小川一水のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全10巻、計17冊
最終10巻3部作(17/17)堂々完結
冒頭から528億隻の宇宙艦隊vs1兆トンの宇宙生物、金色の竜1億5000万体
因縁のあった異星の人々が団結し巨大な敵と戦う
(設定だけ書いたらアホくさいな笑)
SFの教養が少しあればもはや読みながら笑ってしまう。本当にアルマゲドン、ビッグバンのような物語
壮大な物語過ぎてどう終わらせるんだと8巻まで読んでいた人はみんな感じたと思う
過去作の懐かしキャラクター(前に出たの10年前)も大量に登場し、最後には年表を載せる
きちんとこの10巻で天冥の標は終わる
それだけで本当にお疲れさまでした
ハンターハンターも見習って綺麗に終わってくだ -
Posted by ブクログ
全10巻、計17冊
6巻目上中下3部作(9/17)
全太陽系応答なし、なんと震える題名
壮大過ぎて全容がまったくつかめなかった物語に
ついに各巻の繋がりが見え始める
老ヴォールの惑星で作者を知り、ライトな風味ありつつ楽しい想像力で楽しませてもらっていたが
魅力的なキャラクターと系図が太い光を見せ周到に用意し続けた世界が開き圧倒的スケールで彩られる
1巻へ繋がる物語、各巻の物語の結晶。震え崇めるしかない
6巻だけでも素晴らしいが、いやはや凄すぎる
指輪物語にだって十二国記にだって烏にだってスターウォーズにだってアベンジャーズにだって何も負けてませんよ
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Posted by ブクログ
全10巻、計17冊
2巻目(3/17)
1巻とはうってかわって現代
コロナウイルスより前に書かれたパンデミック物
懸命に治療を続けるが次々と人が死ぬ
僕は思想として人間が想像出来る物は実現しえると思っているんですが、これもまた、謎の病で世界が閉鎖していく描写はコロナ禍の予言と読める
隔離施設を作るが民衆から迫害されるシーン等、北斗の拳の世紀末感というか、みな平等に幸福値が下がると行動レベルも低下するのは見事な予想だった。
1巻を読んでいると祖先か!?と興奮できます
数年前、地震で札幌大停電になったんですけど発電機を持ったお店の人が300円で携帯充電します!って普通にやってる光景見たんですよ -
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ネタバレ読み終えるまでに時間はかかったものの、三作くらい読むと後は毎夜日課になって直ぐ読み終えた。
各者の銀英愛が眩しい。
太田忠司の暖かで素直なミステリも素晴らしい。
小川一水はビジュアル面で印象的に切り取って終わる。
小前亮の実に正攻法な艦隊同士の大戦は銀英伝の面白みを再確認させる。
藤井太洋の短編は「これどうなってるのかな…」などと見ていたら実に衝撃的な展開で成程!と。ある意味ニヤリともした。
激推しは高島雄哉の「星たちの舞台」で、ヤンというキャラクターを見たまんまのパロディやコピーにせず、彼ならばこの状況ではこうもあり得るだろう、という絶妙で繊細なキャラクターに仕上げ、若き日のヤンの繊細さに惚 -
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ネタバレ舞台は一転現代。冥王斑に翻弄される人々の話。
コロナ禍よりずっと前に描かれてた事が信じられない程。リアルなパンデミック描写に驚く。
未知の病気に抗う医者や罹患者たちの群像劇がとても楽しく一気に読める。
この作者の描く人間関係というか信頼関係が結構好きで読んで、特に中盤以降の女子2人の別れの場面は泣いた。
個人的な好みの問題なのだけれど、いつまで経っても「少年ジャンプ」な感性なので、たまの「マガジン」ぐらいなら兎も角、ちょいちょいある「ヤンマガ」みたいな性的描写が苦手過ぎる。
後の展開やセリフの為には必要なの知れないけれど、幾つになっても好きになれない。
終盤あまりにもつらい展開で心折れ -
Posted by ブクログ
ネタバレ以前から評判で気にはなってたが大作過ぎて手が出なかった作品。
某SNS載っていた素晴らしいイラストを見て、いざメニーメニーシープヘ!
SF作品は読み慣れていないけど、とても読みやすい。有難い。
下巻読むまで時間が空いてしまうのでメモ的な。
・カドム先生、最後ノルルスカイン(ダダー)と出会う。イメージ的にハコタにーちゃん。
・アクリラが絶望的過ぎて絶句。カヨが居るのがせめてもの救い。
・リリー、早く幸せになって!
・エランカ、最初空回りしてる正義感見せられるのかと身構えたけど、板挟み的な状況に応援せずにはいられない。ベンクト…。
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Posted by ブクログ
異文化コミュニケーションか、未知との遭遇か。既存の概念と、それ以外と出会った出会ってしまった人間の、悲喜交々を描いた短編集。
「ろーどそうるず」はちょっと意味合いが違うか。
自立する人工知能の葛藤や成長、という点だけ抜き出した時、どうしても『火の鳥』のロビタを思い出さずにはいられない。あちらは人間の脳が移植されて、なので人工知能とは違うのですが、「リグ・ライト」のラストは瞬間に、整然と溶鉱炉へ進むロビタの行列が浮かんでしまいました。AIの独立の結果、反旗を翻す結果になってしまった。
あれのオマージュだったりするのかな。悲劇的な終わり方であったロビタとは違う形のAIの行き着いた先、という点で。