宇佐見りんのレビュー一覧

  • 私の身体を生きる

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    テーマが性だからか、かなり赤裸々な内容が多く書き手たちの矜持を感じた。私は親しい友人であっても性に関する話をし合うことがないので、こういった本が存在してくれることそれ自体に感謝したい。
    男性からの目線、恋愛性に対する違和感や自分の体験について書いたものが多い印象で、それはその通りという内容なのだけれど、同時に女性の恋愛・結婚・妊娠出産・育児に対する幸せを語ることってもう許されないのだろうかという疑問も湧く。

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    2026年01月11日
  • 推し、燃ゆ

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    ネタバレ

    自分もアイドルの追っかけをしていた事があり、まさに今はその生活を引退し自分だけの人生を生きる訓練をしているところです。

    主人公の推し活の様子や推しへの感情の昂り、特に最後のライブのシーン……共感できる部分も沢山ありましたし読んでいて楽しかったです。

    主人公のそれが推しだっただけで、自分じゃない何かを(背骨)にして生きている人ってすごく多い気がします。自分自身を背骨にして、それをまっすぐ正しながら生きるって苦しくて面倒だからです。悪いことではないと思います。
    だけどそれと自分という存在が別物であること、その背骨が取り上げられたとしても、自分の足で立って生きていかねばならないこと。
    最後のシー

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    2026年01月11日
  • 推し、燃ゆ

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    読み終わった後に真っ先に思う感想。主人公、これからどうするんだろう…。こういう心配をするってことは、私が昭和の人間だからなのだろうか。主人公には特に何も心配するところはなくて、むしろ現代に合った生き方なのか?!

    私自身は推し活というものをしたことがなく、ジャニーズなどアイドルにはまったことがない。そこまで応援したいと思うものがない。むしろ自分自身がプレイヤーであることに貪欲になってしまう。応援団とかマネージャーではなく。

    推し活している人は、きっとプレイヤー(応援している自分が主人公)の気持ちだろうから、そもそも思考が違うのかもしれない。

    つらつらと推し活についての思いを書いてしまったが

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    2026年01月09日
  • 推し、燃ゆ

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    成程どうして、人間は自分の人生において足りない何かを自ら探して、それを無理矢理に補おうとするのか。

    完璧になろうとしたら破滅するんだから、なんでも程々にしておけばいいのに、好きなものを否定はしないけど、何故。どうして。

    というふうに解釈させていただきました。

    物語としては半端に終わって物足りなかったけど、文学としては考えさせるものがあった芥川賞でした。

    後、「背骨を抜いたら立ってられへん」という、某芸人さんのギャグが邪魔してきたw

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    2026年01月06日
  • 推し、燃ゆ

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    「推し」にまつわる作品を読もうと思ってチョイス。
    自分ではそこまで理解が辿り着けなかったが
    解説にも触れられていた「推しを推すこと」「背骨」についての描写が、ラストシーンに繋がっているということがとても秀逸だなと感じた。
    主人公の生きづらさ(さすがにここまでではないとはいえ)や推しに対する「背骨」という捉え方は自分にも身に覚えがありすぎる…
    共感に胃がキリキリしつつも、ラストシーンのおかげでどこか背中を押された気がします。

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    2026年01月03日
  • 推し、燃ゆ

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    ネタバレ

    推しの炎上で崩壊する少女というよりは、おそらくADHDにより推し活を制御できず、生活も崩壊していく少女の話だった
    自分の人生や時間を、自分以外の人間を信じて全ツッパするっていう行為、自分はこの先もできないだろうな

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    2025年12月31日
  • 私の身体を生きる

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    面白かった。
    言葉にできなかった違和感が処理されていくようなエッセイたち
    女性として生きるって、嫌なこと理不尽なことあるけど、悪くないよなあと思えました

    痴漢や性被害みたいなことだけでなく
    日常的なコミュニケーションの中で感じる不快さとか違和感とか、そういうのある〜わかる〜みたいなのたくさんあったな
    これは男の人が読んだらどう思うんやろう?

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    2025年12月29日
  • 推し、燃ゆ

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    ネタバレ

    ◾️record memo

    あたしは触れ合いたいとは思わなかった。現場も行くけどどちらかと言えば有象無象のファンでありたい。拍手の一部になり歓声の一部になり、匿名の書き込みでありがとうって言いたい。

    寝起きするだけでシーツに皺が寄るように、生きているだけで皺寄せがくる。誰かとしゃべるために顔の肉を持ち上げ、垢が出るから風呂に入り、伸びるから爪を切る。最低限を成し遂げるために力を振り絞っても足りたことはなかった。いつも、最低限に達する前に意志と肉体が途切れる。

    肉体の重さについた名前はあたしを一度は楽にしたけど、さらにそこにもたれ、ぶら下がるようになった自分を感じてもいた。推しを推すときだ

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    2025年12月26日
  • くるまの娘

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    ネタバレ

     表現豊か!!!!すごい。99年生まれの作者と知って驚愕したけど若いから表現が生き生きしてるのか?思い返すとそんな気がした
    主人公かんこの脳内葛藤をそのまま書き散らしたようでもある。なんか考え事してると自分でもよくわかってない境地に行ってたりするし

    兎に角かんこはつらい、ヤングケアラーの一つの形か。父も母もかんこがいなくなったらどうなってしまうんだろ。残されたかんこ。可哀想だけどかんこ自身は可哀想って思われたくもないんだろうね

    結局なあなあになってしまう怒りの矛先
    被害者と加害者の記憶のギャップ、被害者は延々と尾を引いて。やった側はそんなことあった?レベルなことも。

    自立している人が多数

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    2025年12月10日
  • くるまの娘

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    一度途中で読むのを挫折した。情景描写が細やかでたくさんの言葉が折り重なるように紡がれていて、場面展開も過去かと思えば現在へと移り変わり、それで挫折。
    2回目はじっくりと集中できる時に読みました。正直言って辛かった。世代をまたいで暴力や虐待ではと思えることは繋がっているということに、少し自分を重ねてしまったためです。一線を超えないゆるい暴力と虐待は普通にあるんだなと気づき、やるせない気持ちになりました。
    まだ20代の若さで書いた小説と思うとその才能に驚きました。

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    2025年11月26日
  • 私の身体を生きる

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    いろんな視点、テイストがあって面白かった。『てんでばらばら』がお気に入り。
    しかし性被害者の多さよ。加害者が多すぎるし許されすぎてる。やめてくれマジで。『女であることを喜びながらも、女であることによる気持ちの悪い経験を排除していきたい』。マジそれな。

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    2025年10月28日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。

    個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し

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    2025年10月20日
  • 私の身体を生きる

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    ラジオでも話題になっていて手に取る。著者たちの年齢がほぼ年下であるということに気づく。語ることのタブーがいろいろと無くなったけれど、文筆業である以上、読み手を引き付けるプロ意識が見え隠れしていて面白い。

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    2025年09月16日
  • かか

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    普段はあまり小説を読まないけれど、めっちゃ引き込まれてました。

    この本は基本的に主人公の19歳の女の子「うーちゃん」の語りで進み、独特の口調「かか弁」で語りかけられます。

    独特の口調だけでなく、ひらがなで表現される部分もあり、それが物語の不思議さ(不気味さ?)を増していて、一家の空気感を想像させられました。

    短い小説なので、内容を書くとネタバレになってしまうのでここまでに。すぐ読めるので、私と同じ小説初心者にオススメ。

    めっちゃくらった。

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    2025年09月07日
  • 私の身体を生きる

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    赤裸々に語られる身体についてのエッセイ。
    それぞれに身体の事情を抱えて生きているのだなあ。女性の場合は嫌な目に遭う機会も多くて。

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    2025年09月05日
  • 私の身体を生きる

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    女性たちによる性のエッセイ集と聞き、女性あるあるやフェミニズム的な問題提起を想像したが予想外だった。
    冒頭の西加奈子はフェミニズムへのお誘いに近いニュアンスを感じたが、続く村田沙耶香で一気に個人の話となる。
    その後も個人的なテーマを書く人が多く女性同士だけど違うのは当然、そもそも理解不能だったりする。
    でも不思議だなと思いながら読む理解不能の中に、少しだけ自分の面影があると仲間を発見したような安心がある。
    私だけの大切な話を自分も整理して書いてみたくなったり、男性バージョンも読んでみたくなった。

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    2025年08月27日
  • 私の身体を生きる

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    出産入院中に読むか〜と購入。
    スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。

    自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
    女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
    自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。

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    2025年08月20日
  • 私の身体を生きる

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    このくらい、身体とは何かを強く感じ、自分自身の身体を感じる本が私にはひつようだった

    リレー形式ならでは、最後の方、「私の身体を生きる」ってなんやねんって議論が進展していくのが最高だった

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    2025年08月19日
  • 私の身体を生きる

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    ネタバレ

    面白かった…!
    身体について言語化することは難しいと思いながら、言語化欲求もあって、そこをストレートに表現してくれている言葉は、ポジティブなのかネガティブなのかは分からないが震動を伝えてくるようで、ちびちび読み進めました。
    わかる、わかるよ…となるところもあれば、こんな身体感覚を持つ人もいるんだ〜と知るところもあって、何かしらそれが身体にフィードバックされて、終始不思議。

    島本理生「Better late than never」
    …直後よりも、むしろ二、三日目から、不安定さを伴った執着心はピークを迎えて、その最中には激しい恋をしているようにも感じていたが、その後、十日間かけて緩やかに下降した

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    2025年08月04日
  • 私の身体を生きる

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    女性の書き手が綴る、「身体」についてのエッセイたち。

    私がこれまでの人生誰にも言わずに、日記にすら書かずに閉じ込めてきた経験や思想や感情に近しいことが書かれていたりして、私だけじゃなかったのか……!という発見がいくつもあった。

    私みたいに、自分の中に閉じ込めている人も沢山いるであろう内容をこうして書いてくださったことに感謝したい。
    生理や身体の変化のこと、妊娠のこと、性自認のこと、性欲や自慰について、ルッキズム、性癖、尊厳などなど……
    女性の体と30年付き合ってきたからこそ、どれも興味深い内容だった。

    金原ひとみさんの「パリの砂漠〜(略)」を読んだ時にも思ったのだけど、
    金原さんの文章だ

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    2025年07月26日