カツセマサヒコのレビュー一覧
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ヒリヒリと痛さを感じた。
誰が幸せなのだろうか…と考えてしまうほど、誰も幸せではない気がした。
脚本家を夢見て劇団に所属しながらバイトする岩崎凛とバンド・ブルーガールの音色がつきあいだしてから始まり、ライトな恋愛かと思っていたら…。
映像作家の宮部あきらと彼のファンの富永早苗の恋愛感情のない関係が…。
宮部あきらのマネージャーだったナツメと彼女と付き合うメイの関係。
凛が、音色に振られ、宮部あきらが何もかもを失い寄り添うのは凛。
やがて凛と居場所を失う高校生の松田英治の出会い。
全く接点のなかった者たちが、出会ったとき…
まるでこうなることを誰が予測してただろうか。
人は、こんなに -
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猫に深く関わっている物語もあれば、ほんの一部分にかませて描かれているものもありますが、どれも面白かった。
「世界を取り戻す」
最近猫を亡くした身としては、共感できる部分が多々ありました。日常生活の中で描かれる猫と登場人物の絡みが泣ける。。第1弾もあるのかな?ぜひ読んでみたい
「50万の猫と7センチ」
作者の実家でかっているリアル猫のお話。家族として迎え入れるまでの経緯やとある事件にハラハラドキドキしつつ、最後はハッピーエンドというオチがお気に入り。
「双胎の爪」
猫からこんな風に話が転がるものなんだな、と驚きました。悲しい話の中で追い打ちをかけるストーリーが逸脱。
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猫小説アンソロジー。猫好き必読。もうどれを読んでも可愛い! 全部可愛い!
ミステリ好きとしては有栖川有栖「女か猫か」、長岡弘樹「双胎の爪」がお気に入りです。だいたいほんわかとした幸せなムードの物語が多い中、ざっくりと残酷さを突き付けられる「双胎の爪」はインパクトがありました。
描かれた猫の魅力に一番のめりこんでしまったのは阿部智里「50万の猫と7センチ」。はらはらどきどき、笑いあり涙ありの一作。だけどそのようにさまざまな感情に振り回される人間たちをよそ目に、猫ときたらもう……! このオチには脱力せざるを得ませんでした。だけど猫ってこういうものだよね。猫の魅力ってこういうところなんだよね……と猫 -
購入済み
リアル
入社して新人の自分には共感できる所がたくさんあったり、コロナ禍では出来ない同僚と仕事の愚痴を言う為に居酒屋行くの憧れました。
また沼のように誰かを愛してみたい!! -
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ネタバレ町田文学館で借りた本。
かつて町田に住んでいた、という話がありおお、と思う。
エッセイは読みながら、過去の自分の小さな思い出と急にリンクすることがあるから面白い。
シングルライダーズ・ハイ
・相手と自分の温度感の差。一緒にディズニーに行って、別々に乗るという選択肢もあるのか
*絶対的な笑顔、というものがこの世にはある。
肉食獣のアパレル店員
*ユニクロ感謝祭に全身ユニクロで入店した。
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*もしかしたら私たちは、ハンバーグでなく時間を食べているのかもしれない。
ーーー
*雨や雪のせいにして「会いたい」と言ったことがあった。
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うまくいかない恋 アンソロジーなので
どの短編も単純なハッピーエンドではない。
けれど8人の作家さん其々に、30代ならではの主人公たちの個性的な恋模様が描かれていて面白かった。
収録作は以下の8作品
「感情旅行」・一穂ミチ
「独身の女王」・麻布競馬場
「オレンジシャドウの憂齢」・砂村かいり
「さみしがりやの恐竜たち」・こざわたまこ
「不機嫌依存症」・田中兆子
「出会い」・朝比奈あすか
「振りかぶって、さよなら」・千加野あい
「となりの独り」・カツセマサヒコ
私は「出会い」と「となりの独り」が好みだった。
「出会い」は一歩踏み出せない片想いのお話。
スタートすらしなかった恋もまた、生活に彩 -
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カツセマサヒコさんの本は感情のまま言葉にしてることが多く、印象に残る本というイメージがある。
今私が「結婚」についてよく考えているから、この物語の結婚観について気になり読み始めた。
会社のパワハラ、離婚、結婚前の関係。
私が未だ経験した事ない人の感情を感じることができた。
無自覚の加害。無自覚の傷。
人の言葉や行動ひとつで人は簡単に壊れてしまうし、関係も崩れてしまう。自覚して言葉を、行動を常に選択しなければいけないなと思った。
結婚の前は絶対に不安がまとわりついて、離婚の前は感謝が絶えない。
大きなロマンと義務を背負わせすぎたのものがこの国の結婚観だ。という言葉に本当にそうだと思った。
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相手の真意を理解する。
相手との性格の違いや、人生観の違いを許容する。
そこにリスペクト出来ないのであれば、好きだのなんだのは、ただの戯言だと思う。
相手の身勝手を頭ごなしに否定するのではなく、その前段階にどんなロジックがあるのか探し出すもの。
無数の恋愛模様がある中で、相手を否定して自分を正当化する事がどれだけ無意味な事か。
少なからずある失敗を元に、それでもまた誰かを好きになるという事が美しいと思える小説。
「恋は中央線」という言葉があった。
中央線は、阪急京都線のように河原町を出て梅田に到着する、ゴールのある線。
でも僕は、環状線みたいなものだと思う。
同じ駅に何回着いたとしても新鮮を -
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仕事だけでも大変なのに、当たり前のように家事・育児との両立が求められる令和のパパ。大変でないはずがない。
女性活躍の必要性が叫ばれるようになり、日本型雇用慣行のもとで、女性が育児と両立しながら働き続けることの難しさは、広く認識されるようになってきた。だからこそ、女性が働き続けるためには男性の育児参画が不可欠だという流れは、ある意味で自然なものだと思う。
一方で、男性にとっては前例のない大きな負荷が課されているにもかかわらず、それが「当然のこと」として求められている側面もある。(かくいう私自身も、夫にそれを求めている一人だ。)
こうした本を通じて、「パパも大変なんだ」「それでも頑張っているん