カツセマサヒコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
結婚生活の話かと思って手に取ったら、ハラスメントについて多くを割いていた。
パワハラ、モラハラ、セクハラが主だった。世代間の意識の違い、男女間の意識の違い、そして、された側とする側の印象の違いなどなど…。
婚約者の彼女に、過去の言動をきつく戒められた主人公の男性は、自分が半ば無意識に相手を深く傷つけていたことに唖然とする。そして、彼女とのこれからの関係に悩み始める。
この二人がこの先結婚してもうまくいきっこないのになぁ…
仕事場でのハラスメントより、私は家庭内でのハラスメントが怖い。家族は距離も近いし、なかなか縁を切ることができないから。職場でのパワハラはこちらの立ち居振る舞いで、ある程 -
Posted by ブクログ
新鮮、でした。
群像劇なのに誰の目線にも縛られていない気がします。強いて言うなら「被害者」のストーリーというのか。。そんなの当たり前かもしれませんが、ネグレクト・DV・パワハラ、一方向の想いが相手を透過していく苦しさは、コミュニケーション不全のわが家にも当てはまる気がして寒さを感じます。
元恋人の死を知り、ひとしきり嘆く場面でひっかかるフレーズもありました。
── 本当はりんちゃんの死自体を泣きたいのに、自分のことばかりで泣きそうになるのが、またダサくて、耐えられなかった。
自分への内向きの矢印。
思春期が過ぎても内外のバランスがとれていない、自分の外側にもう一重の自分がいて、その万華鏡の -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
クラスの女子たちが、タイムカプセルを埋めたらしい。6年3組のぼくは、親友のシンイチとヨモヤとともに、遠くの煙突の麓にある公園まで自転車で行ってみることにした――「海の街の十二歳」
小学校教諭の岬と保育士の珊瑚。幼なじみの二人は休日に近くの海へドライブへ行った。渋滞にはまった帰り道、二人は光るスニーカーをはいた4歳くらいの子供が一人で歩いているのを見つけ――「岬と珊瑚」
高校の同級生・潮田の久しぶりのSNSを見ると、癌で闘病中とあり見舞いに訪れた波多野。数ヶ月後、潮田は亡くなり、奥さんのカナさんから、散骨につきあってほしいと言われ――「鯨骨」
海の街にたゆたう人々の生の営みを、鮮や