カツセマサヒコのレビュー一覧

  • 明け方の若者たち

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    甘くて苦くて酸っぱくて、でも確かに楽しかった20代前半の気持ちを、思い出させてくれる話だった。
    2人の話なんだけど、どこか自分の記憶とリンクしてくるところがあって、とにかく読んでいて懐かしい気分になった。

    「大人が花火をみてはしゃがないのは、いつか誰かと見た花火を静かに思い出しているから」と教えてくれた出典元は忘れないでいようと思う。

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    2025年04月19日
  • わたしたちは、海

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    海辺の町に住む人、海へ行く人、それぞれ何かしらの錘を抱えて、全体的に静かな雰囲気の本。
    登場人物は直接や間接的にちょい繋がりがあったけど、時間をかけて読んだのでそこはあまり気にせず、独立した短編として読んだ。
    「オーシャンズ」高校生、雫と八百屋のフナさんの話は切ない。

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    2025年04月18日
  • ブルーマリッジ

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    結婚=幸せ、だとまだまだ考えてしまう女なので、読んでいてしんどかった。
    愛情があったら、思いやりがあったら、相手を傷つけないのか、、?
    男と女の考えの違い、だけではもう終わらせられないよ〜〜〜〜
    妥協も大事って言うけれど、妥協する、という選択も大きな決断すぎるよ〜〜〜

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    2025年04月18日
  • 夜行秘密

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    誰しもが、誰かしら人に愛されて憎まれて後悔しながら生活をしているのかもな…。
    楽曲とタイアップしているからか、現実的なようで非現実的な世界観が独特だった。みんなが主人公だから、一つ一つの物語が少し重たくて、さらさらとは読めなかったけど…indigoのアルバムを聴いて見たいと思ったし、文学と音楽の融合は面白いかもしれない。

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    2025年04月10日
  • ブルーマリッジ

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    サクッと読めて、『無意識に加害者になっていること』について考えさせられた。
    誰でも、意図せず誰かを傷つけてしまった経験も傷ついたこと経験もあるんじゃないかな。自分も、自分から離れて行った人も自分から離れた人もどちらも思い当たる。
    雨宮も土方も、どちらも加害者になっていた。違ったのは、雨宮はそれを指摘してくれる恋人やパワハラの撲滅に努める新しい上司おかげでそういう自分に向き合えて、変わろうとしていった。
    一方の土方は、家族や部下が何度もサインを出していたのに全く気がつかず、すべてを失ってもなお自分の何が悪いのかが分からなかった。
    歳を重ねるにつれて指摘してくれる人は減っていき、黙って離れていく。

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    2025年04月03日
  • わたしたちは、海

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    海辺の街が舞台の穏やかな、ゆったりとした時間が
    流れてるような………………そんな7つの連作短編。

    《海》俺は夏の楽しいイメージが先行するが………………
    哀しい、涙、などのイメージもあるんだよね

    子供のため、と思っても、
    必ずどこかに親の偏った考えが混じる。

    確かに!!!!!

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    2025年03月17日
  • わたしたちは、海

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    海を見に行くのに理由なんている?

    理由なんていらないよ

    せつないとき
    かなしとき
    くるしいとき
    つらいとき
    うれしいとき
    たのしいときも海に行った

    海にはいろいろな感情がある
    海はいろいろな感情を受け止めてくれる

    あの頃、毎日のように行った海
    懐かしいあの雰囲気を思い出させてくれた

    ありがとう、、、



    ⚠注意
    ・レビューと本の内容は一切関係ありません
    ・1Qが勝手に思いにふけているだけです

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    2025年03月14日
  • 明け方の若者たち

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    ネタバレ

    くどい。たとえ話が多すぎる。後半の不倫くだりは驚きがあったけど、テンポが悪い。何とか読み切った感じ。

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    2025年03月02日
  • #ハッシュタグストーリー

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    言い回しとか関係なくダイレクトに伝わるものが多いと感じました。特に昨今の若者が感じるであろう不満、苦しみはそのまま表現されている。本を読み始めて間もない人、作品を理解するのが少し苦手だけど本に長戦したい人などには特にお勧めしたいです。

    逆に少し疑問に思った点は、漢字のあとにふりがななのか誤字なのか分からないものが数回ありました。
    例えば、「始まる」ではなく、「始はじまる」と
    このような書き方です。
    これのせいで少し本の世界から現実に引き戻された感じがあったのでこの評価です。

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    2025年03月01日
  • 夜行秘密

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    後悔のない生き方なんて、
    できるんだろうか。

    なんか、いろいろ考えさせられる小説でした。SNSとか、多様性とか、主張する人間のための世界。なんか逆に生きづらい。終わってくれない連鎖。なんでそうなってしまうのか、、、読み終えたのに、まだ消化しきれていない自分がいます。

    Indigo la Endのアルバム「夜行秘密」をベースに、著者が新たな解釈で書き上げた長編小説。短編集じゃなくて長編ってのがすごい。読み終えたあとに、このアルバムを聞くと小説のシーンが浮かんできます。とくに「フラれてみたんだよ」が切なすぎる。岩崎凜が見えた。

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    2025年02月21日
  • 明け方の若者たち

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    ネタバレ

    ずっと続きが気になって一気読み
    自分でも驚くほどの速さで読み終えた小説

    恋は盲目とはこのことか!
    私は不倫浮気大反対で小説に出てきたら一旦閉じてしまうレベルやけど、この小説ではいわゆる不倫相手の"僕"に同情してしまったな
    ここまで人好きになれるのすごいよ~
    もはや羨ましいまである
    "彼女"悪いなあ、どれだけ魅力的なん会ってみたいわ

    恋愛小説かと思いきや、それ以外の要素あり
    「勝ち組」やったはずやのに、気づいたら描いてた将来とかけ離れた現在を生きてて、でも振り返ってみればあのとき楽しかったよな~って
    思ってた仕事じゃないとか当たり前にある残業とか帰って

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    2025年02月21日
  • 明け方の若者たち

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    続きが気になって読みたくなる恋愛小説としては星5。ただ文章がいちいち自分に酔っていて、ツイッターからまるまる出てきた本のようでちょっと興醒めする。

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    2025年02月19日
  • 傷と雨傘

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    34人居れば34通りの人生があって、何に絶望を感じ、何に希望を見出すかも人によって違う。
    そんな当たり前のことを思い出させてくれるショートショート集だった。
    実際、自分の何気ない言動が誰かを救ったり傷付けたりってある。
    もちろん、その逆もある。
    だから共感できるのかも。
    どの話も優しくて少し元気を貰えた。

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    2025年02月16日
  • 傷と雨傘

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    登場人物がリレー形式で繋がっていく34編収録のショートストーリー集。

    一話の前、序文の二頁だけでちょっと泣きそうになった。
    カツセさんの言葉が心の奥深いところへとスッと入り込んで来る。

    各話の登場人物は私達のすぐ隣にいそうな人達ばかり。

    笑って泣いて、後悔して、また前を向いて。
    何気ない日常だけど、かけがえのない日常だと気付かせてくれる。

    物語全体に寂寥感が漂うが、それがなんだか心地良くて、波間に揺蕩っている感覚で肩の力を抜いてページを捲った。

    傷を抱えた人に、そっと雨傘を差し掛ける事が出来るような人になれればと思う。

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    2025年02月15日
  • わたしたちは、海

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    ネタバレ

    最近、海を見たく、その欲を満たすために読み始めました。緩やかに話がつながり、海を起点に表現が広がっていました。

    波や海に関連したフレーズ以外では、「俺はいつも、誰かと疲れていたかったのかもしれない。」「もっと軽率に、心が動けばよかった。」が好きでした。

    読み返したいほどではないが、読まなきゃよかったというほどでもない。海を見たい気持ちは少し満たされたような気がします。

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    2025年02月09日
  • 夜行秘密

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    新鮮、でした。
    群像劇なのに誰の目線にも縛られていない気がします。強いて言うなら「被害者」のストーリーというのか。。そんなの当たり前かもしれませんが、ネグレクト・DV・パワハラ、一方向の想いが相手を透過していく苦しさは、コミュニケーション不全のわが家にも当てはまる気がして寒さを感じます。

    元恋人の死を知り、ひとしきり嘆く場面でひっかかるフレーズもありました。
    ── 本当はりんちゃんの死自体を泣きたいのに、自分のことばかりで泣きそうになるのが、またダサくて、耐えられなかった。

    自分への内向きの矢印。
    思春期が過ぎても内外のバランスがとれていない、自分の外側にもう一重の自分がいて、その万華鏡の

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    2025年02月07日
  • わたしたちは、海

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    クラスの女子たちが、タイムカプセルを埋めたらしい。6年3組のぼくは、親友のシンイチとヨモヤとともに、遠くの煙突の麓にある公園まで自転車で行ってみることにした――「海の街の十二歳」
    小学校教諭の岬と保育士の珊瑚。幼なじみの二人は休日に近くの海へドライブへ行った。渋滞にはまった帰り道、二人は光るスニーカーをはいた4歳くらいの子供が一人で歩いているのを見つけ――「岬と珊瑚」
    高校の同級生・潮田の久しぶりのSNSを見ると、癌で闘病中とあり見舞いに訪れた波多野。数ヶ月後、潮田は亡くなり、奥さんのカナさんから、散骨につきあってほしいと言われ――「鯨骨」
    海の街にたゆたう人々の生の営みを、鮮や

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    2025年01月31日
  • わたしたちは、海

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    私たちは、どうしても過去を反省して、子供にそれを押し付けてしまったりする。少しでも未来を想像して、視野を広げて行動できるよう心掛けたい。
    子供にとっての6年間って、想像を絶するほど、人生のすべてだからな。

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    2025年01月29日
  • わたしたちは、海

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    海が見える街で暮らす人たちのそれぞれ。
    7編の短編集。

    どれも少し切なさや哀しさ、儚さや脆さなど弱いところを感じさせる。
    生きているというのは楽しいばかりではなくて、営んでいくうちに積み上がっていく欠片を海に流してまた積み上げて…の繰り返しなのかもしれないと思えた。

    徒波〜都会を離れ逃げるように移り住んだ土地で、元恋人に会った…。

    海の街の十二歳〜クラスメイトのタイムカプセルを掘り起こしたら…。

    岬と珊瑚〜職場からの逃亡を企てる学校教師と保育士が、迷子を見つけて…。

    氷塊、溶けて流れる〜絶縁していた父に我が子と同じ歳の子どもがいたという…。

    オーシャンズ〜潰れた八百屋に隠されていた

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    2024年11月25日
  • 夜行秘密

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    途中まではどの登場人物も好きになれずあまり気持ちの良い話ではないな...と思っていたが、最後まで読んでどのストーリーも必要なもので最後に鳥肌のたつ作品だった。
    ただ誰も幸せになれない少し気持ちの塞ぐストーリーだった。

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    2024年11月23日