小川一水のレビュー一覧

  • 天冥の標 V 羊と猿と百掬の銀河

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    小川一水の超大作の第五巻目。ようやく半分(ただし次の巻はPart3まであるのが見えている)。
    今回は、一見これまでの話と繋がりの無いような農夫の話と、逆に明らかに物語の中核であろう被展開体「ノルルスカイン」の話が交互に綴られる。

    段々と、これまでの点と点が繋げられて線になってきたと感じられた。

    タイトルの「百掬」とはなんなのだろうかとグーグル先生に聞いてみたものの、どうやら造語のようである。
    「掬する」には大きく3つの意味があり、
    1 両手で水などをすくいとる。
    2 気持ちをくみとる。推し量って理解する。
    3 手にすくいとって味わいたいと思う。
    個人的にはおそらく3の意で使われているのだと

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    2014年02月25日
  • 臨機巧緻のディープ・ブルー

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    自分達が把握していた世界を知り尽くして(そういう気になって)、新たな世界に進出した時。
    そこで出会った意思疎通の出来る存在に対して、上から目線で接してしまうのは何故でしょうね。
    大航海時代がそうですよね。

    全て自分達の価値観に当てはめて、それ以外は劣性であると決め付けてしまう。中学生の万能感ですか。

    そんなおばかっちょがかかる悪い病気に、痛烈にしっぺ返しかけてくれます。

    未知との遭遇の怖さを教えてくれますね。
    なんでもかんでも自分の価値観で、判断してはいけないということです。

    知り合うことと、分かり合うことは、大きな違いがある。単純なことです。
    個と個なら当たり前のことが、どうして構成

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    2014年02月24日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3

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    ーーー少年の無私の優しさに少女が触れたとき、
    太陽系世界は大いなる転機を迎える。
    好評シリーズ第6弾



    『天冥の標』第6章

    いよいよ役者が出揃った感のある第6章。何を言ってもネタバレになるような気がするので抑えるが

    どのプレイヤーの立場にたっても読める構成は非常に良く練られており、深く物語の世界へ没入できた。


    人の業と、人ならざる者の介入により、全ての因果は一つの悲劇に降着する。




    「自分たちは人類が飛ばす鳳仙花の種なのだ」

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    2014年02月09日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART2

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    天冥の標 第6章 Part1〜3のうちの2

    ちゃんとしたレビューはPart3にまとめて







    「来たれ冥王斑。われら隷属せぬ者《酸素いらず》、二重螺旋のコドンの一片まで圧政者の前に立ちはだからん」

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    2014年02月08日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART1

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    天冥の標 第6章 Part1〜3のうちの1

    ちゃんとしたレビューはPart3にまとめて



    「ほんとにもうーー何がいいのかしら。よその星なんて」
    「男の子にそんなことを聞いてもなあ」

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    2014年02月05日
  • 妙なる技の乙女たち

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    これも宣伝しておこう。
    素敵な女性たちがたくさん登場します。
    エロや萌えではないので悪しからず。

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    2014年02月04日
  • 天冥の標 V 羊と猿と百掬の銀河

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    ーーー西暦2349年、小惑星パラス。
    地下の野菜農場を営む40代の農夫タック・ヴァンディは、
    調子の悪い環境制御装置、星間生鮮食品チェーンの進出、
    そして反抗期を迎えた一人娘ザリーカの扱いに思い悩む日々だった。
    そんな日常は、地球から来た学者アニーとの出会いで微妙に変化していくが……。

    その6000万年前、地球から遠く離れた惑星の海底に繁茂する原始サンゴ虫の中で、
    ふと何かの自我が覚醒した――急展開のシリーズ第5巻。


    全10章の『天冥の標』はやくも折り返し地点。

    独立したピースが壮大なスケールで噛み合う様は、爽快感と更なる好奇心を呼び起こす。

    超銀河団規模で繰り広げられる果てなき自然

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    2014年02月03日
  • 煙突の上にハイヒール

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    >人とテクノロジーの関わりを、温かくも理知的な眼差しで描く、ちょっぴり未来の五つの物語。

    小川一水の短篇集の中で一番好きかもしれない.
    SF色は比較的薄めで、裏表紙の紹介通り「ちょっぴり未来」くらいの話.
    宇宙とか異星生命体とかは出てきません.出てこないがゆえの想像の容易さ.
    たとえ技術が進歩しようと人間の根本は変わらないんだろうな,と思える作品でした.

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    2014年01月31日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART1

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    全10巻の内の6巻目の1巻目というわけのわからないことになっている。

    1巻に出てきた怪物と同じ名を持つ少女の物語。
    それよりも着目点はもう一方の主人公の少年が所属している集団としてスカウトが扱われているところ。

    冒頭の宇宙コロニー内でのキャンプ生活の描写も楽しんで読めたのだけど、なによりも政体も宗教も社会も現代社会からかけ離れていった宇宙時代という設定の中で、スカウトという理念だけは生き残り、活動し続けている人たちがいるという設定そのものがとてもうれしい。

    お気に入りの作者だけに、自分のかかわっている活動を扱ってもらう嬉しさもひとしお。
    この感覚はなかなか他の人とは共有できないだろうなぁ

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    2014年01月31日
  • 天冥の標 IV 機械じかけの子息たち

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    ーーー「人を守りなさい、人に従いなさい、人から生きる許しを得なさい。そして性愛の奉 仕をもって人に喜ばれなさい」
    ――かつて大師父は仰せられた。

    そして少年が目覚めたとき、すべては始まる。シリーズ第4巻


    天冥の標第4章

    それぞれのパートを一つの物語として成立させながら、過去から未来への繋がりを意識させる構成は
    乗り心地の良い列車のシートから流れる景色を見続けるような、しっかりとした安心感を与えてくれる。


    本作では裏表紙にも謳われているように「性愛の奉仕」に関する表現が、質•量ともに高水準で含まれており
    そういう意味では読む人を選ぶかもしれないが、シリーズ第4巻まで読み進めてきた中で

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    2014年02月06日
  • 天冥の標 III アウレーリア一統

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    ーーー西暦2310年、小惑星帯を中心に太陽系内に広がった人類のなかでも、ノイジーラント 大主教国は肉体改造により真空に適応した《酸素いらず》の国だった。
    海賊狩りの任にあたる強襲砲艦エスレルの艦長サー・アダムス・アウレーリアは、小惑星エウレカに暮らす人々と出会う。
    伝説の動力炉ドロテアに繋がる報告書を奪われたという彼らの依頼で、アダムスらは海賊の行方を追うことになるが……。シリーズ第3 巻。


    近頃もりもり読んでる天冥の標第3章


    後の《海の一統》にあたる《酸素いらず》達の奮闘を描きながら
    彼(と呼んで差し支えがあるのなら"あいつ")の動きもじわりと広がる。
    中でもやは

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    2014年02月06日
  • コロロギ岳から木星トロヤへ

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    時間SF。過去の人間にSOSを送る少年ふたり、未来でしかも地球じゃない2231年2月14日木星トロヤから、2014年日本のコロロギ岳へ。過去と未来に横たわる囚われた時間蛇。救いの原動力は結束する腐女子二人の妄想力(笑。百億の昼と千億の夜を彷彿とするスケールの大きさと蛇のペシッに影響を受ける人類の儚さ、小川さんの長編もいいけど薄めの一冊でさくっと終われるSFを書かせたら天下一品と思います。面白かった!

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    2013年12月24日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3

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    積年の怨みも、200年越しの悲願も、太陽系に遍く覇権も。崩壊した。霧散した。
    これは文明の、生物の栄枯盛衰の物語なのだと思います。
    生物の歴史で幾度も繰り返されてきた大量絶滅。それでも生き延びる生命があり、しぶとく命を継いでいく。
    激変した環境に適応するのか、新天地を目指すのか。オムニフロラの隆盛も永遠ではないはず。いずれは衰退するのでしょう。
    生き残った人たちの行く末が気になるけど、次は『ハーブC』か…。
    時代が進んでしまうのですね。

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    2013年11月29日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3

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    ネタバレ

    シリーズ2作目『救世群』から繰り広げられた数多の因果が絡み合うシリーズ第6作。この本、本当に面白い。

    太陽系人類が抱え込んだ宿痾「冥王斑」、それを忌避し続けた末の破滅、「全太陽系応答なし」。ここからシリーズ第1作で描かれた『メニー・メニー・シープ』の時代へと移っていくのだろうけど、そもそもメニー・メニー・シープという存在の真実、その住民たちが信じていた真実そのものが揺らぎ始めていたはず。

    第7作以降で描かれるメニー・メニー・シープの姿は、人類再生の末に訪れた拡散時代(バルサム・エイジ)のみなし子なのか、それとも黄昏の時代の申し子なのか。興味は尽きない。

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    2013年10月19日
  • 復活の地3

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    実に面白かった

    もともと話の展開は早かったけど、最終巻になってさらに加速した感じで、興奮したまま一気に読み終わったぜい。
    薄めの本(同人誌ちゃうで)なら10冊以上いけそうなネタなのに、これを3冊にまとめちゃうのがすごいねぇ

    クソ面白いし3冊で綺麗に終わるし特大おすすめっ。

    あらすじは適当にググってくれいっ
    震災復興SFやっ

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    2013年10月09日
  • 第六大陸2

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    本当に将来的に月に建造物建てれるのでは、と思うくらいの細かい設定と、最後の方でまさにSFだ、という感じの回収の仕方。
    久々にわくわくできた作品でした。

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    2013年10月03日
  • 天涯の砦

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    面白かったー!前半の閉鎖空間での脱出劇から始まり、ラストに近づくにつれ、裏切り・アクション・恋愛とエンタメ要素が満載。とてもおもしろい。そして、ラストにいい意味で期待を裏切られ、読後感がとてもよかった。オススメしたい本。

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    2013年05月11日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3

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    シリーズ中盤のクライマックスにふさわしいボリューム。そして、内容。
    イサリとアイネイアのすれ違い方が、1巻の内容を思い出して感動する。構成がよくよく練られたシリーズなので、本当に楽しめる。これは、すごい。
    次の巻で、いよいよ1巻のハーブCへと展開されていくんですが、早く読みたくてたまらない。

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    2013年05月11日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3

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    本作により、やっと最初の各勢力が出そろい、それらの立ち位置が明確になった感がある。それにしても話が長く、間もあくので前の話を忘れてしまっているためでもあるが、多くの登場人物が登場しながらも実は、その多くが血縁であるという狭い世界でありながらも、話の全貌は未だ見えない。本来、二つの精神的寄生体の戦いの話ではあるが、それぞれが利用する駒としての人類側の陣営が複雑に、その立ち位置を変えることと、サブストリームや異星人たるメイスンがいつのまにやら、相手に取り込まれていたりすることにより、その戦いの様相がより複雑になっている。前にも思ったのだが、太陽系侵略にとっているミスチフ側の戦略が何故、ここまで複雑

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    2013年04月21日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3

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    祝宴・・・、宿怨ね。
    次はメニーメニーシープが遂に登場するのかも。
    それにしてもノルルスカインは役に立たない・・・。

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    2013年03月25日