小川一水のレビュー一覧

  • 天冥の標 III アウレーリア一統

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    シリーズ3作目は2310年が舞台。アンチ・オックス(酸素いらず)たちが主人公。
    主人公のアダムスと彼らが乗る船エスレルがめちゃくちゃゴージャスだし、内容はスペースオペラっぽいしとにかくワクワクする一冊。
    1.2巻のキャラも出るよー!

    途中少し途切れたんだけど、続きを読めばそこからはぐいぐい引き込まれて気がつけば最後の1行だったという恐ろしいまでのリーダビリティの高さよ……そういえば2巻も止まらんかったし、1巻も下巻後半は一気読みだったわ……小川一水氏恐るべし……。

    私の好きキャラはセアキ。大好き。潤滑油→

    あと、おじさん好きとしては外せないのが癖強めの船大工(?)のウルヴァーノ。こういう

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    2026年08月27日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

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    ネタバレ

    こんなに面白い小説を読んだのはいつぶりだろう。
    読みながら、読み終わってから、ずっと考えていた。

    小説を読む人がうっすら目をそらしてることがある。
    それは「本当に面白いと思っているのか?」ってこと。自分はミステリとホラーを読むけれど、
    心のどこかにある「これはいつもの展開だな」「見た記憶あるな」。心が動くのは新規性がある時だけ。
    グルメがゲテモノにたどり着く感覚も、本読みという観点では多少わかる気がする。

    じゃあ、なんでTCRはこんなに面白いんだと、俺は切れそうだった。
    よくあるガール・ミーツ・ガールの展開にSFを加えただけ。それなのに、こんなに面白い。
    小さい頃に何度も読みふけった冒険小

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    2026年08月26日
  • 紙魚の手帖Vol.30

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    SF特集!国内SF作家さんの短編集をこれでもか、と楽しめる一冊。

    個人的にツボ短編は
    ⭐︎長い別れ 天沢時生
    ⭐︎光路 宮西建礼
    ⭐︎星間戦艦ゴフルキルA8の完勝 小川一水
    の三作品。
    SF読んでる〜って言う感覚が最高→

    「にじみ」「数と泥」「踊れ生徒会長」は設定や物語はめちゃくちゃ楽しかったんだけど、オチが個人的にイマイチ。
    「鳥なき島」は文章は好きなんだけど少しわかりづらい&それをパワーで押し込めない感じが。

    あ、ときときチャンネルはめちゃくちゃ読みやすい。私の中で短編の括りに入れるか悩む→
    んだけど、キャラもノリも大好き。個人サイト時代にこういうサイト見つけたら日参してBBSに書き

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    2026年08月21日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ4

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    テラとダイオードの旅を描くシリーズ最終巻。
    第3章からは一気読みした。
    1つの惑星で始まった物語がここまで大きな規模になるとは予想していなかった。
    何にも縛られず自由に飛んでいったのがいかにもこの2人らしいと感じた。

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    2026年08月18日
  • 天冥の標 II 救世群

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    ミクロネシアの島国で発生した謎の疫病と、そこから始まるパンデミック。
    コロナ後の世界で読むと、まさにコロナ禍。コロナ前にこの描写を描く小川一水氏……すげぇよ……ってなりながら一気読み。止まらなかった……彼らには逞しく生きてほしい→

    1巻の冒頭で描かれていた“冥王斑”の始まりが描かれる。でも、1巻ではイサリの血液由来だったのに……??となりつつ、ページを捲る手が止まらねぇぇぇ!!
    あと、児玉と矢来のペアが好きすぎる……この子達が後のカドムという認識で良いのか……?いやもう、ほんま頑張って生きてほしい。→

    千茅もだしジョプもだし主要メンバーが好きすぎて続きが読みたい。でもまぁ、3巻は時代が変わ

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    2026年08月16日
  • 天冥の標 II 救世群

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    第1巻から時代が大きく巻き戻り、西暦2010年代の物語となっている。
    前作との時代の違いが大きく、どのように繋げるのだろうと思いながら読んでいたが、プラクティスという言葉が出てき始めてから一気に物語が前作と繋がり始めたように感じた。
    次作も楽しみに読みたい。

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    2026年07月26日
  • アリスマ王の愛した魔物

    購入済み

    リグ・ライトとろーどそうるずが特に好きです。誰かのために働きながら、社会や同族とフィードバックを重ねて積み上げていく機械にとても生き物を感じました。この世界の今後は、機械同士の連携に庇護される人間の世界になるのかなとか、主導権を人間に戻そうとするカウンターが出るのかなとかぼんやり想像する楽しみもありました。

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    2026年06月13日
  • 天冥の標 II 救世群

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    ここ最近読んだ本ではかなり衝撃的で面白かった。1巻はメニー・メニー・シープという地球外惑星を舞台に、人間や変異した人間、アンドロイドといった様々な種族の群像劇を中心に壮大なスケールで話が展開されるSFファンタジーである一方、2巻は私たちが生活している現代社会のような世界が舞台で、パンデミックとそれに翻弄される人々を精緻に描写したかなりヘビーな作品だ。1巻と2巻で時系列が大きく前後しており、「時系列の把握が困難だ」という批判はあるかもしれない。しかし、2巻で地に足の着いた世界観を提示することで、1巻で披露された数多くのSF/ファンタジー要素が、そこから飛躍した結果であるということを巧みに示唆して

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    2026年05月31日
  • 老ヴォールの惑星

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    日本のSFでは一番好きだな。ラノベよりリーダブルなのにいちいちスーパー本格的なSFなので。10代を主人公にしたジュブナイル風味のものを除いて日本のハードSFは文体が硬くなりがちだけど、著者のそれはすごくやわらかいのでありがたい。
    表題作はよくわかんないおっきい生き物が可愛いし、みんなで頑張る感じが良かった。
    最後の漂流譚的な中編は鬱になるくらい重くてこれもまたよかった。こわいよ途方となく何もない世界。
    迷宮の話もまあまあおもしろい。筆者は性の書き方がなんか変にうまいよね、たいして書き込まないのにすごくエッチでキュンキュンするんだわ。

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    2026年05月22日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART3

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    重要人物がバッタバッタ死んでくので清々しい。1巻に向けての答え合わせって感じで状況が畳まれていく感覚。
    アイネイアとイサリはなんかロミジュリめいている。

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    2026年04月28日
  • 天冥の標 VI 宿怨 PART2

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    うわーこの異星人マジ…… という感想なのだが、この癖のある喋り方が面白くて嫌えない感じ。

    技術レベルに大きな差がある同士の宇宙戦はめっちゃ面白い。Cシップにソニータイマー仕込まれてるって伏線はいつ回収されるんだろうとヒヤヒヤして読んでいた。

    スキットルこんなかっこいいのに1巻であんなことになってしまうのか……と悲しみを禁じ得ない。

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    2026年04月26日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ4

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    ネタバレ

    互いが互いを思い合っているからこそのすれ違いとまでは発展しない感情。そんな気持ちを簡単に晴れやかにさせてくれない現状も相まって、なかなか心苦しい。彼女たちの体が粘土であれ、人在たらしめるのは精神であり、彼女たちは十分に人在だ。
    彼女たちが彼女たちの真実に触れるたび、私はその事実が導き出す結論を否定している。それでも現実への介入をやめない二人は強い。現実から目を背けて、ただただ大丈夫だと信じる私と、現実を打ち返し、二人の世界をなんとしてでも手に入れようとする二人とでは大きな差がある。

    最高の物語だった。
    二人が抱えてきた大きな問題も、二人の前に立ちはだかる大きな壁も、その全てを乗り越えた先にあ

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    2026年03月28日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ3

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    ついに始まった二人だけのランデヴー。彼女たちの素性から考えれば、うまくいくことばかりではないため、当然のように苦労を重ねていく。全く知らない世界に飛び出して、互いのことを一番に思い合い、小さな仕事を引き受けて、時には人助け———

    再読。
    とても面白い。今まではテラとダイの二人が知っている世界で漁をして旅をしていたけれど、本書からは読者である私は当然ながら、二人も知らない世界を旅していくため、より彼女たちに感情移入できて深い感動を覚えた。彼女たちと同じ景色を見ているなんておこがましいことはいえないが、擬似的に同じ感動や衝撃を味わえて楽しかった。
    読み終わってというか、読んでいる途中で気付いたの

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    2026年03月26日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2

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    ネタバレ

    再読。
    かつての自分が読んだ時よりも、この世界の設定や人物同士の関係、その人物の立ち位置など、さまざまなことを理解した上で読めているため、当然のように面白い。読者の意見としては、二人に早く汎銀河往来圏へと逃避行して欲しい気持ちがあるけど、弦道氏関係の問題を片付けないといけないのもまた事実だから、この展開は納得できるし、何より面白いからなんでも良いよね。
    このまま3,4まで駆け抜けます。

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    2026年03月24日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ

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    26/07/07 再々読(再読記録に感想有)

    本書発売当時の初読以来の再読。
    当時は私自身の読解力が、ほとんどないと言っても良いほどであったため、本作品の魅力を最大限理解できていなかったと思う。それでも当時から面白く好きな作品であったため、ほんの少しだけ成長した今の自分が読めばより好きになるのは間違いなかった。愛も変わらず素晴らしい作品だった。
    テラとダイオード。二人の女性の間にあるのは、互いを思う信念、互いの為に自らを捧げる覚悟、そして愛情。彼女らの行動一つ一つから感じ取れるそれらの感情は、美しい。向かい風の世の中に立ち向かい、自らの存在を証明していく様には勇気をもらう。ただ本書の魅力はそ

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    2026年03月23日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (下)

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    様々なジャンルの要素をSFで包み込んだ、といった作風で、設定や伏線がこれでもかと詰め込まれていたにも関わらず、上巻と同様にすらすらと読み進められた。
    ページをめくる毎に謎が謎を呼び、答えがほとんど何も明示されないまま物語が進み、結末は予想だにしなかったものになった。
    次巻からは時代がうんと遡り、どのようにして物語がここに至ったのかがじっくり説明されていくものと思う。楽しみに読みたい。

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    2026年01月31日
  • ツインスター・サイクロン・ランナウェイ3

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    テラとダイオードがついに汎銀河往来圏にたどり着き、行く星々で依頼をこなしていくという形で物語が進んでいく。
    前半では、2人が立ち寄った2つの星系での出来事が語られ、故郷を飛び出してきたはいいものの、2人の間のすれ違いも描かれていた。
    後半に進むにつれて物語が加速し、終盤では予想だにしなかった方向へ進んでいった。
    次巻で完結ということで、どんな結末を迎えるのかを楽しみに読みたい。

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    2026年01月27日
  • 紙魚の手帖Vol.24

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    小説以外の掲載作もどれも面白くためになる。
    そしてなにより、小説がね。宮澤伊織のときときチャンネルの連載に小川一水の短編。そういうもはやSF作家として地位を確立している作家だけでなく、注目の新人作家天沢時生の短編なんかも載ってて、まあ面白い。購入して間違いなし。

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    2026年01月21日
  • 天冥の標 I メニー・メニー・シープ (上)

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    全10巻17冊の超大作シリーズの第1作。
    第1巻の上巻の時点でとても面白い。
    同じ著者の作品でツインスター・サイクロン・ランナウェイシリーズを並行して読んでいるが、それとは全く違ったテイストの作風で、読んでいてとても楽しい。

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    2025年11月28日
  • 銀河英雄伝説列伝1

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    ネタバレ

    恒久平和なんて人類の歴史上なかった。だから私はそんなもののぞみはしない。だが何十年かの平和でゆたかな時代は存在できた。吾々が次の世代になにか遺産を託さなくてはならないとするなら、やはり平和がいちばんだ。そして前の時代から手わたされた平和を維持するのは、つぎの世代の責任だ。それぞれの世代が、のちの世代への責任を忘れないでいれば、結果として長期間の平和がたもてるだろう。忘れれば先人の遺産は食いつぶされ、人類は一から再出発ということになる。まあ、それもいいけどね。

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    2025年11月23日