あらすじ
ネットミームと化した少女の写真。その裏に隠された物語とは(「#ネットミームと私」)。ヲタ活に励む26歳の独身女子の前に、三次元の美少年が現れた(「#いにしえーしょんず」)。ストーカーに襲われた私を救ってくれたのは、高校時代の最強の思い出だった(「#ウルトラサッドアンドグレイトデストロイクラブ」)。かつてインスタに投稿した写真に、元カレから突然いいねがついた(「#ファインダー越しの私の世界」)。今をときめく人気作家たちが、SNS社会に疲れたあなたに送る、4つの心温まる物語。
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Posted by ブクログ
ちゃちゃっとライトに読める本と思っていたので、読後の刺さり方についてはそんなに期待していなかったのだが(ド失礼)、読んでみると思ったより深く、面白かった。SNSやハッシュタグにまつわる4つの短編が収録されているのだが、どの話にとってもSNSは良い意味で脇役、あくまでモチーフでしかなくて、主体はきちんと主人公に据えられているのが良かった。カツセマサヒコさんは相変わらず「理屈じゃないけどそういう気持ちになること確かにあるよね」という心情を見つけて、見つめて、言語化するのがめちゃくちゃ上手い。木爾チレンさんについてはこれを読んで初めて知った作家さんだったのだが、エモくて素敵な話を書くなあと思った。フィクション性がありつつ、それでいてどこかリアルなエモさの塩梅が素敵だった!思いがけずな良本で、感謝。
Posted by ブクログ
タイトルとぶんちゃん( #柿原朋哉 さん)の作品が収められているということで購入!
現代を生きるちょうど20代くらいには頷ける話ばかり!
こんなことあったよな〜とか今もたまに懐かしく思うこととか、いっぱい描かれていたなって思いました。
最終エピソードの中の一文、「昨日のわたしは恋のはじめ方すら知らなかったのに、今は恋の全てを知っていた。」が良かったなぁ…
熱を帯びる感じとか、恋し始める時ってこんなだよね…!とわくわくした。
今の中高生というよりはアラサー前後にはどストライクな一冊。
Posted by ブクログ
麻布競馬場さん、柿原朋哉さん、カセツマサヒコさん、木爾チレンさんの短編小説4集。
ハッシュタグというものが市民権を得てどれぐらいがたっただろう。
元々は、SNSで特定の言葉を目立たせたり、検索しやすくするものだったかも知れないが、時に真正面から見せると気恥ずかしい言葉も、ハッシュタグを添えるとその言葉が突然誰にも聞こえる独り言のように、意味を持つようになった。
この4編はそんなSNS世代と呼ばれる人たちや、テーマを扱った作品である。
いずれの作品も短編なので、もう少し読んでみたいな、この設定は少し爪が甘いなと感じることはあれど、気楽に読めるのでおすすめ。