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自分たちはいったい何者なのかと問いながら星々を巡るテラとダイオード。宇宙漁師たちの活躍を描く大人気シリーズ、ついに完結!
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Posted by ブクログ
漁業・百合・スペースSF完結。 とにかく読んでてワクワクした。SFらしく分厚い本だが、その中にそれ以上にいろんなガジェット、アイディアを詰め込んでる。とても楽しく読めた。
面白さは安定。 期待通り。 シリーズはこれで終了かな。 百合ネタが少し読みにくいのは許容。 中国語読み?の単語が覚えきれないのだけど、読みの語感が良き。
完結編。テラとダイのコンビとエダとマギリのコンビの対決が主軸ですが、これまでの登場人物の再登場もあったりして、完結編らしい構成になっています。最後の余韻がいかにもSFぽくて気持ちいい。 映像で観たいけど、いろんな意味で難しいだろうなぁ。
やっぱりSFは読むのに時間かかるなあ。ただ3巻よりは大分話の筋がスッキリしてわかりやすかったとは思う。 終わり方としてはすごくきれいなんだけど、自分の中では3巻の展開をまだ引きずっていて没入しきれなかった感じがあるのが残念。
3巻の引きからどうなるのかとハラハラしながら、救いはないのかと思いながら読んでいたが、大団円の結末だった。 それはそうと帯の「大宇宙巨大宇宙ロケット漁業SF」という言葉に一切嘘偽りがないのが面白い。
根本のSFアイデア自体は独創的であり、脳内映像化しやすくて非常に面白いので堪能した。 キャラクター2人も対照的で活きが良く、魅力的であり、リーダビリティに優れている。 然し4巻で思ったのだが、この人達全体、思想が強くないですか? どこかしら封建主義の旧体制へのカウンターとしての生き方に縛られている...続きを読む気がして、時折???となりました。 つまりフェミニズムの闘士とかなんとか、そういうふうに見えかねないというかそうなんですか? 自由と言ったらどこへなりとも好きな様にして、その、アイデンティティとかそんな大事ですか?という遠回りをちょいちょい感じました。 その点ではエダとマギリの方がナチュラルにやりたい放題していたような気もします。 同性愛というより、旧体制へのカウンターとしてのシスターフッドという印象を受けました。
作者の性癖全開百合+SFなストーリーなのかと一巻を読み終わった時点で思っていたのだけど、4巻を読み終わってじんわり涙してしまった。壮大で切実な女性同士のラブストーリーだった。好きな人と好きに一緒にいるということはどういうことなのか、この社会の中で「選んでいる」という状態は、そこに自分の意志だけしかな...続きを読むいのかという問いに対して非常に脆弱で、因習とか規範とかが周囲から練り込まれた末にある意志なのか、と考え始めるときりがない。そんな問いを、彼女たちを「人間」という枠組みから外すことにより、より克明に提示したうえで、最後に「二人」は「互い」を思い合っている、その意志で「ここ」にいる。と締め括ったのはめちゃくちゃ気持ちよくて嬉しい終わり方だった。 そしてストーリーの中で重要な要素であった「漁」が最後まで霞まず、むしろ後半に進むにつれて意味が重くなって、彼女たちが最後の最後まで漁をして終わったのはとても素晴らしかったな。 そしてラブストーリーに終わらず、「子作り」というものに対して、それがまた両親が恣意的に作れるという現代にもリンクするリアルな問題として提起されて、そこへの作者なりの回答も提示されていたの、最後まで一貫して素敵な話しだった。 読んでよかったな。
漁師スペオペ最終巻。 読み終えた後、すぐに第3巻から読み直してみた。いや、なんかイロイロ忘れてるもんだから。紫雲上尉とか琳瑯・四頭雲閣下とかカマラカとか? 隕沙門と防軍と伐戎処ってどんな関係だっけ? 英米文化と中華文化が混交した宇宙ってのも雑多で賑やかしくて興味深いんだけど、言葉がすんなり入ってこな...続きを読むいのは慣れないせいなんだろな。 4巻冒頭でエダ・マギが試した万夢蘭についても、3巻でテラが言及してたことにようやく気付けた。 (ちゃんと読んでるつもりでも、あんましアタマに入ってない証拠。「シン読解力」を拾い読みして以降、自分のソレがいかに怪しいものだったのか自覚しつつあり) そうしてみると、第3巻と第4巻って完全に続きモノでしたね。 第3巻の終わりがアレだったからそれは当然予想すべきだったんだろうけど、その前に明かされた真実が自分にとってあんまりにショックだったもんだから記憶が飛んでたみたい。 7ヵ月も間を置かずに出して欲しかったかなぁ。自分が3ヵ月以上積ん読してたのを棚に上げてそう思いました。 さて、最終巻の前半は星々を股にかけた漁師話。 ロケットパンチなどのくすぐりを入れつつ、ハリヒャッポン対策とか防軍への定置網漁やハエナワ漁の指導等々。 そして後半はアイデンティティ問題およびエダマギとの対決。 FBB4千気圧の底で二人に何があったのか。 表紙絵の色調が暗いうえに、主人公二人の顔に影がかかっていてパッと見に不穏な雰囲気を感じてしまったんだけど、最終的には新たなデコンプ能力にも目覚め、文字どおり自由に宙を翔べるようになった二人は、今日も自らの意思で漁をする――無事、大団円を迎えることができたのは良かったと思う。 2019年6月のアンソロジー「アステリズムに花束を」に書き下ろした中編版「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」から足かけ7年。 いろいろツッコミたくなる点はまだ残ってるけど、“星十二指腸暦”とともに笑って流すのがオトナの余裕ってもんなんでしょね。 たくさん楽しませてもらいました。次作にも期待してます。Thanks 多謝。
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