【感想・ネタバレ】傷と雨傘のレビュー

あらすじ

半径5m。言葉がもたらす小さな奇跡の連鎖。
カツセマサヒコが贈る、極上ショートストーリー

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「しんどい人生の中にある『捨てたもんじゃない』と思える瞬間」
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あなたの人生を振り返ったとき「人生捨てたもんじゃないなぁ」と感じた瞬間は、
いつ、誰に、どんな言葉をかけられたとき?
何気なく耳を傾けていたラジオから、そんな呼びかけがあったとしたら……

本書は、まるでラジオに投稿された十人十色のエピソードを紹介するように、
ありふれた日常に起こる小さな奇跡の瞬間を切り取り、
家族、友人、パートナー、同僚、コンビニ店員、タクシードライバー、SNS投稿者……
心が沈んだあの瞬間を救い出してくれた誰かの「言葉」を主役にした
全34編、全員が主人公の連鎖する物語。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

この手の「見ず知らずの人と、今日もどこかですれ違い影響し合っている」系の短編集が大好き!
お守りとして末永く持ち歩きたい言葉が沢山でした

誰かに傘をさしてあげたとき、私だって雨に打たれていることに気づいて欲しい。という自分のエゴを発見してしまった一冊でもあったな。

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2025年09月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いろんな人のストーリーの連鎖。
人それぞれ悩みや思いがある。
誰しも逃げ出したい時はある。
人生山あり谷ありであることを理解して、
受け入れながら生きて行く。

気晴らしもしながら、自分に素直を生きて行くことを大切さ、抱えながら生きて行く中で少しの幸せを感じれたらいいのかなと思いました。

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2025年09月13日

Posted by ブクログ

とっても爽やかな気持ちで読み終えた!!大人な雰囲気。みんな色んな悩みを抱えて生きてるよなぁーなぁんて。

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2025年07月26日

Posted by ブクログ

「誰かの傷や感じた痛み、寂しさよ、他の人の守る雨傘となれ」
人生に迷った時、悩んだ時にそっと背中を押してくれるような言葉がたくさん詰まってる34の短編ストーリー。

私たちはそれぞれちっぽけな存在で、社会の歯車のように思ってしまうけど、誰もが特別な存在、勘違いでもいいからそう思いたい。

個人的には
隣の芝生が青く見えたら人生よそ見している証拠
っていう言葉が好き

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2025年06月13日

Posted by ブクログ

序文だけでも素敵な言葉の詰め合わせで、全部読み終えてから、もう一度じっくり読んで噛み締めた。

誰もが抱える小さな傷を誰かの言葉が優しく包む。
いろいろあるけど、生きるってそう悪くないんじゃないかと思わせてくれる素敵な物語だった。

どこかが繋がった34ものショートストーリーで、出てくる34人の中に、自分と同じだ、と思える人がいるのがまた共感出来て良かった。

一部抜粋
「傷ついてるのも、悲しんでいるのも、自分だけではないと知る。しかし、それは、だからといって『お前も頑張れ』って意味じゃないこともわかる。みんな傷ついていたら、その傷に、それぞれの傘があればいい。そういうことな気がする。」

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2025年06月01日

Posted by ブクログ

どこか報われない恋や叶わぬ想いに、不器用ながらも全力で向き合う人の心情が浮かびました。少しずつつながってゆく人々が好みです。

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2025年04月24日

Posted by ブクログ

はじめてのカツセマサヒコさん。
『anan』で掲載された34篇の短編をまとめた物語。

誰しもがある悩みや苦しみ、傷をつけ、傷ついてる本人は周りが見えなくなる。
ネガティブ要素がぐるぐると駆け巡る…。
そんな時に家族や友人知人・恋人の言葉にハッとさせられ、自分を客観的に振り返られる。
それを物語る言葉「しんどい人生の中にある『捨てたもんじゃない』と思える瞬間」

誰しもがリアルで経験したことが、この本には描かれているような、いや…自分に置き換わっていた不思議な感覚。
彼らのような経験を一つでもあった時、心についた傷を少しでも埋めたいなと思った時、ぱらぱらとページを捲って好きな物語を読む…その時の感情次第で読むと、心が温まるような…そんな本に出会いました。

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2025年04月17日

Posted by ブクログ

スラスラ読めた。人それぞれにさまざまな人生があるが、なんとか生きなくては、とみんな思っているように感じた。

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2025年04月07日

Posted by ブクログ

ダイアモンドゲームをやっている様な感じで物語が繋がってる。

このゲームを知ってる人は少ないかもね。アナログのゲームなんだ。

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2025年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】
あなたの人生を振り返ったとき「人生捨てたもんじゃないなぁ」と感じた瞬間は、
いつ、誰に、どんな言葉をかけられたとき?
何気なく耳を傾けていたラジオから、そんな呼びかけがあったとしたら……

本書は、まるでラジオに投稿された十人十色のエピソードを紹介するように、
ありふれた日常に起こる小さな奇跡の瞬間を切り取り、
家族、友人、パートナー、同僚、コンビニ店員、タクシードライバー、SNS投稿者……
心が沈んだあの瞬間を救い出してくれた誰かの「言葉」を主役にした
全34編、全員が主人公の連鎖する物語。


・『あなたのため』とキツく言われたことの大半は、決して自分のためにならず、その言葉を使った人の利益のためでしかなかった。

修復不可能なくらい壊れないと、次の恋には進めないでしょ

・息抜きの仕方を忘れたら、無駄遣いをするのがいいですよ。お金か、時間か、体力か。効率的な社会だからこそ、無駄なものに価値があると、私は思います。

・失敗した人は、挑戦した人

・生活するために働いているのに、働いているせいで生活が疎かになる。

・日常なんて、ひたすらしんどい。逃げろって言っても、どこに、どうやって逃げるのか。言葉はどうにも無責任になりがちで、それでも僕らは、何かを伝えないといけない。

【個人的な感想】
全ての短編が繋がっていて面白かった。
しんどい人生の中にある『捨てたもんじゃない』と思える瞬間。を集めた短編集。
サクッと読めるので読書が苦手な方にもおすすめ。

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2025年04月01日

Posted by ブクログ

あなたの人生はどうですか?

うまくいかない恋、日常の空虚感、人生の迷いなど、さまざまな事情で心を揺らしていませんか?

もし、そんな人生を送っているのなら読んでみませんか?



『傷と雨傘』を



ハッと気付かされる言葉が出てくる!

心に残る言葉がギュッと詰まっている!

あなたにも響く言葉が見つかるはず!

そんな言葉の贈り物を受け取ってみませんか?


きっとあなたの背中を押してくれる!
しんどい人生の中にある「捨てたもんじゃない」と思える瞬間が見つかるはず!

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2025年03月11日

Posted by ブクログ

日常に溢れる何気ない一言が人にちょっとずつ希望を与えてくれる物語。雨が降っている時に差し出される傘のような一言が人を生かしてくれるんだなと思った。34人の繋がりをちょっとずつ感じられる描写がいい。

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2025年03月10日

Posted by ブクログ

半径5m。「言葉」がもたらす小さな奇跡。
この帯のコピー通り、優しくて秀逸な言葉がいっぱい詰まったショートストーリー集。
これだけ心に染み入る物語を、たった数ページで作り上げる作者に感動。

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2025年03月06日

Posted by ブクログ

繋がってるのが面白いし、1話1話が短くて一気に読まなくてもいいのが最高!!
共感する話もちらほら。こんな色んな人の考え方思い方書けるなんて小説家って頭の中ぐるぐるやんって感想。
僕みたいな集中力皆無の人にすごくおすすめ。
鬼の集中力の人なんかにもおすすめ。
ちなみに鬼の集中力は見たことない。

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2025年02月13日

Posted by ブクログ

読みやすい。
色んな人のささやかな日常が垣間見れる。
何かを思って毎日を過ごしてるのは自分だけじゃないってことを改めて思い知らされる。

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2025年02月08日

Posted by ブクログ

短編集。

それぞれの登場者が、次の物語を繋いでゆく。 
その短い物語のなかに それぞれの登場者に寄せる 含蓄深いことばが。心に突き刺さる。

読者によって 突き刺さる言葉は 色々だろう。
でも どの言葉も やさしくて温かい。

その言葉は 自分だけの傷や 痛み 寂しさに
“雨傘”になってくれる。

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2025年11月27日

Posted by ブクログ

いいですね。こういう系好きです。
各章が数ページなのでとても読みやすいです。
次々と物語の登場人物がリレー形式に繋がっていく面白さがあります。各章も誰しも共感得る内容だったりします。旦那と喧嘩した時もあったけど、本書の中の大抵の喧嘩は、先に謝った方が勝ちをタイムリーで読んでて、謝りました笑 心に染み渡る言葉がたくさんあります。
夜に静かに読むのがいいかも

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

効率的な社会。そんな中だからこそ無駄遣いに価値がある。P84
全てを肯定するような言葉素敵です。

幸せとは?を考えることもできる一冊P140

とりあえず生きましょうP184
おすすめです。

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2025年07月06日

Posted by ブクログ

カツセさんの短編集を初めて手に。
誰もが人生の『主人公』のはずなのに「主人公にさせまい」と言わんばかりのそれぞれの傷がしっとりと誰にでもある日常のような感覚で言葉、文章として降りかかってくる作品だと感じました。

題名と序文を読んで、この湿度の高さから、天気が悪い日に読もうと思っていたらだいぶ時間がかかってしまった作品。

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2025年06月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初作家さん 
6ページくらいの短い1話の中に ほんのひと時だけど
人とのつながりがあって、自分の人生のワンカットが凝縮して映し出される。連作短編小説

登場人物たちが ちょっとしたかかわりの中で
少しだけ 自分だけが知っている傷口に手を当てる

*ママの機嫌を伺いながら仕事をする人気子役
学校の友達が教えてくれる「誰かの正解は、他の誰かの不正解の場合があって、みんな一緒に喜べる正解は 本当はあまりないんだって」私の正解は?

*50代の独身の男 会社を経営をしているが忙しさと責任に疲弊する毎日 タクシーの運転手の「お疲れですか?時間が許すようなら少し遠回りしましょうか」
息抜きの仕方を忘れたら、無駄使いをするのがいいですよ。お金か、時間か、体力か。効率的な社会だからこそ 無駄な物に価値がある。

*仲のいい同僚の医者に尋ねる内科医
「患者に『死にたい』って言われたら どうこたえるのが正解?」「そんなの 『生きましょう』でいい」
生きてりゃ必ず何かがある。いいことばかりじゃないけど 好きな食べ物に出会う・好きな歌手が新曲を出す・新たな趣味ができる。何か ポジティブに思える出来事が 生きてる限りは起こりえる。最低限の前向きな言葉。

ちょっと短くて物足りなくもあるけれど 良い感じ。
好きかも。
軽い感じで 今日の占いで一喜一憂するように
(あぁ こんな言葉もいいね)と楽しんでください。

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2025年04月30日

Posted by ブクログ

悩みを抱えた34人それぞれの物語少しづつつながりながら進んでいく。傷はあれどみんなどうにか生きていく。それぞれの人生が続いていく。幸あれ。

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2025年04月19日

Posted by ブクログ

2025/03/20
疲れてる心に響く言葉が散りばめられてた。
「とりあえず生きましょう」が特に好き。

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2025年03月20日

Posted by ブクログ

登場人物みんなが主人公であり、誰かの人生の脇役になって物語が繋がっていくのが面白かった。何気ない日常の出来事でも心に残る言葉に出会って気持ちが少し軽くなって前に進んでいく。一つ一つの物語は短いけれど心に優しく響く言葉の力を感じた。

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2025年02月26日

Posted by ブクログ

この本で出会った優しい言葉、胸をすく言葉。心を手当てしてくれる言葉。
この本は優しい。ぱらぱらぱら。言葉の雨が降る。雨傘となり守ってくれるより、もっと優しい温かい光の雨みたいだ。

“どうか、どうか。
あなただけの傷や痛み寂しさよ、誰かをまもる雨傘になれ”

“視野が狭いと、周りの幸せとか、不幸とか、そういうの、見ている余裕がないから”

“私は、子供。言い訳が下手で、不機嫌も隠せない子供。冷めたふりしているだけの子供。そう自覚した途端、なんだか少し、胸のつかえが取れて、息がしやすくなった気がした。ずっと苦しかったのだと、そこで初めて、私は気付いた。”

“でも、子供の頃に生きるのが辛かった人って、ずっとそのこと忘れないですから”

“息抜きの仕方を忘れたら、無駄遣いをするのがいいですよ。お金か、時間か、体力か。”

“自分のしたことは、決して忘れてはならない。今は誰も、君を許さないだろう。でも、いつかきっと、誰かが君を肯定してくれる。”

“人は、死さえも慣れる。俺たちは今日もたまたま生きられただけで、そこに一番の価値があるはずなのに、そのことすら忘れる。”

“どの自分がいいか、他人に決めさせちゃだめだよ。“

“このまま死にたい、という気持ちと、まだ生きたい、という願いが、心の中で揺れているのがはっきりとわかった。”

“何か、その人にとってポジティブに思える出来事が、生きてる限りは起こり得る。ゼロにはならない。みんな、そのために生きてると思ってる。だから、いつだって答えは『生きましょう』だよ”

“ずっと、逃げたかったし、泣きたかった”

“みんな傷ついていたら、その傷に、それぞれの傘があればいい。”

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2025年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

34のショートストーリー
キャストが少しずつ関わりを持って続いていく感じで

サラサラと気持ちよく、時に切なく、一気に読みました

『生きるの辞めないかぎり、ほかはいくら辞めてもいいよ。たぶん、それでもどうにかなるよ』
あの日の彼女に言ってあげたかったなぁ…

『修復不可能なくらい壊れないと、次の恋には進めないでしょ』わかりみがあり過ぎて笑った

『失敗した人は、挑戦した人ですよ』
『離婚は、結婚した人にしか経験できないって話だな』
私自身も挑戦した人なのでちょっと肯定してもらえたようで嬉しかった

私も周りの誰かの雨傘になりたい
そんな人間でありたい

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2025年02月06日

Posted by ブクログ

この本には沢山の主人公が各章ごとに出てきます。
全員関係ない人なのかなと思えば、繋がっていて、当たり前ですが、あぁそれぞれの人生があるんだなとしみじみしてました。

この人もここに来るまでに何かがあってここにいるんだろうなとか考えるとなんだか不思議に感じます。

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2025年07月08日

Posted by ブクログ

生きづらかったり悩んだり人生に疲れた人たちの群像劇。バトンを渡しながら緩やかに繋がっていく34篇のショートショート。アドバイス的なセリフがスパイスとなってます。

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

同じような傷や悩みも細かく見ると深さやかたちが違う。でも生きていればきっと良いことあるよねって思える本でした。

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2025年05月05日

Posted by ブクログ

34人居れば34通りの人生があって、何に絶望を感じ、何に希望を見出すかも人によって違う。
そんな当たり前のことを思い出させてくれるショートショート集だった。
実際、自分の何気ない言動が誰かを救ったり傷付けたりってある。
もちろん、その逆もある。
だから共感できるのかも。
どの話も優しくて少し元気を貰えた。

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

登場人物がリレー形式で繋がっていく34編収録のショートストーリー集。

一話の前、序文の二頁だけでちょっと泣きそうになった。
カツセさんの言葉が心の奥深いところへとスッと入り込んで来る。

各話の登場人物は私達のすぐ隣にいそうな人達ばかり。

笑って泣いて、後悔して、また前を向いて。
何気ない日常だけど、かけがえのない日常だと気付かせてくれる。

物語全体に寂寥感が漂うが、それがなんだか心地良くて、波間に揺蕩っている感覚で肩の力を抜いてページを捲った。

傷を抱えた人に、そっと雨傘を差し掛ける事が出来るような人になれればと思う。

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2025年02月15日

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