小川一水のレビュー一覧

  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)

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    CL2025.1.2-2025.1.3
    世界が終わったようなラスト。
    全10巻の序章のような1巻上下だった。序章というには濃密な内容で、この世界が、この物語がどう動いてどう展開していくのか。先が気になる。

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    2025年01月04日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)

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    CL 2024.12.29-2024.12.31
    ずっと読みたかったSFシリーズ。
    やっと手をつけることができた。全10巻17冊のまずは一冊目。先を期待できる内容でよかった。
    さあ、どんどん読むぞ。

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    2025年01月03日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART3

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    ネタバレ

    800年にわたる大叙事詩も完結。
    終わりよければすべて良し、とはいかないけれど……登場する全ての生き物たちが、待ち受ける運命に全力で抗っている様を読み身体に力が入り、その結末にそっと息を吐きました。

    ノルルスカインはミスチフと一緒に永久の眠りに就いたのかしら。。

    新星爆発(超新星爆発ではなかったみたい。それでもでかい)を、たくさんの犠牲を払って乗り越えたセレスは太陽系に帰ることにしたのかな。
    ラスト、ヴァンディの子孫に会ったのは、イサリとカドムの子…?そしてその後ろにいる金髪、君はダダーのアクリラかな??ノルルスカインも人型で接触してきたことあったし。。

    こんなにすったもんだしたけど、後

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    2024年09月30日
  • 天冥の標 X 青葉よ、豊かなれ PART2

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    ネタバレ

    ここで退場してしまう仲間たちが出てくるのが寂しい。スキットル…。
    ルッツとアッシュも寂しい、ルッツの遺言も。
    ミスチフ攻略に立ち塞がる最大の敵だと思ってたミヒルも、いざ対峙してみたらミスチフに操られてただけだというのも切なかった。

    ドロテア掌握パートは物理的バトルで凄い。
    茜華根禍率いるでっかい樹木の異星人とコンタクトしにいったラゴスやユレインたちパートもすごいな。植物……

    ようやく、ミスチフ攻略手段が決まったけれど、イサリにするなら元の身体を取り戻すのが先な気がしなくもない。
    最終巻もあと一冊。どうなるの??

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    2024年09月19日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    ガッツリハードSFで良かった。
    特に気に入ったのは、和歌を『詠語』(えいご)で詠む世界の平安時代の物語、斜線堂有紀「一一六二年のlovin' life」。あり得ない設定なのに、迫ってくるような現実感。

    伴名 練 「二〇〇〇一周目のジャンヌ」は、無限とも思われる回数人生を、記憶を保ったままシミュレートされる。その無慈悲な繰り返しのあいだ、ジャンヌダルクはどのように過ごすのか。ジャンヌダルクの繰り返しの中の変化、そしてさいごが切ない。

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    2024年08月31日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    銀英伝のトリビュート小説で様々な作家が短編でその世界を描いていて楽しかった。頭がいい人が多いからか推理系が多いな。本編では触れられないあったかもしれない話。本編好きには良い小説家と。それにしても2は出るのか?

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    2024年08月06日
  • コロロギ岳から木星トロヤへ

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    空間を移動する我々と違って時間を移動する存在、そんな概念の生命体という設定だけで楽しかった。細かいところを考え出すと矛盾はあるのかもしれないけど、2014年と2300年が繋がるのをポップに楽しく読ませられるのって文章力と発想がすごい。
    お姉様方がキャッキャウフフしてるだけでボーイミーツガール的な関係にならない(一方的な文字だけで顔は合わせてない)のも小川一水にしては珍しかった さすがに顔を合わせる策は思いつかなかったのかしら

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    2024年08月05日
  • 青い星まで飛んでいけ

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    小川一水のSF短編集、やっぱり好き。今まで読んだ中でも老ヴォールかこの本が1,2を争う。骨太な世界観を軽やかに描かれていて面白い。なんとなく最後は「セカイ系」に帰着しがちだけど。

    静寂に満ちていく潮、SF作家の考える地球外生命体の言語が興味深い。異星人との◯◯◯◯が始まって何事かと思った。
    守るべき肌、イーガンのディアスポラ×エンダーのゲームみたいだなと思った。本家はものすごいスケールで自己完結してたけど、こっちはそれで良いのかしら。
    青い星まで飛んでいけ、下位頭脳たちがタチコマで脳内再生されるのは私だけ?首を突っ込みたがる悲しい性質(さが)と黒歴史を抱えつつワイワイと宇宙の果てに飛んでくの

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    2024年07月19日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ3

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    ネタバレ

    テラとダイオードのスペース・エスケープ・オペラ?
    故郷のガス惑星を脱出し、銀河を転々とする生活が始まるが・・・

    見た目凸凹コンビの放浪生活記なんだけど、彼女たちを陰から支援する組織にはやはり裏があり、そして、彼女たちが転々とする先に、そしてその旅先で行うことにも、実は偶々以上の理由があって・・・

    比較的短く終わるのかな、と1巻を読んだときには思っていたけれど、なかなかすごい展開で、もう少し続きそうだし、続きが読みたい作品。

    3巻が出たばかりなので、次を待つ間に、「天冥の標」に挑戦するか? あれも最初の方が積読なのだよな。

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    2024年07月07日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

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    コミックスを読んで、原作が気になったので、積読から取り出しました。
    巨大ガス惑星を周回する氏族船で、"漁船"の継承者のテラは夫となり漁船の操縦者(ツイスタ)を求めているが、なかなか良縁に巡り合えない。そんな折、ダイオードと名乗る少女が、本来男性しか認められないツイスタに名乗りを上げて・・・

    昏魚(ベッシュ)漁をはじめ、テラとダイの操船やら漁やらが面白い。でっかいテラとちっさいダイの百合もよい。続きを読む。

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    2024年07月07日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)

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    時折りボォーッとした頭には難しい解説が挟まるが、想像していなかった展開が続いていく。早く先を読みたくなる。

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    2024年06月28日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ1

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    小川一水のSFのコミック化1巻。
    原作は買ってあるものの、他の多くの本と同じく積読になっている。視力気力記憶力などの問題で、小さい字の本を長時間読むとか大部の本を読み切るのがしんどい。
    というわけで、原作より先にコミックを読んだわけだけれど、うん、面白いしワクワクする要素がしっかりある。
    先日、頑張って「三体」を1作目だけだけど読み切ったので、こちらの原作も読もうかな。

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    2024年06月23日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ3

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    もう3巻目なので、表紙のキャラクターで脳内イメージして読み進んだ。
    展開が早い、最後の方雑にどんどん話が進んでいってどうなることかと思った。そうする必要があったからみたいだけど、その種明かしも急展開。
    まだ続くんだろうけど、どうなるのこれ…

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    2024年05月19日
  • 煙突の上にハイヒール

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    煙突の上のにハイヒール
    一人用ヘリコプター

    カムキャット・アドベンチャー
    猫が太った理由

    イブのオープン・カフェ
    失恋したあと出会った人型ロボット

    おれたちのピュグマリオン
    家庭用人型ロボットの開発者

    白鳥熱の朝に
    パンデミックのあと

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    2024年05月10日
  • 時砂の王

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    邪馬台国の卑弥呼の時代に現れた謎の地球外生命体。それらと2300年後の未来から来た使者が共に戦う時間遡行SF。

    しかしながら、”邪馬台国の卑弥呼”というのは、どうも腑に落ちないですね。おそらく、『渡部昇一の少年日本史』に書かれている事が、真実かなと思うのですが…

    以下、『渡部昇一の少年日本史』P19抜粋-
    (前略)
     邪馬台の「台」は「と」と読めますから、「やまと」に「邪馬台」という漢字を当てて書いたのでしょう。しかも相手には野蛮国という先入観がありますから、「邪」という悪い漢字を使っているわけです。
     そこの支配者は卑弥呼という女王であるというのも、どこかで耳にしたことなのでしょう。日本

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    2024年05月10日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2

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    ハードSF要素も百合要素もアップした第二巻、とゆう感じで、ダイさんの素性が明らかになってゆきます。といっても設定理解に頭が痺れるほどではなく、肩の凝らない一冊です。どっち要素の入門にも最適かと。

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    2024年04月20日
  • 天冥の標 IX PART1 ヒトであるヒトとないヒトと

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    ネタバレ

    9巻でも新展開…10巻で終わるのかと心配になります。完結してから読んでるけど。。
    カドム・イサリとアクリラが合流。長かったな…。
    人間の身体に戻りたい救世群はなんとセレス自体を動かしてふたご座ミュー星付近まで持ってきていたことが判明したとんでもない巻だったけど、リリーたちミスン族は帰還できなかったのでまだまだこの辺のいざこざは続きそう。
    そりゃ300年かかるな…ドロテア・ワットをロケットみたいに使って宇宙空間を粛々と進んできたんだろ。メニー・メニー・シープは地下空間にあったから外が見えなくて、星自体が移動してても気付かないし。
    太陽系人類は生き残っているけど、救世群殲滅のために大艦隊でセレスを

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    2024年04月12日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

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    ジャンル的にはハード百合SFになるんだとおもいます。導入部こそ「ハード」展開がいっぱいありましたが、さほど苦にもならず、だんだんふわふわ感が増してゆき、でも押さえるところは押さえている感じ。一気に読み終えました。次が気になる展開です。しかしこの作者は振り幅が広いですね。他の作品も楽しみです。

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    2024年03月28日
  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART2

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    ネタバレ

    8巻下巻から見たことのない世界へ(今までは壮大な回想かな)。上へ上へと。面白さは衰えません……終着するのかドキドキです。
    コニストン湖のシーン良かった……鯨波乗務員ふたり、人間じゃなかったの?あ、でもだからセレスでの活動を任されてるのかも。
    冒頭のアクリラの章は衝撃でした。カヨちゃん、ミスチフだったの……!攻め滅ぼすことなく拡散していくには?みたいなのを考え始めたミスチフだけど、目覚めたアクリラのほうが力が強かったな。どういう状態なんだろ?
    ここまできてやっと、フェロシアンは人間というのが思い出されました。エランカが長になってたのは必然だったのか。。

    「太陽系は滅んだそうだから、メニー・メニ

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    2024年03月20日
  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART1

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    ネタバレ

    1巻に時系列が追い付いた8巻上巻は、1巻の物語がイサリ側から描かれてて、イサリが何なのかわかった今は胸にきます。
    特にカドムへの想いにぐっとくる……太陽系冥王斑パンデミック後に300年眠っていたので、かつての記憶はあるけど心は17歳のままのイサリの慈愛。切ない。
    えっ《恋人たち》のベンクトってキリアンだったの!?や、メイスンたちがカルミアン→カンミアになってエランカと同盟したりと8巻も激動です。
    アクリラ、生きてたんだ、良かった……カヨちゃんも生きてる。頑丈だな。。

    フェオドールの皮(羽織?)のお話があるのが面白かったです。ノルルスカインほどの思考はできない人工知能とはいえ、ドロテア・ワット

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    2024年03月20日