宇佐見りんのレビュー一覧

  • 推し、燃ゆ

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    推しが燃えたー!!!
    私は今まで何人かの推しがいた。恋愛においては一途なんだけど、推し活については一途ではない。歴代の推しがいる、人間だったり、キャラクターだったり。
    脱退など悲しい別れ方をした経験もある。でも、この本のように全てを推しに差し出した経験は未だない。もちろん、今でも推しはいるがPCのデスクトップにしたりスマホの待ち受けにするくらいでそこまで熱を上げていない。
    この本では推しに生かされたのか殺されたのかわからない女の子が自分視点で推しと推しの炎上、そして自分のことを語っていく。最初こそつまらないと思ったが、どんどん惹かれていく。何となく、主人公の女の子と感覚が似ていたからかもしれな

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    2026年01月31日
  • 推し、燃ゆ

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    推しとは一体なんなのだろう?

    彼女は推しなくして生きられたのだろうか。推しが彼女を生かしていた。推しは彼女の背骨だったのだ。

    しかし、推しとの出会いは幸せだったのか…?

    生きる理由も多様化しているということなのか?生きる目的となり得るという意味では宗教に近い気もする。偶像崇拝だ。

    でもやっぱりここまでのめり込むのは現代人の価値観の何かが変わってきているのだろうか。自己責任や個人主義といった考えが進んでいった結果、生きる意味をも自助努力で発見してるのか、そしてそれを加速させる形でその心の隙間に十分に成熟したコンテンツが入り込んでいるのかなあ。

    それにしても芥川賞受賞作は一筋縄じゃいかな

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    2026年01月27日
  • 推し、燃ゆ

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    がんばっているのに、認めてもらえない。
    発達障害だからと言って世間は自分に甘くはならない。

    みんなと同じ、普通の生活ができないだけでこんなにも孤独を感じるのか、と思った。

    私は推しのアイドルはいないので、あまり推しという感覚は理解できなかったけど、主人公にとって生活の中心(行動のモチベーション)になっているのは明白だった。

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    「別々に頑張ってるでいいじゃん」

    上記は、本人は努力しているつもりなのに「努力していないのに頑張っているって言うな」と姉に責められたときに主人公が言ったセリフ。

    努力のベクトルが違うだけで、相手に頑張っていないと押し付けるのは違うな、と思えた。

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    2026年01月15日
  • 推し、燃ゆ

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    良作だけど、これがオタク心理を描いた作品みたいに言われてるのは腑に落ちきらないなとも思う。ガッツとして描くには細部が茶の間だし。舞台全通が前提でないところとか。
    ただ、それは世間の評価がそもそもおかしいのであって、実際のあかりはたぶん、本人が自覚しているように人間社会で息をするのが本当に下手で、下手だから溺れるみたいに推しを追いかけていたんだろうなあと思う。私はキラキラアイドルが大好きだからそういう意味でもあかりが好きな男のいいところに共感ができなかったけど、あかりは藁をも掴むつもりで、でも本質的には同じように溺れていそうな推しと一緒に溺れたかったんだろうな、と。
    あと単純にあかりの推しグルの

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    2026年01月13日
  • 私の身体を生きる

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    テーマが性だからか、かなり赤裸々な内容が多く書き手たちの矜持を感じた。私は親しい友人であっても性に関する話をし合うことがないので、こういった本が存在してくれることそれ自体に感謝したい。
    男性からの目線、恋愛性に対する違和感や自分の体験について書いたものが多い印象で、それはその通りという内容なのだけれど、同時に女性の恋愛・結婚・妊娠出産・育児に対する幸せを語ることってもう許されないのだろうかという疑問も湧く。

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    2026年01月11日
  • 推し、燃ゆ

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    ネタバレ

    自分もアイドルの追っかけをしていた事があり、まさに今はその生活を引退し自分だけの人生を生きる訓練をしているところです。

    主人公の推し活の様子や推しへの感情の昂り、特に最後のライブのシーン……共感できる部分も沢山ありましたし読んでいて楽しかったです。

    主人公のそれが推しだっただけで、自分じゃない何かを(背骨)にして生きている人ってすごく多い気がします。自分自身を背骨にして、それをまっすぐ正しながら生きるって苦しくて面倒だからです。悪いことではないと思います。
    だけどそれと自分という存在が別物であること、その背骨が取り上げられたとしても、自分の足で立って生きていかねばならないこと。
    最後のシー

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    2026年01月11日
  • 私の身体を生きる

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    面白かった。
    言葉にできなかった違和感が処理されていくようなエッセイたち
    女性として生きるって、嫌なこと理不尽なことあるけど、悪くないよなあと思えました

    痴漢や性被害みたいなことだけでなく
    日常的なコミュニケーションの中で感じる不快さとか違和感とか、そういうのある〜わかる〜みたいなのたくさんあったな
    これは男の人が読んだらどう思うんやろう?

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    2025年12月29日
  • くるまの娘

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    ネタバレ

     表現豊か!!!!すごい。99年生まれの作者と知って驚愕したけど若いから表現が生き生きしてるのか?思い返すとそんな気がした
    主人公かんこの脳内葛藤をそのまま書き散らしたようでもある。なんか考え事してると自分でもよくわかってない境地に行ってたりするし

    兎に角かんこはつらい、ヤングケアラーの一つの形か。父も母もかんこがいなくなったらどうなってしまうんだろ。残されたかんこ。可哀想だけどかんこ自身は可哀想って思われたくもないんだろうね

    結局なあなあになってしまう怒りの矛先
    被害者と加害者の記憶のギャップ、被害者は延々と尾を引いて。やった側はそんなことあった?レベルなことも。

    自立している人が多数

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    2025年12月10日
  • くるまの娘

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    一度途中で読むのを挫折した。情景描写が細やかでたくさんの言葉が折り重なるように紡がれていて、場面展開も過去かと思えば現在へと移り変わり、それで挫折。
    2回目はじっくりと集中できる時に読みました。正直言って辛かった。世代をまたいで暴力や虐待ではと思えることは繋がっているということに、少し自分を重ねてしまったためです。一線を超えないゆるい暴力と虐待は普通にあるんだなと気づき、やるせない気持ちになりました。
    まだ20代の若さで書いた小説と思うとその才能に驚きました。

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    2025年11月26日
  • 私の身体を生きる

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    いろんな視点、テイストがあって面白かった。『てんでばらばら』がお気に入り。
    しかし性被害者の多さよ。加害者が多すぎるし許されすぎてる。やめてくれマジで。『女であることを喜びながらも、女であることによる気持ちの悪い経験を排除していきたい』。マジそれな。

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    2025年10月28日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。

    個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し

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    2025年10月20日
  • 私の身体を生きる

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    ラジオでも話題になっていて手に取る。著者たちの年齢がほぼ年下であるということに気づく。語ることのタブーがいろいろと無くなったけれど、文筆業である以上、読み手を引き付けるプロ意識が見え隠れしていて面白い。

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    2025年09月16日
  • かか

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    普段はあまり小説を読まないけれど、めっちゃ引き込まれてました。

    この本は基本的に主人公の19歳の女の子「うーちゃん」の語りで進み、独特の口調「かか弁」で語りかけられます。

    独特の口調だけでなく、ひらがなで表現される部分もあり、それが物語の不思議さ(不気味さ?)を増していて、一家の空気感を想像させられました。

    短い小説なので、内容を書くとネタバレになってしまうのでここまでに。すぐ読めるので、私と同じ小説初心者にオススメ。

    めっちゃくらった。

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    2025年09月07日
  • 私の身体を生きる

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    赤裸々に語られる身体についてのエッセイ。
    それぞれに身体の事情を抱えて生きているのだなあ。女性の場合は嫌な目に遭う機会も多くて。

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    2025年09月05日
  • 私の身体を生きる

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    女性たちによる性のエッセイ集と聞き、女性あるあるやフェミニズム的な問題提起を想像したが予想外だった。
    冒頭の西加奈子はフェミニズムへのお誘いに近いニュアンスを感じたが、続く村田沙耶香で一気に個人の話となる。
    その後も個人的なテーマを書く人が多く女性同士だけど違うのは当然、そもそも理解不能だったりする。
    でも不思議だなと思いながら読む理解不能の中に、少しだけ自分の面影があると仲間を発見したような安心がある。
    私だけの大切な話を自分も整理して書いてみたくなったり、男性バージョンも読んでみたくなった。

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    2025年08月27日
  • 私の身体を生きる

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    出産入院中に読むか〜と購入。
    スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。

    自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
    女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
    自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。

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    2025年08月20日
  • 私の身体を生きる

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    このくらい、身体とは何かを強く感じ、自分自身の身体を感じる本が私にはひつようだった

    リレー形式ならでは、最後の方、「私の身体を生きる」ってなんやねんって議論が進展していくのが最高だった

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    2025年08月19日
  • 私の身体を生きる

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    ネタバレ

    面白かった…!
    身体について言語化することは難しいと思いながら、言語化欲求もあって、そこをストレートに表現してくれている言葉は、ポジティブなのかネガティブなのかは分からないが震動を伝えてくるようで、ちびちび読み進めました。
    わかる、わかるよ…となるところもあれば、こんな身体感覚を持つ人もいるんだ〜と知るところもあって、何かしらそれが身体にフィードバックされて、終始不思議。

    島本理生「Better late than never」
    …直後よりも、むしろ二、三日目から、不安定さを伴った執着心はピークを迎えて、その最中には激しい恋をしているようにも感じていたが、その後、十日間かけて緩やかに下降した

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    2025年08月04日
  • かか

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    「推し、燃ゆ」で、芥川賞を受賞した作者の文芸賞&三島賞のW受賞した、
    デビュー作。
    19歳の浪人生うさぎ、通称うーちゃんは、大好きな母親=かか が、
    父親=とと の浮気により、精神を病み、酒を飲んで暴れたり、自傷行為を
    数量になる。かかを救いたい一心で、熊野へと旅立つ。

    かかの辛さが、うーちゃんも伝染する描写が、リアルに表現され、
    読む人に衝撃を与えてくる。
    作品通して、方言および、登場する母親の独特なかか弁ということで、
    どう読んでいけばよいか、
    そのまま読んでいくと、個人的に頭の中で音読しがちなため、
    読みにくく、出来るだけ標準語か自分の普段の言葉に置き換えて読むことで、
    スムーズに読め

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    2025年07月13日
  • かか

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    罰当たりという行為は深い信心がないと成り立たない。
    信じているからこそ、罰が当たってしまうと思ってしまう。
    最後、確かに「かか」は死んだ。
    うーちゃんの中の信仰はなくなったのだと思う。
    信じることは思考の放棄と映画で誰かが言っていた。
    『推し、燃ゆ』でも推しの死、推しが人間になってしまうことを描き、主人公さ人間をやめた終わり方だった気がする。

    この2作品はそういう「くくり」からの解放、いや解放という清々しさはない、脱け出して、染み出していくものが描かれている気がした。

    母や女性、かわいそうな女性、不幸、幸せ、社会の構造に当てはめられた「くくり」。
    ネットの文面だけで消化される不幸、かわいそ

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    2025年06月06日