カツセマサヒコのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ結婚って何のためにするんだろう
そう思い始めていた時に読んだ一冊。
結婚を決めた青年と、離婚を言い渡された中年男性の話。
違う立場に置かれた対比だと思いきや共通点もあってお互いの視点を交互に感じられる構成が面白かった。
結婚を軸としつつも無自覚の加害に関する話がメインで、私もどこかで未だ無自覚の加害をしているかもしれないと思うと、何とも表現し難い気持ちになった。
特に翠さんの「覚えてないの?」という一言からは、何だか苦しかった。
土方さんに対する嫌悪を持って読み進めていたこともあり、守と同じ気持ちを感じたような気がする。
長谷川さんに対するハラスメントをしていた土方さんを守が裁く一方で
-
Posted by ブクログ
だいたいの誰しもが思い返すと恥ずかしくなるようなことがあり、今自分の身に降り掛かることの意味なんて後からしか分からないし、意味なんてないかもしれないけど、人生ってそういうものだよね、と肩の力を抜いてくれる本でした。
個人的には、#5 肉食獣のアパレル店員 の言い回しがやかましくて好きです。
そして、あのときマカロンさえ買わなければ、がここに活きてくるとはと感嘆しました。
身に覚えのある失敗を、ふふふと笑って気を抜きたい人にぜひ読んでほしいです。
以下、お気に入りのフレーズ抜粋
#5 肉食獣のアパレル店員
ー 白もきちんと200色揃っていた。
ー ちょっとしたパーティがどこで開か -
Posted by ブクログ
読めてよかった。
子育てに悩むパパたちの叫びが、胸にズドンときた。
ママたちと同じくらい、パパたちもうまくできなくて泣きたくなる時があるんだ。
泣きたいのはママもパパも一緒なんだ。
子育ては、子どもと向き合うのと同時に、夫婦がお互いに向き合わないといけないチームプレーが必要なんだと、思い知らされた。
特に「俺の乳首からおっぱいは出ない」と「髪を結ぶ」は、泣ける。
乳児期に感じる焦りと、親としての自信喪失がこれでもかというくらいリアルに描かれていて、当時の記憶が蘇って、本当に泣いた。
パパにはもちろんおすすめしたいが、ママにこそ読んでほしいと思う。
パパの気持ちがわかれば、パパに対しても優 -
Posted by ブクログ
海辺の町で緩く繋がる短編集。
この町は多分私がかつて住んでいた町だ。
山育ちの私は海への憧れが強く、一度でいいからと会社を辞めて移り住んだのだが、経済的にうまく行かずその地を離れた苦い思いがある。
この小説の人びとの様にもう少し根を張れなかったかと悔やむ。
何しろ海の風景描写がいい。
そしてそこで生活をする人達の、あまりの当たり前さ。
更には綺麗に見える風景に垣間見える闇。
それでも生活は続く。
最後の『鯨骨』が本当にいい締め方をしていて、切なさが大半を占めるものの明るさも差しているのが良かった。
が、私の一番は何と言っても『渦』。
主人公の梓がそのまんま私で、何なら恥ずかしい位だった。
-
Posted by ブクログ
〜〜〜悔しいっ!
最初、あまりにも主人公の良さが分からず(しょーもない嘘つくところとか本当に嫌い)、こんなん★1つけてやると思ってたのに、浴室のシーンでもう涙止まらなかった。
酷い女だし、残念な男なんだけど、総じて愛しく思えてしまうのはなぜ?尚人、君は別だ、とても偉い、そのまま幸せになれ!
明大前に沖縄料理店があること、知らなかった。今度行かなきゃ。
作中の曲でも覚えながら、しばらく浸りたいなあ
以下記憶に残ってるとこ
尚人が、
人生は打席に多く立ったほうがいい
っていっといて、
打席に立たなきゃいけない。でも人生のキャリアも、大抵は一方通行でできてる。セーブ地点からやり直し、なんてRP -
Posted by ブクログ
序文だけでも素敵な言葉の詰め合わせで、全部読み終えてから、もう一度じっくり読んで噛み締めた。
誰もが抱える小さな傷を誰かの言葉が優しく包む。
いろいろあるけど、生きるってそう悪くないんじゃないかと思わせてくれる素敵な物語だった。
どこかが繋がった34ものショートストーリーで、出てくる34人の中に、自分と同じだ、と思える人がいるのがまた共感出来て良かった。
一部抜粋
「傷ついてるのも、悲しんでいるのも、自分だけではないと知る。しかし、それは、だからといって『お前も頑張れ』って意味じゃないこともわかる。みんな傷ついていたら、その傷に、それぞれの傘があればいい。そういうことな気がする。」