小川一水のレビュー一覧
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アクリラ・アウレーリアが登場するとテンション上がります。好きなキャラなので。
なので、セナーセー関連の事だけ、今回は一言。
イサリの恋心とあわせて、今回はサブテーマとなっているのが、家族のありかた。
男と男、女と女のカップルでも全然OK!というのがノイジーラントの恋愛というのは従来このシリーズで登場していたけれど、そのようなカップルが家族となった時どうであるのかという事が、カドムの視点を通して語られる。
男と男に女。あるいは女と女そして男。そんな家族を作る。そして子供を作る。そこに至る心の動きが、ふたつのキャラクター群を使って表現されているところが興味深い。但し、奇しくも双方、男と男のカップル -
購入済み
意外と熱血青春バトル!
以前読み逃していた懐かしいタイトルの復刻ものだったので買ってみました。
あらすじからすると猟奇ホラー的な印象を受けますが、学園友情バトルの要素のほうが強いです。
クラスのみんなで異界の怪異と戦う明るめのライトノベルなので安心して読めますよ。
個人的にはヒロインの親友の鈴鹿ちゃんがおバカで萌えキャラです。 -
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わぁ〜今度はスペースオペラ系だ^_^
1作目に登場したアクリラたち《海の一統》に繋がる人びとの話がメイン。
物語の始まりである2作目からの繋がりも織り込まれ、長い長い歴史の過程を発見したり想像したりする、ちょっと他の作品には無い楽しみ方ができる、これはひょっとしなくても、ものすごいシリーズなのでは?と思う作品です。
想像するのも楽しい形の宇宙強襲砲艦や、真空でも宇宙服が要らない身体、木星の大赤斑にあった超古代の遺跡…
中高生の時にエンタテイメントなSFをたくさん楽しみましたが、その時に還ったようなウキウキした気分で読みました。読み終わるのがもったいなかった^_^ -
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ーーーホモ・サピエンス MMS人 倫理兵器 二惑星天体連合軍 フェオドール 《酸素いらず》 《恋人たち》 カルミアン 被展開体ダダー ミスン族総女王 ミスチフ 万能植生 《救世群》 誰を討ち、何と結び、何処を救う。
待ち望んだ『天冥の標』シリーズ最新刊
それぞれのプレイヤーが、各々の持つ情報と目的と動機によって、広大で狭い世界の中を奮闘するのはもう「最高」の一言に尽きる。
この巻でも再認識したけれど、小川一水の作品は
共通して"人間賛歌"というか、諦めずに前を向き、状況をより良くするために取り組む姿を美しく描いてくれるから良いよね。
全10巻構成ということなので、 -
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SF作品集。普段あまりSFを読まないので、頭ん中のいつもと違う部分が刺激されました。いきなり訳のわからない世界に放り込まれて、手探りで進む内に色々と判明してきて楽しくなり、もっと先へと進みたくなる。そんな感覚を楽しみました。
過酷な環境の惑星に適した姿を得た知的生命体が、自分たちと別の存在へコンタクトしようとする「老ヴォールの惑星」には、小説ならではの味わいがありました。この惑星に住む生命体や生存法は、それこそ映像にすれば一目瞭然なのでしょうが、文章で表わされたものを想像する時の刺激は、何とも言えない面白味がありました。その後で表紙のイラストを見て改めて感嘆の声が出たものです。
また水の惑星に -
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少々冗長な感じもする2巻目であるが、かなり強引な設定を収めるにはこれぐらいの長さが必要なのでしょうか。
小説であるためどうしてもご都合主義は否めず、神は乗り越えられない試練は与えないというノリで山有り谷有りを適度に盛り込んでいるという事も言えない事もないですし、最後はかなり強引とも言えるエピソードで締めくくっています。はじめから伏線は張りまくっているので当初から考えられていたエンディングなのでしょうが。
長期の計画を描く物語なので、ヒロインの桃園寺妙も妙齢の女性になっているのですが、お相手の青峰走也もそれなりのいいおっさんになっているはずで、そのあたりもちょっと描いて頂くとリアリティが増したと -
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こんな面白い本を書く人がいたなんて知らなかった(実は既に「天冥の標Ⅰ」を購入済みだった-未読なり(^^ゞ
分野としてはクラークの「楽園の泉」の系統。
近未来2025年資源の枯渇から世界が平和主義に舵をとり、経済的には元気を取り戻した日本のゼネコン、御鳥羽総合建設と国産ロケットの夢にこだわって民間のロケット打ち上げ会社を営む天竜ギャラクシートランス社が中部地方にあるレジャーランドを核にアミューズメント産業に取り組むエデン・レジャーエンターテイメント社の依頼により、月面に結婚式場を建設する事業に取り組む話。
と書くとなにやら奇想天外な話に聞こえるが、現在に技術の発展系で実際にそんなことが可能で -
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ーーー西暦2803年、メニー・メニー・シープから光は失われ、邪悪なる“咀嚼者”の侵入により平和は潰えた。絶望のうちに傷ついたカドムは、イサリ、ラゴスらとともに遙かな地へと旅立つ。いっぽう新民主政府大統領となったエランカは、メニー・メニー・シープ再興に向けた苛酷な道へと踏み出していく。ふたたび物語が動き始めるシリーズ第8巻後篇。
天冥の標、待望のシリーズ最新作。
1巻に似て、ハードSFでありながら群像劇の側面が強かったように思う。
それぞれの舞台で自分の役割に(役割を見つけることも含め)全力を尽くすのは読んでいて気持ちいい。
ここに来て更に役者が登場しつつも、クライマックスへ向かっている物