カツセマサヒコのレビュー一覧
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序文だけでも素敵な言葉の詰め合わせで、全部読み終えてから、もう一度じっくり読んで噛み締めた。
誰もが抱える小さな傷を誰かの言葉が優しく包む。
いろいろあるけど、生きるってそう悪くないんじゃないかと思わせてくれる素敵な物語だった。
どこかが繋がった34ものショートストーリーで、出てくる34人の中に、自分と同じだ、と思える人がいるのがまた共感出来て良かった。
一部抜粋
「傷ついてるのも、悲しんでいるのも、自分だけではないと知る。しかし、それは、だからといって『お前も頑張れ』って意味じゃないこともわかる。みんな傷ついていたら、その傷に、それぞれの傘があればいい。そういうことな気がする。」 -
Posted by ブクログ
カツセさんの言葉選びがすごく好きだ。
恋愛ってこんなはずじゃなかったの連続なのだと思う。上手くいくことより上手くいかないことの方が圧倒的に多い。だからこそ、両想いになり、互いを特別に思い合うことは難しくも尊い。
周りが目に入らないほどその人だけが自分の世界になるような恋愛を人は盲目な恋と呼ぶ。
この世界に自分と相手だけしか存在しないような、誰も介在することのできない恋。
そんな恋愛は、まだ内側が固まっていないのに外側だけが綺麗に焼けたパンケーキのように、外から見た時は美しいのに、一度食べ始めると、生焼けで苦しいことの方が多かったりする。それでも初めて見た時の美しい形を忘れられないから人はそれを -
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各お話の読後感が似ていて、ふしぎだった。本当に海のように、さらりとしていながらも、髪や肌にはすこしベタつきが残る、でも気持ちはスッキリするような。切ないお話も多かったけど、梓さんと櫂くんのお話が1番好きだった。
p.260 いつだったか、二人で海岸を撮りに行った日。知らない女の人が、浜辺に座って泣いていた。潮田はその人にカメラを向けることなく、海を撮り続けながら言った。
海も涙も、しょっぱいじゃん。だからさ、実は海は、たくさんの生き物や、人間や、もしかするとこの星自体が流した涙が、流れ着いて集まった場所なのかもしれない。この星は涙でできていて、海は乾くことはない。だからみんな、海に泣きに行 -
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はじめてのカツセマサヒコさん。
『anan』で掲載された34篇の短編をまとめた物語。
誰しもがある悩みや苦しみ、傷をつけ、傷ついてる本人は周りが見えなくなる。
ネガティブ要素がぐるぐると駆け巡る…。
そんな時に家族や友人知人・恋人の言葉にハッとさせられ、自分を客観的に振り返られる。
それを物語る言葉「しんどい人生の中にある『捨てたもんじゃない』と思える瞬間」
誰しもがリアルで経験したことが、この本には描かれているような、いや…自分に置き換わっていた不思議な感覚。
彼らのような経験を一つでもあった時、心についた傷を少しでも埋めたいなと思った時、ぱらぱらとページを捲って好きな物語を読む…その時 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
あなたの人生を振り返ったとき「人生捨てたもんじゃないなぁ」と感じた瞬間は、
いつ、誰に、どんな言葉をかけられたとき?
何気なく耳を傾けていたラジオから、そんな呼びかけがあったとしたら……
本書は、まるでラジオに投稿された十人十色のエピソードを紹介するように、
ありふれた日常に起こる小さな奇跡の瞬間を切り取り、
家族、友人、パートナー、同僚、コンビニ店員、タクシードライバー、SNS投稿者……
心が沈んだあの瞬間を救い出してくれた誰かの「言葉」を主役にした
全34編、全員が主人公の連鎖する物語。
・『あなたのため』とキツく言われたことの大半は、決して自分のためにならず、その言葉