小川一水のレビュー一覧
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ネタバレ互いが互いを思い合っているからこそのすれ違いとまでは発展しない感情。そんな気持ちを簡単に晴れやかにさせてくれない現状も相まって、なかなか心苦しい。彼女たちの体が粘土であれ、人在たらしめるのは精神であり、彼女たちは十分に人在だ。
彼女たちが彼女たちの真実に触れるたび、私はその事実が導き出す結論を否定している。それでも現実への介入をやめない二人は強い。現実から目を背けて、ただただ大丈夫だと信じる私と、現実を打ち返し、二人の世界をなんとしてでも手に入れようとする二人とでは大きな差がある。
最高の物語だった。
二人が抱えてきた大きな問題も、二人の前に立ちはだかる大きな壁も、その全てを乗り越えた先にあ -
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ついに始まった二人だけのランデヴー。彼女たちの素性から考えれば、うまくいくことばかりではないため、当然のように苦労を重ねていく。全く知らない世界に飛び出して、互いのことを一番に思い合い、小さな仕事を引き受けて、時には人助け———
再読。
とても面白い。今まではテラとダイの二人が知っている世界で漁をして旅をしていたけれど、本書からは読者である私は当然ながら、二人も知らない世界を旅していくため、より彼女たちに感情移入できて深い感動を覚えた。彼女たちと同じ景色を見ているなんておこがましいことはいえないが、擬似的に同じ感動や衝撃を味わえて楽しかった。
読み終わってというか、読んでいる途中で気付いたの -
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本書発売当時の初読以来の再読。
当時は私自身の読解力が、ほとんどないと言っても良いほどであったため、本作品の魅力を最大限理解できていなかったと思う。それでも当時から面白く好きな作品であったため、ほんの少しだけ成長した今の自分が読めばより好きになるのは間違いなかった。愛も変わらず素晴らしい作品だった。
テラとダイオード。二人の女性の間にあるのは、互いを思う信念、互いの為に自らを捧げる覚悟、そして愛情。彼女らの行動一つ一つから感じ取れるそれらの感情は、美しい。向かい風の世の中に立ち向かい、自らの存在を証明していく様には勇気をもらう。ただ本書の魅力はそこだけで無い。単純に設定が、世界観が面白い。ベッ -
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全10巻、計17冊
最終10巻3部作(17/17)堂々完結
冒頭から528億隻の宇宙艦隊vs1兆トンの宇宙生物、金色の竜1億5000万体
因縁のあった異星の人々が団結し巨大な敵と戦う
(設定だけ書いたらアホくさいな笑)
SFの教養が少しあればもはや読みながら笑ってしまう。本当にアルマゲドン、ビッグバンのような物語
壮大な物語過ぎてどう終わらせるんだと8巻まで読んでいた人はみんな感じたと思う
過去作の懐かしキャラクター(前に出たの10年前)も大量に登場し、最後には年表を載せる
きちんとこの10巻で天冥の標は終わる
それだけで本当にお疲れさまでした
ハンターハンターも見習って綺麗に終わってくだ -
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全10巻、計17冊
6巻目上中下3部作(9/17)
全太陽系応答なし、なんと震える題名
壮大過ぎて全容がまったくつかめなかった物語に
ついに各巻の繋がりが見え始める
老ヴォールの惑星で作者を知り、ライトな風味ありつつ楽しい想像力で楽しませてもらっていたが
魅力的なキャラクターと系図が太い光を見せ周到に用意し続けた世界が開き圧倒的スケールで彩られる
1巻へ繋がる物語、各巻の物語の結晶。震え崇めるしかない
6巻だけでも素晴らしいが、いやはや凄すぎる
指輪物語にだって十二国記にだって烏にだってスターウォーズにだってアベンジャーズにだって何も負けてませんよ
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全10巻、計17冊
2巻目(3/17)
1巻とはうってかわって現代
コロナウイルスより前に書かれたパンデミック物
懸命に治療を続けるが次々と人が死ぬ
僕は思想として人間が想像出来る物は実現しえると思っているんですが、これもまた、謎の病で世界が閉鎖していく描写はコロナ禍の予言と読める
隔離施設を作るが民衆から迫害されるシーン等、北斗の拳の世紀末感というか、みな平等に幸福値が下がると行動レベルも低下するのは見事な予想だった。
1巻を読んでいると祖先か!?と興奮できます
数年前、地震で札幌大停電になったんですけど発電機を持ったお店の人が300円で携帯充電します!って普通にやってる光景見たんですよ -
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ネタバレ読み終えるまでに時間はかかったものの、三作くらい読むと後は毎夜日課になって直ぐ読み終えた。
各者の銀英愛が眩しい。
太田忠司の暖かで素直なミステリも素晴らしい。
小川一水はビジュアル面で印象的に切り取って終わる。
小前亮の実に正攻法な艦隊同士の大戦は銀英伝の面白みを再確認させる。
藤井太洋の短編は「これどうなってるのかな…」などと見ていたら実に衝撃的な展開で成程!と。ある意味ニヤリともした。
激推しは高島雄哉の「星たちの舞台」で、ヤンというキャラクターを見たまんまのパロディやコピーにせず、彼ならばこの状況ではこうもあり得るだろう、という絶妙で繊細なキャラクターに仕上げ、若き日のヤンの繊細さに惚