小川一水のレビュー一覧

  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART1

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    長いときを経てとうとう1巻に帰ってきた。

    1巻の裏話的な内容であり、主にイサリ視点での話。それにしてもイサリは非常に魅力的なキャラ。

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    2020年12月30日
  • 天冥の標 VII 新世界ハーブC

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    ネタバレ

    1巻のメニーメニーシープの成り立ちの話。
    救世群による太陽系の破壊、そこからの逃れ、少年少女達による地下世界社会の確立。5万人から2万人
    に減ったり、その真実の隠蔽など。

    アインとミゲラ、その他スカウトのメンバー達も何とか70歳までちゃんと生き永らえてるのが凄い、人間って逞しい。

    蝿の王も読んでみたくなった。

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    2020年12月16日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    ネタバレ

    カテゴリは合ってます(歴史だもんね)
    作者に太田忠司先生がいるだけで「買います」だが他の作者さんも銀英伝好きが溢れてるお
    作者公認の二次創作を嫌う人は多い、イメージが異なるからだと思うが40年も付き合っている作品ともなると別な一面を見る機会を逃す筈がありません
    そもそも歴史はそんな一面だけで理解したつもりになってはいけないのです
    太田先生の「レナーテは語る」
    あのオーベルシュタインが這い上がる基礎を築いた事件です(ネタバレ)突然オーベルシュタインから遺産が当るとなれば人類なら等しく恐怖を覚えるだろう、そんな状況になったレナーテが情報処理課にいた頃「上司で名探偵」でもあったオーベルシュタインとの

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    2020年12月09日
  • 老ヴォールの惑星

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    初小川一水。初期短編集。設定もすべて面白く、こういうSF好き。地球や人間とはかけ離れた設定で、社会と生き物の思いが成り立っているような想像とワクワクと少しの切なさが入る表題作が良かった。

    地下の迷宮。緑の地図。弱肉強食。生肉喰い。仲間。共有知識。人間社会。
    老ヴォール。夏の暴風。定位。水晶体。電流波。知識と経験。星空。受け継ぐ望み。
    木星の噴出。トランザウト。ファーストコンタクト。知的生命体の姿と思考。現実と仮想。人類の幸せ。
    八億万キロの海の星。Uフォン。過ぎる時間。正気。会話。友達。生きる目的。

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    2020年12月07日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    私の読書のきっかけとなった銀河英雄伝説のトリビュート短編集。
    ミステリ的であったり哲学的であったりと作者によってテイストが少し異なるのが非常に面白い。
    いかにも銀英伝らしいのは「ティエリーボナール最後の戦い」。唯一艦隊戦が描かれている。
    気に入ったのは「士官学校生の恋」。キャゼルヌ夫人の才が本編のイメージを損なう事なく描かれている。
    初めて読んだのは多感な高校時代。ヤンやポプランに憧れ、軽口を叩きながら楽しく生きたいと思った。もうとっくにヤンの年齢は追い越したが、思いは変わっていない。次は是非ポプランを主役に誰か描いて欲しい。

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    2020年12月02日
  • 天冥の標 II 救世群

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     全10巻完結するまで読むのを温めていて、完結したと思ったら現実世界でも新型コロナウイルスの流行。持ってるとしか言いようがない。
     冥王斑は架空の感染症のはずだが、その描写、設定がかなり具体的に描かれており、著者は医師免許か何か持っているのだろうかと思わざるを得ない。参考文献が見たい。未知のウイルスに対する人々の反応や対策などは、最近見たことあるようなものばかりで、著者の構成力と先見の明には脱帽する。
     舞台は2015年の地球だが、Ⅰの舞台、2803年の植民星にもリンクする箇所があり、そのスケール感に圧倒される。まだあと8巻あるので、これからどんどん世界が広がっていくのだろう。物語にふれて、動

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    2020年11月19日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)

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    予想外の終わり方。
    この話の続きではなく、「全体の物語の一部」ていう構成が面白い。
    最終巻まで読んだときに見える世界が楽しみ。

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    2020年11月19日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

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    小川一水初めて読んだけど、私は馴染む文章で読みやすかった。
    そして面白かった。
    SFで百合てどんなんかと思ったけど、2人が徐々に信頼関係を構築して仲を深めて行く過程ににこにこしちゃったし、並行してこの作品の世界がどんなモノなのかっていうのが少しずつわかっていくのがとても楽しかったです。
    というか作者さんも書いてたけど?書いてたかな?SFで百合で宇宙で漁業てなんなん。それが面白いってどういうこと。

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    2020年11月02日
  • 天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART2

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    ネタバレ

    第1巻メニーメニーシープから7巻を経て、ついに物語はメニーメニーシープのその先にたどり着いた。
    アクリラは地の底でカヨに責められ、カドム一行は真実を知るためにセレス北極シティを目指す。
    一方メニーメニーシープでは、エランカ初代大統領は人々をまとめ、<咀嚼者(フェロシアン)>に反撃ののろしを上げていた。

    いやー、<咀嚼者(フェロシアン)>の強さを散々過去の巻で見せつけられた後だけに、メニーメニーシープ側に勝ち目なんか絶対ないだろうと思ってたけど、意外となんとかなるものなんだなぁ。
    もちろん、<咀嚼者(フェロシアン)>側がきちんと攻めてくればどうしようもないというのは作中でも語られている。
    「い

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    2020年10月17日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)

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    ついに<海の一統(アンチョークス)>は<領主(レクター)>に反旗を翻した。
    一方、植民地議員エランカやセアキ・カドムも<領主(レクター)>に対する反抗を決意する。
    多大な犠牲を払い、ついに<領主(レクター)>を打ち倒した時、メニーメニーシープは誰も想像しなかった事態に陥る!

    作者もあとがきで書いているとおり、衝撃のラスト。
    一体どうなるのか気になって仕方ない。

    また、上巻もそうだったが、過去にいろいろあっただろうことを想起させる記述が各所にある。
    「続けるんだ。<海の一統(アンチョークス)>の伝説を。大いなるものにあらがい、星を踏み越えて飛んだ猛々しさを思いだせ。俺たち<恋人たち(ラヴァー

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    2020年10月17日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)

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    面白いという話は各所から聞いていたが、もったいなくて手を出せなかった本作。
    (これは私の悪癖で「マロリオン物語」なんかもこのせいで手を出せていない・・・)
    いつまでもそうしてるのももったいないので、ついに一念発起して手を出してみた。

    西暦2803年、植民星メニーメニーシープは入植300年を迎えようとしていた。臨時総督ユレイン3世により配電制限により市民生活は困窮していた。そんな中謎の疫病がセナーセー市を襲う

    もうあらすじだけで面白い。
    ここに怪物<咀嚼者(フェロシアン)>イサリ、電気を使い酸素呼吸を必要としない<海の一統(アンチョークス)>、異星人<石工(メイスン)>、人に奉仕する宿命を負

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    2020年10月17日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)

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    これは続きも読まねばなるまい……
    圧倒的なうねりと変革の果てに待つ『天冥の標』1巻の結末。餌をおあずけされたような気分になりつつも、まだ物語が続く楽しみも同時に味わっています。

    植民星・メニー・メニー・シープの総督ユレイン三世の圧政に耐えかね、「海の一統」を始めとした市民たちはついに蜂起し、ユレイン三世の退任を要求する。それに対し軍部は兵士を派遣。メニー・メニー・シープは内戦状態に突入し……

    上巻は全体的に溜めの状態が続いている印象だったけど、下巻はとにかく動く、動く。登場人物たちが動き回り、各都市、各団体が結集していく一方で闘いは激しさを増していく。軍隊と市民たちの攻防戦が息つく暇も無く

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    2020年10月16日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)

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    ネタバレ

    それぞれの野望や思惑がメニーメニーシープに大きな変化をもたらし、予想だにしないことが起こる。。これも誰かの思惑なのかな?って感じのところで終わりましたね。ノルルスカインや地球からきた奴らが何を知っていたのか、気になります。次の巻がとても楽しみです。

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    2020年10月05日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)

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    面白い。長編SFということでまだわからないことだらけだがそれが明らかになっていくのが楽しみでしかない。

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    2020年10月02日
  • 天冥の標 VII 新世界ハーブC

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    作者いわく、50000人で蝿の王をやりたかったとのこと。

    生き残っているのがほぼ子供の状況の中、我々の生活がいかに整えられたインフラで成り立っているのかを思い知らせれる。

    食べ物の生産、ゴミの廃棄、電力の供給、死体の処理、etc...。

    当たり前の話だが、誰かがそれらをやってくれているのであり、何もせずに全て自動的に行われるわけではない。

    特にスカウトの少年たちが、死体を放置したことで起こった現実を目の当たりにして戦慄を覚えるシーンは…。

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    2020年11月23日
  • 天冥の標 V 羊と猿と百掬の銀河

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    ネタバレ

    宇宙農家と非展開体と呼ばれる肉体を持たず、意識だけでほぼ悠久の時間を生きている存在の話。

    農家と非展開体の話しが交互に進むが、農家の話は、巨大企業が作り出す安く大量な商品に侵食され、宇宙でも厳しい価格競争にさらされる現実の世界とたいして変わらない状況は、どんなにテクノロジーが発展しても資本が力を持つ背景では輝かしい未来などないということなのかも。

    非展開体の話は、これらの存在がどのように生まれ、どのような過程を経て人類に災いをもたらす存在となってしまうのかを描く。

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    2020年12月09日
  • 天冥の標 IV 機械じかけの子息たち

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    ネタバレ

    1巻で登場したラバーズ(恋人たち)の話。

    メインの登場人物がラバーズなので、話は常時エロで進行する。

    ラバーズの本拠地であるハニカムは、様々な人間の性欲を満たすVRのようなシチュエーションを作り出すことができ、まるで風俗星と呼んでも差し支えないスケールである。

    風俗を宇宙スケールにしてしまう発想に、ある意味度肝を抜かれた。

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    2020年09月12日
  • 天冥の標 III アウレーリア一統

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    木星で謎の巨大動力炉であるドロテアワットが起動するというオープニングから、
    人類が宇宙に進出した2300年まで時間が進んだ舞台背景の話。

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    2020年09月11日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)

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    話の大まかな流れは、圧政君主と革命群の戦いの続きといった感じだが、物語が進む中で複数の疑問が浮かびあがる。

    今後の展開次第でどう解明されていくのか
    楽しみである。

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    2020年09月04日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)

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    伝説の始まり。

    植民星メニー・メニー・シープにおける様々な勢力、種族が入り乱れ、暴政を強いる君主に抵抗する話。

    しかし、多くの謎が解明されないまま物語は進み上巻は終わる。

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    2020年09月04日