宇佐見りんのレビュー一覧

  • 推し、燃ゆ

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    推し活つながりで、インザメガチャーチの続けて読んでみた。推し活をしてない私からすると、推し活入門書のような一冊。芥川賞作品にしてはとても読みやすい。

    ただ、読む順番が逆だった。
    この本を先に読んでから、インザメガチャーチ読んだ方が、より深くどちらも味わえる気がする。

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    2026年08月03日
  • 推し、燃ゆ

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    つい最近までアイドルを推していた。
    解散してから、自分は推しではなくアイドルとしての推しが好きだったと痛感。
    この本の主人公だったら推し続けるだろうな

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    2026年07月27日
  • 推し、燃ゆ

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     『推し、燃ゆ』は、推しを生きる支えとすることの危うさを、一人の少女の日常を通して描いた作品である。
     主人公は、日常生活に適応することの困難を抱えながら、推しを追う行為に多くの時間と金銭を費やしていく。本作が描いているのは、単に趣味へ没頭する姿ではない。現実を十分に受け止めきれない人間が、他者に生きる意味を託し、その存在によって、かろうじて自己を維持しようとする過程である。
     私はこれまで、推し活には、自分自身の力では得にくい達成感や自己肯定感を、応援や消費を通して補完しようとする側面があるのではないかと考えていた。主人公の姿には、そうした見方と重なる部分がある。推しに対する愛情は確かなもの

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    2026年07月25日
  • 推し、燃ゆ

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    以前姉がこういう静けさで勉強に打ち込んでいた瞬間があったなと思った。全身全霊で打ち込めることが、あたしにもあるという事実を推しが教えてくれた。

    やめてくれ、あたしから背骨を、奪わないでくれ。推しがいなくなったらあたしは本当に、生きていけなくなる。あたしはあたしをあたしだと認められなくなる。

    現代人の多くは、この糸の切れた風のような浮遊の中で無意識的に、自分を世界に、自分を日常に、自分を生に結びつけてくれるものを求め、推しを推しているのではないだろうか。コロナ禍で推しを持つ人が増えたのも、社会はいとも簡単に機能不全となる、死ぬ時は一人である、という事実がわかりやすく提示されたという理由からか

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    2026年07月20日
  • 推し、燃ゆ

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    面白い。
    笑える、という意味ではなく、推す事の「苦しさ」も含め、あまりにも繊細に感情を表現する文章力にとにかく惹きつけられて、あまりにも面白い。
    何かに依存する習慣のある人程、強く共感できる作品な気がしています。

    本を読む習慣のまだ浅い私にとって、テンポが良くて一気に駆け抜けたくなる読みやすさでした。
    そして、言い回しや使われる言葉、表現等が現代的。

    それが作家さんによるものなのか時代によるものなのかはまだ私には分からないけど、新しい世界に触れた感じが心地よかったです。

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    2026年07月12日
  • 推し、燃ゆ

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    芥川賞受賞作ということで読んでみました。これこそ現代の若手作家にしか書けないようなとても近代的な物語だと思います。
    読んでいてずっと主人公のあけみの考え方や生き方が自分としては納得感が無く、読みながらどうしてそう思ってしまうのだろう、なぜこうしないのだろうととても疑問に思ってしまいました。
    中々個人的には理解の難しい人物像で、それはそれで面白く、こういう人もいるのだなあと1つ発見と学びにもなりました。
    ただ一方で、推しに限らず、自分の中で生きる背骨となるもの、生きていくエネルギーを生み出し人生の中での大きな心の拠り所となるものを持っていることが如何に人生において救いとなるかをまざまざと見させら

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    2026年07月12日
  • 私の身体を生きる

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    こんなに赤裸々に描かれているのか、と思うのは、それもまた性を隠す大人の無意識に引っ張られているのだろうか。作家さんによって「身体」に対する感じ方がこんなにも違うのだなと興味深かった。

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    2026年06月08日
  • 私の身体を生きる

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    性というか性別(性自認や対象)というか、性欲というか性癖とか、性体験とか。

    「性」のことはご法度的で親子、恋人、親友でも避けたりするわけで、孤独な世界だと思ってきたけれど。それが女性作家が17人も語るわけで下品上等、生々しくて面白い。
    面白い、と言ってる事を下品と言う人もいると思いますが、多様性?とあえて言葉にすれば線引きしないでよ、と。

    面白いというのは具体的に変えれば興味深い、が適切か。いやらしい意味でなく、前述のようにご法度な他者の世界に興味があるわたしは、作家がこうもあけすけにエッセイとして実体験や思想を語ってくれてありがたく。
    本として残るので結構なカミングアウトもあったりするわ

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    2026年06月07日
  • 私の身体を生きる

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    いつも読んでる大好きな作家さんたちの身体にまつわるエッセイ。作家さんたちにも過去や苦しみや葛藤があると知ってしまった。

    「誰かから指弾される前に、違う、お前は違うと「私の中の世間」が言ってくる。」

    ☁️ 世の中には女性であることで苦しんでる人がいないわけないのに、言語化されてしまうと本当にいると見えてしまう、なんて、自分勝手さに嫌になりながら読み進めました。

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    2026年06月02日
  • くるまの娘

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    心を抉る感慨深い小説だった。純文学として難しいことは言えないし読み取れなかったけど、これほど鬱屈さを曝け出す小説は他にない。

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    2026年05月30日
  • かか

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    ネタバレ

    一人称かつ方言? で進んでいく文体が読み進める度に癖になっていく。『推し、燃ゆ』に繋がるなと思うSNSやファン文化の話も出てきて嬉しくなった。うーちゃんの生き方が読んでいて息苦しくなる。

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    2026年05月24日
  • かか

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    アダルトチルドレン。幼少期に大好きで神格化していた母親を次第に憎むようになっていく過程の心理描写が、私自身の経験とも重なった。けれど、私は目を背けて気付かないようにしていた感情だったので、この書籍で言語化されて向き合わざるを得なくて、読み進めていく中で辛かった。
    記憶の中の優しい母親が大好きなのに、現実に目の前にいる母親は自分より子供のように感じてしまって、その感情に見て見ぬふりをしていたけれど、うーちゃんが”憎い”と言ってくれた。私なんかよりずっとうーちゃんの方が、正直に生きている。

    会える時に、母親に会っておこうと思った。

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    2026年03月02日
  • かか

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    ネタバレ

    「推し、燃ゆ」のじわじわしみて来る文体に押されて、デビュー作を読んでみた。 10代で書かれたという驚異の新文学。
    世代の違いをまざまざと感じながら、それでもなにか身に迫ってくる娘(うーちゃん)と狂っていく母親(かか)との切り離せない愛情の物語と思えば、世代を超えた心情がよくわかってくる。

    「かか」の手術前日に家を出て熊野に詣でる旅に出る。冒頭近く
    かかはとある手術を翌日に控えていました。旅の出発日は入院日でもありました。それを放り出して旅を計画したうーちゃんをおまいは決してなじることはありませんでしたが、なんでそいなタイミングでうーちゃんがひとり旅立ってしまったかおまいにはよく把握できていな

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    2026年02月05日
  • かか

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    この人やっぱり天才だよなぁ。
    描かれている苦悩はあまり自分に近くない環境で共感しづらいものだったけど、それでも文章の持つ力強さが凄くて、ぶん殴られてる感じがした。
    特にかかを「にんしんしたかった」わけが分かるときの、改行が一切入らない語りは圧倒された。
    個人的には最後SNSに絡めるところはいらなかったというか、かかの話で完結して欲しかったとは思ってしまう。

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    2026年02月02日
  • 私の身体を生きる

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    テーマが性だからか、かなり赤裸々な内容が多く書き手たちの矜持を感じた。私は親しい友人であっても性に関する話をし合うことがないので、こういった本が存在してくれることそれ自体に感謝したい。
    男性からの目線、恋愛性に対する違和感や自分の体験について書いたものが多い印象で、それはその通りという内容なのだけれど、同時に女性の恋愛・結婚・妊娠出産・育児に対する幸せを語ることってもう許されないのだろうかという疑問も湧く。

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    2026年01月11日
  • 私の身体を生きる

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    面白かった。
    言葉にできなかった違和感が処理されていくようなエッセイたち
    女性として生きるって、嫌なこと理不尽なことあるけど、悪くないよなあと思えました

    痴漢や性被害みたいなことだけでなく
    日常的なコミュニケーションの中で感じる不快さとか違和感とか、そういうのある〜わかる〜みたいなのたくさんあったな
    これは男の人が読んだらどう思うんやろう?

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    2025年12月29日
  • くるまの娘

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    ネタバレ

     表現豊か!!!!すごい。99年生まれの作者と知って驚愕したけど若いから表現が生き生きしてるのか?思い返すとそんな気がした
    主人公かんこの脳内葛藤をそのまま書き散らしたようでもある。なんか考え事してると自分でもよくわかってない境地に行ってたりするし

    兎に角かんこはつらい、ヤングケアラーの一つの形か。父も母もかんこがいなくなったらどうなってしまうんだろ。残されたかんこ。可哀想だけどかんこ自身は可哀想って思われたくもないんだろうね

    結局なあなあになってしまう怒りの矛先
    被害者と加害者の記憶のギャップ、被害者は延々と尾を引いて。やった側はそんなことあった?レベルなことも。

    自立している人が多数

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    2025年12月10日
  • くるまの娘

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    一度途中で読むのを挫折した。情景描写が細やかでたくさんの言葉が折り重なるように紡がれていて、場面展開も過去かと思えば現在へと移り変わり、それで挫折。
    2回目はじっくりと集中できる時に読みました。正直言って辛かった。世代をまたいで暴力や虐待ではと思えることは繋がっているということに、少し自分を重ねてしまったためです。一線を超えないゆるい暴力と虐待は普通にあるんだなと気づき、やるせない気持ちになりました。
    まだ20代の若さで書いた小説と思うとその才能に驚きました。

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    2025年11月26日
  • 私の身体を生きる

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    いろんな視点、テイストがあって面白かった。『てんでばらばら』がお気に入り。
    しかし性被害者の多さよ。加害者が多すぎるし許されすぎてる。やめてくれマジで。『女であることを喜びながらも、女であることによる気持ちの悪い経験を排除していきたい』。マジそれな。

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    2025年10月28日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。

    個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し

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    2025年10月20日