説アンソロジー。猫好き必読。もうどれを読んでも可愛い! 全部可愛い!
ミステリ好きとしては有栖川有栖「女か猫か」、長岡弘樹「双胎の爪」がお気に入りです。だいたいほんわかとした幸せなムードの物語が多い中、ざっくりと残酷さを突き付けられる「双胎の爪」はインパクトがありました。
描かれた猫の魅力に一番のめりこんでしまったのは阿部智里「50万の猫と7センチ」。はらはらどきどき、笑いあり涙ありの一作。だけどそのようにさまざまな感情に振り回される人間たちをよそ目に、猫ときたらもう……! このオチには脱力せざるを得ませんでした。だけど猫ってこういうものだよね。猫の魅力ってこういうところなんだよね……と猫 -
購入済み
リアル
入社して新人の自分には共感できる所がたくさんあったり、コロナ禍では出来ない同僚と仕事の愚痴を言う為に居酒屋行くの憧れました。
また沼のように誰かを愛してみたい!! -
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Posted by ブクログ
思ったよりも、恋愛についての葛藤要素が強かったですが、主人公と友人(尚人)の、20代後半ならでは進路の悩み、先が見えない人生に対する不安感にとても共感しました。
主人公の友人(尚人)の言葉
「23,24歳あたりは、人生のマジックアワーだとおもうのよね」
にはとても勇気づけられました。
苦しい、もっとやりたい事をしたい、ここでいいのだろうか、といった私自身も感じる悩みは、
自分が自由で、ある程度自由に使えるお金がある「マジックアワー」にいるからこそ生まれる悩みなんだと思い、とても勇気づけられました。
「人生のマジックアワー」の言葉をお守りに、苦しくて悩むことがあっても、悩みすぎずに乗り越えて -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルにもなっている「あのときマカロンさえ買わなければ」。あのときあんなことしなければ…!という経験したことある人、多いのではないでしょうか。羞恥心と共に襲ってくる、後悔だったり自分の卑屈さ。言葉にできない、んうぁぁぁぁぁって感情がめちゃめちゃ言語化されていてそうなんだよ…と驚きました。1発目から抉られた。
「ただ笑った夜を覚えている」では大人になってから友達を作るのって難しいと語られている。
本当にその通りで、職場で親しい人ができたとしても、同僚であり友達と言えるのか…?とわたしは疑問に思ってしまう。友達になろう!いいよ!で友達を作れる日々はもう終わってしまったのだなと少ししんみりする。し