宇佐見りんのレビュー一覧

  • かか

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    「推し、燃ゆ」のじわじわしみて来る文体に押されて、デビュー作を読んでみた。 10代で書かれたという驚異の新文学。
    世代の違いをまざまざと感じながら、それでもなにか身に迫ってくる娘(うーちゃん)と狂っていく母親(かか)との切り離せない愛情の物語と思えば、世代を超えた心情がよくわかってくる。
    「かか」の手術前日に家を出て熊野に詣でる旅に出る。冒頭近く
    かかはとある手術を翌日に控えていました。旅の出発日は入院日でもありました。それを放り出して旅を計画したうーちゃんをおまいは決してなじることはありませんでしたが、なんでそいなタイミングでうーちゃんがひとり旅立ってしまったかおまいにはよく把握できていなか

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    2026年02月05日
  • かか

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    この人やっぱり天才だよなぁ。
    描かれている苦悩はあまり自分に近くない環境で共感しづらいものだったけど、それでも文章の持つ力強さが凄くて、ぶん殴られてる感じがした。
    特にかかを「にんしんしたかった」わけが分かるときの、改行が一切入らない語りは圧倒された。
    個人的には最後SNSに絡めるところはいらなかったというか、かかの話で完結して欲しかったとは思ってしまう。

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    2026年02月02日
  • 私の身体を生きる

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    テーマが性だからか、かなり赤裸々な内容が多く書き手たちの矜持を感じた。私は親しい友人であっても性に関する話をし合うことがないので、こういった本が存在してくれることそれ自体に感謝したい。
    男性からの目線、恋愛性に対する違和感や自分の体験について書いたものが多い印象で、それはその通りという内容なのだけれど、同時に女性の恋愛・結婚・妊娠出産・育児に対する幸せを語ることってもう許されないのだろうかという疑問も湧く。

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    2026年01月11日
  • 私の身体を生きる

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    面白かった。
    言葉にできなかった違和感が処理されていくようなエッセイたち
    女性として生きるって、嫌なこと理不尽なことあるけど、悪くないよなあと思えました

    痴漢や性被害みたいなことだけでなく
    日常的なコミュニケーションの中で感じる不快さとか違和感とか、そういうのある〜わかる〜みたいなのたくさんあったな
    これは男の人が読んだらどう思うんやろう?

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    2025年12月29日
  • くるまの娘

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    ネタバレ

     表現豊か!!!!すごい。99年生まれの作者と知って驚愕したけど若いから表現が生き生きしてるのか?思い返すとそんな気がした
    主人公かんこの脳内葛藤をそのまま書き散らしたようでもある。なんか考え事してると自分でもよくわかってない境地に行ってたりするし

    兎に角かんこはつらい、ヤングケアラーの一つの形か。父も母もかんこがいなくなったらどうなってしまうんだろ。残されたかんこ。可哀想だけどかんこ自身は可哀想って思われたくもないんだろうね

    結局なあなあになってしまう怒りの矛先
    被害者と加害者の記憶のギャップ、被害者は延々と尾を引いて。やった側はそんなことあった?レベルなことも。

    自立している人が多数

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    2025年12月10日
  • くるまの娘

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    一度途中で読むのを挫折した。情景描写が細やかでたくさんの言葉が折り重なるように紡がれていて、場面展開も過去かと思えば現在へと移り変わり、それで挫折。
    2回目はじっくりと集中できる時に読みました。正直言って辛かった。世代をまたいで暴力や虐待ではと思えることは繋がっているということに、少し自分を重ねてしまったためです。一線を超えないゆるい暴力と虐待は普通にあるんだなと気づき、やるせない気持ちになりました。
    まだ20代の若さで書いた小説と思うとその才能に驚きました。

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    2025年11月26日
  • 私の身体を生きる

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    いろんな視点、テイストがあって面白かった。『てんでばらばら』がお気に入り。
    しかし性被害者の多さよ。加害者が多すぎるし許されすぎてる。やめてくれマジで。『女であることを喜びながらも、女であることによる気持ちの悪い経験を排除していきたい』。マジそれな。

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    2025年10月28日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。

    個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し

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    2025年10月20日
  • 私の身体を生きる

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    ラジオでも話題になっていて手に取る。著者たちの年齢がほぼ年下であるということに気づく。語ることのタブーがいろいろと無くなったけれど、文筆業である以上、読み手を引き付けるプロ意識が見え隠れしていて面白い。

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    2025年09月16日
  • かか

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    普段はあまり小説を読まないけれど、めっちゃ引き込まれてました。

    この本は基本的に主人公の19歳の女の子「うーちゃん」の語りで進み、独特の口調「かか弁」で語りかけられます。

    独特の口調だけでなく、ひらがなで表現される部分もあり、それが物語の不思議さ(不気味さ?)を増していて、一家の空気感を想像させられました。

    短い小説なので、内容を書くとネタバレになってしまうのでここまでに。すぐ読めるので、私と同じ小説初心者にオススメ。

    めっちゃくらった。

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    2025年09月07日
  • 私の身体を生きる

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    赤裸々に語られる身体についてのエッセイ。
    それぞれに身体の事情を抱えて生きているのだなあ。女性の場合は嫌な目に遭う機会も多くて。

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    2025年09月05日
  • 私の身体を生きる

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    女性たちによる性のエッセイ集と聞き、女性あるあるやフェミニズム的な問題提起を想像したが予想外だった。
    冒頭の西加奈子はフェミニズムへのお誘いに近いニュアンスを感じたが、続く村田沙耶香で一気に個人の話となる。
    その後も個人的なテーマを書く人が多く女性同士だけど違うのは当然、そもそも理解不能だったりする。
    でも不思議だなと思いながら読む理解不能の中に、少しだけ自分の面影があると仲間を発見したような安心がある。
    私だけの大切な話を自分も整理して書いてみたくなったり、男性バージョンも読んでみたくなった。

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    2025年08月27日
  • 私の身体を生きる

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    出産入院中に読むか〜と購入。
    スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。

    自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
    女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
    自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。

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    2025年08月20日
  • 私の身体を生きる

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    このくらい、身体とは何かを強く感じ、自分自身の身体を感じる本が私にはひつようだった

    リレー形式ならでは、最後の方、「私の身体を生きる」ってなんやねんって議論が進展していくのが最高だった

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    2025年08月19日
  • 私の身体を生きる

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    ネタバレ

    面白かった…!
    身体について言語化することは難しいと思いながら、言語化欲求もあって、そこをストレートに表現してくれている言葉は、ポジティブなのかネガティブなのかは分からないが震動を伝えてくるようで、ちびちび読み進めました。
    わかる、わかるよ…となるところもあれば、こんな身体感覚を持つ人もいるんだ〜と知るところもあって、何かしらそれが身体にフィードバックされて、終始不思議。

    島本理生「Better late than never」
    …直後よりも、むしろ二、三日目から、不安定さを伴った執着心はピークを迎えて、その最中には激しい恋をしているようにも感じていたが、その後、十日間かけて緩やかに下降した

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    2025年08月04日
  • かか

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    「推し、燃ゆ」で、芥川賞を受賞した作者の文芸賞&三島賞のW受賞した、
    デビュー作。
    19歳の浪人生うさぎ、通称うーちゃんは、大好きな母親=かか が、
    父親=とと の浮気により、精神を病み、酒を飲んで暴れたり、自傷行為を
    数量になる。かかを救いたい一心で、熊野へと旅立つ。

    かかの辛さが、うーちゃんも伝染する描写が、リアルに表現され、
    読む人に衝撃を与えてくる。
    作品通して、方言および、登場する母親の独特なかか弁ということで、
    どう読んでいけばよいか、
    そのまま読んでいくと、個人的に頭の中で音読しがちなため、
    読みにくく、出来るだけ標準語か自分の普段の言葉に置き換えて読むことで、
    スムーズに読め

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    2025年07月13日
  • かか

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    罰当たりという行為は深い信心がないと成り立たない。
    信じているからこそ、罰が当たってしまうと思ってしまう。
    最後、確かに「かか」は死んだ。
    うーちゃんの中の信仰はなくなったのだと思う。
    信じることは思考の放棄と映画で誰かが言っていた。
    『推し、燃ゆ』でも推しの死、推しが人間になってしまうことを描き、主人公さ人間をやめた終わり方だった気がする。

    この2作品はそういう「くくり」からの解放、いや解放という清々しさはない、脱け出して、染み出していくものが描かれている気がした。

    母や女性、かわいそうな女性、不幸、幸せ、社会の構造に当てはめられた「くくり」。
    ネットの文面だけで消化される不幸、かわいそ

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    2025年06月06日
  • 推し、燃ゆ

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    家庭環境とか本人のデキの悪さとか見てるとほんと生きづらい。
    “推し”という存在にのめり込むことで自分を守ってたのかな。
    まだ終わらない感じで終わった。

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    2026年04月10日
  • くるまの娘

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    鏡の中のアクトレスを思い出しながら読んだ。言われてみれば家族とは、同じ車に乗り込むということかもしれない。タイヤがパンクしたりガス欠を起こしたり空気が淀んだり、運転手が血迷ったり、いろんなアクシデントに見舞われても、走り出した車から簡単には降りられない。次の信号で絶対に降りてやると思ってても、ふとした瞬間に笑いあったりお菓子を分け合ったり綺麗な朝陽を見たりしてしまうから余計に。否応なくアクセルを踏まれて人生が始まってしまった私たちの背中を押してくれるというか、まあ仕方ないよ、とりあえず朝まで眠ろうよって肩を叩いてくれるような話だった。

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    2025年05月28日
  • かか

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    かか
    現実でも、虐待を受けてたりヤングケアラーだったりしても、子どもにとってはたった1人のお母さんであることに変わりなく、愛憎の間で苦しむ子どもがいると聞いたことがあり、そのあたりがリアルだと感じた。

    三十一日
    亡くなった犬が、池の浮きを蜜柑と間違えて池に飛び込むところがかわいくてかわいくて…。
    タイトルは、1日1日を大事にしてほしい、というところから来ているのだろうか。

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    2025年05月08日