カツセマサヒコのレビュー一覧

  • 猫はわかっている
    猫にまつわる7編の短編。それぞれに猫の特徴をよく捉えている作品たち。

    阿部智里さんの『50万の猫と7センチ』は、タイトルからはどのような内容なのか全く想像できなかったが、一匹の茶トラとこの猫に関わりを持つようになった一家の物語は、これはもしかしてドキュメンタリーなのかと思えるほどにリアリティがあっ...続きを読む
  • 恋が生まれたこの街で #東京デートストーリー
    前から薄々感じてたけど、「街は生きてる」なと。
    都内で働くようになって知った駅もたくさんあるけど、その駅がある街でのストーリーを読むと、「街も人も生きてる」んじゃないかなと感じます。
  • 恋が生まれたこの街で #東京デートストーリー
    一言で【恋愛、結婚観について言語化】してくれた本でした。
    17個の短編エピソードがあってどのお話も、心が柔らかくなりました。

    エピソードを通して、こんな夫婦になりたいなあ、とか相手の好きなところを見つける彼だったり、男気ある旦那や、カツセさん含む御三方は、本当に優しい人間を描写するのが上手だなと思...続きを読む
  • 夜行秘密
    indigo la endの曲が好きで、夜行秘密のアルバムとともに読み進めました。

    どの章も曲によってさらに臨場感が引き立って、リアルに感じられました。
    ただこの小説を読み終えた途端、やるせなさでいっぱいになりました。
    岩崎凛であり、音色であり、宮部あきらであり、松田英二であり、それぞれのやるせな...続きを読む
  • 明け方の若者たち

    おもしろい

    映画の予告で気になって小説を読みましたが面白かったです。
    男性目線のズブズブと沼にハマっていく恋愛を実際にある町やお店で書かれていたし、途中でまさかの展開で驚きました。
  • 明け方の若者たち

    一言でいうとエモい小説です

    20代前半の、もう戻れない青春を思い出させてくれるような、それでいて、社会人としての現実と向き合う場面もあり、27歳の私には自分と重ね合わせて読んでしまう、素敵な作品でした。
  • 明け方の若者たち

    読み始めたら止まらなかった

    幾度となく訪れる人生の選択に、その時自分は何を考えどのように悩むのか、何を選択するのか、とても考えさせられました。
  • 明け方の若者たち
    21歳でこの本に出会えてよかった。
    何度も胸がキュッとなり、気がつくと下唇を噛み締めていました。

    第三者からすれば「沼」という一文字で呆気なく片付けられてしまうような、愛おしく切ない時間のお話でした。
  • 明け方の若者たち
    なんだか胸がキュッとなった。
    久々に恋愛小説を読んだ。

    映画化されたのをあとから知ったが納得の一作。
  • 明け方の若者たち
    時間はたくさんの過去を洗い流してくれるし、いろんなことを忘れさせてくれる。でも決して、巻き戻したりはしてくれない。不可逆で、残酷で、だからこそ、その瞬間が美しい。

  • 明け方の若者たち
    21歳のときに読んだ気がする。
    その年齢で出会ったことに意味を感じた覚えがある。
    読み終わった時が明け方で、空が本のカバーと同じ色をしていたのに興奮して、カツセさんもこの空を見てカバーの色を決めたのかな?なんて勝手に思ってインスタのDMに「同じ空見ました」などと送った気がする。いいねで返してくれた。...続きを読む
  • 夜行秘密
    ドロドロでゴリゴリの恋愛小説読みたい人におすすめ。まるで夜道を散歩しているかのような小説。少しのハラハラとワクワクと、でもぼんやり浸りたい気分を味わえる。
  • 夜行秘密
    今の世の中は、人の不幸をエンタメとして消費する傾向が強すぎるように思います。徹底的に燃やして楽しんで、次の話題が出てくればすぐさまそっちに夢中になる。過激かつインスタントに人生をぶち壊される人が、確かにいるのだという想像力を失いたくないなと思いました。愛する人であり恩人であり守りたかった凛ちゃんを何...続きを読む
  • 明け方の若者たち
    こんなはずじゃなかった人生
    そんな時間がかけがえのないマジックアワーだ
    これまであったこと、もう戻れないけど、思い出してあれはあれで幸せだったと思う
  • 猫はわかっている
    読み終わり。まさかのホラー要素が出てきたのは少しびっくりしたけれどとても良かった、特に最後の話が好き。
  • 夜行秘密
    予想できない展開にのめり込みながら読んだ。
    1人につきそれぞれの人生、生活が必ずあって
    人の数だけどこかで繋がる部分があって
    いくつも重なった部分が濃くなりすぎてしまうなんてことがあって
    それは希望となり輝く時もあれば絶望となって暗闇に葬ってくる時もあるなと思った。

    きつい。でも、面白かった
  • 明け方の若者たち
    いや、まさかの不倫かい!!!
    意外な展開過ぎて。。。笑笑 思い返せば、作中、彼女のの名前が一切出てこなく、『彼女』と表現されていることに納得がいく。
    最初から彼女との日常が綴られていたので正直、彼女目線の日常も読んでみたかったな〜。
    映画もあると知り観たくなった。
  • 明け方の若者たち
    20代をざっと描いたストーリー。自分にまだ青春が残っているかもしれないと思わせてくれるくらい様々な青春エピソードがざっと流れていく前半の展開がとても良かった。
    ストーリーの大事な部分で毎回一曲ずつ歌が出てきたが、特に後半の the pillowsのハイブリッドレインボウはストーリーによくあっていて、...続きを読む
  • 明け方の若者たち
    それなりに何事もこなせて、でも上には上がいることも知り、小さい妥協を繰り返しながら生きている。そんな主人公に自分を重ねていた。
    自分は周りとは違うと思える何かを探しながら
    ずるずると生きていくんだろうな。
  • 明け方の若者たち
    二十三、四歳は人生のマジックアワー

    学生時代はお金が無い。
    結婚すればローンに保険に子育てで自分のために使える時間が無い。
    子供が独り立ちした頃にはもう今度は体力が無い。

    自由に使える時間とお金があって、体力があって、夢が見れなくなってしまうほど世間を知りすぎている訳では無い。

    この人生のマジ...続きを読む