あらすじ
西暦2803年、植民星メニー・メニー・シープは入植300周年を迎えようとしていた。しかし臨時総督のユレイン三世は、地中深くに眠る植民船シェパード号の発電炉不調を理由に、植民地全域に配電制限などの弾圧を加えつつあった。そんな状況下、セナーセー市の医師カドムは、《海の一統》のアクリラから緊急の要請を受ける。街に謎の疫病が蔓延しているというのだが……小川一水が満を持して放つ全10巻の新シリーズ開幕篇。
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全10巻17冊の超大作シリーズの第1作。
第1巻の上巻の時点でとても面白い。
同じ著者の作品でツインスター・サイクロン・ランナウェイシリーズを並行して読んでいるが、それとは全く違ったテイストの作風で、読んでいてとても楽しい。
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以前から評判で気にはなってたが大作過ぎて手が出なかった作品。
某SNS載っていた素晴らしいイラストを見て、いざメニーメニーシープヘ!
SF作品は読み慣れていないけど、とても読みやすい。有難い。
下巻読むまで時間が空いてしまうのでメモ的な。
・カドム先生、最後ノルルスカイン(ダダー)と出会う。イメージ的にハコタにーちゃん。
・アクリラが絶望的過ぎて絶句。カヨが居るのがせめてもの救い。
・リリー、早く幸せになって!
・エランカ、最初空回りしてる正義感見せられるのかと身構えたけど、板挟み的な状況に応援せずにはいられない。ベンクト…。
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壮大な物語の始まり。上巻
ここはどこなのか、イサリは人間?、また"海の一統"の設定がいい。
人間、改造人間、アンドロイド、異星人等、登場人物のキャラがいい。謎が大きく、でも話しは庶民中心に、いづれ国、星、宇宙、時間軸まで超越して進む、読書好きなら読むべき小説だと思う。SF好きなら迷わず読むべし。
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#日本SF読者クラブ 10年の歳月を経て完結した大作。 #日本SF読者クラブ いよいよ読み始めた。全10巻といっても、17冊もある。10年かけずに読み終えたい。評価は下巻を読んでから。
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面白いという話は各所から聞いていたが、もったいなくて手を出せなかった本作。
(これは私の悪癖で「マロリオン物語」なんかもこのせいで手を出せていない・・・)
いつまでもそうしてるのももったいないので、ついに一念発起して手を出してみた。
西暦2803年、植民星メニーメニーシープは入植300年を迎えようとしていた。臨時総督ユレイン3世により配電制限により市民生活は困窮していた。そんな中謎の疫病がセナーセー市を襲う
もうあらすじだけで面白い。
ここに怪物<咀嚼者(フェロシアン)>イサリ、電気を使い酸素呼吸を必要としない<海の一統(アンチョークス)>、異星人<石工(メイスン)>、人に奉仕する宿命を負った生体アンドロイド<恋人たち(ラヴァーズ>、謎の存在<ダダー>のノルルスカインなどが登場する。
ネーミングだけで興奮するw
植民星の歴史も語られるが、どこまで本当なのか・・・。
さらには、過去に猛威を振るったであろう伝染病<冥王斑>、地下に眠る戦艦<ドロテア>など謎が謎を呼び上巻は終わる。
全10巻(17冊)もの長編なので、今の時点ではわからないことだらけ。
ただ、面白いことだけは間違いない。
楽しみすぎる。
※正直こんな駄文を書いている暇があったら先を読みたい、というのが正直なところ。実際、私はその気持ちを抑えられなかった。この感想は10巻2まで読んで、最終巻をそのまま読むのがもったいなくて、もう一度読み返して、初めて読んだつもりで書いたものだw
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伝説の始まり。
植民星メニー・メニー・シープにおける様々な勢力、種族が入り乱れ、暴政を強いる君主に抵抗する話。
しかし、多くの謎が解明されないまま物語は進み上巻は終わる。
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銀河英雄伝説を読んでSFの面白さを知り、銀英伝のような面白い作品を探して行き当たったのが本作品。ちょうど完結して話題になっていた。銀英伝とは全く違う作風で、登場するのは人間のような生物やアンドロイド、怪物といったものたち。こういう作品は敬遠していた。しかし評価が高いので読んでみたら、ページターナだった。先が気になる。何で面白いのか。分からないが、この混沌とした世界の原因は何なのか。どこへ行き着こうとしているのか。それを知りたくなる物語の展開なのだろう。キャラクターも魅力的だ。
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完結するのを待っていたらほぼ10年経ってしまったが、満を持して読み始める。壮大な物語のほんの触りの部分なので世界観は掴みきれていないが、惑星ハーブCに入植した人類の末裔たちは、地球で言えば中世の様な世界で、ロストテクノロジーの名残を利用した生活を送っている。人類の他にアンドロイドや原生生物のメイスン、また謎の生物フェロシアン等、登場するキャラクタも魅力的。臨時総督ユレイン三世による配電制限や気象制御などの支配に反抗する形で物語が動き出す。これは完結するまで待って良かった。続きを待てないです。急いで下巻へ。
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全体的に、異種族間の心の交流といったところに好感を感じる。特に、ラバーズのエランカが自分にも存在価値があることを理解できたシーンが良かった。また、小さいエリアの話だと思っていたのが、400kmの滑落などと突如宇宙規模のスケール感を感じさせてくれるところがよい。
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SF。
2803年。植民星メニー・メニー・シープ。
各章ごとに中心人物が代わり、物語が広がりまくり。想像力が追いつかないぞ…。
五章のアクリラたちの冒険は鳥肌モノでした。
イサリ、クレヴ、カヨ、ベンクト…。人間以外のキャラクターが好きすぎる。
早くも傑作の予感しかない。絶対にシリーズ全冊読むぞ!
Posted by ブクログ
※継続して読んでます。冊数が多いので棚には1の上のみ登録。
必読のSF。巻ごとにパンデミックだったりスペースオペラだったり雰囲気が異なって楽しめるうえ、冥王斑とその裏にある全宇宙の命運を分けるほどのある者どもとの戦いが軸になりつつ人の営みや存在の多様性をこれでもかと語る。
著者の言う通り“全部盛り”のSF小説。
Posted by ブクログ
全10巻、計17冊
1巻目上下巻(2/17)
壮大なスペースオペラ
全10巻でどの巻から読んでも時間軸が違うため読めます。
もっと評価されなくては行けない本
1巻は入植300年を迎えた植民星メニーメニーシープが舞台
医者のカドムを主人公に謎の疫病が蔓延してると連絡を受け話は進む
魅力的なキャラクター、想像膨らむ世界設定
今後の全ての伏線であり相関図の1つ
地中の戦艦により発電を賄われていたり、酸素を生命維持に必要としない種族がいたり1つ1つの設定を想像しながら楽しめる人には凄まじい体験の始まりだと思う
ハンターハンターやチェンソーマン、進撃の巨人等の考察読みにわくわくできる人なら読んで損はないと思う
もう一度言うが、一般にもっと評価されていい
Posted by ブクログ
ドキドキワクワクするようなSF本を読みたいな…と思って手に取ったこの本、いいですね…とても不穏で…終始不穏でたまらない。
SF系だと新世界よりくらいしか読んだことなかったけど、こういう世界の謎が徐々に明かされていく感じがとても好き。わからないことだらけの今が一番面白いのか、ここからどんどん面白くなっていくのか期待して読もー
Posted by ブクログ
併読する本の中に一つは長く潜れるシリーズ物を入れておきたい性分です。今回選んだのが長くあたためていた天冥の標シリーズ。まったく事前情報入れなかったのでメニー・メニー・シープ下巻も、今後の話もどう展開していくのか予想ができなくて、それだけ広がりを感じさせる世界観で良かった、というのがシリーズ突入1巻の率直な感想。楽しんでいきたい。
Posted by ブクログ
CL 2024.12.29-2024.12.31
ずっと読みたかったSFシリーズ。
やっと手をつけることができた。全10巻17冊のまずは一冊目。先を期待できる内容でよかった。
さあ、どんどん読むぞ。
Posted by ブクログ
面白かった〜!巻数の多さに怯んでたけどグイグイ読めておすすめして頂いて感謝です。
人間、自ら改造してる人間、原住民?の知性体、アンドロイド…と多種多様にたくさん出てくるけど、この人誰だっけ?という混乱を全くしないのもすごい。何故か個別の意識を持ってる《石工》のクレヴが好き、話し方がかわいい。
加えて、惑星ハーブCの植民地メニー・メニー・シープの歴史や〈領主〉の悪政と《海の一統》との対立もてんこ盛り。世界観作り込んであって好みです。
《ラバーズ》は「そうだろ」となりました。エランカ議員がどうなるかだ。
別行動とってるカドムとアクリラ、それぞれ大変なことになっているので下巻も楽しみです。初期の自治政府に、宇宙士官アウレーリア、建築家ラゴス、医師セアキって書いてあるので、カドムとアクリラはそもそも甲板長→領主に対抗する血筋みたいな…。ラゴスはこの時点でアンドロイドだったのかも。
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全10巻(10冊とは言っていない)のシリーズ、『天冥の標」1巻の上巻。
のっけから読ませる! 人や異星人、果てはアンドロイドまで、登場人物の様々な行動が交差し、物語の筋道を作っていく。まだそれぞれの道がどう合流していくのかは見えてこないけど、引きの上手さと、話や文章のテンポがいいからそれがストレスにならず、先が気になってズンズン読んでいけました。
西暦2803年、植民星メニー・メニー・シープ。総督が軍や電力の供給を握るこの星では、最近になって電力供給の制限が始まり、市民の不満は高まっていった。この星で医者を勤めるカドムは友人のアクリラから、街で謎の疫病が流行していると助けを求められる。その感染源は思ってもみないもので……
物語はとにかく重層的です。医師のカドム。身体に改造を加え、独自の文化・生き方を持つ“海の一統”の若きリーダー、アクリラ。一章で出てくる彼らが中心となって物語が進むのかと思いきや、政治の中枢にいる正義感の強い女性議員。軍の人間。市井の人間から距離を置き、自分たちの街を作っている“ラバーズ”と呼ばれるアンドロイドたち。高度な知能を持ちながらも、人間にこき使われている異星人。
それぞれの視点から、物語が語られていく一方で、世界観や歴史的な設定の作り込みも合間合間で語られていきます。総督の権力の起源に到る政治闘争や市民たちの生活の様子もさることながら、ラバーズたちアンドロイドの設定や、身体に改造を施した“海の一統”たちの設定、異星人の独自の生態は、SFならではの想像力の面白さが、物語と深く結びつきます。
庶民以上に電力を生命維持の観点から必要とする彼ら。一方では戦いに臨み、一方では総督の権力の及ばない、新世界を求め、新しい土地へ旅立とうとする。そして、それぞれの道に立ちはだかるものは……
上巻の段階で残された謎は、とても魅力的なものばかり。カドムたちの前に現れた異形の生物の正体は? 電力の制限は総督が、植民星を捨て新たな星へ向かうため、との噂が出てくるのですが、総督の真意と目的は? 権力へ反旗を翻したラバーズたちの運命は? そして、新大陸で見つかった大型ロボットは、一体何を作っているのか?
全10巻のSF大河小説の始まりに相応しく、人も人であらざる者の世界も構築しつつ、さらに大きな展開を予想させます。想像以上にワクワクしながら、下巻も読み進めていけそうです。
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最終巻の10巻シリーズが発売され始めたことを受けて、「天冥の標」の一気読みを始めました。
序章の1巻・上巻。
メニーメニーシープ各地で動き出した出来事が、惑星全土を揺るがす事件へ収束するのはいつの日か。
贅沢な一気読みになりますように。
Posted by ブクログ
まだ最初だから、全貌は推測しきれないがかなり大きな物語のようだ
技術進歩した未来だが、隔絶された植民地故に文化レベルが低いという何とも魅力的な設定
過去の技術や資産、知るものと知らないものが見え隠れして、ゼノギアス的な膨らみを予感させる
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SFというよりも機械も登場するハイファンタジーっていう印象だった。
下巻のほうが、よりシリアスな展開で、これ、続刊はどうするんだろう、
と思うけど、読むのに体力がいりそうだなぁ。
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長すぎて勇気が要る本。ようやく開始。慣れない単語に苦戦しながら最後まで行ったところで、ドロテアって何だっけか。この一冊でも色々起きたけどちっぽけな話だったのね。続きが気になります。
Posted by ブクログ
ずっと気になっていたSF大作。昨年完結したこともありやっと挑戦。思ったよりラノベっぽく、ノンビリした出だしには拍子抜け。人物造形も浅くて物足りないが、プロットや舞台設定がしっかりしているので、そこは安心して読める。まだ17(冊)分の1。即下巻へ。
Posted by ブクログ
まだまだ序章なのだろう
なんとなーく「ターンAガンダム」的な
世界観をイメージするのは難しくないくらい
ライトな印象なのだけど
これがレイヤーになって
回を重ねるごとに
深く、広くなって行く様な気配がある。
下巻へ
Posted by ブクログ
なにやら壮大な話が始まったぞ…
どこかの星で、権力と富を欲しいままにする一部の存在と、それに対抗する人々の物語。
人間?の医者と議員と、はるか昔に体の一部の機能を変えた海の一族と、アンドロイドと。いろんな人たちが交錯していく。
それぞれピンチを迎えて悲劇的な状況にあるところだけど、下巻でどうなるのか楽しみ。
大多数の人は、不満や不安を抱えながらも根拠もなく「明日も平穏が続く」と思って行動には移さず現状を見てるだけ、というような描写が何回か出て来て震える。まさに今の日本がそうだよね。