カツセマサヒコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ほぼどんな人にも悩みや苦しみがあるし、
ほぼどんな人も一度は地獄を見たことがある。
当たり前のことなんだけど忘れがちで、私ばっかり苦しいと思いがち。
この本では、何かしらの繋がりがある34人の苦しみを少し軽くしてくれるような言葉が章ごとに出てくる、34篇の短編集。
私の心の中のいくつかある重石に直接当てはまるお話はなかったけど、それでも読み終わりは、雨の中で確かに私に差し出してもらった雨傘のようなものを感じました。
天気を晴れにすることは人にはできないけど、傘を差し出すことと、傘を受け取ることはできる。びしょ濡れにはならずに歩けるだけで、人は救われるよなぁ、と思いました。
そうやって改めて考えると、そういえば今朝も、私はある人から直接傘を差し出してもらったかもしれないです。
朝、最寄り駅からいつも一緒に出勤している職場の人(先輩ママ)に、姉妹喧嘩にほとほと疲れるという話を聞いてもらっていた時、「それは大きくなった時に喧嘩しないようになるための準備期間なんだよ」と言ってもらえ、本当に心が救われました。
今朝も喧嘩が始まりそうな予感があったので、いつものように彼女たちを夫に託し、さっさと家を出て出勤した私。仕事後が私のターンなので。
地味に、仕事に出ることがリフレッシュだと思えるほど、家の姉妹喧嘩がストレスなんです。(職場が超絶ホワイトなのももちろんありますが。)
職場の人が言っていたことは、当たっていないかもしれない。大きくなっても喧嘩ばっかりの姉妹かもしれない。
でもとりあえず、今の私が現状を乗り切るための助けになる言葉だったし、そう思えばしばらくは耐えれそう!!
こんな悩み、大したことないのかもしれないけど、私の日常のストレスファクターであることは確かだし、そこにそっと欲しい言葉をかけてくれた彼女には感謝しかない。
この本の根本になるけれど、
やはり人は、傷を、悩みを、苦しみを、ストレスを、誰かに吐き出さないといけない。
そうしないと雨傘は差し出されないと痛感しました。
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Posted by ブクログ
麻布競馬場さん、柿原朋哉さん、カセツマサヒコさん、木爾チレンさんの短編小説4集。
ハッシュタグというものが市民権を得てどれぐらいがたっただろう。
元々は、SNSで特定の言葉を目立たせたり、検索しやすくするものだったかも知れないが、時に真正面から見せると気恥ずかしい言葉も、ハッシュタグを添えるとその言葉が突然誰にも聞こえる独り言のように、意味を持つようになった。
この4編はそんなSNS世代と呼ばれる人たちや、テーマを扱った作品である。
いずれの作品も短編なので、もう少し読んでみたいな、この設定は少し爪が甘いなと感じることはあれど、気楽に読めるのでおすすめ。
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Posted by ブクログ
猫をテーマにしたアンソロジー短編集ですね。
人気作家7人が、謎と企みに満ちた短編を綴ります。
目次
世界を取り戻す 村上由佳
女か猫か 有栖川有栖
50万の猫と7センチ 阿倍智里
双胎の爪 長岡弘樹
名前がありすぎる カツセマサヒコ
猫とビデオテープ 嶋津輝
幸せなシモベ 望月舞衣
阿倍智里さんがエッセイで猫との生活を描いた作品で、それ以外はフィクションの短編なのだけど、猫が脇役扱いなので、ちょっと残念です。
長岡弘樹さんと望月舞衣さんはさすがに短編の名手ですね。有栖川さんは、学生アリスで久しぶりに江神さんがでてきますが、精彩に欠けてましたね!
題名に惹かれましたが、もうひとつと云うところでした(=゚ω゚=) -
Posted by ブクログ
パパ作家7人による家族の物語。
著者たちも、日々こういうことを考えながら家庭と向き合って奮闘しているのかと思うととても興味深かった。
当たり前だけど「父親」と言っても、いろんなタイプがいる。本作に登場するのも、妻の負担を軽減するためおっぱいを出そうと奮闘する父親から、息子が一人暮らしする家を用意周到に内見する超真面目な父親までさまざまだ。でもどの父親も一生懸命でかっこよかった。
子育てでは母親の大変さがやはり前に出てきやすいし、それは事実だろうけど、父親も妻との家事育児分担や周りの余計な言葉、自分の仕事など、たくさんのものに追い詰められ追い込まれて、こりゃ大変だなぁと感じた。
本当に他人の家庭のことに口出しして自分を正しいと信じて疑わない人っているよね〜!笑
でもどの父親も、一番矛先が向きやすい妻を悪者にして終わらせずに、むしろ懐の大きい素敵な奥さんだと感じる終わり方でとてもよかった。
私が特に好きなのは「髪を結ぶ」と「そういう家庭がそこにある」。男女問わず、子どもがいる人もいない人も全員に読んでほしい作品。 -
Posted by ブクログ
子供の頃には何者にもなれると思ってた。
でも、その何者にもなれないと分かったのは、そしてそれがしょうがないと割り切れたのはいつからなんだろう…。
子供の頃には、聞く音楽や考えること全てが新しくて、ドキドキしてた。けれど、大人になって、色々な事と折り合いがつけられるようになったけれど、あのドキドキ感や瑞々しさが少し失われたような…そんな自分には、めちゃくちゃ刺さりました。
人生あらゆる事は時間が解決してくれるけれど、
その傷も実は大事な部分で、それがカサブタになってなくなる度に、自分のコアだったはずの部分も含めて、少しずつ剥がれていくような…。
ただ、そう感じている今も、後から見たら何でもできると思うのかな?そうであってほしい…と思います。
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Posted by ブクログ
思ったよりも、恋愛についての葛藤要素が強かったですが、主人公と友人(尚人)の、20代後半ならでは進路の悩み、先が見えない人生に対する不安感にとても共感しました。
主人公の友人(尚人)の言葉
「23,24歳あたりは、人生のマジックアワーだとおもうのよね」
にはとても勇気づけられました。
苦しい、もっとやりたい事をしたい、ここでいいのだろうか、といった私自身も感じる悩みは、
自分が自由で、ある程度自由に使えるお金がある「マジックアワー」にいるからこそ生まれる悩みなんだと思い、とても勇気づけられました。
「人生のマジックアワー」の言葉をお守りに、苦しくて悩むことがあっても、悩みすぎずに乗り越えていきたいなと思います。