カツセマサヒコのレビュー一覧

  • 傷と雨傘

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    ほぼどんな人にも悩みや苦しみがあるし、
    ほぼどんな人も一度は地獄を見たことがある。
    当たり前のことなんだけど忘れがちで、私ばっかり苦しいと思いがち。

    この本では、何かしらの繋がりがある34人の苦しみを少し軽くしてくれるような言葉が章ごとに出てくる、34篇の短編集。

    私の心の中のいくつかある重石に直接当てはまるお話はなかったけど、それでも読み終わりは、雨の中で確かに私に差し出してもらった雨傘のようなものを感じました。

    天気を晴れにすることは人にはできないけど、傘を差し出すことと、傘を受け取ることはできる。びしょ濡れにはならずに歩けるだけで、人は救われるよなぁ、と思いました。

    そうやって改めて考えると、そういえば今朝も、私はある人から直接傘を差し出してもらったかもしれないです。

    朝、最寄り駅からいつも一緒に出勤している職場の人(先輩ママ)に、姉妹喧嘩にほとほと疲れるという話を聞いてもらっていた時、「それは大きくなった時に喧嘩しないようになるための準備期間なんだよ」と言ってもらえ、本当に心が救われました。

    今朝も喧嘩が始まりそうな予感があったので、いつものように彼女たちを夫に託し、さっさと家を出て出勤した私。仕事後が私のターンなので。

    地味に、仕事に出ることがリフレッシュだと思えるほど、家の姉妹喧嘩がストレスなんです。(職場が超絶ホワイトなのももちろんありますが。)

    職場の人が言っていたことは、当たっていないかもしれない。大きくなっても喧嘩ばっかりの姉妹かもしれない。

    でもとりあえず、今の私が現状を乗り切るための助けになる言葉だったし、そう思えばしばらくは耐えれそう!!

    こんな悩み、大したことないのかもしれないけど、私の日常のストレスファクターであることは確かだし、そこにそっと欲しい言葉をかけてくれた彼女には感謝しかない。

    この本の根本になるけれど、
    やはり人は、傷を、悩みを、苦しみを、ストレスを、誰かに吐き出さないといけない。

    そうしないと雨傘は差し出されないと痛感しました。

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    2026年04月10日
  • パパたちの肖像

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    どの作品も令和のパパがリアルに描かれていて面白かったけど、中でも「俺の乳首からおっぱいは出ない」は読みながら何度も笑った。

    我が家の夫も子どもが乳児だった頃に、子どもを泣き止ませる事がお手上げになった時に、よくオッパイで解決することを頼まれたな…と懐かしくなる(笑)


    全てパパ目線のストーリーで、子育て中のパパに是非読んでほしい。

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    2026年04月10日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    自業自得、傲慢、踏ん切りがつかないの?
    相手?自分?が好き?承認欲求?
    はっきり言えば、人には同じような経験があるかも
    なんとなく共感してしまうのは何故?

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    2026年04月09日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    一穂ミチさん目当てで読んだけど、他の方の作品もすごく読みやすいし、わかる、、、となった。

    個人的には、「振りかぶって、さよなら」の終わり方がすごく好き。
    てか、どれだけ会社でバリバリ働いとる人でも恋愛の悩みとかあるんよな〜と当たり前のことを改めて実感。

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    2026年04月07日
  • ブルーマリッジ

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    この本を部下を持つ上司にあたる方、マネジメントの方に読んで欲しいです。
    パワハラする人の視点、自分の加害に関して全く気づいてない、正当化してしまっている。
    世間的にはパワハラ対策が広がっていき、認知されています。ただ中小企業の会社ではまだまだ、黙認されている会社は多くあると思います。

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    2026年03月28日
  • あのときマカロンさえ買わなければ

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    さくさくさらっとくすっと読める。カツセさんの恥ずかしい話や情けない話が楽しいはずなのに、私の過去の恥を心の奥からちらっと引っ張ってくる感じがあるのはなんでだろう。

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    2026年03月18日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    あこがれのインフルエンサーが予想外に結婚、その生き方を正解と思い込み信じてきたのにどうする?という話、麻布競馬場「独身女王」。
    砂村かいり「オレンジシャドウの憂鬱」、気が合うと思っていた若い友人の嫌らしい行い。女同士ありがちで怖い。でもメイクをそれほど楽しめることは羨ましかった。自分が何ベース+季節なのか私はわからないけど世の中の人はそんなにわかってるものなのかな。アンソロジーなのでさっと読め気分転換にぴったりの一冊。

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    2026年03月15日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    今まで恋愛小説というものを
    「まあ読んでみるか」みたいな感じに
    年に1~2冊程度読んできた私だが、
    恋というものに対峙したときに
    普段は知らない自分を見せつけられたり
    思わぬ人間臭さ、ダサさみたいなものが出てしまったり
    実に人間らしいなと、
    恋愛小説を続けて読んでそう思った。

    本書の「不機嫌依存性」に出てくる女性はまさしく私で、
    読んでいて恥ずかしくなってしまった。

    恋って人間ですね。

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    2026年03月03日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    うまくいかない恋のアンソロジー。
    読んだことのある作家さんが4人、まだの作家さんが4人とちょうど半分。
    アンソロジーでは、こうやって普段手に取ることのない方の作品を読めるのも楽しい。
    「うまくいかない」とタイトルにもある通り、30代の恋愛は年齢的にも難しくなってくる。
    若さの勢いに任せて…も無理だし、達観するには若いし。
    好きだったのは、一穂ミチさんの「感情旅行」。行き先が出雲というのも良かった。
    そして、この本を読んでいて改めて気付いたのは、やっぱり恋愛小説はハッピーエンドが好きだということ。次は幸せに浸れる恋愛小説を読もう。

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    2026年03月02日
  • #ハッシュタグストーリー

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    麻布競馬場さん、柿原朋哉さん、カセツマサヒコさん、木爾チレンさんの短編小説4集。

    ハッシュタグというものが市民権を得てどれぐらいがたっただろう。
    元々は、SNSで特定の言葉を目立たせたり、検索しやすくするものだったかも知れないが、時に真正面から見せると気恥ずかしい言葉も、ハッシュタグを添えるとその言葉が突然誰にも聞こえる独り言のように、意味を持つようになった。
     
    この4編はそんなSNS世代と呼ばれる人たちや、テーマを扱った作品である。
     
    いずれの作品も短編なので、もう少し読んでみたいな、この設定は少し爪が甘いなと感じることはあれど、気楽に読めるのでおすすめ。
     

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    2026年03月01日
  • 猫はわかっている

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    猫をテーマにしたアンソロジー短編集ですね。
    人気作家7人が、謎と企みに満ちた短編を綴ります。

           目次

     世界を取り戻す    村上由佳
     女か猫か       有栖川有栖
     50万の猫と7センチ  阿倍智里
     双胎の爪       長岡弘樹
     名前がありすぎる   カツセマサヒコ
     猫とビデオテープ   嶋津輝
     幸せなシモベ     望月舞衣

     阿倍智里さんがエッセイで猫との生活を描いた作品で、それ以外はフィクションの短編なのだけど、猫が脇役扱いなので、ちょっと残念です。
     長岡弘樹さんと望月舞衣さんはさすがに短編の名手ですね。有栖川さんは、学生アリスで久しぶりに江神さんがでてきますが、精彩に欠けてましたね!
     題名に惹かれましたが、もうひとつと云うところでした(=゚ω゚=)

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    2026年02月25日
  • パパたちの肖像

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    パパ作家7人による家族の物語。
    著者たちも、日々こういうことを考えながら家庭と向き合って奮闘しているのかと思うととても興味深かった。

    当たり前だけど「父親」と言っても、いろんなタイプがいる。本作に登場するのも、妻の負担を軽減するためおっぱいを出そうと奮闘する父親から、息子が一人暮らしする家を用意周到に内見する超真面目な父親までさまざまだ。でもどの父親も一生懸命でかっこよかった。

    子育てでは母親の大変さがやはり前に出てきやすいし、それは事実だろうけど、父親も妻との家事育児分担や周りの余計な言葉、自分の仕事など、たくさんのものに追い詰められ追い込まれて、こりゃ大変だなぁと感じた。
    本当に他人の家庭のことに口出しして自分を正しいと信じて疑わない人っているよね〜!笑

    でもどの父親も、一番矛先が向きやすい妻を悪者にして終わらせずに、むしろ懐の大きい素敵な奥さんだと感じる終わり方でとてもよかった。

    私が特に好きなのは「髪を結ぶ」と「そういう家庭がそこにある」。男女問わず、子どもがいる人もいない人も全員に読んでほしい作品。

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    2026年02月19日
  • あのときマカロンさえ買わなければ

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    読書の中休みにちょうど良いライトなエッセイ。
    クスッと笑えたり、少しビターな気持ちになったり。
    後々印象に残る、みたいな作品ではなかったかな

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    2026年01月25日
  • #ハッシュタグストーリー

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    全体的にはあまり面白くはなかったです。
    もう少しSNSと関係あるのかなと思ったらそこまで関係なかったので、このタイトルは少し無理があるかなと思いました。
    ただ、短編なのでこれを機に様々な著者様の作品が読めるのは嬉しく思いました。

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    2026年01月20日
  • 明け方の若者たち

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    人生は振り返れば全て美しい

    読み始めはなんて甘酸っぱい作品なんだろうと久しぶりに胸がときめき心が踊った。読み進めると人生というか社会の荒波に揉まれ、運命の出会いのように思わせる人との出会いは悪戯だなぁと寂しくなる作品でした。でも確かに人生って今がとてつもなく辛くても振り返れば全て本当に美しいよなぁと気付かされる作品でした。

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    2026年01月04日
  • 明け方の若者たち

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    子供の頃には何者にもなれると思ってた。
    でも、その何者にもなれないと分かったのは、そしてそれがしょうがないと割り切れたのはいつからなんだろう…。

    子供の頃には、聞く音楽や考えること全てが新しくて、ドキドキしてた。けれど、大人になって、色々な事と折り合いがつけられるようになったけれど、あのドキドキ感や瑞々しさが少し失われたような…そんな自分には、めちゃくちゃ刺さりました。

    人生あらゆる事は時間が解決してくれるけれど、
    その傷も実は大事な部分で、それがカサブタになってなくなる度に、自分のコアだったはずの部分も含めて、少しずつ剥がれていくような…。
    ただ、そう感じている今も、後から見たら何でもできると思うのかな?そうであってほしい…と思います。

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    2025年12月21日
  • 猫はわかっている

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    「猫」がタイトルに入っていたり猫に関係する物語は好きでよく読んでいます。
    それぞれ「猫」の存在感が効いていておもしろい。

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    2025年12月13日
  • 明け方の若者たち

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    思ったよりも、恋愛についての葛藤要素が強かったですが、主人公と友人(尚人)の、20代後半ならでは進路の悩み、先が見えない人生に対する不安感にとても共感しました。

    主人公の友人(尚人)の言葉
    「23,24歳あたりは、人生のマジックアワーだとおもうのよね」
    にはとても勇気づけられました。
    苦しい、もっとやりたい事をしたい、ここでいいのだろうか、といった私自身も感じる悩みは、
    自分が自由で、ある程度自由に使えるお金がある「マジックアワー」にいるからこそ生まれる悩みなんだと思い、とても勇気づけられました。

    「人生のマジックアワー」の言葉をお守りに、苦しくて悩むことがあっても、悩みすぎずに乗り越えていきたいなと思います。

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    2025年11月24日
  • パパたちの肖像

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    子育てに関するパパ(ママも)の苦悩の短編集。
    「俺の乳首からはおっぱいは出ない」がお気に入り。上手く子供をあやす事が出来ない。筋肉を鍛えておっぱいを出すチャレンジ。物凄い馬鹿馬鹿しいけど、妙なリアリティがある。
    他もほぼハッピーエンドだし、面白く読めた。

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    2025年11月20日
  • わたしたちは、海

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    海が散りばめられたような文章が多く、読み進めていく度、どこに海が出てくるか期待して読んでいた。
    海の見え方や楽しみ方は人それぞれの中、いろいろな目線の海を読む事ができる一冊。

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    2025年11月08日