宇佐見りんのレビュー一覧
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ネタバレ表現豊か!!!!すごい。99年生まれの作者と知って驚愕したけど若いから表現が生き生きしてるのか?思い返すとそんな気がした
主人公かんこの脳内葛藤をそのまま書き散らしたようでもある。なんか考え事してると自分でもよくわかってない境地に行ってたりするし
兎に角かんこはつらい、ヤングケアラーの一つの形か。父も母もかんこがいなくなったらどうなってしまうんだろ。残されたかんこ。可哀想だけどかんこ自身は可哀想って思われたくもないんだろうね
結局なあなあになってしまう怒りの矛先
被害者と加害者の記憶のギャップ、被害者は延々と尾を引いて。やった側はそんなことあった?レベルなことも。
自立している人が多数 -
Posted by ブクログ
すごく斬新で面白かった。
主人公は、友達との関わりが上手にいかない、時間や提出の期限が守れない。学校、勉強は興味がない。それでも大好きな推し活はスケジュール管理して、推しを中心として生活している女子高校生です。
もちろん推しはお金がかかるので、頑張ってバイトをしています。ブログなどSNSの文章はすごく真面目でなのに、現実の家族や社会に馴染めません。
家族は大切に主人公を大切に見守っているけれど、その気持ちが主人公には理解できない。
推しを推している自分は頑張っている、偉いという肯定感を家族から否定されるのが癪に障る。どうしていいのかわからなくなり、混乱して泣き出す。
家族としてどう対応すべ -
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女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。
個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し -
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出産入院中に読むか〜と購入。
スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。
自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった…!
身体について言語化することは難しいと思いながら、言語化欲求もあって、そこをストレートに表現してくれている言葉は、ポジティブなのかネガティブなのかは分からないが震動を伝えてくるようで、ちびちび読み進めました。
わかる、わかるよ…となるところもあれば、こんな身体感覚を持つ人もいるんだ〜と知るところもあって、何かしらそれが身体にフィードバックされて、終始不思議。
島本理生「Better late than never」
…直後よりも、むしろ二、三日目から、不安定さを伴った執着心はピークを迎えて、その最中には激しい恋をしているようにも感じていたが、その後、十日間かけて緩やかに下降した -
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女性の書き手が綴る、「身体」についてのエッセイたち。
私がこれまでの人生誰にも言わずに、日記にすら書かずに閉じ込めてきた経験や思想や感情に近しいことが書かれていたりして、私だけじゃなかったのか……!という発見がいくつもあった。
私みたいに、自分の中に閉じ込めている人も沢山いるであろう内容をこうして書いてくださったことに感謝したい。
生理や身体の変化のこと、妊娠のこと、性自認のこと、性欲や自慰について、ルッキズム、性癖、尊厳などなど……
女性の体と30年付き合ってきたからこそ、どれも興味深い内容だった。
金原ひとみさんの「パリの砂漠〜(略)」を読んだ時にも思ったのだけど、
金原さんの文章だ -
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「推し、燃ゆ」で、芥川賞を受賞した作者の文芸賞&三島賞のW受賞した、
デビュー作。
19歳の浪人生うさぎ、通称うーちゃんは、大好きな母親=かか が、
父親=とと の浮気により、精神を病み、酒を飲んで暴れたり、自傷行為を
数量になる。かかを救いたい一心で、熊野へと旅立つ。
かかの辛さが、うーちゃんも伝染する描写が、リアルに表現され、
読む人に衝撃を与えてくる。
作品通して、方言および、登場する母親の独特なかか弁ということで、
どう読んでいけばよいか、
そのまま読んでいくと、個人的に頭の中で音読しがちなため、
読みにくく、出来るだけ標準語か自分の普段の言葉に置き換えて読むことで、
スムーズに読め -
Posted by ブクログ
最初の50ぺージくらいは「“推し”の話がずっと続くの?」って感じだったのですが、腐っても芥川賞、このまま終わるはずがありません。面白かったです。
本作が発表されたのが2020年9月、コロナが猛威を振るっていた時期ですね。
”推し”への依存がリアルでした。家族や恋人に価値判断等を依存してしまう話は昔からよくあったと思うのですが、人間関係が希薄な現代においては、”推し”依存は恋愛依存よりも現実味がありました。
注目すべきは、”推し”に依存して、自分を見失っているように見えながら、実際に”推し”の態度や行動を細部まで観察し解釈しているのはあかり自身であるということ。直接触れ合える恋人とは異なり隔た -
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Posted by ブクログ
罰当たりという行為は深い信心がないと成り立たない。
信じているからこそ、罰が当たってしまうと思ってしまう。
最後、確かに「かか」は死んだ。
うーちゃんの中の信仰はなくなったのだと思う。
信じることは思考の放棄と映画で誰かが言っていた。
『推し、燃ゆ』でも推しの死、推しが人間になってしまうことを描き、主人公さ人間をやめた終わり方だった気がする。
この2作品はそういう「くくり」からの解放、いや解放という清々しさはない、脱け出して、染み出していくものが描かれている気がした。
母や女性、かわいそうな女性、不幸、幸せ、社会の構造に当てはめられた「くくり」。
ネットの文面だけで消化される不幸、かわいそ