小川一水のレビュー一覧
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ネタバレカテゴリは合ってます(歴史だもんね)
作者に太田忠司先生がいるだけで「買います」だが他の作者さんも銀英伝好きが溢れてるお
作者公認の二次創作を嫌う人は多い、イメージが異なるからだと思うが40年も付き合っている作品ともなると別な一面を見る機会を逃す筈がありません
そもそも歴史はそんな一面だけで理解したつもりになってはいけないのです
太田先生の「レナーテは語る」
あのオーベルシュタインが這い上がる基礎を築いた事件です(ネタバレ)突然オーベルシュタインから遺産が当るとなれば人類なら等しく恐怖を覚えるだろう、そんな状況になったレナーテが情報処理課にいた頃「上司で名探偵」でもあったオーベルシュタインとの -
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全10巻完結するまで読むのを温めていて、完結したと思ったら現実世界でも新型コロナウイルスの流行。持ってるとしか言いようがない。
冥王斑は架空の感染症のはずだが、その描写、設定がかなり具体的に描かれており、著者は医師免許か何か持っているのだろうかと思わざるを得ない。参考文献が見たい。未知のウイルスに対する人々の反応や対策などは、最近見たことあるようなものばかりで、著者の構成力と先見の明には脱帽する。
舞台は2015年の地球だが、Ⅰの舞台、2803年の植民星にもリンクする箇所があり、そのスケール感に圧倒される。まだあと8巻あるので、これからどんどん世界が広がっていくのだろう。物語にふれて、動 -
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ネタバレ第1巻メニーメニーシープから7巻を経て、ついに物語はメニーメニーシープのその先にたどり着いた。
アクリラは地の底でカヨに責められ、カドム一行は真実を知るためにセレス北極シティを目指す。
一方メニーメニーシープでは、エランカ初代大統領は人々をまとめ、<咀嚼者(フェロシアン)>に反撃ののろしを上げていた。
いやー、<咀嚼者(フェロシアン)>の強さを散々過去の巻で見せつけられた後だけに、メニーメニーシープ側に勝ち目なんか絶対ないだろうと思ってたけど、意外となんとかなるものなんだなぁ。
もちろん、<咀嚼者(フェロシアン)>側がきちんと攻めてくればどうしようもないというのは作中でも語られている。
「い -
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ついに<海の一統(アンチョークス)>は<領主(レクター)>に反旗を翻した。
一方、植民地議員エランカやセアキ・カドムも<領主(レクター)>に対する反抗を決意する。
多大な犠牲を払い、ついに<領主(レクター)>を打ち倒した時、メニーメニーシープは誰も想像しなかった事態に陥る!
作者もあとがきで書いているとおり、衝撃のラスト。
一体どうなるのか気になって仕方ない。
また、上巻もそうだったが、過去にいろいろあっただろうことを想起させる記述が各所にある。
「続けるんだ。<海の一統(アンチョークス)>の伝説を。大いなるものにあらがい、星を踏み越えて飛んだ猛々しさを思いだせ。俺たち<恋人たち(ラヴァー -
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面白いという話は各所から聞いていたが、もったいなくて手を出せなかった本作。
(これは私の悪癖で「マロリオン物語」なんかもこのせいで手を出せていない・・・)
いつまでもそうしてるのももったいないので、ついに一念発起して手を出してみた。
西暦2803年、植民星メニーメニーシープは入植300年を迎えようとしていた。臨時総督ユレイン3世により配電制限により市民生活は困窮していた。そんな中謎の疫病がセナーセー市を襲う
もうあらすじだけで面白い。
ここに怪物<咀嚼者(フェロシアン)>イサリ、電気を使い酸素呼吸を必要としない<海の一統(アンチョークス)>、異星人<石工(メイスン)>、人に奉仕する宿命を負 -
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これは続きも読まねばなるまい……
圧倒的なうねりと変革の果てに待つ『天冥の標』1巻の結末。餌をおあずけされたような気分になりつつも、まだ物語が続く楽しみも同時に味わっています。
植民星・メニー・メニー・シープの総督ユレイン三世の圧政に耐えかね、「海の一統」を始めとした市民たちはついに蜂起し、ユレイン三世の退任を要求する。それに対し軍部は兵士を派遣。メニー・メニー・シープは内戦状態に突入し……
上巻は全体的に溜めの状態が続いている印象だったけど、下巻はとにかく動く、動く。登場人物たちが動き回り、各都市、各団体が結集していく一方で闘いは激しさを増していく。軍隊と市民たちの攻防戦が息つく暇も無く