宇佐見りんのレビュー一覧

  • くるまの娘

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    鏡の中のアクトレスを思い出しながら読んだ。言われてみれば家族とは、同じ車に乗り込むということかもしれない。タイヤがパンクしたりガス欠を起こしたり空気が淀んだり、運転手が血迷ったり、いろんなアクシデントに見舞われても、走り出した車から簡単には降りられない。次の信号で絶対に降りてやると思ってても、ふとした瞬間に笑いあったりお菓子を分け合ったり綺麗な朝陽を見たりしてしまうから余計に。否応なくアクセルを踏まれて人生が始まってしまった私たちの背中を押してくれるというか、まあ仕方ないよ、とりあえず朝まで眠ろうよって肩を叩いてくれるような話だった。

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    2025年05月28日
  • かか

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    かか
    現実でも、虐待を受けてたりヤングケアラーだったりしても、子どもにとってはたった1人のお母さんであることに変わりなく、愛憎の間で苦しむ子どもがいると聞いたことがあり、そのあたりがリアルだと感じた。

    三十一日
    亡くなった犬が、池の浮きを蜜柑と間違えて池に飛び込むところがかわいくてかわいくて…。
    タイトルは、1日1日を大事にしてほしい、というところから来ているのだろうか。

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    2025年05月08日
  • かか

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    文章が難しくて読みづらかった。母親と娘、そして一緒に住んでいる身内、共感できるところは少なかったけれど読んでいてとても辛くなった。

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    2025年04月24日
  • かか

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    天才か?
    初期衝動がそのまま本になったような作品なので、この先同じ熱量で書く作品がどれだけ生まれるのかが気になる

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    2025年02月28日
  • くるまの娘

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    会話の噛み合わなさを客観的に見せてくれた。
    噛み合わないからそれぞれの中で感情や思考を煮詰めてるんだろうけど、思い出したようにわざわざ噛み合わせに行こうとするから辛いんだと思う。あの時こうだったじゃんみたいな。
    痛みを痛みとして扱ってくれたり、扱ったりするのは、ある程度その出来事から距離がある人にしかできないことなのかもと読んでいて感じた。

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    2024年12月09日
  • かか

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    衝撃でした。

    主人公のうーちゃんは、自身のかか(母)が心を病んでいる事で悩んでいる浪人生。
    かかは、とと(かかにとっての夫)が不倫をして別れてから心を病むようになり、暴れたり、泣いたりして家族を困らせる。

    うーちゃんがかかに対して抱いている感情はとても複雑。単行本にして100以上のページ数をもってしてようやく、うーちゃんの感情を描き切れる。

    言葉にすることで、この感情に名前をつけたくない。この作品を一言で言い表したくない。というかできない。

    けれど思い切って一言で。すごく誤解されそうな言い方をすることになるけど、「本当の愛ってこういうことだよな」って思った、かな。美しくて、見世物として

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    2024年11月23日
  • かか

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    すごいとは聞いていたけど
    確かにこの世界観に一気に引き込まれるくらいすごかった。
    文体はもちろん、テーマ、着眼点に圧倒。

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    2024年11月07日
  • かか

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    この文体がわたしにはとても刺さった。母親に愛されたい、愛した人に愛されたいという気持ちがあまりにも切実で、読んでいて苦しい。

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    2024年11月02日
  • くるまの娘

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    息がつまった。
    共依存。暴力の連鎖。ヤングケアラー。問題だらけの家族だった。
    母親の壊れっぷりや父親のなんとも言えない嫌な様子が、やたらとリアルだった。もしかして実体験なのかも、と思うほどだった。

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    2024年10月06日
  • 私の身体を生きる

    購入済み

    読むのに気力のいる本だった

    息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
    SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。

    男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
    でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
    でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
    そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べない

    #タメになる

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    2024年08月04日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    金田一秀穂さんは
    日本語は緊急事態に向かないと言う

    緊急事態を宣言します、には
    本当に緊急事態なの?

    緊急事態宣言を発出します、だと
    ああそうですかとどこか他人事

    日本語の得意は落とし所を探す事

    ロックダウンより20時閉店
    和を持って貴しとなす、それでいい

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    2023年06月27日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    コロナ後の日本社会はどのように変化してゆくのか。変化した社会にどう生きるか。桐野夏生さんの「不寛容な時代、自由な小説から力を得て欲しい」の言葉に、不安の塊がふうっと軽くなりました。

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    2022年04月04日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    20人によるエッセイ。
    共感できる話が一つや二つはあるのではないでしょうか。
    私は瀬戸内寂聴さんでした。

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    2021年09月27日
  • 推し、燃ゆ

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    推しの炎上から表舞台から姿を消す過程とともに、主人公は徐々に厳しい現実と対峙していかなくてはならなくなる。
    推し活というものは、現実逃避の手段なのかもしれないが、それをしなくてはならないような当人にとっては大きな理由もある。
    そして、その推し活に陶酔している描写の華やかさと現実に向き合う厳しさの対比が良かった。
    真逆のようだが結局いずれも日常の延長線上で繋がっているのだと思った。

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    2026年03月16日
  • 推し、燃ゆ

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    推しという推しがいないため、推しという存在自体に共感できることは少なかったが、現実の生きにくさに対抗するための存在として、推しのようなものを扱っていることには、自分の中でも思い当たる事があり共感できた。

    21歳でここまでの感情の言語化ができるのは素晴らしいと思う。

    #2026 #13

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    2026年03月14日
  • かか

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    「うーちゃんはね、かかを産みたかった。かかをにんしんしたかったんよ」
    19歳 女 うーちゃんは苦しみ傷ついていた。かかがはっきょうして自傷行為に走るたび、うーちゃんもまた同じ箇所に痛みを覚える。かかが変わったのは自らのせいだと考えるうーちゃんはかかを産み直すための旅に出る———

    「かか弁」溢れる、標準語とも異なった文体で描かれる本作は、私たちにどこか馴染みやすい雰囲気を感じさせる。都に出てきてからというもの、多少の言葉遣いの違いに引っかかりを覚えるようになったが、久々に帰ってきた地元ではなんの後ろめたさもなく、なすままに会話を楽しめる。そんな雰囲気。だけど、本書にはそんな柔らかい言葉遣いには

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    2026年03月11日
  • 推し、燃ゆ

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    ――推しが燃えた。ファンを殴ったらしい。
    『イン・ザ・メガチャーチ』とは異なる視点の推し活小説。欠落を抱えた主人公が、よすがや楔、あるいは呪縛として機能していた対象(『背骨』と表現されてる。粋)を、『炎上』によって喪失する様を描く。『推す』という、酷く一方的な関係性の中で、他者を通じて自己を発現していく過程が凄まじい。今となってはライトな言葉として使われる『推し』って言葉だけど、これ読むとそんな軽々しく使えなくなるやも。芥川賞受賞作なんで、キャッチーさを求めて読むのは危険(165頁★3.3)

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    2026年03月09日
  • かか

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    ネタバレ

    文体が独特なので読んでて気持ち悪さを感じ、この作者やっぱり合わないな、と思いながら半ば嫌々読んでたけど、途中からグッと引き込まれて、気付いたら泣きながら読んでた。
    老いた母親を見たくないとか、にくいけど母親を誰よりも愛してる、母を産んであげたかったとかうーちゃんの語り口じゃなければ伝わらなかったと思う
    でもSNSに母が死んだと嘘の投稿するのは本当によくないよ

    あとなぜこういうメンヘラ女はDV男を選んでぽんぽん子ども産むかが本っっ当に謎 やめろ

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    2026年03月08日
  • 推し、燃ゆ

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    推しの人生が自分の全てになってしまう。自分はどうしようもないから、代わりに報われてほしい。
    一歩間違えると依存症なんだな。

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    2026年03月03日
  • 推し、燃ゆ

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    大きな展開はない。
    ただ、今まで明確に推しというものができたこと無かった自分にとって、推しがいる人の見えている世界、感じ方を知れるくらい心理描写が細かく繊細であった。

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    2026年03月03日