カツセマサヒコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
お話の主要な場面に「猫」が登場するアンソロジー。
内容はミステリーだったり、エッセイだったり。。
どれも秀逸で、面白く読むことができました。
最初の作家さんの、親の影響で猫を飼っていて、仕事の中で余命いくばくの猫に遭遇して・・のお話も良かったし、ミステリー好きとしては、ロックの仲間割れを招いた猫の話、離婚話で持ち上がったある疑惑から、猫が切欠で現実味が帯びる話はゾクッとするものがありました。
その中でも、一番好きなのは、野良ちゃんを見守るご家族のエピソードが詰まった、感動&笑いのお話。とても良かったし、私がポチっとしたこの電子書籍代も、猫ちゃんの治療の還元に役立てば大変うれしいです笑 -
Posted by ブクログ
子育て中のパパさんに、ぜひオススメしたい。7人の作家さんによる「現代人としての」父の姿。不器用ながらも懸命に子育てしているパパたちが勢ぞろいした短編集。どの話もどうってことのない日常ではあるんだけど、本としてまとまってくると「みなさん色々抱えてますよね…」と言いたくなる。めちゃくちゃ秀逸な1冊。
どの話にも共感しかない…と思って読んだ。特に子どもが小さい、という話は苦しいくらいに我が家の話。7つのうち6つが共働き夫婦の話なのも、私にとっては共感につながった。
岩井圭也『連絡帳の父』と、河邉徹『髪を結ぶ』は泣いた。
7人の作家さんのうち、6人が1980年代生まれなのだそうだ。私と同世代だ。 -
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ビッグになろうって意気込んでたわけじゃないけど、人よりはいい人生を歩めるんじゃないかと漠然と感じていたあの頃。同時に抱いていたえもしれぬ不安。社会人になってこんなはずじゃなかったと感じたあの日の帰り道。この作品を読みながら、記憶の底に沈澱していた、当時感じていた様々な感情や目にした情景がグワっと掘り起こされた感覚。
他の人の感想を読んでいると、これは自分のことなのではと感じている人が多い様子。かくいう僕もその1人。
不倫ではないけど、似たような、綺麗とは言えない恋にのめり込んだこともあったし、その当時の彼女から知った音楽は今でもよく聴いていたり。
現実に打ちのめされては立ち上がりを繰り返して気 -
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ネタバレ今まで読んだ小説の中でもトップクラスに自分に刺さる物語だった。学生から社会人になろうとする分岐点に立つ自分にとって、大学生特有のありきたりな考えと、謎の自信が溢れてくる感じに痛いほど共感できてしまった。全てが楽しく、どうにでもなれと思っている大学生前半戦とは異なり、後半戦は自分は何者なのか、何者になりたいのかと必ずといってもいいほどもがき苦しむものであると思う。他人からの評価、世間の目、そういったものを指標にして自分の行動指針にしてしまう人がほとんどであると思うし、実際僕もそうだ。だが、この小説に出てくる彼女のような人も一定数いるわけで、私自身もそういった人に強く惹かれたことがあるし、自分の軸
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自覚のない加害と対人関係(特に大切な人との関係)の不可逆性
翠にとっての雨宮はこれからの彼に賭けてみようと思える存在だったけど、美貴子にとっての土方はもう取り返しのつかないところまで絶望されていたのかな
加害した過去は消えないけど、相手が自分の今後の生き方に希望を持てるのかどうかという違いだと思った
彼氏や旦那が家事を"してくれる"、生理で辛いときにご飯を"作ってくれる"
そこに愛とか幸せを感じるのは悪いことではないはずだけど
それらが嬉しい背景には、家事や料理は女性の仕事という価値観があるのかもしれなくて
そうすると現代の女性側だってまだまだ古代魚み -
Posted by ブクログ
カツセマサヒコさんの文章が好きで、意外にも初エッセイ集とのこと。面白くないわけがない。
くすっと笑わせてくれるのに、本質を突いていて、まさに涙あり、笑いありの一冊。
文章が柔らかくて、包んでくれる、優しい一冊。
"私は、ずっと待っていたのだと思った。
蜘蛛の糸のように、地獄から救ってくれる手が自分に伸びてくることを、待っていた。待つことは、自ら飛び込む勇気のない人間にできる、唯一の行動だった。"
"そうやって、全部、何かのせいにして、自分を棚に上げてみてほしいと思った。その棚も、できれば、かんたんには手が届かないくらい、とびきり高い棚を用意してあげてほしい。そ -
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小説の最後の部分、なぜ結婚したいと思ったのか。
これからもずっと一緒にいられる方法を考えた時それが結婚だった。結婚をしないと大事な時に一緒にいられない時がある。大きな怪我をした、病気をした。そんなとき。その時恋人は遠い他人でしかない。そこでそばにいられる方法が結婚だった。結婚しなくても幸せは得られて結婚しない選択も増えている中、所詮他人である恋人が制度としてそばにいられるようになるのが結婚。血縁関係でいうとお葬式の時一番遠い存在が夫、妻。だけれどお互い一番大切な存在で、繋がっていたい、大事な時にそばにいてほしいと願う人と結婚したいと思ったし、その決断を経て当たり前かのように結婚している世の中の